【詩編130編1~8節】【ルカによる福音書5章12節】本日は10月最後の主日礼拝であり、10月最後の日であり、宗教改革記念日であります。1517年10月31日、ドイツのマルティン・ルターによって宗教改革がスタートした記念日でもあります。ルターが21歳、ドイツで最も古い大学の一つであるエアフルト大学の学生として、自分は将来法律家として身を建てて行こうと考えていた矢先、人生が変わる出来事が起こります。一つは落雷でした。雷に打たれた。けれど九死に一生を得て、自分は生きているというより、大いなる方に生かされていると思う経験をしたと言われます。また、同僚の学生が突然に亡くなり、また法学部の教授三人が相次いで亡くなったそうです。あるいは当時、ペストが流行っていたとも言われます。人は死ぬという、当然ですけれど、でもリアリティ...淵の底で見える光
1二つの創造物語今日は、降誕前第9主日、ペンテコステの翌週から始まり、22週間、約5ケ月の長きにわたって続いた聖霊降臨節が先週で終わり、教会の暦の上では、今日から新しい一年が始まります。そして、日本基督教団か定める教会暦の最初の主日の聖書課題は、毎年、「創造」がテーマとなっています。皆さんもよくご存知かと思いますが、聖書には、二つの創造物語が記されています。一つは、神が天地万物を七日間で造られたという天地創造の物語で創世記1章1節から始まり、2章4節の「これが天地創造の由来である。」という言葉で締め括られています。そして、それに続く2章4節の後半から始まるアダムとエバの物語が二つ目の創造物語で、3章には、アダムとエバが蛇に騙されて、神が「決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」と言われた善悪の知識の...助け手を授けてくださる神
【詩編129編1~8節】【ルカによる福音書18章9~14節】本日は詩編129編を読みました。1節、2節に同じ御言葉が繰り返されます。「イスラエルは言うがよい。わたしが若いときから彼らはわたしを苦しめ続けたが、わたしが若い時から彼らはわたしを苦しめ続けたが彼らはわたしを圧倒できなかった」この御言葉をどう読むのかが一つのポイントですが、「わたし」はイスラエルの国といいますかイスラエルの民、彼らとは一言でいえばイスラエルの周りの異民族と考えられます。今、毎週水曜日の祈祷会では旧約聖書の出エジプト記を読んでいますけれど、イスラエルの異民族として、代表的な民族はエジプトです。創世記のヨセフ物語り以降、イスラエルの民は400年に亘りエジプトに住みました。大臣ヨセフがいた頃は、丁寧な扱いを受けていましたが、時代が進み、イスラ...神の正しさを知る時にこそ
「狭い戸口から入るように努めなさい。言っておくが、入ろうとしても入れない人が多いのだ。」(ルカによる福音書13章24節)ある時にイエス様に聞いた人がいました。「主よ、救われる者は少ないのでしょうか。」その問いに答えたのが今回の聖書の御言葉です。「狭い戸口から入るように努めなさい。」狭い戸口というと、茶室を思い起こします。茶室の入り口は「にじり口」といって、身をかがめなければ通り抜けられない程小さい入口です。千利休というお茶の先生が考えたといわれています。例えば刀は武士の魂と言われるように、武士はいつも刀を腰に差していました。けれど茶室に入るには刀をはずさなければ入れなかったといわれます。つまり、千利休は、茶室に入る時は、なにも持たず、皆が平等の立場で平安にお茶をいただくのが良いと考えたのだと言われます。一説には...狭い門から
【詩編128編1~6節】【ルカによる福音書11章27~28節】今日の説教題を「幸いを生きるために」としました。私たちは誰もが、出来れば「幸いを生きていきたい」と願います。けれど、幸いとはどういう状態なのかと問われるとすれば、具体的にこういう状態と答えるのは難しいかもしれません。世界に有名な「幸福論」という著書が三つあるそうですが、フランスのアランという人が記した「幸福論」によると、人はいつも気分が悪いのだそうです。何か不幸なことがあったわけでもないのに、常に気分が悪く、機嫌が悪い人が多い。人は意識せずに、自然に任せておくと次第に不幸な感情に取りつかれてしまうようです。私はそれが良く分かるような気がします。私たちは何かを考えている時、かなりの確率が悩みであり、不安ではないでしょうか。私は最近、家を出て教会に向かう...幸いに生きるために
【詩編127編1~5節】【マタイによる福音書7章24~27節】本日は「神が建ててくださらなければ」という説教題としました。マタイによる福音書7章24節以下の箇所を読みましたが、この箇所は、主イエスが多くの人々を前にして話をされた「山上の説教」と呼ばれる箇所の、締めくくりとして話された箇所となります。二人の人が登場して、一人は岩の上に家を建てた人、一人は砂の上に家を建てた人、その結果はすぐにわかりますように、雨が降り、川があふれ、風が吹いても岩の上に家を建てた人の家は倒れず、砂の上に建てた人の家は倒れたというのです。二日前の金曜日は、首都圏に大きな台風が近づきまして、この地域も雨風の激しい状況でした。時として、そのような嵐が私達の人生の上にもやって来ることがあります。そんな時、何が大切かというと、家というよりも土...神が建ててくださらなれば
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