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  • 宮沢賢治「土神と狐」の現代恋愛的感想。男の純情はまだ存在するのか?

    数年ぶりに、宮沢賢治の本の朗読を聞いた。 「土神と狐」。 これは絵本にもなっているが、挿絵のない本か朗読を聞いたほうが、登場人物への先入観をもたないで、物語に入り込めるだろう。 「土神」は、樺の木に想いを寄せ、恋のライバルの狐に激しく嫉妬し、狐を殺してしまう。 現代にこんな純情で一途な男は存在するだろうか? 好きな女性ができて、特に話題もないけれど会いに行ってしまう。何度彼女に会っても、うまく話はできず、優しくすることも、告白することもできない。 ある日、洒落た男が彼女と楽しそうに話している。それを見ると絶望感に襲われ、家の中にこもってしまう。そして、長い間かけて自分の心を調整し、二人を祝福し…

  • バンクシー大阪でも発見?ピンクのネズミ?グラフィティアートはどこまで許されるか?

    最近、日本でバンクシーの作品が見つかっている。 一つは港区、もう一つは九十九里。 そして今度は大阪の阪神電鉄の縁石。 バンクシーは日本には来てないと思っていたが、来ていたんだね。 港区の防潮扉に描かれたネズミは本物の可能性がかなり高い。 描かれた時代も背景も合ってるし、動画や出版物にも、「東京のバンクシー」として何度も載っている。多分本物だろう。 この時期は、バンクシーはネズミに凝って世界のあちこちで描いていたからね。 しかし、バンクシーからの犯行声明はででないし、問い合わせにも応じてくれないそうだ。 世界の東京なんだから、答えてくれたっていいのにな。 今から16年前に描かれたのだったら、ネズ…

  • 写真家 清水哲朗のプロフィール

    モンゴル写真家の清水哲郎。 23歳のときからフリーランスの写真家として20年以上活動しています。 今回は、写真家、清水哲朗の経歴や作品、家族 (嫁、子供)のついて、またどうしてモンゴルの写真ばかり撮るのかの理由を調べてみました。 清水哲朗のプロフィール 氏名:清水徹郎 生年月日:1975年 (2018年現在 43歳) 出身地:神奈川県横浜市 居住地:東京都世田谷区 好きな被写体:自然、風景 清水哲朗はモンゴルだけでなく、日本の歴史的な風景をドキュメンタリー調に撮影するのが得意のようですね。 清水哲朗の出身高校、大学は? 神奈川県内の公立高校を卒業後、渋谷にある日本写真芸術専門学校へ入学。 写真…

  • 2018年ももう終わるのか、、

    あと50日もなく、2018年が終わる。 何をしてきたんだろうなあ、、、、。 いやいや、すごくたくさんの事をした。 大チャレンジだってしたし、一生懸命生きたんだよね。今年も。 どんな風に生きてもいいも悪いもない。 そう考えると、楽でもあるし、虚しくもある。 でも、それでもいいってこと。

  • ショート ショート 「引越し」

    やっぱり田舎はいい。 俺の大事な友人が亡くなった機会に、ここに引っ越してきたのだ。 誰にも言わなかったが、それほど親しい人がいたわけでもないし、 まあいいだろう。 元々俺のライフスタイルに、都会の生活は合わなかったのだ。 周りは洒落た奴らばっかりで、趣味も全く違う。 俺の古臭い格好は浮いていたし、近所の連中に合わせようとして、 いろいろと流行りのものを買ってみたものの、俺にはフィットできなかった。 陰口をたたかれることや、白い目でみられることも、しばしばあって、辛かった。 ここは木々や美しい草花に囲まれて、俺の居場所にはぴったりだ。 買い物には少々不便だか、必要な物など殆ど無い。 ここで老後を…

  • 『若様が好き』ショートショート

    ウフフ。私、若様を待ってるの。今夜はこの雅なお部屋で、控えるようにと御達しがあったのよ。今は通い婚が一般的だけど、私の家は竪穴住居だし、それじゃ、やっぱり、風情に欠けるもんね。だから、お屋敷にあげてもらって、暫く奉公してたんだけど、今夜はいよいよビッグチャンス!妊娠したら、側室になれるかもしれないし、女は美人に生まれただけで、人生の勝ち組ね。ホホホ。あ、若様が御簾をあげて、入って来たわ。そして、私に近づき、愛の口づけを…うわっ! くっさー!お香と体臭のまったりとしたブレンドが、耐えられない!そういえば、貴族って、入浴も吉兆で決めて、年に1〜2回しか入らないって聞いたわ。もう、占いに依存しすぎの…

  • ショート ショート 「出稼ぎ」

    「お父様、お元気ですか? 僕は頑張ってます。 お城の財政困難で、お金を稼ぐために旅に出された時は、悲しくて、お父様をちょっぴり恨んだけど、小さい頃から人助けが好きな僕は、今、色んな人のお役に立ってます。 この前は、高い塔に閉じ込められている、なが~い髪のお姫様が、どこにも行けないで困っているので、伸縮梯子を、オーダーしてあげました。持ち運びもできる優れものなんですよ。 その前は、仮死状態のお姫様のガラスの棺を、ポリカーポネートに変えてあげたんです!これって、CDにも使われているの知ってました? かなり軽量になりましたから、棺の蓋を開けるのは、もう簡単ですよ。 それから、茨の森でずっと眠ってるお…

  • 恋は習慣化される

    今でも昔の恋人の夢を見る。 時には夜中に目が覚めてしまい、不愉快な気分になる。 忘れようとか、思い出さないようにしようとか、随分努力してきたけれど、もうその努力は諦めた。 頭に浮かんできてしまうのは仕方ない。 ああ、思い出してるな、とか、考えてるな、、とだけ思うようにしている。 一緒に聞いた曲が流れてくると、それは切ない。楽しかった出来事が蘇る。 または、恋人の心無い言葉を思い出して、グズグズと非難を浴びせ続ける。 そんな自分が情けなくなるが、もう、それも仕方ない。 「彼じゃなきゃダメなの」とか 「ひと目でもいいから、もう一度会いたい」 なんていう、乙女な気持ちは毛頭ないけれど、頭に浮かんでく…

  • 「 王子様が好き 」 ショートショート

    私は悪い魔法使いに、白鳥にされてしまったお姫様。 魔法を解くために、私を愛してくれる王子様を探しているの。 この前やっと王子様が見つかったのに、彼ったら、私に似ている女の子と結婚しちゃって、ひどい! でも人間の姿じゃない私のつらさが分かるわけないよね。 じゃあ、今度は共に苦労話ができる、魔法にかけられている王子様にしようっと。 あそこの池にいるカエル、どうやら王子様らしい。 私のキスで人間にしてあげるわ。 でも、カエルの王子様は白鳥姿の私を見ると、ゲコゲコ泣きながら、ぴょんぴょん飛んで逃げちゃう… 仕方ない。それなら、森の中のお城に住んで、野獣になってる王子様だわ。 彼は私を見るとすぐ走り寄っ…

  • みんなで旅行 ショートショート

    (おや?お久しぶり。ご一緒できるとは思いませんでしたよ) (確かあなたは、専門が違ったのでは、、、、、) (いやー、こっちの業種も増やしてみたんですよ) (へえ、で、どうですか?景気は?) (もう平日でも忙しくて、長蛇の列ですよ) (うちもそうですよ。やっぱり一番儲かるのは、この業界ですしね) (そうそう、かなり大勢が参加してますから、仲間がどんどん増えていきますよね) (ところで、今回はどこに行けるんでしょうね?) (どうやら、イタリアらしいですよ) (えー!嬉しい!私、初めての海外です!) (いい時代になりましたな。こうして遠く離れた皆さんと一緒に旅行に行けるなんて) (そうそう) (だか…

  • 君は「極上の孤独」を感じることができるか?

    誰かといても、ひとりでいても孤独はやってくる。 仕事仲間と騒いで飲んでいる時、自分はその群れに属してないと感じるだろう。 親しい友人と楽しく話している時、自分が理解してもらえないと思うだろう。 大好きな恋人と一緒にいる時、相手の曖昧な言葉が辛い気持ちにさせるだろう。 ひとりで読書をしている時、自分がこの世でたった独りであると感じるだろう。 ひとりで青空を見上げている時、自分は誰にも助けてもらえないと思うだろう。 ひとりで街中を歩いている時、何故ここにいるのかが、わからなくなるだろう。 人はひとりでは生きていけない。 間接的にでも、必ず誰かの恩恵を受けている。 だから、今生きているということは、…

  • 「あなたの旅立ち、綴ります」 老婦人の格好良さ

    シャリー・マクレーンの最新映画「あなたの旅立ち、綴ります」 (The Last Word 2017 ) 大金持ちの老婦人(シャリー・マクレーン)が自分の人生が残り少ないこと悟り、キャリアに悩む若き記者(アマンダ・セイフライド)に、素敵な訃報記事を生前に依頼する。しかしマクレーンは嫌われ者で、悪評しかなく、全くいい記事がかけない。 そこで、マックレーンは自分ができることを考え、行動していく。年の離れた女性たちのあったかい友情ストーリーで、やりたいことは、いつでもできると感じる映画。 今回も、マクレーンはお金持ちの我儘な老婦人役だが、こういうキャラは彼女の右に出るものはいないだろう。 高慢でパワフ…

  • 時には自分への優しさを思い出してほしい

    NAGOMI AROMA エッセンシャルオイル お試しセット【AEAJ認定精油】 (リラックス) 出版社/メーカー: NAGOMI AROMA メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブログを見る GAIA NP (ガイアエヌピー) Organic Aroma Oil (オーガニック アロマオイル) リラクゼーション 30ml 【天然精油配合 マッサージオイル ボディ用】 出版社/メーカー: GAIA NP(ガイア・エヌピー) 発売日: 2016/12/12 メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブログを見る 今日は自分に優しくしよう。 今まで何もしていないと感じていても、 …

  • べルギービールは夏にぴったり 16世紀からの酸っぱ味

    ピーテル ブリューゲル 「農民の踊り」 夏はやっぱりビールです。 きりりと冷えた白ワインを昼下がりに飲むのも、オツなものですが、 仄暗くなってきた頃、藍色の空の下、地面から上がってくる暖かい空気を感じながら飲むビールは、夏ならではの醍醐味といえましょう。 ベルギービールは自然発酵でちょっと酸味がある。この酸味が疲れに効く、なんていう説もききます。 普段なら、夜のみのには、ちょっと重たく感じるこのビールも、夏には、このどっしり感が美味しいと思えるのは、やはり季節のせいでしょう。 16世紀の庶民も、ランビックを飲んでいたようで、ブリューゲルの絵には度々、このビールが描かれていますね。 彼の絵には当…

  • 憎めない男の性(さが)ー 「夏服を着た女たち」アーウイン・ショー

    大学の授業でアーウイン・ショーは読まされて、短編集も読むようになった。 季節は晩秋なのだけれど、この小説は初夏にぴったりだ。 夏服を着た女性たちが、微笑みながら軽やかに歩いている姿が眼に浮かぶ。 綺麗な女性が気になる夫と、それを真剣に悩む妻。 結婚すると大変なんだなあ、と感じる。 夫が素敵な女性のことを話すだけで、泣きながら離婚話を切り出す妻は、ちょっと哀れだ。 夫の方は、ただ単に女性が好きで、彼女たちの魅力を語っているだけなのだ。 どうしても辞められないだけのことである。 この「男のサガ」は、いわば女性賛美であり、目くじらをたてる必要はない。 ちょっと想像して欲しい。 もうすぐ夏が来そうな空…

  • 「海日和」 ショートショート

    『海日和』 「海に行かないか」俺は友達に誘われた。どうやらそこは人気スポットで、仲間が沢山集まるらしい。それならバーベキューやライブがあるだろうし、可愛い女の子たちと仲良くなれる。俺は一緒に行くことにした。そこは、広々とした草地でその先は断崖絶壁だ。崖の下には初夏の日差しで、キラキラと光る海が続いている。青い空に白い雲がいくつも浮かんで、風は心地よい。海日和だ。すでに大勢集まっている仲間達は、同じ方向に歩いて行くので、俺もみんなについて行く。先頭の奴が、海が見渡せる崖の淵まで行くと、突然、海に飛び込んだ。え!こんな高い崖からダイビング? 自殺行為じゃん!しかし、次から次へと仲間たちがダイビング…

  • 「ずっとやりたかったことを、やりなさい」ジュリア・キャメロン ー モーニングページの良さ

    この本の原題は「The Artist's Way」 こっちの方がカッコイイ。 20年以上売れ続けているワーク付きの自己啓発の本。 12週間、この本に従ってワークをするのだが、半分は遊び感覚。 90年代に出された本だから、ちょっとツールが古いとこもあるけど、 パム グラウトの「こうして、思考は現実化する」の実験みたいなもの。(あれも面白かったね) 一般的には、題名どおり、やりたかったと思っていたことを、ちょいとやってみれば? と言っている。 芸術に関わっている人たちには、「あなたは素晴らしいんだ!才能あるんだよ!」 と褒めているところが、ふふふ💕と心くすぐられるだろう。 皆さんにオススメしたいの…

  • 「雨の日も晴れ男」 会社を辞める前にすべき!!

    雨の日も、晴れ男 作者: 水野敬也 出版社/メーカー: ミズノオフィス 発売日: 2013/04/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 結末はホンワリといい感じなんだけど、主人公の言動が面白すぎ! 本を読んで爆笑したのは久しぶりだった。 会社で嫌な上司に大真面目でやってやりたい数々の対応。 気持ち良さそう!スッキリするだろうな。 あ、でも辞めるって決意してから、やったほうがいいですよ。 主人公みたいにクビになっちゃうかもしれないから、、、🌀

  • 12通のラブレター

    今週のお題「あの人へラブレター タイムリーなお題です。 丁度「カクヨム」で「1ダースのラブレター」を書き始めたところです。 「ラブレター」というと真っ先にキャサリーン シーンの小説が思い出されます。あの郵便物に混じって入っていた紙切れに書かれていたラブレター。 あんな風に恋を語ってくれたら良いですね。 自立した女性が仕事も恋も自由自在って感じで、話は展開していきます。 やはり自分の気持ちに従って突き進むのは、幸せですね。 この小説、映画にもなりましたが、コメディになってしまい、ちょっと悲しかった、、、😢 kakuyomu.jp

  • 「騎士団長殺し」村上春樹 女性たちは憧れの象徴

    「騎士団長殺し」遅ればせながら最近読みました。 やっぱりすごい作家ですねー。 彼のパラレルワールドは想定外で、「え!?そっちに進んじゃうの?」と 頭の整理がつかないままに、ぐいぐい読みすすめました。 村上ファンでなくとも、この本を買った人たちは、なんだかんだ言いながら 最後まで読んじゃうでしょう。私もその一人です。 彼の小説はオンタイムではありませんが、必ず読んでしまいます。 チクチクしながら、、、。 (ここからは村上春樹ファンの皆様、ちょっとごめんなさい😔) 登場してくる女性がみんな素敵すぎ!男性の憧れ! どの女性を見ても、いけてるー。あり得ない! (まあ、男性もみんなかっこいいのだけれど。…

  • 石牟礼道子の詩

    石牟礼道子といえば、「苦海浄土」が有名ですが、友人の勧めで詩も読んでみることに。深そうですね。 こちらのサイトも面白そう。 985夜『はにかみの国』石牟礼道子 松岡正剛の千夜千冊

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