日本には、山岳小説というジャンルがある。 唯川恵「純子のてっぺん」の解説を読んでいて、そういえばそうだったな、と気がついた。 私は長々と読書を趣味にしていて、さらに数年前から山にも時々登りに行っているが、山岳小説は一切読んでいない。 山岳小説の代表とされている新田次郎作品すらも全く読んでいない。 それは、本当に山登りを始めるまで、登山に興味がなかった(というより、むしろ嫌いだった)からなのだが、一作だけ読んだことがある。 それは、沢木耕太郎「凍」だ。 「凍」は山野井康史と山野井妙子(夫妻)によるヒマラヤのギャチュンカン北壁ルートでの登攀の様子を描いたノンフィクションだ。 私はもともとは、ノンフ…
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