観察と試行錯誤 ウンカリーナ・ルーズリアナが咲きました。長年、種をとってみたいなぁと思ってた品種。でもウンカリーナは自家受粉しません。なかなか他の株との花が合わなくて、今まで実生どころか種を取る機会すらもらえず…でも今年は手持ちの株数も増えて、サイズも大きくなり、花が合いました。ということで受粉から種取りの記録です。 正面から見るとパキポのような花。でも横から見るとラッパ型でかなり長細い形です。花は咲いてる期間が短く、翌日かその次の日には落ちている印象。なので咲いたらすぐに受粉作業をします。でも一株につき花数はかなり多く、一度咲くと次々に毎日別の花が開花しているので、チャンスは多そう。 どんな…
オベサダラケ 少し前の話になりますが、オベサをめーっちゃ植え替えました。5時間でその数130鉢。しばらく腰痛が取れませんでした… 本当は植え替えずに今年もいきたかったんですが、どうも調子が悪い(枯れないけど、黒くなって部分的にへこむ)株がチラホラと。そういう株は鉢底見ると大抵根がはみ出してきちゃっていたので、まさか根詰まり原因かと推測してみました。このままだとダメになる株を植え替えで救えるならやるなら今だと。7月からは仕事も通常パターンに変わって忙しくなりそうなので。 爪楊枝が刺さっているのは雌株。今年はちゃんと雄雌も分別します。あとちょっと置き場を変えて育成検証もしてみようと思います。 ひと…
昨年の8月から投稿し続けてきたパキプス水耕発根の最終報告です。季節もいよいよ夏型の本番になり、調子がだいぶ上がってきました。 「暖かくなりパンパンで調子は絶好調」 前回の投稿では素焼き鉢に入っていたかと思いますが、冬場の室内での潅水の調整が難しく、晩冬から早春にかけて明らかに調子が悪そうな時期があり、なかなか芽吹くが葉がすぐに枯れるの繰り返しで調子が上がってこないので、プラ鉢に植え替えました。水分調整や、鉢内の温度上げて根の生育促進など考えるとやはりプラ鉢最強だなと改めて感じます。特に私は陶器鉢をほとんど使わないので、慣れないことをするのはちゃんと管理して安心出来る株じゃないと不安ですね。 「…
思い切った年に。 ずっとやりたいと思っていたことがありました。今年は色々とここまで数年気がかりな植え替えをしたり重い腰をあげてるので、この勢いでやっちゃおうかなぁと。今回のネタは最近よく名前を耳にするエニグマチカムです。 こちらが我が家の接木エニグマチカム。2014年に登録された新しい品種で未だに自生地は明かされていません。昨年か一昨年かにたくさん抜き苗の野生株が日本でも出回りましたが、あちらはただのデンシ系の交配種だというのが最新の見解のようです。エニグマについては私が書くまでもなく、詳しく記載されてる方がいるのでそちらを参照。こちらの株は3年前に発見された方から直々に譲ってもらった株なので…
発根管理についての最終回です。 前回、前々回は用土について書きました。今回は最後に管理方法について書きたいと思います。 つい先日、去年の秋から発根管理してたパキポがほとんど未発根という事実を知りまして。非常にショックを受けながらも再度処理をし、リセットして発根管理をやり直しています。そして同じくらいのタイミングでコロナの影響で長らく待たされた今年の一発目の現地球も入ってきました。私も良くしてもらっている方から何株か譲っていただいたので、ちょうどそれらの株を例にとって私の管理を紹介します。 "秋から管理して全く根が出てなかった株A" "コロナの影響を受けながらようやく入ってきた株B" 輸入されて…
前回の続きです。 前回は用土についてのおさらいがメインでした。今回はいよいよ発根に適した用土を考えます。 前回のコラムで保水性、排水性、通気性の話をしましたが、発根管理用土はどの性能にフォーカスを当てるかです。では発根に必要な要素はなんでしょう?温度、風、水、湿度、色々とあるかと思いますが、パキポディウムについて、これらをまとめている情報は見付かりませんでした。というよりも色々な書籍も読んだりしましたが、多肉植物の用土に関する情報が少な過ぎます。ほぼどの書籍もサイトも書いている内容は重複していて、情報は無いに等しいです。こんなブームになる前から育ててる人は確実にいるかと思うのですが…なので一旦…
長文にお付き合い下さいませ。 今回からパキポディウムの発根管理について3回に渡って書きたいと思います。思えば園芸を趣味としてから割とすぐに海外からベアルートの輸入に手を出しました。私は実はおもちゃの収集も趣味でありまして、海外から物を買うという行為自体は結構昔からやっていたので、植物の輸入にも抵抗無く入ることが出来たのかもしれません。なので何も知らないズブな素人の時から発根管理とは付き合ってますが、未だにこれ!といった管理方法が確立出来ていません。ですが今まできちんと整理したことがなかったので、ここらで一回まとめておこうと自分の備忘録としてこの投稿を書いています。 はじめにお断りしておきますが…
あの結果はどうなったのか。 つい1ヶ月前、こんな記事を投稿しました。 それから1ヶ月が経って挿木はどうなったのかという経過報告です。 鉢によって葉っぱが増えてたり、全て落ちてたり様々。この1ヶ月の管理ですが、平均30℃のハウス内の棚下の日陰で管理し、腰水は切らせないようにしたので常に用土は濡れている状態。鉢も極力触らないようにしていました。 先にもう結果からお伝えすると…1本も発根していませんでした!残念!それぞれひとつずつ見ていきます。 【川砂】 こちらが唯一葉が全て落ちた。枝先から枯れてきており、切り口も触ると柔らかい。腐っている?枝に生気もなく厳しい状態。 【挿木用土】 1本の状態が微妙…
憧れてた植物は… 先日、受粉作業をしたロックウッディの種が取れました。 ちょうど1か月くらいですね。気付いた時には弾けてしまっていたのと鞘を回収時にいくつか種を落としてしまったので、少しもったいないことをしました。 ぎっしりつまっています。まず回収したのは3鞘で78粒。落とした分を考えると90粒くらい取れたのかな?翌日に一鞘回収し、100粒超え、あともう一鞘残っているので今年は昨年に比べだいぶ取れそうです。でもほとんど先約で声かけていただいていた方のもとに行きそう。 親株たち。今回はEselsfontein産として入ってきた株同士です。こちらの産地の株はどうも玉葱のようになかなか葉が枯れ込んで…
残念な方の植え替え 私はパキポについては毎年、春に2回植え替えるタイミングを決めています。1回目は暖かくなってきた3月〜4月に休眠から覚めて芽吹き始めてきた株や、まだ葉は出てないけど生きてると確信があり、鉢上げをしなきゃまずそうな株を植え替え。そして2回目は5月後半〜6月中旬。ただしこちらは元気な株ではなく、気温も安定している時期なのにまだ芽吹いていない株を植え替えます。1回目は元気な株、2回目は不調な株です。もちろん普段から顔色を見て明らかにまずそうであればすぐに植え替えますが、見たところは肌色も感触も問題ないのに芽吹かない株が必ず毎年出てきます。そうした株は一旦、5月中旬くらいまでは我慢を…
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