駅屋跡の古民家2CV 自転車、バイク、車 骨董、レコード、JAZZ ワイン、日本酒、自然を楽しむ
コップをひとつたなに置くそのための時間を3倍にした一つずつよく洗ってからふきんで拭いたまるでスローモーション作務衣は、寒い。ってユキちゃん、笑うけど時間には味がある甘かったり苦かったりウシがウシになる所作はゆるやかラインはなめらか「おい」と言われて「それ」と応じないゆっくり時間を味わってもとの場所にもどす皿をいちまいたなに置く詩育日誌02.01おいそれ
尾のゆらぐかけらがひらひら白い馬が雪のなかを走っている何頭いるかわからないたてがみと尾の毛だけが灰色だから光る海に雪の花尾の影が波になって揺れているゆらぐかけらShakenFragments⑯尾
おこされたかゆみに竹富島の神話を読んでいた脛からしたの脚がかゆいぞおおもり皮膚科にいった受付のひとはやさしい健康保険証見せてって笑いも乾燥してるけど空気はもっと乾いているせいなめたらいかんぞかさかさだからクリームぬるもっとたくさん塗りなさい竹富島の日焼けその黒さでおおもり先生が言うのでもっとたくさん塗ってみるそれでも脚がかゆい白い季節だから詩育日誌01.30白い季節
財布をひろったなかは見ないで交番にもっていく連絡先?いえお礼は、結構です。良いことをしたらきっといいことがあるジュースでも飲もうこの自動販売機大山のバナジウム天然水があるぞやったぁー、これだ。赤い点滅がぐるぐる回って当たりがくるぞピッ、ピッ、ピッ、ぶー。はずれだった聖者の行進は鳴らないでも水は、旨い。それでいい詩育日誌01.29当たりは聖者の行進でくる
休むイルカのなかに流れがあるそれはいつか海にたどりつく水の神話のなかではインダスの川を泳ぐゾウに会うあいさつするキスする鼻の水しぶきゾウの笑顔がイルカを泳がせる月だけ流れない詩育日誌01.28青いイルカの夢㉔ゾウに会う
かっこつけたことばかりもう言わないで発語とか発情とかどうにもならないことモンクの低音で「の」が谷の底からかたむいて這い上がってくるか、?疑問符をたどりヤギの耳をなびかせて飛行機に乗ってやりすぎた、恋愛。のようなものただ人を好きになってわたしたちじぶんでじぶんのことがふしぎでたまらないファンタジーをかっこつけないことばに正直なふりさせない詩育日誌01.27セロニアス
底冷えをヤギが頭突きして抱きしめていたストーリーからこわい中身があふれてきた(バルバラの詩にあった、あんひとのために死ねれるかあ?それを行詰め消えた、そういうふうな、にいつまでも夕陽を見ているもうすぐ「終」そいつをぎゅっと抱きしめて(死ねれん?なのにえらそうなこと言わんといて自分のことより他人のこと消えた語感にこじんまり欲は捨てました(そがなことすら、死ぬるぞ。言語で曲げる残念にどちらかというと気前よくつきあっておもいっきりハレバレの冷たい空気(つづく)詩育日誌01.26いま世界はうなだれている㉚ハレバレ
窓をあける、あっ、雪。いちめん真っ白ヤギだいじょうぶかな扉をあけるけっこう、積もっているどんな一日も大事急がないゆっくり動くきのうの雪だるまがあたらしい雪だるまをかぶっている道をあるくつるっ、すべった、良いことも悪いこともつるっ、自分をすべらせろよ。雪だるまがしゃべった傘がとんだ、一大事がしりもちついて手をあげて坂すべる詩育日誌01.25一大事
水のゆらぐかけらがぽとぽと球体が引きのばされるユリは雨のしずくをなめらかに伝わせるためかもめは水のなかの魚をすばやくとるために互いを引きつけ合う分子構造が磁力のかたちを見せるゆらぐかけらShakenFragments⑮水
無駄にしてきたいのちをええくれえに調節する振り子の原理で変換するただいまお得なお値段でユートピアの葉っぱもついて整理券をくばっているそうだともいいところに行けるぞって遠心力が歩いている時間のうえを涙を流しながら通り過ぎていく人たちあと何年生きられるに変換するなんでも〈見える〉化らしいけど不幸も幸福にこれって〈化ける〉化あと何年生きてもちょうどええくれえに調節されるレノンに教わった楽しんで無駄にする時間は無駄じゃないと詩育日誌01.23レノンに教わった
すこし早く起きて夢のつづきを泳いでみる遠い島をめぐるカラフトのあたりむこうにそびえる半島の山から口琴か、竹笛かメロディーのうえを立ち泳ぎするなにが楽しいかなにが悲しいか青い教会のパイプオルガン比べることをやめてみるそぎ落とす海のなかに崖がある音符が落ちるその音になって谷底にまで落ちてみると生きている奇跡がミンガスの川を流れている詩育日誌01.22青いイルカの夢㉓青いパイプオルガン
いま風が吹いた夜になってそのしとは、と言われてしと?あっ「ひと」ですねと言ってしまった使途なのかわからないまま、東京の人あっ、そっか。そのしとは、やっぱりその使徒だったんだ、ごめん。言ってはいけないこと言ってしまったなのにそのしとは、しとやかに風になっている詩育日誌01.21そのしと
詩育日誌01.20いま世界はうなだれている㉙冷たいアレゴリーの森
ぶつくさ言わずに凍りついた河でスケートして小屋で休もうヤギチーズに黒すすを塗ってヴァランセつくろう(わーい、わーい。待ってました、笑う口たちがきたそれがきっかけで無口なトラ次郎のいる一月の鏡キラキラ割れて(砕けたあなたがこれらの断章におちてきたけど南向きの窓が頭のなかですっと開いて風が来た静けさが来た(冷たいアレゴリーの破片が沈黙にささる森(つづく)詩育日誌01.20いま世界はうなだれている㉙冷たいアレゴリーの森
家族、たいせつ。カレーつくるかけがえのない時間をことこと煮込む冬はこれに限るねでも友だち、いない。いいよ、いいよそればかり言っていたのんびりしていると深い悲しみは癒えるらしい納得できないなんでウシだけ癒えないまま悲しみに背を向けないで泣きつづけるカレー食べる家族、ありがと。詩育日誌01.19ありがと
霜の朝におおげさなおもい込みが北極を泳いでいる手足はすでに凍りはじめているが少しずつ進んでいけばどこかに出るどこであっても南に向いている息はできないが地球の磁力をもうじゅうぶん楽しんだ水しぶきの思い出がひとりっきりで浮上して海面から頭をだした太陽はつねに昇るでも沈むでもなく地平線にあるが心は身を脱いで落ちているかっこつけないほうがいいあやふやに輝くもの冴え冴えと深いところへ生きてるふりもうやめたから詩育日誌01.18青いイルカの夢㉒霜の朝に輝く
トラ次郎はたたき売りで時間を売っている今日は帰りにデパートのバーゲンこれえかろうなんじゃろか、そりゃ前があいとるがやっぱり自由時間がええなあくらべることあえて止めてみようや紺色でもなし灰色でもなしぜつみょうの色じゃ地味にスコットランドしている厚手のカーディガンあー、よかった。ストライプによく合って飼育日誌01.17トラ次郎の登場
地平線のゆらぐかけらがするするひらけた空間にも収まらないいきもののいのちを奥行きとして時間を視野に入れてると思ったらヤギの瞳で見ていた地平線がちょっと横にのびているのだゆらぐかけらShakenFragments⑭地平線
筋トレのジムを味噌汁が覗いているそういうあだ名で呼ばれているおかやま代表のピッチャーをひと言で、しとめた。となりのおじさんけっこう、やる。四番バッターやまもとも来ているともだちだってふくらはぎのふくらみでは負けんぞ、って鼻の穴ふくらませてラグビーフロントローしまむらも来ているたのしく下してうれしく上げるストレッチできたえた筋肉がみつあみあみちゃんにふくらんで開いた股から思索する骨盤が露呈する詩育日誌01.15筋トレが露呈する
背なかにクスリをかける腰麻痺という蚊がはこんでくる病気こわいよ(カラダもこころも病気にならんのがいちばん立てなくなるよまぬけだ、ね。まはねけているけど大丈夫。人生は終わらないから(意味が、高確率でわるさしても)ごほうびのパンをパクパク食べる月にのぼるくらいうれしい(比喩が、作為的にさばたっても)さっとふりかけをかけるさっとお茶漬けを食べるさっと悪いことを忘れる(さばたるそこの「可哀そうな人」をなんとかしてよ(つづく)詩育日誌01.14いま世界はうなだれている㉘さばたる
そのひとの足跡をなどるようにハイヒールの記憶が歩いているウシは革靴だ履き心地、さいあく。恋人どうしのつもりがふたりの足跡は並木歩道で前脚と後脚になっているなんで、こうなるんだよぉー。とつぶやいてベンチから革靴がかってに歩いていくハイヒールのかわりに前脚が落ちているそれでもなにもないよりましじゃねえ。寒さが声のなかにじわじわしみこんでくるけど唄をうたってみる踊ってみる後脚で思いっきり跳ねてみる詩育日誌01.13足跡を跳ねて
そのひとの足を反映してハイヒールの色が落ちた駅前商店街に前足も落ちているそれが怖いと言いながらのれんをくぐり革靴がかってに歩いてじみな冬の唄をうたっていた口笛だったかもしれない哀しみがずしりと重たくせまってくるべつのハイボールの体験を冷たい雨が追いかけた後ろ足の色になってたんたんと今も追いかけている詩育日誌01.12たんたんと足跡
今日もサイクリング。赤磐→桜が丘団地→熊山→和気→佐伯→赤坂→砂川沿い→赤磐の、周回コース55キロ。途中で現代詩人・永瀬清子の生家で休憩。「江戸末期から明治初期に建てられた町家建築」。す。NPO法人永瀬清子生家保存会のホームページには次のような説明がある。「中世の山陽道に向かって総ケヤキ造りの出格子を持つ木造2階建ての家屋」は、「四半敷き」と呼ばれるレンガが敷かれている土間がある。また、「日蓮宗不受布施派の隠し寺との伝承もあり、実際に天井裏に隠し部屋(座敷)も存在し、当時禁教であった日蓮宗不受布施派の僧侶を匿うための隠し部屋」であった。そうか、中世の山陽道は熊山で北上して、赤磐に入っていたのだ。今日ワシらが走ったのは、古代山陽道から中世山陽道。駅ひとつぶん、西から東へ走ったことになる。どおりで、詩人の家のすぐ...2022.02.10熊山サイクリング
幾何学的にうつくしい古い井戸を満たす手だてが欠けている、石のなかにいるウシのように。新しい解析学では、欠如というへだたりの対角線上を星座がわたる。かんたんな数字がほどけない釣る瓶になって、気になっていることがウシを落下する。落ちるということを記号化し、「から・まで」を代数する。いっぽうで、テクストはあっさり諦める。その速度を移動する枯野人のいただきに、幾何を生きる喜びがある、はずなのだが。詩育日誌01.11古井戸が数学る
石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)へのサイクリング初詣、新年の恒例行事になっている。この写真右側にあるのは紙垂(しで)。紙垂はしめ縄や玉串などにつけて垂らす、イナズマのように切った白い紙。最近、縄の編み方や紙の切り方がとっても気になってきている。年をとると、興味を抱く先もかわってくるのだ。片道30キロほどで、峠越えあり、庭の剪定で腰を痛めたので、正月三が日に参れなかった。今日は比較的暖かく、無風。サイクリング日和だった。社殿の裏山には、巨大な磐座(いわくら)がある。禁足地なので結界が張られている。以前にも書いたが、この磐座にスサノオがおろちを退治した剣「布都御魂(ふつのみたま)」を突き立てたと言われている。当然スサノオは、出雲から備前まで、空を飛んで来たらしい。この神社は「備前国一宮」つまり備前では...2022.01.09初詣サイクリング
炎のゆらぐかけらがほのぼのガストン、眼を閉じないで。ろうそくのなかで〈知〉の木がゆれてサカナと花びらを思索する柔軟すぎる形而上をピエロがわたりガストン、月の滴あらばしり、もう一杯。ゆらぐかけらShakenFragments⑬炎
(外在化されたワシは軍手をはめたまま飲み干す焚火をかこみかんべんしてくれよ原っぱにはいつものメンバー(そしてウシは観念というかたちで世界をあきらめない空と、風とあたりまえにいるはずのうり坊、これ、おおげさじゃねえ。(イルカの先行性が電動バリカンでホウセンカを刈る光と、音とひびきあってたんたんとトラ太郎がくる遅うなってかんにんしてや。(じっさい、今や。にまじめに従いながら雲と、虹と、トラ太郎の弟はトラ次郎うらないが得意うらなりが苦手(大きな予測と、小さな帰結予測できないことがふつうにくる日常のなかみを視界の外にひろげて(つづく) (外在化されたワシは軍手をはめたまま飲み干す焚火をかこみかんべんしてくれよ原っぱにはいつものメンバー(そしてウシは観念というかたちで世界をあきらめない空と、風とあたりまえにいるはずのうり...詩育日誌01.09いま世界はうなだれている㉗原っぱ新年会
早朝にひとりトラがきてコメを磨ぐこのひと、でーでー?たんねんに生活のむいぐるみをかぶってよう冷えるなあ。っていいながらうれしそう貧語をながしてこころのまずしいじぶんを磨ぐやっはりたにんにはなれんなあ。ひと粒もゆるがせにせずあたりまえが磨ぎあげられるそとは雪が降ってきたあったかい国のかがやきまで冬のおもてをぴかぴかにしたいのですおねがい、トラくん。磨ぎ汁は捨てないでヤギたち待っているからずっとこっち見てこのひと、でーでも、ありゃーせん。ていねいにムダがなくなるまで雪の朝を磨ぐ詩育日誌01.08でーでー
海のなかにある家へ坂道を急いでいたあれはほんとうにあったのかヴェズレーの家夢だったんじゃないの?石のプレートには「ここに、生きた」と書いてあるこんなに小さなどこにでもある普通の家に生きたって?イルカは写真を撮ったおぼえがない窓はすべて閉ざされていたあれをほんとうに見たのかだれも住んでない海のなかにある家を詩育日誌01.07青いイルカの夢⑳バタイユの家
このあたりの山をヤギを連れてさんぽ枯葉がつもったあるかないかの道を一歩一歩リードはつけないみんなで大よろこびをつづければいつかはどこかに出る地図にのってない歩けるところをえらんで歩いてみるもくもくと登る立ってみたいのは頂上ではなくじぶんが許される場所そこに行くための見えないルートヤギたちと大よろこびを登る詩育日誌01.06ヤギ、さんぽ。
なにもないくせになんか持っとるように見せるの得意でしょ?にこにこして(まずは頭のなかでかかえているその変な荷物をおろして)ダンスするにはリズムがたいせつうれしいと下手でもそれなりに躍動する(もうあきらめたよの顔した雲とお日さまにクライミング)誰かのためにたいしたことじゃないけど何かするきょうはブツダンピカピカに磨いてあげる(ルンバに掃除はまかせられないこの家ユニバーサルにほど遠いから)段差だらけあなたの叶えたい願いも今日から明日へバッタリ(ひっくりかえるでも身軽だからすぐ起きあがる)立ち上がりは早いどんなにみじめにこけてもどこでぶったおれても(ウシはなにごともなかったかのように危機回避を学習する)にこにこして踊ってみるそう、軽くなって。ちょっとだけ大胆に(つづく)詩育日誌01.05いま世界はうなだれている㉖にこにこウシ
なんがあっても、ええがな。そんなふうに許せるんだいきいきとへだたりをまたいで土手にでたため池がある影のなかにいる水面をおぎなう空手から冬がかんたんに落ちてあったまったね。浮いていた渡り鳥がいっせいに飛びたったええがな、ええがな。くちびるから音がさんぽ詩育日誌01.04池、さんぽ。
波のゆらぐかけらが人間のなかでどぼん周波数fに反比例しているフーリエさん波のゆらぎは「1/f」であらわされるそよ風も小川のせせらぎもろうそくの炎もピンクノイズっていうらしい心拍も人間はうちがわの波でいつもゆらいでるゆらぐかけらShakenFragments⑫波
詩育日誌01.02いま世界はうなだれている㉕しろくろのシロクマ
(そのときの「がんばり」は体のなかにあるしろくろのシロクマなのだが)写真のなかに立っているだけでたいへんなにもしてあげられないけどはい、マフラー。そり返るネガを声がすべる(あるいは好き嫌いをこえてある人をたいせつにおもう力としてのヤギたち)記憶のあいだから風がきたよぶんを片づける坂道でまえのめる(ここにいるよ、と空は言いながら)ふり返る闇のふちをそよがせて木がさわぐよぶんは片づけないかまわないさらに風がくる、さらに北極がくる(荒れた土地に流木のようにたどり着いた)さわがしい「さらにくる」が一本だけ立っているがんばり屋の空白になってネガが声をすべる(つづく)詩育日誌01.02いま世界はうなだれている㉕しろくろのシロクマ
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