『TOUCH/タッチ』 原作:オラフ・オラフソン 監督:バルタザール・コルマウクル 出演:エギル・オラフソン/Koki/パルミ・コルマウクル/本木雅弘/メグ・クボ/奈良橋陽子/中村雅俊 アイスランド映画。初期の認知症と診断を受けた男クリストファーが、心残りなことを清算しようと旅に出る。目的は50年前に突然姿を消してしまった恋人ミコ(Koki)の消息を確かめること。高橋(本木雅弘)の経営する日本料理店で働いていた当時を思い起こし、アイスランドからイギリス、日本へとはるばる旅をする物語。 突然いなくなった謎を知るのはもちろん映画の本筋だが、あまり見慣れないアイスランドの風景も興味深いし、まさかの日…
ピエール・ルメートル「その女アレックス」(文春文庫)2014年 先日読んだ「僕が死んだあの森」の作者が2011年に書いた殺人サスペンス。パリ警視庁の身長145cmのカミーユ・ヴェルーヴェン警部の三部作のひとつ。文庫が数十円で買えたのでひょいと買ってしまい、事情を知らずに読む順番を間違えたことに途中で気づいた。事件が引き続いているわけではないので大して問題はないが、できれば「悲しみのイレーヌ」を先に読んだほうがいいかもしれない。 新たに発生した誘拐事件に緊張が走る。ヴェルーヴェン警部は誘拐事件に関する悲しくも苦い過去を持つ。なので、本当は担当したくなかった事件だが、容赦なく捜査に引きずり出されて…
『アーサーズ・ウィスキー』 監督:スティーヴン・クックソン 出演:ダイアン・キートン/パトリシア・ホッジ/ルル/ジュヌヴィエーブ・ゴーント/エスメ・ロンズデール/ハンナ・ハウランド/ボーイ・ジョージ/ローレンス・チェイニー/デヴィッド・ヘアウッド/アディル・レイ 発明家の夫が残したウィスキーを飲んだ70代の女性3人組、寝て起きると20代のピチピチギャルに変身していてびっくり。これはすごいと喜んで、はめを外しに街に繰り出すのだが、数時間過ぎたらもとのおばあちゃんたちに戻っちゃって大慌て。しんでれらか! 寝て起きると変身、とか言ってながら、映画が進んで行くにつれて、変身するまでの時間が曖昧になって…
『室町無頼』 原作:垣根涼介 監督:入江悠 出演:大泉洋/長尾謙杜/堤真一/松本若菜/江本明/北村一輝 歴史書に1行載っていただけの名前「蓮田兵衛」を元に原作者・垣根涼介氏が書き上げた小説からできた映画。だから史実と言っても他に何の資料も無いので、「フィクション」というか「たぶんこうだったんじゃないか劇場」みたいなものかな。 蓮田兵衛を演じる大泉洋、いろんなバラエティやドラマなどで目にしているが、気のせいかもしれないけれど、もしかしてだけど、この映画の大泉洋がいちばんかっこいいんじゃないかと思った。 才蔵(長尾謙杜)の修業シーンはジャッキーチェンの映画を見ているようで面白い。江本明の個性が強烈…
『エマニュエル』 監督:オードレイ・ディヴァン 出演:ノエミ・メルラン/チャチャ・ホアン/ナオミ・ワッツ/ウィル・シャープ/ジェイミー・キャンベル・バウアー/アンソニー・ウォン 最初の『エマニエル夫人』が公開されたのは1974年。ずいぶん話題になったのは覚えているが、当時の私はすぐに見られる年齢ではなかったので、実際に見たのはずっと後で、多分レンタルビデオでも借りたのだろう。 私は、見たことのある映画をEXCELで一覧表にしてある。監督名や出演者、公開年、評価、備考も書いてあったりなかったり。ど忘れして載せていないものもあるだろうが、『エマニエル夫人』を確認したら一覧表に載っていた。『続・エマ…
『人体の構造について DE HUMANI CORPORIS FA BRICA / THE FABRIC OF THE HUMAN BODY』 監督:ルーシァン・キャステーヌ=テイラー/ヴェレナ・パラヴェル 上映館によっては昨年から公開されていたようだが私の近所では年明けの公開だった。カメラでの生々しい手術の様子が映されるドキュメンタリー映画。内視鏡はもちろんのこと、脳の開口手術や帝王切開、前立腺全摘、湾曲した背骨の手術など、ややグロ的な血しぶきドバッな映像が続く。「ひえぇ~!」なんて思いながら見る。 局部麻酔で脳に穴を開けている医師と開けられている患者が話している。ネジを回しながら「ここは?」…
ピエール・ルメートル「僕が死んだあの森」(文春文庫)2021年 フランスのある村の物語。母と二人で暮らしている12歳のアントワーヌ少年。なにげない日々の営みに溶け込んでいた少年だが、ある日、殺人事件が起こる。ここから先、少年と周囲の人々の人生がガラリと変わる。そこまでは何だかパッと冴えない小説だなぁなんて思いながら読んでいたのに、突然先が気になって気になってしかたなくなる。この少年はどうなるんだ、母はどうなるんだ、隣人たちはどうなるんだ、物理的に精神的に追い詰められる犯人の動揺がずっしりとこびりついたまま最後のページまで不安な読書が終わらない。
3年半ぶりにスマホを買い換えた。シャープのAQUOS sense9(SH-M29)SIMフリーモデル。使っていたスマホの調子が悪いわけでもなく、不満があるわけでもないのに、電池の持ちが悪くなると買い換えるという変な風潮がある。気軽に電池交換ができないからしかたない。SDGsに逆行している。今回も前機同様追加料金を払ってガラスコーティングをした。綺麗で後が気楽なので気持ち良い。 液晶サイズは5.8インチから6.1インチに広がったが、筐体がバカでかいわけではなく、ホールドしやすい。今まで画面の下部にあった指紋センサーが右脇の電源スイッチと一体になった。良いのか悪いのか微妙だが、慣れれば問題ないかも…
一触即発で世界が滅亡しそうな昨今ですが、順当に新年になってしまいました。皆様イカがお過ごしですか。今年もよろしくお願いします。戦後80年経っても人間は愚かなままですね。一回地球割れたほうがいいのかもしれません。んちゃ! 今年の年賀状は「がんばりマヌカン」、昨年開催されたデ・キリコ展に出てきた目鼻口の無いマヌカンがお気に入りなので、そいつを流用して自転車に乗ってもらいました。マヌカンはマネキンのことです。「夜霧のハウスマヌカン」なんていう歌が昔ありましたね。デ・キリコとは関係ありません。「マネキントリオ」なんていうアイドル3人衆が昔いませんでしたね。とりあえず年賀状の説明を記しておきます。 ・(…
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