いたかもしれない。いなかったかもしれない。何だっけ。誰だっけ。記憶がぼんやりしている。そんな感覚。とりあえず、わかっているのは、今ここにはいないということ。 そんな、ぼんやりとした存在でいたい。ふわふわと自由な。誰の目にも触れない、わからない、でも確かに感じる。 自由になりたいのかもしれない。何のしがらみもなく、何の肩書もない。ひとくくりにされない。女だからって、こんな年だからって、仕事だからって、このポジションだからって、普通だから・・・。 そんなレッテルから解放されたい。ただ、ひっそりと過ごせたらいい。ああ、ああいう人いたねって言われるぐらいがちょうどいい。 人づきあいも疲れた。飲み会やら…
変えないと生きていけない。より良い方向へ。みんなのために。だから、この仕事が必要。この企画が必要。 みんなのために必要ってわかっている。でも、動けないよ。やるのは私だけど、正直きつい。 それをやることは、とても素晴らしいことだって社会から言われる。正しいこと。 正しいことを否定すると悪になる。私は悪だ。それをやりたくないから。 悪になっても、ならなくても企画は通る。やらざるをえない。否定してみんなから敵と思われるよりは、ひっそりと生きていけばいい。そもそも、私に企画を拒否する勇気なんてないのだから。 そうやって潰れて。起き上がろうとする。また、新しい企画が来る。もちろん、断れない素晴らしい内容…
電話の向こう側は騒がしかった。あまり聞こえないから、電話できないよー!メールして!父は楽しそうだった。家にとって初孫となった甥っ子ちゃんは、今後夏祭りというものを初体験しているにちがいない。 電話を切った後、急にさみしくて悲しくてどうしようもなかった。電話のあちら側とこっちの、あまりのギャップに追いつけなかったし、追いつく気力もなかった。 一人なんだ___。 改めて思った。 私には夫がいる。だけど、一人だと感じた。 喧嘩も、気持ちのすれ違いも終わったことだった。また、関係を再構築し始めたばかり。なのに。私は一人なんだ。 みんなが、私以外の家族が幸せそうだった。初めての夏祭りを楽しみ、夏を感じる…
一人で耐える。嵐が過ぎるまで。誰かにそばにいてほしい。だけど、それは一時期の感情で全てを変えるには小さい。 結局は、一人。 一人で耐えて。立ち向かう。どんな方法がいいか、私に合う方法を探る。それも一人で。誰かに相談しても、最後は自分で決めるし自分の感覚に頼る。 おひとり様。究極の美しさだ。 何度も何度も、波が来てその度に足元がさらわれて。また立たないとって思うけど、立てなくて、それでも頑張って。海風が冷たい。肌が髪が痛んでいく。だけど、立ち向かうのを止めない。その美しさは失われずに生きる。 私は、おひとり様に憧れる。 起き上がれるように。その準備をしている。じっと待って。今の私には待つことしか…
そっか。私は用済なんだ。いなくてもいいんだ。新しい人の方が使いやすいよね。私は走れなかった。せめて、歩き続けていればこんなことにもならなかったんだろうけど。また、歩き始める自信がない。臆病だ。 新年度に向けて、これからの事業に向けて、体制を整えていく途中に私は入っているの?もう、辞めてってこと?戦力外通告なら、優しくしないでよ。 一緒に戦えないのなら、置いていくしかない。 足手まといになる。迷惑がかかる。自ら進んで辞退する方がスムーズだって知っている。キレイに終わるよ。 でも、なんで、しがみつきたいんだろう。あんなに嫌だったのに。つらいのに。戻りたくないって思っていたのに。そのせいで、今まで苦…
よくわからないけど、不安とかイライラとかっていうマイナスな感情がポンっとなくなった。落ち着いている。薬を変えてよかったのか、月イチのホルモンの関係なのかはわからないが、よかった。 以前は仕事のことが頭から離れず、不安だった。今は、仕事のことが頭をよぎっても「ふーん」で済む。なんだか他人事なのだ。自分の仕事なのに、関係ないと思っている。 そんな、他人事のように仕事を扱うなんて無責任だ!そんなふうに思ってしまう私はダメだ・・・。と、悲しい気持ちにもならない。(以前はそうだった) なんだか抜けた感じがする。 夫への感情も少し回復。信頼してみよう、という気持ちに変わった。あのDVDは見終わった。関係修…
なかなかブログを書けなかった。気持ちに向き合えなかったからだ。感情の波があって不安定で書けないのと違って、何も感じないようにしていたからだ。何も見ないように。傷つくから。何も感じないように。期待してしまうから。 我慢してきた。 かわいくて何でもできて、仕事もプライベートも余裕があって。そんな人になりたかった。だから、がんばって、がんばって、がんばって。かわいい洋服と、おしゃれなお店をチェックして。女性特有の「内輪」に入って、なるべく目立たないように。だけど、ちゃんと輪の中に入っていないと。 もう疲れた。何もしたくない。 でも、だけど、何もしない私はかわいくない。 ぼさぼさの髪で、顔もテカテカで…
ずっと同じで変わらない、穏やかな日々。平和で安心する。ゆったりと時間が流れる。何もない日常だけど、大事な人と一緒にいる幸せ。 結婚。 それとは逆に、ドキドキしてワクワクする時間。宙に浮くような、いつもの自分じゃない、夢中になれる時間がある。それは、日常の時間の流れとは違ってジェットコースターみたい。長くは続かないけど、その間はとてもとても魅惑で幸せ。 恋愛。 私は、恋愛をしている。恋愛の時間に憧れているのだ。お互いの感情を共有することが少なくなっている。すれ違いとまではいかなくとも、以前より気持ちはない。ただ、一緒に食事をして寝る。 これでいいのだろうか。 以前のように、一緒にワクワクしたり夢…
夫がDVDを借りてきた。珍しい。1年に1回あるかないかだ。私の好きなシリーズだった。私が「ここのロケ地に行きたい!」と言ったらケンカ勃発。今に至り、くすぶっている。その作品を借りてくるなんて、どういう神経なんだ!!と、思っていた。 でも、男友達に言わせると、謝っているからいい方だよ!自分が悪いことすらわからないヤツもいるからさ。とのこと。 その男友達が言うには、男の人の話し方と女の人の話し方が違うため、友達も仕事上、ずいぶん苦労したそう。それで女性への話し方を気を付けるようになったとか。 男友達が、「おまえ、旦那にどんなプレゼンしたんだよ?」と聞いてきた。「プレゼン?いや、仕事じゃないししない…
夫が謝ってきた。 言いすぎた、傷つけてしまってごめん。 謝ることに、なんの解決があるんだろう。謝ることで許されると思っているのだろうか。それとも、この状況から早く解放されたくて謝っているんだろうか。 どっちにしても、解決していない。 そもそも、解決することに意味があるのか。私と夫の価値観が合わない。何に重きをおいて生きていくのか違う。平行線なのだ。 夫は、今までの生活環境が違うからそうなんだと言った。確かに、みんな違う。 だから?何? お互いの実家の価値観をぶつけて、比較して、ここはだめだとかこれだと生活できないとか。批判して終わりなの?それで、ごめんって・・・何? これからどうするの? 一緒…
最初は一人だった。その覚悟はできていた。そのために勉強して、資格を取って、就職して、一人で生きていけるだけの基盤を整えた。これで、親にも兄弟にも迷惑をかけずに済む。親を安心させられる。兄弟が結婚したとしても、その配偶者から疎まれずにすむ。これで、きちんとした自立した大人だ。だから結婚しなくても大丈夫。 でも、違った。結婚することができた。徐々に私の中の「甘え」が出てきた。夫に期待してしまうのだ。 下重暁子さん(『家族という病』の著者)によれば、「期待しないこと」が家族が上手くいくコツだそうだ。お互い自分のことは自分でする。期待してしまうから、それができなかった時に大きく落胆する。最初から期待し…
以前決めたこと。好きなことをして生きるって。私の好きなこと、旅行だった。 行く前のわくわく感。どこに行こうか、その土地の観光名所やグルメなど、ネットや雑誌を見ているだけで楽しい。実際行くと決めると、ルートや日程、行きたい所をピックアップしたり、組み立てる。 旅行のパッキングも楽しいし、旅ファッションも念入りにチェックする。なるべく荷物は持たない派なので、どうしたら荷物が減るかを考えながらファッションチェックする。 旅行中はもちろん楽しく過ごし、行った後も旅の反省や次はここ行きたい!とか、お土産に浸ったりして楽しむ。 と、まあ、旅行についていろいろ考えた。結婚してからは、独身の頃よりは行けなくな…
「ブログリーダー」を活用して、thさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。