1911年発表された詩です。作者の漢那浪笛は沖縄出身だったようで、当時としては貴重な存在だったのではないでしょうか。肝心の中身ですが、さっぱり分かりませんでした。詩自体が苦手でいまだに楽しみ方がよく分からないのですが、今回は明治時代の作品で口語的ではなかった
趣味の落語や本、映画の感想をつづっています。
1988年11月8日生まれの♀。 福岡で会社員をしています。
ある教会の不思議なエピソードの話です。修道女たちがみた「青い眼」をめぐる物語。10代の少女ばかりで、男性を強く意識するお年頃。でも、周りにいるのは年老いた男性ばかりで、男の人について知る機会がほとんどありませんでした。やはり思春期なので、頭の中が男の人の
作者は画家で、アメリカ留学中に英語を学んでいました。とある授業で、色にまつわる問題を答えたところ、思わぬ反応が返ってきました。色を通して、アメリカの文化の特徴を捉えた随筆です。日本では「青い顔」というと、良くないことが起こってショックを受けたときに使われ
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1911年発表された詩です。作者の漢那浪笛は沖縄出身だったようで、当時としては貴重な存在だったのではないでしょうか。肝心の中身ですが、さっぱり分かりませんでした。詩自体が苦手でいまだに楽しみ方がよく分からないのですが、今回は明治時代の作品で口語的ではなかった
単独行動が好きな作者によるエッセイです。お一人様が好きな人には共感できる内容だと思います。一人でブラブラするのが好きで旅行嫌いな作者が、休日の過ごし方をつづっていました。読みやすかったし、共感もできて楽しく読めました。私も旅行はあまり好きじゃありません。
1893年に書かれた、秋月悌次郎胤永(あきづきていじろうかずひさ)への古希の祝文です。かなり昔ですが、現代文への翻訳がされており、読みやすい文章でした。小泉八雲はとてつもなく尊敬しており、人柄にも惚れ込んでいるようでした。私はこの秋月という人は知らなかったの
1943年に発表された評論です。日本人とは、について持論を展開していました。私の理解力が足りてないからだと思いますが、全体的にピンと来ませんでした。評論に関心のある人や、日本人論みたいなものに関心がある人は良いのかもしれません。この岸田国士(くにお)さんという
東北の田舎の早朝の様子をつづった随筆です。自然が豊富ですが、ドライな語り口だったのであまり恩恵を受けていないような、どこかギスギスした印象を受けました。私が勝手に東北の農村の暮らしは過酷、という先入観があるからかもしれませんが。宮沢本人からすれば当り前で
小柄で身軽な少年が、命を張って活躍する物語。戦時中か戦後ぐらいの作品だと思います。主人公・一男には五人の弟や妹がいて、母は病床にありました。一人で家計を支える父を助けようと仕事を探しますが、不運なことに断られてしまいます。気持ちを切り替えてその場を離れよ
秋のちょっとした出来事を描いたエッセイです。どうしてこれを執筆したんだろう。作品を通して何を描きたかったのかが分からず、どう受け止めたら良いか分からない作品です。「日本の名随筆 秋」という本に掲載。高く評価されている作品のようです。私もいつか理解できるよ
継父母の家に引き取られて何不自由なく過ごしているけど、内心は深く母親を恋しく思っている少女の物語。牧野信一さんによる1919年発表の短編です。これまで牧野さんの作品を読んできましたが、一番良かったです。少女の揺れ動く心情が丁寧に描かれていて、心を打たれました
与謝野晶子の未収録含む文語・口語詩239篇が収められた詩集です。短歌のイメージが強い作家ですが、大量の詩も残していたようです。かない短いものも多々あり、Twitterの元祖という気がしました。子沢山でもあり作家活動も精力的に行っていた彼女のバイタリティに改めて驚か
1921(大正10)年1月公開。代表作「或る女」から12年後、晩年に書かれた書簡です。北海道の大自然に抱かれた日常を書き留めた作品です。↓こちらの写真は作中に出てくる北海道の羊蹄山です。蝦夷富士とも呼ばれています。正直、読んでいてあまり楽しくなかったです。おそらく
1925(大正2)年5月発表。物理学者が書いた詩です。一時期都会にいた筆者が、田舎の自然に感動している、という内容でした。詩ということで、ちょっと抵抗を感じつつ読み始めました。でも、読み方のコツが分かりました。自分なりにリズムをつけながら読むと、読みやすくなり
事件当時、現役警察官だった父親・中田充被告に妻と子2人が殺害されたとされるショッキングな事件。2024年1月、死刑判決が確定しました。様々な報道を見て、被告の半生について考えを巡らせていました。強く思ったのは、「自己分析をミスった人の末路」という印象です。※以
1962(昭和37)年5月発表。若い女の子と遊んでいる放送作家の主人公が、予期せぬ事件に遭遇するという話。「愛のごとく」でファンになった山川方夫さんの作品なので、期待して読み始めました。この作品の感想も書いています。記事はこちら。ちょっと期待はずれだったかな。そ
1940年発表。視覚障害のある子どもがいる家庭の物語です。当時は戦時中。福祉という概念がまだ無い時代。障害を持つ子どもの育児は想像を絶します。しかも、この家庭は父親が出稼ぎで不在だったので、実質シングルマザーです。時折、子どもの将来を憂う母親の心情が描写され
1923年発表、フランスの短編です。ある男が女性の死体を前にして、裁判にかけられる内容です。物語は100年ほど前なので、現代の感覚では理解しがたい描写が多かったです。まず、死体を目の前にして裁判を行うこと。現代では証拠写真を見ながら行うのが普通ですが、当時はまだ
発表年、不明。趣味への向き合い方や女性の生き方に関する随筆(エッセイ)でした。「こうであるべき」と肩ひじ張らず、自然体で生きることを説いた優しさに溢れた作品でした。専門家ほどの知識は得られずとも、マイペースに、自分の好きなように、物事を嗜んで良いじゃない
時代劇小説で有名な山本周五郎による短編です。1942(昭和17)年の作品です。内容は、一度決めたことを守り通す律儀な男の物語。次世代のリーダーのために自分の手柄をひた隠しにしたり、恵まれた縁談を断ります。その後は他の縁談を断り続け、生涯独身を貫きました。それは
映画監督・青山真治さんは福岡県・北九州市出身で、早逝したことで神格化されています。私も福岡在住で、青山真治の作品は知っておいた方が良いと思い、観ることにしました。観たのは「北九州サーガ」と呼ばれる3作品です。Helpless1996年公開。浅野忠信の初主演作。刑務所
2016年、カナダ制作。婚約中の女性ファッション編集者・ジャスミンと、女性大工との大恋愛を描いた作品です。2人とも絶世の美女でした。顔ももちろん、無駄がなくバランスの良い肢体はとてもとても美しかったです。でも、それだけの映画でした。ジャスミンと彼氏、ジャスミン
ミステリーの有名なシリーズ、ブラウン神父の一作です。このシリーズでは初めて読んだ作品です。ある探偵がおびき寄せられ、事件の目撃者になりました。不可解な事件で整理がつかず、その探偵はブラウン神父に助言を求めました。やがて、その事件に隠された大胆なトリックが
たまたま入った喫茶店で聞いた、不思議なお話。ミステリーのような雰囲気で、どんどん読み進めたくなる短編でした。それに不気味さもあり、結構楽しめました。タイトルの赤い杭というのは、敷地の区切りとして地面に差し込んであったもの。奇妙な男4人が喫茶店を訪れたあと
今回は、眠りに入るまでのひと時を独り言のようにつづった随筆です。眠りにつくまでの目の血流を表現したんだろうか。この作品はとても短いです。すぐに読み終えられる作品です。ただ、特に共感できるわけではなく、なぜこれを世に出したのか不思議です。ネタ切れしてた?そ
青いランプにまつわるせつない物語です。日頃から「海の向こうに行きたい」と思っていた好奇心旺盛な父親。ある日海に打ち上げられた外国人の世話をするうちに仲良くなります。やがてその外国人の国の船が現れ、帰る外国人と一緒に海の向こうへ旅立ちました。夢を叶えること
シングルファザーが、子供たちと海へ遊びに行く話です。なんだかとてもリアルな感じがしたので、てっきり自身の状況をエッセイにしたのかと思いました。海の街の話になったり都会の話になったり、時系列が少々前後したので、ちょっと分かりにくかったです。このシリーズは、
ロシア人の作家ガールシン(ガルシン)作品の訳者によるあとがきです。ガールシンの生涯について詳細に書いてありました。私はロシア文学に疎いので、ガールシンは初めて知りました。心を病んだ経験があり、それを生かした心理描写が特長のようです。ロシア人ってなんだか陰
心を病んでしまい、精神病院に入院した男が天に召されるまでを描いた話です。進撃の巨人の最終章でエレンが負傷兵として潜入していた病院がありましたね。多分あんな感じの場所でしょう。当時は心理学もそんなに発達していなかったのでしょう。彼に向き合おうとすることなく
与謝野晶子本人が選んだ詩集で、計421篇が収録されています。じっくり読み込んでいきたいところですが、他の作品を早く読み進めたいので、ざっと目を通す程度にとどめました。与謝野晶子に関する知識はほぼ無いので、中身関してはよく分かりません。ただ、「詩」に対するイメ
若い青年と与謝野晶子のふとした瞬間の交流を回想しているエッセイです。内容は本当に他愛もない、スター作家の素の一面を垣間見た、といった内容でした。今よりかなり不便だったんでしょうが、この時代はちょっと羨ましいです。ネットがあればすぐに調べて答えに辿りつける