:「異彩を、放て。」 ヘラルボニーのものがたり
「異彩を、放て。」(松田文登松田崇弥著2022年10月新潮社刊)を読みました。テレビ番組で見たことのある「ヘラルボニー」のことをもっと知りたくて読みました。ヘラルボニーは知的障害者のつくったアート作品をネクタイや傘にしたり工事現場の囲い(仮囲いアート)を飾ったりする活動をしている会社です。会社を立ち上げたのは松田文登さんと松田崇弥さんというふたごの兄弟。2人には知的障害のある兄がいる。兄を特別視する視線をいつも感じてきた2人。兄の作業所での給料が月1万円なこと……この社会に違和感を感じていたある日花巻の「るんびにい美術館」で障害者の描いた絵を見て崇弥さんは衝撃を受ける。すぐに文登さんに電話をして2人はその絵を織りで忠実に表現したネクタイを製品化する。そこから「ヘラルボニー」ははじまった。ネクタイから傘へ仮...:「異彩を、放て。」ヘラルボニーのものがたり
2023/05/28 05:30