散歩とは何かの発見を生み出すもの
早朝6時過ぎ、今日の日の出の時刻が数分でやってくる時間、空は雲ひとつ無く真っ青で”天高く”とも“空深し”とも表現できそうな気がする。夜露の湿り気と冷気でなんとなく周りの家々に引き締まった清涼感があるのが好きである。近所の数ブロックを約10分ほどかけて一回りする。杖を持って歩く男性の後をゆっくりとついて歩いている女性(多分奥さん)と出会う。ただ「おはようございます」と挨拶の一言で通り過ぎた。「早朝の散歩はその日の“神の祝福”」と言ったのは僕の好きなアメリカの有名な思想家ヘンリー・D.ソローである。この人の話をすると長くなるので単に『ウオールデン・森の生活』という森での自給自足の生活を記録した本が有名だとだけにとどめておく。町を嫌った‘早朝の散歩派’である。もう一人、小説が売れずに苦労を重ねたおなじみ『ハリー...散歩とは何かの発見を生み出すもの
2023/10/31 16:17