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2017/12/08

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  • 吾輩はカモである

    ◇レオ・マッケリー監督◆グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、マーガレット・デュモント、ルイス・カルハーン、ラクウェル・トレス  月刊誌「文藝春秋」が1987年末に、映画好きの各界の名士──といっても別段、映画鑑賞能

  • 《オペラ》 ホフマン物語 (2024年)

    ◇マルコ・アルミリアート指揮/バートレット・シャー演出◆ベンジャミン・ベルナイム(ホフマン:テノール)、クリスチャン・ヴァン・ホーン(4人の悪役:バスバリトン)、ヴァシリーサ・ベルジャンスカヤ(ニクラウス&ミューズ:メゾソプラノ)、プレティ・イエンデ(アント

  • レイジング・ブル

    ◇マーティン・スコセッシ監督◆ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアティ、ジョー・ペシ、フランク・ヴィンセント、ニコラス・コラサント、テレサ・サルダナ、コリー・ウォーレス アメリカはボクシングの盛んなお国柄である。従ってボクシング、もしくはボクサ

  • 洞窟の野獣

    ◇アルフレッド・ヒッチコック監督◆チャールズ・ロートン、モーリン・オハラ、ホレス・ホッジス、ロバート・ニュートン、レスリー・バンクス、マリー・ネイ 「サスペンスの神様」アルフレッド・ヒッチコック監督は、無論、一夜にしてなったわけではない。母国イギ

  • ミュンヘンへの夜行列車

    ◇キャロル・リード監督◆レックス・ハリソン、ポール・ヘンリード、マーガレット・ロックウッド、ベイジル・ラドフォード、ノーントン・ウェイン、フェリックス・アイルマー イギリスの映画監督キャロル・リードと言えば、先ずあの不朽の名作『第三の男』(1949年)

  • ムーラン・ルージュ

    ◇バズ・ラーマン監督◆ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモ、ジム・ブロードベント、リチャード・ロクスバーグ、ジャセック・コーマン  1980年代の半ば頃、旅行社の企画したツアーに参加してヨーロッパを訪れた時、パリのモンマルトル

  • モニカ・ベルッチの情事

    ◇フランチェスコ・ラウダディオ監督◆モニカ・エルッチ、マッシモ・ギーニ、ジュリオ・スカルパティ、パオロ・ブシーリ ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『情事』(1960年、イタリア・フランス共同製作)のつもりで、ネット配信されていた『モニカ・ベルッチ

  • 不思議の国のアリス (1933年)

    ◇ノーマン・Z・マクロード監督◆(声の出演)シャーロット・ヘンリー、ゲーリー・クーパー、ケーリー・グラント、リチャード・アーレン、レオン・エロール、ルイーズ・ファゼンダ  高校三年生の夏休み中に、ルイス・キャロルLEWIS CARROLLの児童向けファンタジ

  • 秋津温泉

    ◇吉田喜重監督◆岡田茉莉子、長門裕之、宇野重吉、山村聰、東野英治郎、小夜福子、日高澄子、吉田輝雄、吉村真理、桜むつ子、清川虹子、殿山泰司、小池朝雄、神山繁 太平洋戦争の終結から十年近く経った頃、松竹映画会社が監督候補者の採用試験を行い、大島渚(京

  • 元禄忠臣蔵・後篇

    ◇溝口健二監督◆河原崎長十郎、中村翫右衛門、河原崎國太郎、市川右太衛門、河津清三郎、高峰三枝子、三浦光子、海江田譲二、中村鶴蔵、坂東調右衛門、瀬川菊之丞、市川扇升 『元禄忠臣蔵・後篇』は、原作戯曲群の内の「南部坂雪の別れ」、「御浜御殿綱豊卿」、「大

  • 元禄忠臣蔵・前篇

    ◇溝口健二監督◆河原崎長十郎、嵐芳三郎、三枡萬豊、山岸しず江、中村梅之助、市川扇升、坂東調右衛門、中村鶴蔵、河原崎國太郎、三浦光子、小杉勇、嵐徳三郎、筒井徳二郎 播州赤穂藩の藩主・浅野内匠頭の江戸城内に於ける吉良上野介に対する刃傷沙汰から、内匠頭の

  • スミス夫妻

    ◇アルフレッド・ヒッチコック監督◆キャロル・ロンバード、ロバート・モンゴメリー、ジーン・レイモンド、ジャック・カースン、フィリップ・メリヴェイル、ルシル・ワトスン “サスペンス映画の神さま”とも呼ばれたアルフレッド・ヒッチコック監督は、言うまでもな

  • 眼の壁

    ◇大庭秀雄監督◆佐田啓二、鳳八千代、高野真二、朝丘雪路、織田政雄、宇佐美淳、渡辺文雄、西村晃、多々良純、山路義人、左卜全、三津田健、永井智雄、十朱久雄 どんなに大きな社会的ブームを巻き起こそうとも、通俗文学ははかないものだ。松本清張原作の映画化作

  • わが名はキケロ

    ◇セルダル・アカル監督◆エルダル・ベシクチオール、ブルジュ・ベリチク、ムラート・ガリバガオグル 『わが名はキケロ』(2019年、トルコ製作。原題“CICERO”)は、「ナチス最悪のスパイ」というサブタイトルのような惹句が添えられている。 第二次世界大戦下のヨーロ

  • 八月の狂詩曲

    ◇黒澤明監督◆村瀬幸子、吉岡秀隆、大寶智子、鈴木美恵、伊崎充則、井川比佐志、根岸季依、河原崎長一郎、茅島成美、リチャード・ギア その影響力の大きさから「世界のクロサワ」と称され、また別に、多少の畏怖心から「黒澤天皇」とも陰で呼ばれた映画監督・黒澤明

  • 薔薇のスタビスキー

    ◇アラン・レネ監督◆ジャン=ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ、フランソワ・ペリエ、アニー・デュプレー、クロード・リッシュ、ロベルト・ビサッコ、ジジ・バリスタ 『薔薇のスタビスキー』(1974年、フランス製作。原題“STAVISKY”)は、美しい響きの邦題だが

  • 終電車

    ◇フランソワ・トリュフォー監督◆カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、ジャン・ポワレ、ハインツ・ベネント、サビーヌ・オードパン、ジャン=ルイ・リシャール  フランソワ・トリュフォーは、先鋭な映画評論家を経て、1959年に処女長編映画『大人は判

  • 《オペラ》 アンドレア・シェニエ 2024/ROH

    ◇アントニオ・パッパーノ指揮/デイヴィッド・マクヴィカー演出◆ヨナス・カウフマン(アンドレア・シェニエ)、ソンドラ・ラドヴァノフスキー(マッダレーナ・ディ・コワニー)、アマルトゥブシン・エンクバート(カルロ・ジェラール)、サイモン・ソープ(家令)、リチ

  • ベリッシマ

    ◇ルキノ・ヴィスコンティ監督◆アンナ・マニャーニ、ヴァルテル・キアリ、ティーナ・アピチェッラ、ガストーネ・レンツェッリ、テクラ・スカラーノ、アレッサンドロ・ブラゼッティ 『ベリッシマ』(1951年、イタリア製作。原題“BELISSIMA”)は、巨匠ルキノ・ヴィ

  • 《オペラ》 イドメネオ 2017/MET

    ◇ジェイムズ・レヴァイン指揮/ジャン=ピエール・ポネル演出◆マシュー・ポレンザーニ(イドメネオ:テノール)、アリス・クート(イダマンテ:メゾソプラノ)、ネイディーン・シエラ(イリア:ソプラノ)、エルザ・ヴァ。デン・ヒーヴァー(ソプラノ) この『イドメ

  • 《オペラ》 タンホイザー 2015年/MET

    ◇ジェームス・レヴァイン指揮/オットー・シェンク演出◆ヨハン・ボータ(タンホイザー:テノール)、ミシェル・ヤング(女神ヴェーヌス:メゾソプラノ)、エヴァ=マリア・ヴェストブルック(エリーザベト:ソプラノ)、ペーター・マッティ(ヴォルフラム:バリトン) 

  • 《オペラ》 エルナーニ 2012/MET

    ◇マルコ・アルミリアート指揮/ピエール・ルイジ・サマリターニ演出◆マルチェッロ・ジョルダーニ(エルナーニ:テノール)、アンジェラ・ミード(エルヴィーラ:ソプラノ)、ディミトリ・ホヴォロストフスキー(国王ドン・カルロ)、フェルッチオ・フルラネット(シルヴア

  • パリの恋人たち

    ルイ・ガレル監督◆ルイ・ガレル、レティシア・カスタ、リリー=ローズ・デップ、ジョゼフ・アンジェル 20世紀半ばに、オードリー・ヘプバーン主演の『パリの恋人』というロマンチック・ミュージカル映画があった。これは、タイトルと内容がつり合っている感じだったが、

  • 《オペラ》 カルメン 2024年/ROH

    ◇アンドネッロ・マナコルダ指揮/ダミアーノ・ミキエレット演出◆アイグル・アクメチーナ(カルメン)、ピョートル・ペチャワ(ドン・ホセ)、コスタス・スモリギナス(エスカミーリョ)、オルガ・クルチンスカ(ミカエラ) 我ながら残念なことに、これまで一度も劇

  • ポー河の水車小屋

    ◇アルベルト・ラットゥアーダ監督◆カルラ・デル・ポッジョ、ジャック・セルナス、マリオ・ベセスティ、ジュリオ・カリ、アンナ・カレーナ、ジャコモ・ジュラディ、レダ・グロリア ポー河は、アルプス山脈に源流を発し、ロンヴァルディア平原、ポー平原を横断してア

  • オール・アバウト・マイ・マザー

    ◇ペドロ・アルモドバル監督◆セシリア・ロス、マリサ・パデレス、ペネロペ・クルス、アントシア・サン・フアン、カンデラ・ペニャ、ロサ・マリア・サルダ、フェルナンド・フェルナン・ゴメス  スペインの映画監督ペドロ・アルモドバルはハリウッド映画の熱烈なファ

  • 希望の灯り

    ◇トーマス・ステューバー監督◆フランツ・ロゴフスキー、サンドラ・ヒューラー、ペーター・クルト、アンドレアス・ロイポルト、ミヒャエル・シュペヒト、ラモナ・クンツェ=リプノウ 大方の日本人はもう忘れてしまっているかも知れないが、ドイツは嘗て国家が西ドイツ

  • 愛情の瞬間

    ◇ジャン・ドラノワ監督◆ジャン・ギャバン、ミシェル・モルガン、ダニエル・ジェラン、ドニーズ・クレール、ドリス・デュランティ、リア・ディ・レオ、シモーヌ・パリ 『愛情の瞬間』(1952年、フランス製作。原題“LA MINUTE DE VERITE”)は、舞台劇の映画化作品ではな

  • アラン・ドロン追悼

    フランスの二枚目スターだったアラン・ドロンが亡くなった。 一つの時代が終わったと言えるだろうか。 ──と言っても、映画ファンの中にも、アラン・ドロン自体を知らない世代が増えているかも知れない。 そういう事情には疎いので念押しになるのを承知で言うと

  • 恐るべき子供たち

    ◇ジャン=ピエール・メルヴィル監督◆ニコル・ステファーヌ、エドゥアール・デルミ、ルネ・コジマ、ジャック・ベルナール、ロジェ・ガイヤール、メルヴィル・マルタン、マリア・シリアキュス 『恐るべき子供たち』(1949年、フランス製作。原題“Les Enfants Terrible

  • キャロル

    ◇トッド・ヘインズ監督◆ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、サラ・ポールソン、カイル・チャンドラー、ジェイク・レイシー、コーリー・マイケル・スミス 『キャロル』(2015年、アメリカ製作。原題“Carol”)は、パトリシア・ハイスミスが1952年にクレア

  • 月夜の傘

    ◇久松静児監督◆田中絹代、宇野重吉、轟夕起子、三島雅夫、飯田蝶子、新珠実千代、伊藤雄之助、東山千栄子、宍戸錠、坪内美詠子、桜井真、杉幸彦、二木てるみ、茂崎幸雄 「井戸端会議」という言葉は、当今では死語になっているかも知れない。そこまでではないにしろ

  • 七つの大罪

    ◇監督=エドゥアルド・デ・フィリッポ、ジャン・ドレヴィル、イヴ・アレグレ、ロベルト・ロッセリーニ、カルロ・リム、クロード・オータン=ララ、ジョルジュ・ラコンブ◆イザ・ミランダ、エドゥアルド・デ・フィリッポ、パオロ・ストッパ、ノエル=ノエル、ミシェル・モルガ

  • 凱旋門

    ◇ルイス・マイルストン監督◆シャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン、チャールス・ロートン、ルイス・カルハーン、ルース・ウォリック、スティーヴン・ベカシー エリッヒ・マリア・レマルクという名前を聞いても、現在の日本では知る人は極めて少数かも知

  • ルノワールのトニ

    ◇ジャン・ルノワール監督◆シャルル・ブラヴェット、ジェニ・エリア、アンドレ・コヴァケヴィッチ、セリア・モンタルヴァン、エドゥアール・デルモン、マックス・ダルバン 現代は、ヨーロッパやアメリカで国境防備を無視した移民の大量流入問題が国際的、社会的な大

  • アタラント号

    ◇ジャン・ヴィゴ監督◆ジャン・ダステ、ディタ・パルロ、ミシェル・シモン、ルイ・ルフェーブル、モーリス・ギリス、ジル・マルガリティス どんな芸術ジャンルにも、芽生え、成長、発展、繁栄、停滞、変質といったような歴史の流転がある。映画も、無論、例外では

  • ホンドー

    ◇ジョン・V・ファロー監督◆ジョン・ウェイン、ジュラルディン・ペイジ、ウォード・ボンド、マイケル・ペイト、ジェームズ・アーネス、ロドルフォ・アコスタ、レオ・ゴードン アメリカの映画史に於ける西部劇と、日本の映画史に於ける時代劇もしくはチャンバラ映画

  • フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

    ◇グレッグ・バーランティ監督◆スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ジム・ラッシュ、アンナ・ガルシア、ウディ・ハレルソン、ノア・ロビンズ、コリン・ウッデル アメリカのジャズや軽音楽が好きな人なら、ペギー・リーやフランク・シナトラらが歌って

  • 安宅家の人々

    ◇久松静児監督◆船越英二、田中絹代、音羽信子、三橋達也、三条美紀、山村聰、本間文子、菅邦彦、大泉晃、多々良純、小澤栄太郎、見明凡太郎、菅邦彦、飛田喜佐夫  『安宅家の人々』(1952年、大映製作)は、吉屋信子の新聞連載小説の映画化である。吉屋信子と

  • ボヴァリィ夫人 (1933年)

    ◇ジャン・ルノワール監督◆ヴァランティーヌ・テシエ、ピエール・ルノワール、アリス・ティソ、エレナ・マンソン、ダニエル・ルクルトワ、フェルナン・ファーブル  『ボヴァリィ夫人』(1933年、フランス製作。原題“Madame Bovary”)は、19世紀フランスで自然主

  • エクスペンダブルズ

    ◇シルヴェスター・スタローン監督・主演◆ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツ、スティーヴ・オースティン、ジゼル・イティエ、ミッキー・ローク アクション映画は、21世紀になって以後、その実態を完全に変容してしま

  • フェラーリ

    ◇マイケル・マン監督◆アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、サラ・ガドン、ガブリエル・レオーネ、ジャック・オコンネル、パトリック・デンプシー フェラーリと聞けば、車好きの人にとっては垂涎の的なのではなかろうか。フェラー

  • ブローニュの森の貴婦人たち

    ◇ロベール・ブレッソン監督◆マリア・カザレス、ポール・ベルナール、エリナ・ラブールデット、リュシエンヌ・ボゲー 『ブローニュの森の貴婦人たち』(1944年、フランス製作。原題“Les Dames du Bois de Boulogne”)くらい内容とタイトルが乖離している映画はないだろ

  • 九十歳。何がめでたい

    ◇前田哲監督◆草笛光子、唐沢寿明、真矢ミキ、藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜、木村多江、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守、石田ひかり、三谷幸喜、オダギリ・ジョー 日本は今や完全に長寿社会になりおおせた感がある。 言い換えれば、老人天国である。いや、日々をゆっ

  • 恋の骨折り損

    ◇ケネス・ブラナー監督・主演◆アレッサンドロ・ニヴォラ、マシュー・リラード、エイドリアン・レスター、アリシア・シルヴァーストーン、ナターシャ・マケルホーン、カルメン・イジョゴ 『恋の骨折り損』(2000年、イギリス・フランス・カナダ・アメリカ共同製作)は

  • 北ホテル

    ◇マルセル・カルネ監督◆アナベラ、ジャン=ピエール・オーモン、ルイ・ジューヴェ、アルレッティ、アンドレ・ブリュノ、ジャーヌ・マルカン、シモーヌ、ベルナール・ブリエ 『北ホテル』(1938年、フランス製作。原題“Hotel du Nord”)は、ウージェーヌ・ダビの小

  • うたかたの恋 (1936年)

    ◇アナトール・リトヴァク監督◆シャルル・ボワイエ、ダニエル・ダリュー、ジャン・ダックス、ヨランド・ラッフォン、シュジー・プリム、マルト・レニエ、ジャン・ドビュクール 1889年1月30日早朝、神聖ハプスブルグ帝国の後身オーストリア帝国の皇太子ルドルフが

  • MIB メン・イン・ブラック

    ◇バリー・ソネンフェルド監督◆トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、リンダ・フィオレンティーノ、ヴィンセント・ドノフリオ、リップ・トーン、トニー・シャルーブ  『MIB メン・イン・ブラック』(1997年、アメリカ製作。原題“MEN IN BLACK”)は日本

  • 《オペラ》 蝶々夫人 (MET 2024年)

    ◇シャン・ジャン指揮/アンソニー・ミンゲラ演出◆アスミック・グリゴリアン(蝶々夫人:ソプラノ)、ジョナサン・テテルマン(ピンカートン:テノール)、エリザベス・ドゥショング(スズキ:メゾソプラノ)、ルーカス・ミーチェム(領事シャープレス:バリトン) 

  • 旅路の果て

    ◇ジュリアン・デュヴィヴィエ監督◆ルイ・ジューヴェ、ミシェル・シモン、ヴィクトル・フランサン、マドレーヌ・オーズレー、ガブリエル・ドルジア、シルヴィー、フランソワ・ペリエ  『旅路の果て』(1936年、フランス製作。原題“La Fin Du Jours”)は、ジュリア

  • モンパルナスの夜

    ◇ジュリアン・デュヴィヴィエ監督◆アリ・ボール、インキジノフ、リーヌ・ノロ、アレクサンダー・リニョオ、ガストン・ジャケ、ルイ・ゴーシェ、エシューラン、マルセル・ブールデル フランス映画の黄金期(1930年代)に、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督は実に多彩な

  • 無法松の一生 (1963年)

    ◇三隈研次監督◆勝新太郎、有馬稲子、宇津井健、二宮秀樹、大塚和彦、宮口精二、安部徹、大辻伺郎、遠藤辰雄、水原浩一、寺島雄作、北竜二、伊達三郎、頭師佳孝 福岡県のローカル作家だった岩下俊作の中編小説「富島松五郎伝」を原作とする映画『無法松の一生』は、

  • 《オペラ》 蝶々夫人 (ROH)

    ◇ケヴィンジョン・エドゥセイ指揮/モッシュ・ライザー、パトリス・コーリエ演出◆アスミク・グレゴリアン(蝶々さん:ソプラノ)、ジョシュア・ゲレーロ(ピンカートン:テノール)、ヤーチュン・ファン(ゴロー)、ホンニ・ウー(スズキ)、エリル・ロイル(蝶々さんの母

  • ドイツ零年

    ◇ロベルト・ロッセリーニ監督◆エドムンド・ムシュケ、エルンスト・ピットシャウ、インゲトラウト・ヒンツェ、フランツ・クリューゲル、エーリッヒ・ギュネ 『ドイツ零年』(1947年、イタリア製作)は、『無防備都市』(1945年)、『戦火のかなた』(1946年)に次いで

  • とらんぷ譚

    ◇サシャ・ギトリ監督・脚本・主演◆ジャックリーヌ・ドゥリュバック、ロジーヌ・ドレアン、ロジェ・ドュシェーヌ、フレール、ピエール・アッシー、マルグリット・モレノ、ポーリーヌ・カルトン 『とらんぷ譚』(1936年、フランス製作原題“Le Roman d'un tricheur

  • 女だけの都

    ◇ジャック・フェデー監督◆フランソワーズ・ロゼエ、アンドレ・アレルム、ミシュリーヌ・シェーレル、ジャン・ミュラー、ルイ・ジューヴェ、ベルナール・ラングレ 『女だけの都』(1935年、フランス製作。原題“La Kermesse héroïque”)は、ジャック・フェデー監

  • 犯人は21番に住む

    ◇アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督◆ピエール・フレネー、シュジー・ドレール、ジャン・テシエ、ピエール・ラルケ、ノエル・ロクベール、オデット・タラザク、ユゲット・ヴィヴィエ 『犯人は21番に住む』(1942年、フランス製作。原題“L'AssassinHabite au 21”)

  • 《オペラ》 つばめ

    ◇スペランツァ・スカプッチ指揮/ニコラ・ジョエル演出◆エンジェル・ブルー(マグダ:ソプラノ)、ジョナサン・テテルマン(ルッジェーロ:テノール)、エミリー・ポゴレルツ(リゼット:ソプラノ)、ベグゾッド・ダブロノフ(プルニエ:テノール)  この『つば

  • 外人部隊

    ◇ジャック・フェデー監督◆マリー・ベル、ピエール・リシャール=ウィルム、シャルル・ヴァネル、フランソワーズ・ロゼエ、ジョルジュ・ピトエフ、カミーユ・ベール 今を去る半世紀以上も昔、大阪市内のBクラス映画館で、多分、戦前のフランス映画を回顧する催しでだ

  • 関心領域

    ◇ジョナサン・グレイザー監督◆クリステアン・フリーデル、サンドラ・ヒュラー、ラルフ・ハーフォース、マックス・ベック、ダニエル・ホルツバーグ、サッシャ・マーズ 『関心領域』(2023年、アメリカ・イギリス・ポーランド共同製作。原題“The Zone of Intere

  • サウンド・オブ・ミュージック (日本語吹替版)

    ◇ロバート・ワイズ監督◆ジュリー・アンドリュース(声=平原綾香)、クリストファー・プラマー(=石丸幹二)、エリノア・パーカー(=増子倭文江)、リチャード・ヘイドン(=坂部文昭) 嘗てテレビ各局が外国映画を盛んに放映していた時代、映画の中の人物が話す台詞は

  • 大平原

    ◇セシル・B・デミル監督◆バーバラ・スタンウィック、ジョエル・マクリー、エイキム・タミロフ、ロバート・プレストン、ブライアン・ドンレヴィ、アンソニー・クィン ビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』(1950年)に、ハリウッド草創期の大物監督セシル・

  • 海辺のポーリーヌ

    ◇エリック・ロメール監督◆アマンダ・ラングレ、アリエル・ドンバール、パスカル・グレゴリー、フェオドール・アトキン、シモン・ド・ラ・ブロス、ロゼット  フランス映画のエリック・ロメール監督(1920-2010)は、ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波の意)の“ラスト・ラ

  • 《オペラ》 ロメオとジュリエット (2024年)

    ◇ヤニック・ネゼ=セガン指揮/バートレット・シャー演出◆ベンジャマン・ベルナイム(ロメオ:テノール)、ネイディーン・シェラ(ジュリエット:ソプラノ)、ウィル・リバーマン(マキューシオ:バリトン)、フレデリック・ヴァレンタイン(マキューシオ:バリトン)、

  • 社会派監督が撮った「座頭市牢破り」

    ◇山本薩夫監督◆勝新太郎、三国連太郎、鈴木瑞穂、浜田ゆう子、藤岡琢也、石山健二郎、西村晃、細川俊之、遠藤辰雄、玉川良一、京唄子、鳳啓助、毛利郁子、松下達夫 『座頭市牢破り』(1967年、勝プロダクション製作、大映配給)は、座頭市シリーズの第16作である。

  • ピアニストを撃て

    ◇フランソワ・トリュフォー監督◆シャルル・アズナヴール、マリー・デュボア、ニコール・ベルジェ、ミシェル・メルシェ、アルベール・レミー、クロード・マンサール、ダニエル・ブーランジェ フランソワ・トリュフォーといえば、アルフレッド・ヒッチコック監督への

  • アギーレ/神の怒り

    ◇ヴェルナー・ヘルツォーク監督◆クラウス・キンスキー、エレナ・ロホ、デル・ネグロ、ルイ・ゲーハ、ペーター・ベルリング、セシリア・リヴェーラ  何年か前、南米アマゾン川流域の町マナウスにオペラハウスを建設するために気宇壮大な冒険的努力をする男を描いた

  • ストロンボリ/神の土地

    ◇ロベルト・ロッセリーニ監督◆イングリッド・バーグマン、マリオ・ヴィターレ、レンツォ・チェザーナ、マリオ・スポンゾ、ダエタノ・ファムラロ 『ストロンボリ/神の土地』(1950年、イタリア・アメリカ共同製作)は、第二次世界大戦末期から終戦直後にかけてイ

  • ハリー・ポッターと賢者の石

    ◇クリス・コロンバス監督◆ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジョン・クリーズ、ロビー・コルトレーン、リチャード・グリフィス、リチャード・ハリス 老境に至って、今さら魔術使いの少年が主人公の映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(2

  • めんどりの肉

    ◇ジュリアン・デュヴィヴィエ監督◆ロベール・オッセン、ジャン・ソレル、カトリーヌ・ルーヴェル、ジョルジュ・ウィルソン、リュシアン・ランブール、ニコール・ベルジェ ジュリアン・デュヴィヴィエ監督(1896-1967)と言えば、ただちに『にんじん』、『地の果て

  • 商船テナシチー

    ◇ジュリアン・デュヴィヴィエ監督◆マリー・グローリー、アルベール・プレジャン、ユベール・プレリエ、ピエール・ローレル、マディー・ベリー、マーシャル・レベ、ニタ・アルヴァレス 志望する大学の入学試験に合格し、入学式を待つ間の昭和32年春、大阪市内の名画

  • 《オペラ》 運命の力

    ◇ヤニック・ネゼ=セガン指揮/マリウシュ・トリレンスキ演出◆リーゼ・ダヴィッドソン(レオノーラ:ソプラノ)、ブライアン・ジェイド(ドン・アルヴァーロ:テノール)、イーゴル・ゴロヴァテンコ(ドン・カルロ:バリトン)、ユディット・クタージ(プレツィオジッラ

  • ピンクの豹

    ◇ブレーク・エドワーズ監督◆デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ、クラウディア・カルディナーレ、キャプシーヌ、ロバート・ワグナー、ブレンダ・デ・パンジー、コリン・ゴードン 映画は興行材だから、興行的に大成功を収めることが出来ると、すぐさま続編が

  • 犯罪河岸

    ◇アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督◆ルイ・ジューヴェ、シャルル・デュラン、シュジ・ドレール、ベルナール・ブリエ、シモーヌ・ルナン、ピエール・ラルケ アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督は、第二次世界大戦中に製作した映画『密告』で対ドイツ協力を疑われ、

  • 悪魔の手毬唄

    ◇市川崑監督◆石坂浩二、岸恵子、若山富三郎、草笛光子、辰巳柳太郎、仁科明子、渡辺美佐子、永島瑛子、北公次、加藤武、原ひさ子、三木のり平、中村伸郎 『悪魔の手毬唄』(1977年、東宝製作)は、横溝正史の同名長編推理小説の二度目の映画化作品である。市川崑監督自身が

  • SEX AND THE CITY/セックス・アンド・ザ・シティ

    ◇マイケル・パトリック・キング監督◆サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイヴィス、クリス・ノース、デヴィッド・エイゲンバーグ、ジェニファー・ハドソン 『セックス・アンド・ザ・シティ』(2008年、アメリカ製作。原題

  • 王女メディア

    ◇ピエル・パオロ・パゾリーニ監督◆マリア・カラス、ジュゼッペ・ジェンティーレ、マルガレート・クレメンティ、ローラン・テルジェフ、マッシモ・ジロッティ ピエル・パオロ・パゾリーニ監督は詩人として出発し、1961年に映画監督へ転身した。パゾリーニは自ら

  • はなれ瞽女(ごぜ)おりん

    ◇篠田正浩監督◆岩下志麻、原田芳雄、奈良岡朋子、樹木希林、阿部徹、浜村純、西田敏行、加藤嘉、殿山泰司、原泉、小林薫、山谷初男、小林薫、桑山正一、神保共子、横山リエ 『はなれ瞽女おりん』(1977年、東宝製作)は、「飢餓海峡」や「五番町夕霧楼」、「越前

  • 女が階段を上る時

    ◇成瀬巳喜男監督◆高峰秀子、森雅之、団令子、仲代達矢、加東大介、二代目・中村鴈治郎、小澤栄太郎、淡路恵子、沢村貞子、中北千枝子、山茶花究、織田政雄 ハードボイルドの作家と言われた片岡義男が自著の「映画の中の昭和30年代」という本の中で、成瀬巳喜男監

  • 不知火検校

    ◇森一生監督◆勝新太郎、中村玉緒、阿部徹、近藤美恵子、鶴見丈二、丹羽又三郎、倉田マユミ、須賀不二男、浜世津子、丸山修、荒木忍、嵐三右衛門、丸凡太、伊沢一郎 『不知火検校』(しらぬいけんぎょう。1960年、大映製作)は、世間的には弱者のはずの盲人が、悪事

  • 愛の狩人

    ◇マイク・ニコルズ監督◆ジャック・ニコルソン、アート・ガーファンクル、アン・マーグレット、キャンディス・バーゲン、リタ・モレノ、シンシア・オニール、キャロル・ケイン 『愛の狩人』(1971年、アメリカ製作。原題“Carnal Knowledge”)は、アメリカン・ニュー

  • 日本残侠伝

    ◇マキノ雅弘監督◆高橋英樹、長門裕之、津川雅彦、南田洋子、山本陽子、岩井友見、梶芽衣子、川地民夫、田中春男、伴淳三郎、水島道太郎、三島雅夫、葉山良二、須賀不二夫 任侠映画は東映の専売特許だと思っていたら、日活も製作していたことを、『日本残侠伝』(196

  • 《オペラ》仮面舞踏会 (1991年)

    ◇ジェイムズ・レヴァイン指揮/ピエロ・ファッジョーニ演出◆ルチアーノ・パヴァロッティ(グスターヴォ三世:テノール)、レオ・ヌッチ(レナート・アンカーストレーム伯爵:バリトン)、アプリーレ・ミッロ(レナートの妻:ソプラノ)、フローレンスクイヴァー(女占い

  • 座頭市喧嘩太鼓

    ◇三隈研次監督◆勝新太郎、三田佳子、佐藤允、西村晃、藤岡琢也、ミヤコ蝶々、戸浦六宏、清水彰、大川修、曽我町子、玉川良一、杉山昌三九、伊達三郎、木村元、山本一郎 今さら言うまでもないことながら、洋の東西を問わずシリーズ映画と呼ばれるものは数えきれない

  • サラバンド

    ◇イングマル・ベルイマン監督◆リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ボリエ・アールスタット、ユーリア・ダフヴェニウス、グンネル・フレッド スゥエーデンの映画監督イングマル・ベルイマンは、1982年に大長編映画『ファニーとアレクサンデル』を発表した後、

  • ある結婚の風景

    ◇イングマル・ベルイマン監督◆リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ビビ・アンデション、ヤーン・マルムシェー、アニータ・ヴァル 『ある結婚の風景』(1974年、スウェーデン製作)は、1時間もののテレビ・ドラマ・シリーズ計6話を劇場用映画に編集し直して公

  • 八つ墓村

    ◇野村芳太郎監督◆萩原健一、渥美清、小川真由美、山崎努、山本陽子、中野良子、加藤嘉、井川日佐志、下條正巳、藤岡琢也、浜村純、浜田寅彦、山谷初男、大滝秀治  少年期から青年期にわたる頃、江戸川乱歩や横溝正史ら日本の探偵小説作家の探偵小説を夢中になっ

  • 仮面の男 (1944年)

    ◇ジーン・ネグレスコ監督◆ピーター・ローレ、フェイ・エマーソン、シドニー・グリーンストリート、ザカリー・スコット、ヴィクター・フランセン、エドゥアルド・シャネリ 『仮面の男』という邦題の外国映画は、調べ得た限りでは少なくとも4本あるようだ。最も早

  • キスメット

    ◇ウィリアム・ディターレ監督◆ドナルド・コールマン、マレーネ・ディートリヒ、ジェームズ・クレイグ、エドワード・アーノルド、ジョイ・ページ、ハリー・ダヴェンポート 今を去る70年近くも昔の話である。筆者がまだ中学生だった頃に、大阪市の繁華街・道頓堀

  • 愛のメモリー

    ◇ブライアン・デ・パルマ監督◆クリフ・ロバートソン、ジュヌヴィエーブ・ビュジョルド、ジョン・リスゴー、ワンダ・ブラックマン、シルヴィア・クーンバ・ウィリアムズ 映像作家ブライアン・デ・パルマ(パーマと表記されることもある)の作品の中で最初に観たのは

  • ひとごろし

    ◇大洲斎監督◆松田優作、丹波哲郎、高橋洋子、五十嵐淳子、岸田森、桑山正一、永野達雄、西山辰夫、石原須磨男、原田君事、藤川準山本周五郎は、今では忘れられた存在かも知れないが、昭和時代前期にはかなり人気のあった時代小説作家である。但し、「青べか物語」な

  • 《オペラ》ナブッコ

    ◇ダニエレ・カッレガーリ指揮/エライジャ・モシンスキー演出◆ジョージ・ギャグニッザ(ナブッコ:バリトン)、リュドミラ・モナスティルスカ(アビガイッレ:ソプラノ)、マリア・バラコーワ(フェネーナ:メゾソプラノ)、ソクジョン・ベク(イズマエーレ:テノール)

  • ウエスト・サイド・ストーリー (吹替版)

    ◇スティーヴン・スピルバーグ監督◆アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼルガー、アリアナ・デボーズ、デヴィッド・アルヴァレス、マイク・ファイスト、ジョシュ・アンドレス、リタ・モレノ 『サウンド・オブ・ミュージック』と共にミュージカル映画の最高峰とも言

  • 踊 子

    ◇清水宏監督◆京マチ子、淡島千景、船越英二、田中春男、藤田佳子、穂高のり子、町田博子、楠よし子、酒井三郎、阿井美千子、藍三千子、香住三千子、新宮信子 『踊子』(1957年、大映製作)は、永井荷風の同名中編小説の映画化である。これは昭和19年に書かれた小

  • 裁かるゝジャンヌ

    ◇カール・テオドア・ドライヤー監督◆ルネ・ファルコネッティ、ウジェーヌ・シルヴァン、モーリス・シュッツ、アントナン・アルトー、ジルベール・ダリュー、アンドレ・ベルレイ  昭和時代の終わりごろ、フランス旅行をしてパリ西方約140㎞の町ルーアンを訪れたこと

  • のらくら

    ◇チャールズ・チャップリン製作・脚本・作曲・監督・主演◆エドナ・パーヴィアンス、マック・スウェイン、ヘンリー・バーグマン、ジョン・ランド、アラン・ガルシア、レックス・ストーリー、リタ・グレイ 後に「喜劇王」と呼ばれて世界的な成功を収めたチャールズ・

  • マッチポイント

    ◇ウディ・アレン監督◆ジョナサン・リース=メイヤース、スカーレット・ヨハンソン、ブライアン・コックス、エミリー・モーティマー、マシュー・グード、ペネロペ・ウィルトン 『マッチポイント』(2005年、イギリス製作。原題“Match Point”)は、ハリウッド嫌い

  • 日本映画の黄金期についての思い出

    21世紀も四半世紀が過ぎようとする現在、映画が最大の娯楽であった時代を体験している世代は、もはや少数派になってしまったのではなかろうか。その時代というのは、敗戦国・日本が連合国軍側との間にサンフランシスコ講和条約を締結して独立を果たした昭和26年(1951年)ご

  • 美貌に罪あり

    ◇増村保造監督◆山本富士子、若尾文子、野添ひとみ、勝新太郎、川崎敬三、川口浩、潮万太郎、村田芙実子、春本富士夫、村田千栄子、三宅川和子、見明凡太郎 全盛期の山本富士子の美貌をまた見たくなって、日本映画黄金期(1950-60年代)のおそらくはプログラムピクチャ

  • 座頭市の歌が聞える

    ◇田中徳三監督◆勝新太郎、天知茂、小川真由美、佐藤慶、浜村純、吉川満子、小村雪子、水原浩一、町田政則、東三千、伊達三郎、堀北幸夫、木村玄、石原須磨男 『座頭市の歌が聞える』(1966年、大映製作)は、1962年から製作が始まった座頭市シリーズ全26作のちょうど

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