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  • 『マイケル』

    映画『Michael/マイケル』オフィシャルサイト 監督:アントワン・フークア出演:ジャファー・ジャクソン/ニア・ロング/ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ/コールマン・ドミンゴ/ケンドリック・サンプソン/マイルズ・テラー/ローラ・ハリアー/ケイリン・ダレル・ジョーンズ マイケル・ジャクソンが“キング・オブ・ポップ”に上り詰めるまでの半生を描いた映画。幼い頃のマイケルは、うまくできないとスパルタな父・ジョセフからひっぱたかれていたが、音楽の才能を徐々に発揮し始め、兄弟そろってジャクソン5として世に出る。そこからソロ活動へと進むマイケルの葛藤と活躍を、なんと27曲もの名曲と共に体感できるライブビュ…

  • 『シラート』

    映画「SIRAT シラート」公式サイト 監督:オリベル・ラシェ出演:セルジ・ロペス/ブルーノ・ヌニェス・アルホナ/ステファニア・ガッダ/ジョシュア・リアム・ヘンダーソン/トニン・ジャンビエ 行方知らずの娘を探して彷徨う父と息子。知り合った人たちと険しい道をドライブする。一歩間違えば命に係わる、そして何かあっても誰も助けに来そうもないモロッコの山岳地帯や砂漠を見てるだけで、こんなとこ絶対ドライブしたくない気分MAX! 画面から響く重低音に脳が揺れる。音楽と風景が重なり合って異国情緒たっぷり。でも見なければよかったとも思える衝撃的な映画。とはいえ見逃したら後悔するかもしれない。大画面で見られるうち…

  • 『箱の中の羊』

    映画『箱の中の羊』公式サイト 監督:是枝裕和出演:綾瀬はるか/大悟(千鳥)/桒木里夢 今年のヒツジ映画2作目。『箱の中の羊』は「星の王子さま」が描いてもらった木箱の事らしい。 遠くない未来の出来事。数年前に一人息子を亡くした夫婦の元に息子と瓜二つのヒューマノイドがやってきた。キャンペーン期間中か何かで無料だという。すぐに夢中になる母(綾瀬はるか)と、人間ではないことに違和感を持ちながら距離を置く父(大悟)。 この雰囲気ならヒューマノイドとの暮らしから生じる愛情の変化や葛藤、トラブルに見舞われて奮闘する姿が容易に想像できる。もちろんその辺りはしっかり描写されている。涙無くして見られない系の映画だ…

  • 『名無し』

    映画『名無し』公式サイト 脚本:佐藤二朗/城定秀夫監督:城定秀夫出演:佐藤二朗/丸山隆平/MEGUMI/佐々木蔵之介 冒頭からもういきなり血みどろ殺人事件が起こる。防犯カメラには犯人らしき男の顔がはっきりと映っている。しかし事件に使われたと思われる凶器が見当たらないので警察も困惑する。 その男は名前が無いゆえに便宜上「山田太郎」と名付けられる。銀行の記載例のような、昔ならよく在りそうな名前の「やまだたろう」を演じている「さとうじろう」も割とよく在りそうな名前ではある。 現実の殺人事件のシーンと交互に映されるのは、犯人が子供だった頃の回想シーン。この繰り返しで、観客はこれが「やまだたろう」の来た…

  • 『STAR WARS/マンダロリアン アンド グローグー』

    『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』公式サイト 監督:ジョン・ファヴロー出演:ペドロ・パスカル/シガーニー・ウィーバー マンダロリアンのドラマシリーズは見てないので、詳しいことはわからないまま、これが初マンドー。だから最初はボバ・フェットとどこが違うのか?と思った。そしてこれが初グロ。なのでグローグーはヨーダのソフビかと思った。この50歳のグローグーがかわいい。まぁ900歳のヨーダでさえ、かわいいとか言われてたよね。 エピソード6「ジェダイの帰還」の5年後、帝国が滅びて帝国の残党や無法者が跳梁跋扈する時代ということで、年代が近いのでXウィングも登場してしっかり大空を駆けてい…

  • 拡大するシュルレアリスム

    「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ 」@東京オペラシティ アートギャラリー ・フライヤーのイメージ作品は、ルネ・マグリット《王様の美術館》(横浜美術館所蔵) 大阪中之島美術館からの巡回展。5/19より後期展示替えあり。一部作品を除き写真撮影OKとなっている。 時々開催されるシュルレアリスム祭り、違和感と幻想にまみれた様式は100年経っても色褪せない。今回は6章に分けて、日常に潜むシュールな名品の数々を展示している。「アンダルシアの犬」も上映中。 1. オブジェ - 「客観」と「超現実」の関係 マルセル・デュシャンの変なものが多い。 2. 写真 - 変容する…

  • 『ゼイ・ウィル・キル・ユー』

    映画『ゼイ・ウィル・キル・ユー』公式サイト 監督:キリル・ソコロフ出演:ザジー・ビーツ/パトリシア・アークエット/トム・フェルトン/ヘザー・グラハム マンハッタンの高級マンションにメイドとして赴いたエイジアだったが、観客の予想通り、その夜、住人たちに襲われる。住人たちは悪魔崇拝者だったのだ。悪魔への生け贄にされそうになるエイジア。しかしそのメイドは死ぬほど強かった。次々と血祭りにあげられる住人たち、こんなはずじゃなかった・・・ 「真面目」なバイオレンス・アクション映画かと思ったら、ブタ野郎というか凶悪な悪魔が出て来て大暴れ。そういうたぐいの映画だとわかっていて見るのなら問題ない。馬鹿馬鹿しいけ…

  • 『ひつじ探偵団』

    映画『ひつじ探偵団』オフィシャルサイト 原作:レオニー・スヴァン監督:カイル・バルダ出演:ヒュー・ジャックマン/ニコラス・ブラウン/ニコラス・ガリツィン/モリー・ゴードン/ホン・チャウ/エマ・トンプソン羊演:ジュリア・ルイス=ドレイファス/ブライアン・クランストン/クリス・オダウド/レジーナ・ホール/パトリック・スチュワート/ベラ・ラムジー/ブレット・ゴールドスタイン/リス・ダービー ♪ぼっ、ぼっ、ぼっくらは、ひつじ探偵団なんてタイトルを見たら、子供向け映画かな?しょーもないおちゃらけ映画かな?なんて思っちゃって普通は華麗にスルーするぅはずなんだけど、ヒュー・ジャックマンが主演らしいし、フライ…

  • 『サンキュー、チャック』

    映画『サンキュー、チャック』公式サイト 原作:スティーヴン・キング監督:マイク・フラナガン出演:トム・ヒドルストン/キウェテル・イジョフォー/カレン・ギラン/マーク・ハミル/ジェイコブ・トレンブレイ/ベンジャミン・パジャック/ミア・サラ/カール・ランブリー 原作は未読。世界中で多数の事故や災害が起こり始めて、この世の終わりか、という雰囲気で不安を煽る。煽るだけじゃないけど。そんな大変な時に街中に「ありがとう、チャック」という妙な広告が流れてきて人々は混乱する。この不条理SFめいた展開にドキドキするのだが。 突然の暗転、スクリーンが数秒間真っ暗になった。「ん?これは・・・どっちだ?」と思った。映…

  • 『プラダを着た悪魔2』

    プラダを着た悪魔2 公式サイト 監督:デビッド・フランケル出演:メリル・ストリープ/アン・ハサウェイ/エミリー・ブラント/スタンリー・トゥッチ 前作の内容はほとんど忘れていたが、先日TVで見られたので、その勢いで2作目も見ることにした。同じことの繰り返しとはならず飽きさせないストーリー展開で見ごたえのある映画だった。 アンディ(アン・ハサウェイ)が再び、歩くパワハラ百科事典みたいなミランダ(メリル・ストリープ)と一緒に働く気になるなんて、どうしたらそうなるんだ、と思っていたら、ちょうどいい具合に、自動的に、誘導されるかのように再会する段取りがスムーズで良かった。 前作では業界に不慣れなアンディ…

  • 『ソング・サング・ブルー』

    映画『ソング・サング・ブルー/Song Sung Blue』公式サイト 監督:クレイグ・ブリュワー出演:ヒュー・ジャックマン/ケイト・ハドソン/エラ・アンダーソン/キング・プリンセス/マイケル・インペリオリ ニール・ダイアモンドの歌手人生を綴った歴史映画ではなく、ニール・ダイアモンドの歌まねをするシンガーの生活が描かれる。スタジアムを満杯にする大スターではないので、地方の小さなクラブみたいなところで歌っている。プレスリーなどの歌まねであまり人気者になれない日々を過ごすマイク(ヒュー・ジャックマン)。 そんなマイクがある日、同じく歌まねシンガーのクレア(ケイト・ハドソン)と出会い意気投合、ふたり…

  • 『ハムネット』

    映画『ハムネット』オフィシャルサイト 原作:マギー・オファーレル監督:クロエ・ジャオ出演:ジェシー・バックリー/ポール・メスカル/エミリー・ワトソン/ジョー・アルウィン ウィリアム・シェイクスピアの名作「ハムレット」が誕生した背景を描いた真面目な映画。ハムネットはシェイクスピアの子供の名前。 田舎町で父親と揉めてばかりいる若き日のシェイクスピア、ある時アグネス(アニエス)と出会い恋に落ち結婚する。しかし時は経ち3人の子供の世話を妻に任せきりのままひとりロンドンに行ってしまう。 そんな生活の中で巻き起こる出来事から夫婦仲は険悪になるが、そこから感動的ラストまで目が離せなくなる。劇作家シェイクスピ…

  • 『俺たちのアナコンダ』

    映画『俺たちのアナコンダ』オフィシャルサイト 監督:トム・ゴーミカン出演:ジャック・ブラック/ポール・ラッド/スティーヴ・ザーン/タンディウェ・ニュートン/ダニエラ・メルキオール/セルトン・メロ 巨大なヘビに襲われる映画、1997年公開の『アナコンダ』、なんだそのリメイク版か、と思ったら、もう少しひねってあって、『アナコンダ』のリメイク版を撮りに行ったクルーがアナコンダに襲われるという、ややこしいコメディ。 長尺のコントみたいな雰囲気で、あれこれと微妙な小ネタをちりばめて含み笑いを誘おうとする。シーンによってアナコンダのサイズ感が適当すぎ。イノシシはどうやって捕まえたんだ? 巨大ヘビから逃げる…

  • 『ザ・ブライド!』

    映画『ザ・ブライド!』公式サイト 監督:マギー・ギレンホール出演:ジェシー・バックリー/クリスチャン・ベール/ピーター・サースガード/ペネロペ・クルス/アネット・ベニング/ジェイク・ギレンホール 1930年代シカゴにて。かの有名なフランケンシュタイン(博士じゃなくて本体)が、ひとりじゃ寂しいよぉ~ってんで、伴侶を欲しがり始め、有能なユーフォロニウス博士にお願いしてみる。そしてふたりは墓場を掘り返して女性の死体を手に入れる。あやしげなマシンのおかげで生き返った女性ブライド。 そしてフランケンとブライドは手に手を取って楽しい日々を過ごすのかと思ったら、案の定、騒ぎを起こして逃避行せざるをえなくなる…

  • 知念美希人「ヨモツイクサ」

    知念美希人「ヨモツイクサ」双葉社 2023年 知念美希人の作品は初読。医療ミステリー「天久鷹央」シリーズを書いた人だとか。「天久鷹央」は読んだのではなく橋本環奈主演TVドラマを見ただけ。この「ヨモツイクサ」も医療ミステリー的な一面は持ち合わせている。 タイトルからは何も想像つかぬまま読み始めたら、北海道で巨大ヒグマの被害が出ているからハンターが集結して退治しようという流れで、ちょうど今の世相に合っているなぁ、ぐらいの気分で読んでいた。ヒグマが主役というか悪役というか、そういう話かなと思いながら読んでいたのだが、だんだん話がヤバめな方向に動き始める。 医療ミステリーだと勝手に思い込んでしまうほう…

  • 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

    映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』オフィシャルサイト 原作:アンディ・ウィアー監督:フィル・ロード/クリストファー・ミラー出演:ライアン・ゴズリング/ザンドラ・ヒュラー/ライオネル・ボイス/ケン・レオン/ミラーナ・バイントゥルーブ/ジェームズ・オルティス 宇宙で起こっている異常現象が地球にも及んでおり、人類滅亡の危機が迫っている。そこで引っ張り出された元科学者グレース。11.9光年先まで解決策を探りに行くことになってしまう。長い旅の先で起こる壮大なスペースアドベンチャーをシリアスにユーモア混じりに描いている。SFファンなら見逃せない。 「ヘイルメアリー:Hail Mary」とは「イチかバチ…

  • 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

    映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』公式サイト 監督:ジョシュ・サフディ出演:ティモシー・シャラメ/グウィネス・パルトロウ/オデッサ・アザイオン/タイラー・オコンマ/ケビン・オレアリー/川口功人/アベル・フェラーラ 働いている靴屋でマネージャになれと言われるが、そんな仕事より好きな卓球で名を上げ金儲けがしたいマーティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)。卓球の腕は天下一品こってり。しかし金を手に入れる手段がゲスいクズ野郎(ティモシー・シャラメ)、口八丁手八丁で周りに迷惑かけて生きている。そんなクズ男(ティモシー・シャラメ)の生き様が延々と続く映画。 本来ならこんなクズ野郎(ティモシー・シ…

  • 『映画 冬のソナタ 日本特別版』

    『映画 冬のソナタ 日本特別版』公式サイト 監督:ユン・ソクホ出演:ペ・ヨンジュン/チェ・ジウ 20年以上前にTV放送された韓国ドラマ「冬のソナタ」、1400分の作品を120分に再構成した映画。チュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)の高校生の頃の純愛、そして交通事故で死んでしまうチュンサン・・・そういう筋書きも忘れていたので割と新鮮な気分で見られたし、わかりやすかった。 当時テレビで見てたんだけど、初回からずっと見ていたかどうか覚えていない。ヨン様ブームとか言って、なんとなく流行ってるから見てみよう、くらいの気分だったのかも。「冬ソナ」はやっぱりその頃は大ブームだったし、チェ・ジウ…

  • 『トゥギャザー』

    映画『TOGETHER トゥギャザー』公式サイト 監督:マイケル・シャンクス出演:デイブ・フランコ/アリソン・ブリー/デイモン・ヘリマン ミュージシャンを目指しているティム(デイヴ・フランコ)とパートナーの小学校教師ミリー(アリソン・ブリ―)が田舎に引っ越した。ある日、近所の野山を散歩するうちに、うっかり竪穴に落っこちてしまう。そこから始まるアメイジング・ストーリー。 主演のデイブ・フランコとアリソン・ブリーは実際にも夫婦だとか。もうフライヤーの画像だけでネタバレしてそうな雰囲気だが、ほぼそのまんまのグロいホラー映画。怨霊とか幽霊とか出て来たりするホラーはあまり見ないほうだが、これはまた異質な…

  • 松下龍之介「一次元の挿し木」

    松下龍之介「一次元の挿し木」宝島社文庫 2025 2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作だというので読んでみた。 ヒマラヤ山中の湖で発見された200年前の人骨のDNAが、4年前に失踪した妹のDNAと一致しているというミステリアスな出来事に振り回される主人公。いったいどうしたらそんな事になるのか。パラレルワールドとか時間軸とか出て来そうな謎の雰囲気のまま進行する物語。 主人公は失踪した妹の兄である七瀬悠(ななせはるか)。これがまた、街を歩けば女も男も振り返るくらいの美青年らしい。美青年が妹を探してうろちょろさせられるストーリーは映画にしても面白そう。 参考:「8…

  • 『クライム101』

    映画『クライム101』オフィシャルサイト 原作:ドン・ウィンズロウ監督:バート・レイトン出演:クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/バリー・コーガン/ハル・ベリー/モニカ・バルバロ アメリカ西海岸のハイウェー101号線沿いで多発する宝石店強盗事件。警察が捜査するも犯人はなかなか捕まえられない。 孤独な強盗犯デーヴィス(クリス・ヘムズワース)はスマートで完璧な自分の犯行を誇りにしている。 犯人を追い詰めようと奮闘する敏腕刑事ルー(マーク・ラファロ)は警察署の上司の不誠実な指示に不満を持っている。 強盗に入られた宝石店へ保険処理対応に赴くシャロン(ハル・ベリー)は保険会社の上司の女性冷遇的な態度…

  • 『ブゴニア』

    映画『ブゴニア』公式サイト 監督:ヨルゴス・ランティモス出演:エマ・ストーン/ジェシー・プレモンス/エイダン・デルビス/スタブロス・ハルキアス/アリシア・シルバーストーン 前情報なしで鑑賞。頭のおかしな男ふたり(ジェシー・プレモンス、エイダン・デルビス)が、会社の敏腕カリスマCEO(エマ・ストーン)を誘拐する。身代金要求みたいな具体的な目的があるのなら何かしら解決策もありそうだ。 しかしこのふたりはネットに蔓延る陰謀論に洗脳されていて、社長を宇宙人だと言い張り、地球を守るために誘拐したというような訳の分からない妄想に憑りつかれているから始末に負えない。仲間と交信されないようにと社長の髪の毛を刈…

  • 『HELP:復讐島』

    映画『HELP/復讐島』公式サイト 監督:サム・ライミ出演:レイチェル・マクアダムス/ディラン・オブライエン しごでき社員リンダ、昇進も約束されていたはずが、新しい上司ブラッドリーにパワハラ三昧で、左遷されそうな気配。そんな折、乗っていた飛行機がちょっと具合悪くなったせいで無人島にふたりきり。 無人島に男と女がふたりきり、となればもうねぇ、先は見えている・・・はずなんだけど、元々パワハラクソ上司と被害者女性なので、そうそう穏便には済まされない。ここから始まる奇想天外なサバイバル・ストーリー。無人島でもクソ上司はやっぱりクソ上司だもんね。 映画はスクリーンに映っているものがすべて。パート2とかな…

  • 『ランニング・マン』

    映画『ランニング・マン』公式サイト 原作:スティーヴン・キング監督:エドガー・ライト出演:グレン・パウエル/ジョシュ・ブローリン/コールマン・ドミンゴ/リー・ペイス/ケイティ・オブライアン/マイケル・セラ/ウィリアム・H・メイシー/エミリア・ジョーンズ/ジェイミー・ローソン 原作は未読。同じ原作で1987年公開のシュワちゃん主演映画『バトルランナー』、見た記録はあるが内容の記憶はないよぅ。なので新鮮な気分で見た。 失業中でインフルの子供の治療費も捻出できない状況にまで追い詰められたベンが命を賭けて挑むのが「ランニング・マン」というテレビ番組。「逃走中」の鬼畜バージョンみたいなものかな。 30日…

  • 中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ

    中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」@静岡県立美術館 https://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/127 展覧会が始まる直前の2026年1月8日に93歳で亡くなった浜松市出身の画家・中村宏の展覧会。この展覧会はもちろん存命中に企画されていたもの。全国から結構たくさんの作品が来ていて見応えがある。中村宏の個展に行ったのは2007年以来。一部の作品を除き写真撮影が可能となっている。 戦争や政治、事件などに関するルポルタージュ絵画を描いていた中村宏。いつのまにかセーラー服と機関車を描き始める。いろんな姿で現れる汽車の姿は迫力が…

  • 『MERCY マーシー AI裁判』

    映画『MERCY/マーシー AI裁判』オフィシャルサイト 監督:ティムール・ベクマンベトフ出演:クリス・プラット/レベッカ・ファーガソン 凶悪犯罪をAIが裁くことになった近未来、世界中のデータベースを利用して90分以内に自分の無実を証明できなければ即死刑になる。そんな折にAI裁判にかけられるのが、すぐにカッとなりやすい敏腕刑事レイブン(クリス・プラット)。殺人容疑がかけられる。さぁどーするどーするこの先どーする? カッとなってやったんだろ?って疑われるんだけど、いかにもやってそうだし。警察に知り合いもいて、日頃から捜査に慣れている刑事だから、冷静に状況を分析できたり指図できたりするわけで、そん…

  • 『ウォーフェア 戦地最前線』

    ウォーフェア 戦地最前線|A24×Happinet Phantom Studios 監督:アレックス・ガーランド/レイ・メンドーサ出演:ディファラオ・ウン=ア=タイ/ウィル・ポールター/コズモ・ジャーヴィス/ジョセフ・クイン/キット・コナー/チャールズ・メルトン メンドーサ監督がイラクで実際に経験した戦闘を描いた定点観測みたいな戦争映画。米軍兵士たちが闇夜に紛れて民家に潜入、それが敵にバレて戦闘状態に突入する。民家と言っても戦車で砲撃してもなかなか壊れない頑丈なコンクリートの家。気の毒なのはいきなり家を乗っ取られ瓦礫の山にされる一般市民だが。 作戦本部を映せば戦闘の全体状況が掴めるのだが、この…

  • 『モディリアーニ!』

    モディリアーニ! 有限会社ロングライド 監督:ジョニー・デップ出演:リッカルド・スカマルチョ/アントニア・デスプラ/ブリュノ・グエリ/ライアン・マクパーランド/スティーヴン・グレアム/ルイーザ・ラニエリ/アル・パチーノ 1916年のパリでのモディリアーニの姿を描いた、ジョニー・デップ監督作品。モディリアーニが売れる前のたった3日間の出来事。売れたいのに芽が出ない、でもこだわりがあって事がうまく進まない。しょうがないから酒でも飲むか、ってなる。でも金ないから変なスケッチを安く売りつけて酒代を稼ごう、ってなる。 一緒に飲んだくれている画家のモーリス・ユトリロとシャイム・スーティン、ふたりともへんて…

  • 『コート・スティーリング』

    映画『コート・スティーリング』オフィシャルサイト 監督:ダーレン・アロノフスキー出演:オースティン・バトラー/レジーナ・キング/ゾーイ・クラビッツ/マット・スミス/リーヴ・シュレイヴァー/ヴィンセント・ドノフリオ/ベニート・マルティネス・オカシオ 1998年のニューヨーク、隣の部屋に住む、髪の毛が台風の日のウドちゃんみたいに逆立った男から猫を預かったハンク(オースティン・バトラー)。預けて消えたウドちゃんが居ぬ間にガラの悪いチンピラが来てボコボコにされてしまうハンク。内蔵損傷で手術までする羽目になったハンクの所にまたもや入れ代わり立ち代わりチンピラマフィアがやってくる。ヤバい逃げなくちゃ。そん…

  • カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

    カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」 土屋政雄訳 (ハヤカワepi文庫) 2017年65冊 Kazuo Ishiguro, NEVER LET ME GO (2008) 「遠い山なみの光」に次いでカズオ・イシグロ2冊目は、西京極さんのお薦めで「わたしを離さないで」を読んでみた。イギリスのとある学校の日常について語っている。 最初のうちは「この子たちの学校生活を読むのがちょっとダリぃなぁ」くらいな気分でのろのろ読んでいた。なんか雰囲気に違和感があるし、提供者とかいう単語が出て来ても、何を言いたいのかわからない。 そんな感じだったのに、ポシブルとかいう謎の単語が出てくるころには物語の世界観がわか…

  • 『ワーキングマン』

    映画『ワーキングマン』オフィシャルサイト 監督:デヴィッド・エアー脚本・制作:シルヴェスター・スタローン出演:ジェイソン・ステイサム/ジェイソン・フレミング/アイラ・ジー/デヴィッド・ハーバー/アリアンナ・リヴァス/マイケル・ペーニャ/エメット・J・スキャンラン/マキシミリアン・オシンスキ/イヴ・マウロ/コーキー・ファルコウ/チディ・アジュフォ/アンドレイ・カミンスキー 元特殊部隊員のレヴォン(ジェイソン・ステイサム)は工事現場監督として働いていたが、ある時、上司の娘ジェニーが誘拐される。絶対に無事に取り戻すと約束して捜索するうちに、巨大な犯罪組織と戦うことになる。 レヴォンによる容赦なき悪党…

  • 2026新年おめでとうございますなう!

    今年もよろしくお願いいたしますぅ♪ ・今年の年賀状はUMA(Unidentified Mysterious Animal)にしました。UMAにしまうま。とりあえず今年の干支が「午」なのでメインは「お馬様」にしました。 ・乗っている卵型のUMAは『鏡の国のアリス』に登場する「ヨード卵ハンプティダンプティ氏」です。手綱を握ってないし足が短いので落馬も間近です。 ・左上の緑色のUMAは『鏡の国のアリス』に登場する「木馬バエちゃん」という品種です。ゆりかごのように空を飛びますっ飛びますっ! ・右上の黄色いUMAは『ナイン・ストーリーズ』に登場する「ばななふぃっしゅ君」にうってつけの品種です。泳いでいる…

  • 世界の重大ニュース2025

    1月 カナダのトルドー首相が辞意表明。 1月 チベット自治区でM6.8地震、126人死亡。 1月 韓国で初めて現職の尹錫悦大統領を拘束。 1月 日本製鉄がUSスチール買収めぐりバイデン大統領を提訴。 1月 ロサンゼルス近郊で大規模な山火事が発生。 1月 イスラエルとハマス、6週間の停戦始まる。 1月 ドナルド・トランプが第47代アメリカ大統領に就任。 1月 イチローが日本人初の米野球殿堂入りを果たす。 1月 佐々木朗希がドジャースと契約合意。 1月 ベラルーシのルカシェンコ大統領が7選で独裁継続。 1月 JR東海のドクターイエローが引退。 1月 埼玉県八潮市の交差点で道路が陥没。 1月 アメリ…

  • マイベストアート2025

    2025年に見た美術展のベストテン(^o^;) と思ったら全9本。ベストテンが営めない。「ミロ展」が見ごたえあった感じ。ダリの巡回展ということで13年ぶりに4回目の横須賀美術館訪問。海を臨む景色が絶好調。てか4回しか行ってないのかぁ! (01)「ミロ展」@東京都美術館 → 約100点を展示するミロの大回顧展。ミロの作品はいい模様してる。 (02)「生誕120周年 サルバドール・ダリ -天才の秘密-」@横須賀美術館 → 諸橋近代美術館の巡回展。諸橋が遠くて・・・ (03)「Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」@そごう美術館 → 猫が登場する浮世絵がいっぱいの展覧会。 (04)「大…

  • マイベストシネマ2025

    2025年、わざわざ劇場へ足を運んで見た映画のベストテン(^o^)今年は全48本。そのうち邦画16本、洋邦アニメ4本だった。 印象的な無言アニメ『Flow』、動物しか出てこないから無言が正しいのだけれど、偉そうに流暢な日本語をしゃべる動物アニメしか見たことないから逆に新鮮だった。 予想外のトンデモナイ方向に進む『サブスタンス』も印象が強い。最初に予想できていた範囲を大幅にはみ出して悪魔の毒々サブスタンスになるエグいホラー。 世間の評判に乗せられて手遅れにならないうちに見た『国宝』もよかった。『国宝』の上映時間が長いとか言ってたけれど『アバター3』の上映時間のほうがもっと長かった。もう公開から大…

  • 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

    アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ 公式サイト 監督:ジェームズ・キャメロン出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーバー/ウーナ・チャップリン アバター3作目、3D吹替、驚異の3時間18分映画。長いけど飽きなかった。10月に2作目を見ておいてよかった。1作目には出てこないいろんなナヴィが出てくるので、2作目を見ておかなかったら目が泳いでたかもしれない。美しい映像の中、不思議な生物も続々登場。 1作目が森、2作目が海、3作目が砂漠、と思ったらやっぱり主役は海と空だった。地球から遠く離れた星パンドラに棲む先住民ナヴィと、移住先を探して侵略を企む地球人の戦いが描かれる。その…

  • 『シャドウズ・エッジ』

    映画『シャドウズ・エッジ』オフィシャルサイト 監督:ラリー・ヤン出演:ジャッキー・チェン/チャン・ツィフォン/レオン・カーフェイ/ツーシャー/ジュン マカオで銀行強盗を捕まえようとする警察チームだったが、監視カメラまでコントロールするハイテク強盗犯に太刀打ちできず逃げられてしまう。そこで応援として迎えるのが追跡のエキスパートである引退した刑事(ジャッキー・チェン)。 犯人の親玉(レオン・カーフェイ)との手に汗握る頭脳戦は見応えがある。どちらかというとレオン・カーフェイのほうが主役かと思ってしまうくらい大活躍の大暴れ。 若い女性刑事(チャン・ツィフォン)が無茶な行動に出るたびに観客はヒヤヒヤさせ…

  • 『エディントンへようこそ』

    エディントンへようこそ 公式サイト 監督:アリ・アスター出演:ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル/エマ・ストーン/オースティン・バトラー/ルーク・グライムス/ディードル・オコンネル/マイケル・ウォード コロナ禍でロックダウンした小さな町エディントンの保安官ジョー、マスクをするのが嫌でしょうがないのだが、スーパーなどでマスク着用を求められる。 マスクなんて必要ない、役にも立たん、そんな感情が積み重なったあげく、自分が市長になって街を変えようなんて思ってしまい、家族に相談もせずに立候補してしまう。 現役市長テッドとの舌戦が始まるが、やり方が悪かったのか窮地に立たされる。まぁそこまではよく有る…

  • 『落下の王国』

    映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト 監督:ターセム出演:リー・ペイス/カティンカ・アンタルー 2008年に日本公開された映画の4Kリマスター版だそうで、当時見なかった私にとっては新作のようなもの。タイトルを見てもどういう方向の映画かさっぱりわからなかったが、フライヤーの綺麗な風景に惹かれた。内容を知らなかったので角を生やして佇んでいるのは謎の生物か宇宙人かと思っちゃった。それに、13の世界遺産、24か国のロケとか書いてあってはさらに気になる。 橋から落下して怪我をしたスタントマンのロイが、みかんの木から落下して腕を骨折し同じ病院に入院している5歳の少女アレクサンドリアに語って…

  • 図書カードNEXT

    懸賞で当選した図書カードNEXTのネットギフト5000円がメールで届いた。もう昔使っていた紙幣のような図書券は発行終了しているらしい。メールに書いてあるURLを開くと画面が出てくる。アプリをインストールする必要はない。少し使ってみた。加盟している書店などでQRコードを読み込ませると支払いが完了する。有効期限は2038年12月31日までとなっているので心配ない。私自身の有効期限より長い鴨新米。でも再発行はしないようなので、メールが消えちゃったらおしまいだよ。 自分で使うためにわざわざ図書カードNEXTを買うというより、知り合いへの贈り物としてあげるのがいいかも。カード番号を入力すればオンライン書…

  • 住野よる「よるのばけもの」

    住野よる「よるのばけもの」二葉文庫 2019, 2025(23冊) 住野よる氏の作品は初めてなので、作風を把握していなかった。なので「よるのばけもの」と言われても、夜になると性格が変わるばけものみたいな悪い奴のことなのか、夜の生活が底なしにエロすぎる奴なのか、夜自体がばけもののような何かなのか、いずれにしても、ばけもの的なニュアンスの比喩かなと思っていた。 ところが1ページ目から、八つの眼玉と六本の足と四本の尻尾を持つ巨大化変形自在の黒い粒が寄り集まったホンモノのばけものが出現してびっくり。そっちかよ! カバーイラストを見るとこの女生徒がばけものじゃないかと思っちゃうのだが、実はとある男子中学…

  • 『果てしなきスカーレット』

    映画『果てしなきスカーレット』公式サイト 監督:細田守 権力目当てに国王である父アムレットを殺された王女スカーレット、宿敵である叔父クローディアスに復讐を試みるも、返り討ちにあう。気づいた場所はおぞましい死者の国、死んでもなお欲望のために争い続ける人々の中で目的に向かって突き進むスカーレットの運命は? 同時代人たちの中にたったひとりだけ現代人が混じっていることに違和感を感じる。それならもっと全時代人が入り混じって訳の分からない死者の落園にでもなっていたほうが面白そう。死者の国の時系列がなんだか腑に落ちない気もするが、不思議な世界観を楽しめるアニメではあると思う。 物語への没入感を阻害しかねない…

  • 乙一「The Book」

    乙一「The Book」集英社文庫 2012年原作:荒木飛呂彦 乙一による「ジョジョの奇妙な冒険」。古書店のクーポンとポイントを使って20円で買えたので読んでみた。別に「The Secondhand Book」が安くなるまでず~~~っと待っていたわけではないが。 杜王町で起こった奇妙な殺人事件をきっかけに、東方仗助や広瀬康一などのスタンド使いが登場して犯人探しを始める。その裏では別の被害者である飛来明里の救いがたい気の毒な状況が語られる。琢馬と虹村億泰の決闘シーンはワクワクする。岸辺露伴も登場するが、岸辺露伴と聞くと高橋一生の顔が浮かんでしまう虎馬。 ちなみに「ジョジョの奇妙な冒険」のコミック…

  • 『スプリングスティーン:孤独のハイウェイ』

    スプリングスティーン 孤独のハイウェイ 20世紀スタジオ公式サイト 監督:スコット・クーパー出演:ジェレミー・アレン・ホワイト/ジェレミー・ストロング/ポール・ウォルター・ハウザー/スティーヴン・グレアム/オデッサ・ヤング 1982年、ロックスター、ブルース・スプリングスティーンの若き日の物語。現在のシーンは若くしてすでにある程度人気を得たミュージシャンの立場ではあるが、自分の音楽活動に対して悩み抜き、納得できないものに直面している。 それが洋楽に弱い私でも知っている有名な曲「Born in the U.S.A.」が世に出るちょっと前の出来事ということで、スプリングスティーンはこの映画のシーン…

  • Japan Mobility Show 2025

    Japan Mobility Show 2025 東京モーターショーは晴海見本市会場の頃からほぼ毎回行っていたが、2023年に始まったJapan Mobility Showに行くのは今回が初めて。乗用車はもちろんバスやトラックも展示、それだけでなく飛行機やらドローンまでいろいろ寄り集まった総合モーターショー。予想通り混雑していた。10月30日~11月9日。 ALWAYS三丁目の夕日や稲村ジェーンに出て来た昔のミゼット 新型ミゼットX:4輪になってるし荷物が積めなそう 昔のセンチュリー 新型センチュリー K-OPEN コペン初期型のシンプルな雰囲気に戻っている BMW2002turbo (197…

  • 『プレデター:バッドランド』

    映画『プレデター:バッドランド』公式サイト 監督:ダン・トラクテンバーグ出演:エル・ファニング/ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ プレデターといえばコワイ顔して地球人を殺しまくる異星人である。そのうちもっとコワイ顔のエイリアンとも戦ったりしていたが、とにかく悪い奴のイメージしかなかった。今回はそのプレデターが主役の映画ということで、まったく別なイメージの映画になった。 わけあってその地に狩りに行かねばならなくなった若きプレデターのデク。狩りが終わらなければ帰ってくるなと極悪な父親に言われて追い出される。その地で出会った上半身だけの美人アンドロイドのティアを案内役に、悪そうな奴はみんな…

  • 法条遥「リライブ」

    法条遥「リライブ」ハヤカワ文庫JA 2015年 映画『リライト』の作者・法条遥「リライト」の次の「リビジョン」の次の「リアクト」の次の「リライブ」を読んでみた。「リ・シリーズ」の最終巻。【本作は「リライト」「リビジョン」「リアクト」の内容に触れています】と書いてある。4部作なので途中でやめると気持ち悪くなる。そういうのが気になる人は1作目「リライト」だけでやめたほうがいいかも。 冊数を重ねるたびにどんどんわけわからなくなってきて心配MAXの4作目には、目が見えないまま生まれて生きて死んで行く、そして転生を永遠に繰り返している小霧(さぎり)という女性が新たに登場する。 それだけならついに新展開!…

  • 法条遥「リアクト」

    法条遥「リアクト」ハヤカワ文庫JA 2014年 映画『リライト』の作者・法条遥「リライト」の次の「リビジョン」の次の「リアクト」を読んでみた。【本作は「リライト」「リビジョン」の内容に触れています】なんて注意書きがある。「この人から私は見えて声も聞こえるのに私にはこの人が見えず声も聞こえない」とか言い出して、ホラーじゃん。 前作、前前作をこねくり回して物語の別解釈が始まって、だんだんわけわからなくなってきた。「リライト」の主人公・園田保彦が出て来たと思えば「リビジョン」の主人公・坂口霞が出て来て、どちらも時間を操る人物であるが、そこに3作目の眼玉、タイムパトロールのホタルなんてやつが登場しちゃ…

  • 『Mr.ノーバディ2』

    『Mr.ノーバディ2』オフィシャルサイト Universal Pictures Japan 監督:ティモ・ジャヤント出演:ボブ・オデンカーク/コニー・ニールセン/ジョン・オーティス/RZA/クリストファー・ロイド/コリン・ハンクス/シャロン・ストーン どこの誰でもない家族のお父さんハッチ。1作目で大暴れして作ってしまった借金返済のために危ない仕事を請け負っていた。といっても私は1作目を見ていない。見ていない私でもわかるようにその辺りの事情はサラっと流れる。そのあとはもうほぼ新しい話なので大丈夫。 そんなハッチが家族を連れてバカンスに出かけるのだが、喧嘩っ早いハッチがその町でまた騒ぎを起こしてヤ…

  • 『おーい、応為』

    映画『おーい、応為』公式サイト 監督:大森立嗣 出演:長澤まさみ/永瀬正敏/高橋海人/大谷亮平/篠井英介/奥野瑛太/寺島しのぶ 2015年に『百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~』っていう葛飾応為のアニメ映画もやってたなぁ。10年に一度湧いてくる葛飾応為。今度は実写版っていう言い方も変だけど、お栄役の長澤まさみのファンだったら見逃せない。ほぼずっと出てるし。 父である北斎と一緒に何度も引っ越しを繰り返しながら応為として丁寧に絵を描くさまが映し出される。この映画では摺師や彫師、版元のような大河ドラマの蔦重みたいな存在には言及せずに、一心不乱に絵を描く父と娘の人生そのものに焦点を当てて…

  • 法条遥「リビジョン」

    法条遥「リビジョン」ハヤカワ文庫JA 2013年 今年6月に見た映画『リライト』の作者・法条遥が「リライト」の次に書いた「リビジョン」を読んでみた。【本作は「リライト」の内容に触れています】なんて注意書きがある。ってことは「リライト」の内容を知らずに「リビジョン」を読むとタタリがあるのか。私は「リライト」を読んだし映画も見たのでタタリはないだろうと。 安心して読み始めたら「岡部町にある学校の旧校舎が崩壊した件」とか「ラベンダーの香り」とか出てくるではないか。がっつり絡んでるから、読む気があるなら順番に読んだ方がいい。本作の舞台は興津。岡部町は静岡・清水を挟んだ反対側だが同じ静岡県。法条遥は静岡…

  • 『トロン:アレス』

    映画『トロン:アレス』公式サイト 監督:ヨアヒム・ローニング出演:ジャレッド・レト/グレタ・リー/エヴァン・ピーターズ/ハサン・ミンハジ/ジョディ・ターナー=スミス/ジェフ・ブリッジス 1982年公開の『トロン』、2010年の『トロン:レガシー』に続く第3作目を3D吹替で鑑賞。第1作の頃はまだPC9801の初号機発売の頃で、CGを駆使した映画『トロン』は画期的だスゴイぞワッショイと話題になっていた。私も絶対絶対絶対見ないと!と映画館に駆けこんで、それなりにワクワクした覚えがある。それから28年後の『トロン:レガシー』はもうCGが珍しくない時代になっていたが、進化したCG以外では1作目のリメイク…

  • 『俺ではない炎上』

    『俺ではない炎上』公式サイト| 原作:浅倉秋成監督:山田篤宏出演:阿部寛/芦田愛菜/藤原大祐/長尾謙杜/夏川結衣/板倉俊之/浜野謙太 悪意を持ってSNSに嘘の情報を流して誰かを陥れることは当然許されざる犯罪であるが、この映画のテーマはそこではない。真偽もわからぬままに気軽にリツイートしてしまう、リポストしてしまう人たち。それが正義と信じてやる人がたくさんいる。自分だけは正しいと心の底から思っている人。そういう気持ちでSNSを使っているから、批判されても自分が間違っているとは思わない。寧ろそれを注意してくる人のほうが頭がおかしいと思ってしまう。度重なるネットでの誹謗中傷で生きることをやめた人もい…

  • 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』2022

    監督:ジェームズ・キャメロン出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーバー/ケイト・ウィンスレット/クリフ・カーティス/ジョエル・デヴィッド・ムーア 今年12月に3作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が公開されると聞いて、せっかくだから見ようかな、なんて思ったのだが、ひとつ問題が発覚した。2作目を見てない!!! 2022年がコロナ禍だったということも関係なくもないが、当時、見なくてもいいかな、と思ったの鴨新米。興行側もそういう人を見越してか、3Dでの1週間の限定上映をするというので見に行った。 1作目は森に棲むオマティカヤ族との交流だったが、2作目はウォーターっち…

  • J.D.サリンジャー「彼女の想い出/逆さまの森」

    J.D.サリンジャー 「ライ麦畑でつかまえて」白水社 1984年 野崎孝訳 2010年第114冊「キャッチャ-・イン・ザ・ライ」白水社 2006年 村上春樹訳 2024年第27冊「ナイン・ストーリーズ」新潮文庫 1974年 野崎孝訳 2000年第57冊「フラニーとゾーイー」新潮文庫 1974年 野崎孝訳 2011年第51冊「フラニーとズーイ」新潮文庫 2014年 村上春樹訳 2024年第3冊 「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章-」新潮文庫 1980年 野崎孝・井上謙治訳 2022年第42冊「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年」新潮文庫 2024年 金原…

  • 堀川アサコ「幻想遊園地」

    堀川アサコ「幻想遊園地」講談社文庫 2022年 超常案件を扱う、たそがれ探偵社。探偵長の大島順平も、そこで働く島岡真理子も何年か前までは怨霊だった・・・だった? 男をとっかえひっかえする泥棒猫をセカンドネームとするような恋多き美人で、殺人事件の被害者だった・・・だった? 幻想シリーズ・「幻想郵便局」も「幻想映画館」も「幻想日記店」も「幻想探偵社」も「幻想温泉郷」も「幻想短編集」も「幻想寝台車」も「幻想蒸気船」も「幻想商店街」も読んでない。←やたら多いじゃんか! なので、なぜ真理子さんが怨霊だったのか、怨霊のくせに何で生きてるんだ、みたいな詳しいことは知らない。「幻想遊園地」は割と最近の作品だけ…

  • 乙一・山白朝子「Wi-Fi幽霊」

    乙一・山白朝子 「ホラー傑作選 Wi-Fi幽霊」 千街晶之編 角川ホラー文庫 2025年 ★乙一★ 独特の乙一ワールドを堪能できるホラー特集。 ・階段 (2002年):妻と子供・小学生の2人姉妹に容赦なく暴力をふるう父親に怯え、身を潜めて暮らす毎日。そこに何かが起こるまで、いやぁ~な気分で読み進めなくてはならない読者に同情するような読み心地。 ・SEVEN ROOMS (2002年):「ZOO1」にも収録。意味もなく狭い部屋に閉じ込められる、理不尽な現場はSAWとかCubeの雰囲気。 ・神の言葉 (2001年):「ZOO2」にも収録。〔母は猫とサボテンの区別ができず、猫を植木鉢に押し込み水をか…

  • 伊藤博敏:堅物のモノローグ

    奇石博物館 「石×アート展Vol.2 堅物のモノローグ」@奇石博物館 静岡県富士宮市の奇石博物館で9月23日までやっていた石の彫刻展。アーティスト伊藤博敏氏は家業の石材店を継ぐ予定だったけど、東京藝大に入って気が変わったらしい。木彫の人は何でも木で作って見る人を驚かせるが、伊藤氏は石と異なる素材を組み合わせて面白い作品に仕上げている。歯のある石やチャックのある石なんてユーモアもあるがエグさもある。 伊藤博敏《石の長靴》 伊藤博敏《石の財布》 伊藤博敏《石の眼》 奇石博物館の外観:音の鳴る石、柔らかい石、光る石、隕石、うんこの化石など、いろんな石が展示されている カニの化石 魚の化石 豚肉の化石…

  • 『宝島:HERO'S ISLAND』

    映画『宝島』公式サイト 原作:真藤順丈監督:大友啓史出演:妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝/永山瑛太 『国宝』175分を超える『宝島』191分、頻尿ゴロシ3時間スペシャル!! 原作未読、原作は直木賞受賞作品なのだそうだ。暴力シーンも満載でPG12指定になっている。フライヤーの妖しげな街並みの雰囲気が気になっていたので何の前情報も無しで見に行った。 日本に返還される前の沖縄で、米軍基地からかっぱらった物資を住民に配っていたグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)、オン(永山瑛太)たち。ある夜、仲間の英雄オンが行方不明になる。そこからはじまるそれぞれの生き方。英雄がいなくなった謎を求め…

  • 王谷晶「ババヤガの夜」

    王谷晶「ババヤガの夜」 河出文庫 2023年初版、2025年16冊 日本人作家として初めてのダガー賞受賞で話題になっている「ババヤガの夜」を読んでみた。ババヤガとは鶏の足の上に立つ家に住んでいる鬼婆のことらしい。そういう会話が本文に出て来る。それオニババァやが。 「ババヤガ」という聞きなれないタイトルと、赤い背景の文庫カバーイラストを見て、ラテン系外人の物語かと勝手に思い込んだまま「あったあった」と中も見ずに買ってきた。読み始めたら新宿から始まっているし、物凄くケンカが強い新道依子という22歳の女が主人公の純日本小説だと知った。 その女は身長170cm、体重75kgというからかなりいい体格だ。…

  • カズオ・イシグロ「遠い山なみの光・新版」

    カズオ・イシグロ「遠い山なみの光・新版」 小野寺健訳 (ハヤカワepi文庫) 2025年 Kazuo Ishiguro, A Pale View of Hills (1982) 先日見た映画『遠い山なみの光』の展開が気になって、原作の日本語訳も読んでみた。カズオ・イシグロは初めてなので読みづらいかもと勝手に思い込んでいたが、予想外に読みやすい。映画を見た後なので、読み進むと映画のシーンが浮かんできて、なおさら読みやすく感じた。 映画で出てきたセリフもたくさん載っている。時には映画のセリフと場面がちょっと入れ替わっていたりもする。映画に出てこないシーンももちろんある。映画で私の一番印象的だった場…

  • 『遠い山なみの光』

    映画『遠い山なみの光』オフィシャルサイト 原作:カズオ・イシグロ監督:石川慶出演:広瀬すず/二階堂ふみ/吉田羊/松下洸平/三浦友和/カミラ・アイコ/鈴木碧桜/柴田理恵/渡辺大知 原作未読。原爆が投下されてから7年ほど過ぎた1952年の長崎。復興中の街の片隅で癒しきれない心のまま生きる悦子(広瀬すず)と佐知子(二階堂ふみ)。その30年後のイギリスの郊外で娘に自分の過去を語る悦子(吉田羊)。 広瀬すず&二階堂ふみの美貌に魅了されながら、時々湧き上がるカズレーザーの姿を振り払いながら、居眠りもせずに事の成り行きをじっと見続けた2時間。それまでほとんど違和感も感じないまま過ごしていたが、映画も終盤に差…

  • 『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』

    『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』公式サイト 監督:笹原俊哉 卒業を控えて就活中の悩める女子学生・安曇野りせが、金持ちのテクノおばあちゃんが造ったワンダーランドで冒険して生き方を考えるアニメ。イヤホンとゴーグルを付けると始まる冒険、思い切り今風で、世にも奇妙な超常現象が起こってもVR体験だからと思うと危機感はあまり感じられない。 VRが始まると早々にウサギが飛び込んできて、主人公の安曇野りせからスマホを取り上げて走り出す。「返してぇ」と叫びながら追いかけると穴に落ちて、ワンダーランドに迷い込む。そこで出会った小さなアリスと不思議な世界を彷徨うことになる。主人公が…

  • 『子鹿のゾンビ』

    映画『子鹿のゾンビ』公式サイト 監督:ダン・アレン出演:ロクサーヌ・マッキー/トム・マルヘロン/アレックス・クック/ニコラ・ライト/ラッセル・ジェフリー・バンクス/サミラ・マイティ/ジョセフ・グリーンウッド/ルーク・キャベンディッシュ/エイドリアン・レルフ/ビッグ・トブズ/ユアン・ボスウィック/キャサリン・アダムス ♪こじ~かのぉゾンビィはぁかわ~いいなぁ♪ ないない! 「せんべいだけじゃ生きていけない。どら焼きも欲しい!」なんて言ってないけど。もう語呂合わせタイトルだけでしょーもない映画だろうと予想しちゃうんだけど、タローマンに続いてまたしょーもないかもしれない映画を見に行ってしまった。 悪…

  • 『8番出口』

    映画『8番出口』 監督:川村元気出演:二宮和也/河内大和/浅沼成/花瀬琴音/小松菜奈 『8番出口』はゲームを映画化した作品。『8番出口』のゲームはやったことがない。ただプレイしている人のネット動画をいくつか見ただけ。それでもルールは簡単なので理解できた。駅の通路を行ったり来たりしているだけのゲームをどうやって映画にするのかが気になって見に行った。 さすが映画だけあって、ゲームには無いいろいろな要素を付け足して、ストーリーを持った不気味な映画に仕上がっている。反対方向から歩いて来る、逆さまにしたら魔女の顔になりそうなおぢさん(河内大和)の存在が予想外に良かった。 最近見た二宮和也出演映画は『ラー…

  • 大正イマジュリィの世界

    【大正イマジュリィの世界】 SOMPO美術館 弥生美術館でやっているような大正ロマ~~ン的な展覧会だよねと思って見に行った。まさにそのとおりだったけど、にゃんと、この展覧会は2010年の渋谷区立松涛美術館から全国を転々と巡回して、ずっと続いていたようだ。今回で17回目、12月から開催の大山崎山荘美術館で18回目になるようで、すごいロングラン公演って感じ、なのに今までぜんぜん気にしてなかった。 写真撮影可能な作品もいくつかある。藤島武二、橋口五葉、竹久夢二、岸田劉生、高畠華宵、小林かいち、蕗谷虹児、その他の画家の、主に雑誌の表紙など印刷物のために描かれた作品が展示されている。大正時代と言って…

  • 『大長編 タローマン 万博大爆発』

    映画『大長編 タローマン 万博大爆発』 公式サイト 監督:藤井亮解説:山口一郎出演:タローマン/地底の太陽/太陽の塔/夢の鳥/ノン/水差し男爵/縄文人/明日の神話/エラン/少女/地球防衛軍(CBG)/岡村渉/森野忠晋/小笠原皆香/川端英司/べーやん/伊達要希/北村直大/ボブ・マーサム 岡本太郎の作品キャラが出現してあれやこれやしょーもない活躍をする映画。タローマンはテレビで何度か見たことがある。短編のしょーもないドラマだった。それが100分以上の映画になると聞いて、見なくてもいいかな、と思ったのに見てしまった。しょーもなかった。でもこの映画は、ちゃんとした映画を作ろうとしてしょーもない映画にな…

  • 『劇場版 鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来』

    https://kimetsu.com/anime/mugenjyohen_movie/ 原作:吾峠呼世晴監督:外崎春雄 鬼滅の刃、TVアニメも見たし『無限列車編』も見たので無限ついでにこれも見た。超大人気だし。でもマンガ雑誌は読んでない。そのかわりコミックはたまたま1冊だけ第23巻を読んだ。なので最終的にどうなるのかは知っている。ただ途中経過は風の噂くらいしか知らないので、映画も新鮮な気持ちで見ることができた。無限城のパズルみたいな表現がスゴイ。今回は善逸がかっこよかったが禰豆子不足。 猗窩座再来の猗窩座もそうだけれど、名前が難しい登場人物や登場鬼物が多い。この物語では、鬼でも人でも最期を迎…

  • 『ジュラシック・ワールド 復活の大地』

    https://www.jurassicworld.jp/ 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ/デニス・L・スチュワート監督:ギャレス・エドワーズ出演:スカーレット・ヨハンソン/マハーシャラ・アリ/ジョナサン・ベイリー/ルパート・フレンド/マヌエル・ガルシア=ルルフォ/エド・スクライン/ルナ・ブレイズ/オドリーナ・ミランダ/デヴィッド・ヤーコノ/フィリッピーヌ・ヴェルジュ/ベシル・シルヴァン/エド・スクライン 前前作『炎の王国』で都会に放たれた恐竜たち、前作『新たなる支配者』でそんな恐竜たちとの共存を余儀なくされた人類。街中にヒグマやライオンやピューと吹くジャガーがいるだけでもパニックなの…

  • ネコづくし@そごう美術館

    「Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」@そごう美術館 https://www.sogo-seibu.jp/yokohama/topics/page/sogo-museum-nekodukushi.html 猫が登場する浮世絵を集めた展覧会。今までにも、太田記念美術館の「浮世絵 猫百景 国芳一門ネコづくし」、UKIYO-E TOKYOの「にゃんとも猫だらけ」、笠間日動美術館の「猫まみれ ようこそ猫の迷宮へ」、江戸東京博物館の「江戸東京ねこづくし」などあちこちの猫じゃらし企画展に行ったことがある。今回も趣旨は同じ猫じゃらし。でも「前に見たからいいや」とならないネコがおんねん。 やっ…

  • 『国宝』

    https://kokuhou-movie.com/ 原作:吉田修一監督:李相日出演:吉沢亮/横浜流星/高畑充希/森七菜/見上愛/寺島しのぶ/渡辺謙/三浦貴大/黒川想矢/越山敬達 私はシネマ歌舞伎しか見たことが無いので、この映画も見なくていいかな、なんて思っていた。シネマ歌舞伎でも狂言のほうが楽しかったし。でもなんか評判が良すぎて、公開から2か月近く経ってもやっていたので、せっかくだから見ておこうかと決心。課題は上映時間175分をトイレに行かずに見ることだった。気を付けて水分控えてたから大丈夫だったけど。私が上映中にどうしようもなくてトイレに行ったことは長い人生で1回だけなのだ。ついでに言うと…

  • キボリノコンノ展

    https://kibori-exhibition.com/ 「キボリノコンノ展」@清水文化会館マリナート 1階ギャラリー キボリノコンノさんのことは知らなかったので、最初「キノボリコンノ」と空目した。そういうパフォーマンスかと思ったら、木彫り職人だった。 キボリノコンノさんは食品をメインに木彫りしている。鮭を獲る熊みたいな作品ではなく、本物と同じサイズで、本物と区別がつかないような色付けをした作品は、じっくり見ても木彫りとはわからない超絶技巧。子供が間違って食べちゃいそうなヤバイ作品ばかりである。写真撮影可。木彫りにさわれるコーナーもある。 最後にクイズコーナーがある。ホンモノの中のどれが木…

  • 『スーパーマン』

    『スーパーマン』 https://wwws.warnerbros.co.jp/superman/ 監督:ジェームズ・ガン出演:デビッド・コレンスウェット/レイチェル・ブロズナハン/ニコラス・ホルト/エディ・ガテギ/アンソニー・キャリガン/ネイサン・フィリオン/イザベラ・メルセド/スカイラー・ギソンド/ウェンデル・ピアース/ミカエラ・フーバー/ベック・ベネット/サラ・サンパイオ/マリア・ガブリエラ・デ・ファリア スーパーマンが「あれは鳥か?飛行機か?」ではなくすでに国民に認知されている状態。正義の味方なんだけれど、政府の許可も得ず他国の戦争に介入したことで、非難を浴びている状態。しかしそれはスー…

  • 『おい、太宰 劇場版』

    『おい、太宰 劇場版』 https://www.wowow.co.jp/film/oidazai/ 監督:三谷幸喜出演:小池栄子/田中圭/松山ケンイチ/宮澤エマ/梶原善 WOWOWでやっていた作品の劇場版らしいが、WOWOW見てないので知らなかった。100分間カメラを止めないワンシーンワンカット撮影ということで、俳優もNGとか出してられないし、スタッフも電池切れとか絶対NGだし。狭い洞窟を何度も通っていたので、岩盤にカメラをぶつけそうだし。ロケ地は伊豆の先っちょに近い子浦海岸という所らしい。 洞窟を抜けるとタイムスリップしちゃって太宰治がいた。日付からすると太宰が心中騒ぎを起こす日だ、未来が変…

  • Windows Copilot 画像生成AIに描いてもらった桃太郎

    「モモモタロサン」 作画:Windows Copilot 生成AI作文:らしか (01) 生成AIで描いてもらったイラスト画像で日本むか~し話の桃太郎っぽい物語ができました。 (02) むか~しむかし、あるところに、おじさんとおばさんが住んでいましたとさ。おしまい。 (03) その村にはおじさんとおばさんのほかにたくさんの村人が住んでいました。わりと大きい村です。でも以前はもっともっとた~っくさんの人々が住んでいたのですけどね。 (04) ある日、おじさんは山へはばかりに、 (05) おばさんは川へせんたくに行きました。 (06) おばさんは川辺でどっちにしようかいつまでもいつまでも選択してい…

  • 法条遥「ノンブル・シャッフル」

    法条遥「ノンブル・シャッフル」ハヤカワ文庫JA 2025年 先月映画を見て原作も読んだ「リライト」の著者・法条遥氏の新作が書店で目についたので読んでみた。10年ぶりの新作書き下ろしだそうだ。桃太郎、かぐや姫、シンデレラ、金の斧の女神が現代に甦るという話である。 昨年「徳川家康がタイムリープしてきて総理大臣になる」という荒唐無稽なSF映画を見た。103歩ゆずって実在した戦国武将たちなら、ちょっとした手違いでタイムリープしても、ありえないけれどありえる話として許容できる。しかし、桃太郎たちは童話の中のキャラクターであり実在しないのだ。タイムリープするもクソもなく、ありえない上にありえない話である。…

  • 新井素子「くますけと一緒に」

    新井素子「くますけと一緒に」中公文庫 2025年 1991年発行作品の新装版。書店に平積みされていてつい買ってしまった。小学4年生にもなってぬいぐるみのくまを手放せない成美ちゃんのホラー風味なお話。成美ちゃんは友達のくますけといつも話している。そんな成美ちゃんをいじめる同級生もいる。パパとママにも嫌われている。悪い人は死んじゃえばいいと思ったらその通りになる。くますけがやったことなのかなぁ、と悩む成美ちゃん・・・ 新井さんは新版が出るたびにあとがきを追加する人のようで、この新装版には1991年、2012年、2024年の3つのあとがきが載っている。ぬいぐるみの好きな人にはこのあとがきもお薦め。 …

  • 『Mr.ノボカイン』

    『Mr.ノボカイン』 https://mr-novocaine.jp/監督:ダン・バーク&ロバート・オルセン出演:ジャック・クエイド/アンバー・ミッドサンダー/レイ・ニコルソン/ジェイコブ・バタロン/ベティ・ガブリエル/マット・ウォルシュ/エヴァン・ヘングスト/コンラッド・ケンプ 血だらけ痛そうなシーンがいっぱいなのでR15+指定。ノボカインなんて薬みたいな名前だなと思ったら局所麻酔薬の名称だった。主人公ネイサン・カインにつけられたあだ名、なぜなら主人公は生まれつき痛みを感じない先天性無痛無汗症(CIPA)という難病なのだ。痛みを感じないからって意味もなく殴られたりしていた男。ひどい同級生だね…

  • 『犬の裁判』

    http://kodi.onlyhearts.co.jp/ 監督:レティシア・ドッシュ(初監督作品)出演:レティシア・ドッシュ/フランソワ・ダミアン/ジャン=パスカル・ザディ/アンヌ・ドルバル/コディ 「被告犬、前へ」なんと犬ドッグが被告になる裁判の映画。実話に基づく映画だそうだが、どんな実話だよ! 被告犬はワンワン言うだけなので弁護犬が、じゃなくて弁護人があれこれと釈明する。被告犬の罪状はひとを噛んで大けがをさせたから。さて有罪か無罪か?有罪だと死刑になってしまう。犬の裁判ってだけでもうコメディだけど、映画自体もコメディ。生きるか死ぬかの法廷コメディ。犬のコディがかわいいから見に行った。 ラ…

  • 法条遥「リライト〔新版〕」

    法条遥「リライト〔新版〕」ハヤカワ文庫 2025年 タイムリープ映画『リライト』を見たついでに原作も読んでみた。2012年の作品。オビに「かなりダークな原作小説」と書いてある通り、史上最悪というのは大袈裟にも聞こえるが、映画よりドロドロした因縁が渦巻いて、いじめや殺人事件も絡んでくる。 映画の夏祭りシーンは脚本のアレンジなのかと思っていたら、ちゃんと原作にも書いてあった。映画はドロドロした淀みを薄めて、学園ドラマ風なさわやか風味を強調させている感じで、原作ほど後味は悪くない。 映画なら今が誰の出来事かは一目瞭然だが、小説では文字頼りなので、あの人の話だと思って読んでいると別のあの人の話だったり…

  • ルル・ミラー「魚が存在しない理由」

    ルル・ミラー「魚が存在しない理由:Why Fish Don't Exist」 サンマーク出版 生物学を学ぶ本かと思ったら、魚類学者であり、元スタンフォード大学学長だったディヴィッド・スター・ジョーダンの伝記みたいなもの。誰かが名前を付けるまではその魚は存在しない。 そんな魚をこつこつ収集して片っ端から命名して存在させていったディヴィッド。大量の標本が落雷や地震で台無しになっても一時もくじけなかった立派な学者の話だったはずが、だんだんと優生学支持者としてたくさんの女性を傷つけた酷い男だったことを批判するような話になって行く。ジェーン・スタンフォードの死にまつわる話はもうサスペンスドラマみたいにス…

  • 『リライト』

    『リライト』 https://rewrite-movie.jp/原作:法条遥 (ハヤカワ文庫)監督:松居大悟出演:池田エライザ/阿達慶/橋本愛/久保田紗友/倉悠貴/山谷花純/大関れいか/森田想/福永朱梨/前田旺志郎/尾美としのり/石田ひかり/篠原篤/長田庄平/マキタスポーツ 原作未読だけど読んでみようかなぁ。原作者の法条遥氏は静岡県出身のようで、原作の舞台は静岡県になっているらしいが、この映画では尾道?ラベンダーの香り?タイムリープ?そりゃぜひ見たくなっちゃうじゃん! 学校に男子転校生が出現して「僕は311年後の未来から来た」とか言っちゃうケン・ソゴルじゃなくて園田保彦くん。もう始まってすぐ言…

  • 『MaXXXine マキシーン』

    『MaXXXine マキシーン』 https://happinet-phantom.com/maxxxine/ 監督:タイ・ウェスト出演:ミア・ゴス/ケヴィン・ベーコン/エリザベス・デビッキ/ジャンカルロ・エスポジート/モーゼス・サムニー/リリー・コリンズ/ミシェル・モナハン ミア・ゴス主演によるタイ・ウェスト監督作品『X エックス』の6年後の物語らしいけれど『X エックス』って見たことないし、それどころか『X エックス』と『Pearl パール』に続く3部作の完結編だってさ。にゃんと完結編だけ先に見てしまった。 そんなわけで、どういう世界観の映画なのかまったく知らないまま見た。なんとなくいわく…

  • 『オールドカー ~てんとう虫のプロポーズ~』

    『オールドカー ~てんとう虫のプロポーズ~』 https://www.oldcar360.jp/ 監督:あべこうじ出演:哀川翔/鈴木砂羽/片山右京/新原泰佑/暁月ななみ/天野浩成/中林登生/熊田曜子/ひょっこりはん/池田倫太朗/西岡德馬/泉ピン子 高橋愛ちゃんの旦那芸人あべこうじ氏の初監督作品。鹿児島県で旧車仲間とつるんで走り回って、自分でレストアもしてしまうおっさん源太(哀川翔)と家族の物語。好きなことばかりやっていて家族をほったらかしにしている源太と家族の間に摩擦が生じているところから始まる。元F1レーサーの片山右京も出演している。なつかしい。片山右京と鈴木亜久里は名前がかっこよかったなぁ…

  • 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

    ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング https://missionimpossible.jp/ 監督:クリストファー・マッカリー出演:トム・クルーズ/ヘイリー・アトウェル/ヴィング・レイムス/サイモン・ペッグ/ヴァネッサ・カービー/イーサイ・モラレス/ポム・クレメンティエフ/ヘンリー・ツェニー/シェー・ウィガム/アンジェラ・バセット 2年前に『デッドレコニング』を見た時に「後編公開の頃には世界が平和になっていればいいなぁ」なんて書いたんだけど、世界のあちこちで火の手が上がってますますキナ臭くなっている昨今、地球が終活を始めてるのか。人類が滅亡するとこのブログも自動的に消滅する。…

  • 『サブスタンス』

    『サブスタンス』 https://gaga.ne.jp/substance/ 監督:コラリー・ファルジャ出演:デミ・ムーア/マーガレット・クアリー/デニス・クエイド これはエグいホラー映画なので苦手な人はわざわざ見ないほうがいい。エロくはないけれど、ちょっぴりセクシーな映画でもある。だから(R15+)なのか? 一流スターの主人公エリザベス(デミ・ムーア)も50歳を過ぎて美貌に翳りが見えて来ていた。おまけにプロデューサーの陰口まできこえてしまってすっかり自信をなくしていた。そんな折りに知った若返りシステム(サブスタンス)に飛びついてしまう。 若返りと言ってもホラーなので尋常ではない。『アーサーズ…

  • 『終わりの鳥』

    『終わりの鳥』 https://happinet-phantom.com/tuesday/ 監督:ダイナ・O・プスィッチ出演:ローラ・ペティクルー/ジュリア・ルイス=ドレイファス/リア・ハーベイ/アリンゼ・ケニ 原題「Tuesday」は余命いくばくもない車椅子に乗った少女の名前。その少女の元に鳥が舞い降りた。かわいいシマエナガだったらよかったんだけど、気味の悪い顔をした妙な鳥、どうやら死神っぽい奴らしい、名前も「DEATH」、死神が来たってことは少女はもうじき死ぬのかも。 そんな感じに始まった映画、少女は鳥としゃべって過ごす。死神だからしゃべってもいまさら不思議ではない。そうこうするうちに母親…

  • ガルシア=マルケス「族長の秋」

    ガルシア=マルケス「族長の秋」新潮文庫 2025年 コロンビアの作家ガルシア=マルケス「族長の秋」をようやく読み終えた。「百年の孤独」を読み終えたのだからきっとこれも大丈夫だろうと思い、読み始めたが、やはり改行の無い苦行はキツかった。同様に改行のない600ページ「百年の孤独」は最初のうちこそしんどくて読み始めたことを後悔していたが、だんだんと、その町に巻き起こる不思議な出来事が気になりだしてなんとか読み続けることができた。 「族長の秋」は400ページなのでもっと楽かとおもったらそうでもなく、最後まで後悔しっぱなしのまま、巨大な睾丸の独裁者と気の毒な取り巻きの人生や壁を突き抜けて出たり入ったりす…

  • 櫻井武「SF脳とリアル脳」

    櫻井武「SF脳とリアル脳」講談社 BLUE BACKS 2024年 SFのテーマとしてよく扱われる「脳」について考察する本。サイボーグの進化、埋め込みデバイス、冷凍睡眠、記憶の書き換え、時間とは何か、AIは心を持てるか、などなど、可能なのか不可能なのか、SFファンがワクワクするような事柄について書かれている。 隠れていた脳の機能が覚醒して超能力を発揮するSFの話から、「人間は10%しか脳を使ってない」という10%神話について触れる。それだったら90%の脳は無駄な部位だからとっくに縮小・軽量化方向に進化していたはず、そうなってない理由は脳が四六時中フル稼働しているから、という解説に納得。 各節の…

  • 『サンダーボルツ*』

    サンダーボルツ* https://marvel.disney.co.jp/movie/thunderbolts 監督:ジェイク・シュライアー出演:フローレンス・ピュー/デヴィッド・ハーバー/セバスチャン・スタン/ワイアット・ラッセル/オルガ・キュリレンコ/ハナ・ジョン=カーメン/ジュリア・ルイス=ドレイファス なぜかアベンジャーズがいない状況、世界を救うために集められた超能力者たち。ホントは目立ちたいのにヒーローっぽくなれなかった、道を踏み外したやつら。集められた理由からして謎だらけ。人気だけじゃなくメンタルもボロボロの彼らに世界を救えるのか? アベンジャーズがいなくてよかった。アベンジャーズ…

  • マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート

    「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」@森美術館 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/machine_love/index.html AIやVR、ゲーム、仮想現実など、今時話題のテクノロジーを使用したアートに特化した展覧会。12人のクリエイターの作品が展示されている。コンピュータを使うケースが多々ある分野なので、映像作品が多い。意味不明にダラダラ長いだけの映像は苦手だけれど、好きな映像は好き←そりゃそーだろ 今回いちばんツボった作品は佐藤瞭太朗氏の《アウトレット》という11分くらいの映像。2回見た。ビデオゲームに登場するさまざまな3D…

  • ヒルマ・アフ・クリント展

    「ヒルマ・アフ・クリント展」@東京国立近代美術館 https://art.nikkei.com/hilmaafklint/ アートテラーとに~さんのアート企画「MOMAT完全攻略ツアー」に参加した。とに~さんに会うのはコロナ禍以前の2020年1月以来5年ぶり。髪が伸びてた。今回の企画は「ヒルマ・アフ・クリント展」+「所蔵作品展 MOMATコレクション」の痒くない所にも手が届いちゃいそうな解説付きツアー。 美術館の前に聳え建つ青い柱はイサム・ノグチが開館の際に制作した作品で、イサムちゃんの指示で時々色を塗り替えていて、今の青色は東京都の清掃車の色だって、そんなの知らなかった。 日本で最初の国立美…

  • 『#真相をお話しします』

    #真相をお話しします https://shinso-movie.jp/原作:結城真一郎監督:豊島圭介出演:大森元貴/菊池風磨/中条あやみ/岡山天音/伊藤健太郎/栁俊太郎/齊藤京子/綱啓永/桜井ユキ/田中美久/原嘉孝/伊藤英明/福本莉子 ミセス大森元貴が映画主演&主題歌担当をしている映画。これの原作は読んだことがある。5つのエピソードが独立した作品として収録されている。どれもミステリー調で終盤になると謎解きが語られるという形で#真相をお話ししてくれるのだ。割と手軽に読めた感じだった。 その本が映画になったのでちょっと気になっていた。5つあるエピソードのどれが映画になるのだろうかと。あれかなこれか…

  • はてなブログに引っ越し

    2005年1月1日から20年以上使ってきたgooブログが今年の11月18日で終了するという衝撃の告知があった。うひゃぁぁぁ~、どうしよ~と思ったら移行サービスがあると聞いたので、さっそく試してみた。 4/16から文章のバックアップが可能になったので、gooブログからダウンロードを開始、それほど時間はかからず「export_blog.zip」ができあがった。約1MB。 はてなブログとアメーバブログが推奨されていた。でもアメブロではコメントの移行ができないし、カテゴリ分けが引き継がれずすべて「ブログ」カテゴリになっちゃうと書いてあった。トラックバック廃止以後はほとんどコメントは無かったけれど古いの…

  • 『A LEGEND/伝説』

    『A LEGEND/伝説』監督:スタンリー・トン出演:ジャッキー・チェン/チャン・イーシン/グーリーナーザー/ポン・シャオラン/アーリフ・リー/リー・チェン 『THE MYTH/神話』、『カンフー・ヨガ』でも演じた考古学者の三作目だそうだが、前2作は見てないので比べられない。いきなり騎馬民族の時代で始まったので「あぁそういう映画か」と思って、考古学者の設定を忘れていた。だって古代にもジャッキーがいるんだもん。 話がある程度進むと現代に場面転換、考古学を懸け橋にして、現代のリアルと古代の夢・空想が交互に進行する手法は、昨年見た『八犬伝』の、作者の人生と物語の世界を行ったり来たりする感じに似ている…

  • 『アマチュア』

    『アマチュア』原作:ロバート・リテル監督:ジェームズ・ホーズ出演:ラミ・マレック/レイチェル・ブロズナハン/カトリーナ・バルフ/ローレンス・フィッシュバーン 主人公チャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)はCIAの分析官。始まって早々に愛妻がテロで殺されてしまう。絶望の淵から復讐を誓うチャーリー。しかしチャーリーはCIAとはいえ、パソコンとにらめっこする職種なので、筋肉ムキムキでもなければ凄腕スナイパーでもない。格闘や銃撃をするタイプではない。 それではどうやって復讐をするのかというのがこの映画の見せ所。IQ170という、筒井康隆に迫るくらい明晰な頭脳で目的を果たすべく奮闘する。プロフェッショナル…

  • 『HERE 時を越えて』

    『HERE 時を越えて』 原作:リチャード・マグワイア 監督:ロバート・ゼメキス 出演:トム・ハンクス/ロビン・ライト/ポール・ベタニー/ケリー・ライリー/ミシェル・ドッカリー 地球上のある地点を定点観測する映画。とある場所の、とある家の窓ぎわの広間で繰り広げられる生活、さまざまな家族の出入りがあり、また、その家ができる前の風景までも交えて、いろいろな時代が時系列ではなく行ったり来たりする。時系列のほうが分かりやすかったとは思うけど、時たま大昔に戻ることで、その場所の移り変わりを思い出させてくれる。 カメラ位置が動かない映画ってのも珍しい。この部屋自体がタイムマシンみたいになっていて、目まぐる…

  • 『片思い世界』

    『片思い世界』 脚本:坂元裕二 監督:土井裕泰 出演:広瀬すず/杉咲花/清原果耶/横浜流星/小野花梨/西田尚美/田口トモロヲ/伊島空 これはうっかりネタバレを読んじゃう前に早めに見に行った方がいい。まぁ大概の映画はそうだけど。ちょうど見たいと思っていた上映回に舞台挨拶のライブビューイングも付いていたのはラッキーだった。 美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)、一緒に暮らす三人組、バスの中で出会ったべらぼうにイケメンな男(横浜流星)が気になって仕方ない美咲。話しかけろと急かす最年少のさくら。そんなこんなでラブストーリーが始まりそうな予感。始まったら始まったで3人の生活が壊れるのでは…

  • 『ミッキー17』

    『ミッキー17 MICKEY17』 原作:エドワード・アシュトン (ミッキー7) 監督:ポン・ジュノ 出演:ロバート・パティンソン/ナオミ・アッキー/スティーブン・ユアン/トニ・コレット/マーク・ラファロ 借金が返せなくて地球脱出を考えた主人公ミッキー、何度でも生きかえられるという、いいんだか、わりぃんだかわからん仕事にサインする。長い旅路の果てに到着した星で、業務についた途端、使い捨て人間(エクスペンダブル)として、殺されては生きかえる悪夢のような人生が始まった。命の大切さが主題なのかもしれないが、何度も生き返る精神的な辛さという面はユーモアを交えて軽妙に済ませて置いて、現場で起こる事件が重…

  • ピエール・ルメートル「わが母なるロージー」

    ピエール・ルメートル「わが母なるロージー」(文春文庫)2019年 パリ警視庁、身長145cmのカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ3部作の4作目。なんだって? 3部作の4作目って日本語おかしいだろ! でも3部作の4作目なのだ。 ①「悲しみのイレーヌ」、②「その女アレックス」、③「傷だらけのカミーユ」の3部作はすでに完了していたが、出版社からの依頼で出来上がった物語だそうで、せっかくなのでカミーユにも出て来てもらおうということになったようだ。 順番としては②と③の間に起こった事件だそうだ。でもこれだけ読んでも単品として楽しめる。3部作は各々400ページ前後あるのに「わが母なるロージー」は半分の2…

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