今でも昔の恋人の夢を見る。 時には夜中に目が覚めてしまい、不愉快な気分になる。 忘れようとか、思い出さないようにしようとか、随分努力してきたけれど、もうその努力は諦めた。 頭に浮かんできてしまうのは仕方ない。 ああ、思い出してるな、とか、考えてるな、、とだけ思うようにしている。 一緒に聞いた曲が流れてくると、それは切ない。楽しかった出来事が蘇る。 または、恋人の心無い言葉を思い出して、グズグズと非難を浴びせ続ける。 そんな自分が情けなくなるが、もう、それも仕方ない。 「彼じゃなきゃダメなの」とか 「ひと目でもいいから、もう一度会いたい」 なんていう、乙女な気持ちは毛頭ないけれど、頭に浮かんでく…
私は悪い魔法使いに、白鳥にされてしまったお姫様。 魔法を解くために、私を愛してくれる王子様を探しているの。 この前やっと王子様が見つかったのに、彼ったら、私に似ている女の子と結婚しちゃって、ひどい! でも人間の姿じゃない私のつらさが分かるわけないよね。 じゃあ、今度は共に苦労話ができる、魔法にかけられている王子様にしようっと。 あそこの池にいるカエル、どうやら王子様らしい。 私のキスで人間にしてあげるわ。 でも、カエルの王子様は白鳥姿の私を見ると、ゲコゲコ泣きながら、ぴょんぴょん飛んで逃げちゃう… 仕方ない。それなら、森の中のお城に住んで、野獣になってる王子様だわ。 彼は私を見るとすぐ走り寄っ…
(おや?お久しぶり。ご一緒できるとは思いませんでしたよ) (確かあなたは、専門が違ったのでは、、、、、) (いやー、こっちの業種も増やしてみたんですよ) (へえ、で、どうですか?景気は?) (もう平日でも忙しくて、長蛇の列ですよ) (うちもそうですよ。やっぱり一番儲かるのは、この業界ですしね) (そうそう、かなり大勢が参加してますから、仲間がどんどん増えていきますよね) (ところで、今回はどこに行けるんでしょうね?) (どうやら、イタリアらしいですよ) (えー!嬉しい!私、初めての海外です!) (いい時代になりましたな。こうして遠く離れた皆さんと一緒に旅行に行けるなんて) (そうそう) (だか…
誰かといても、ひとりでいても孤独はやってくる。 仕事仲間と騒いで飲んでいる時、自分はその群れに属してないと感じるだろう。 親しい友人と楽しく話している時、自分が理解してもらえないと思うだろう。 大好きな恋人と一緒にいる時、相手の曖昧な言葉が辛い気持ちにさせるだろう。 ひとりで読書をしている時、自分がこの世でたった独りであると感じるだろう。 ひとりで青空を見上げている時、自分は誰にも助けてもらえないと思うだろう。 ひとりで街中を歩いている時、何故ここにいるのかが、わからなくなるだろう。 人はひとりでは生きていけない。 間接的にでも、必ず誰かの恩恵を受けている。 だから、今生きているということは、…
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