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ゲイなんすっけど、小説書いてみました https://gay-novel.blog.jp/

素人が書くゲイ系小説です。

ゲイ系の小説を書いてみました。素人が書く小説ですし、発表するほどのものでもないのですが。

いち
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2017/02/25

  • ソウル陥落(6)

    大権にとって幸運だったのは、司令官にあたる人物が大権のことを知っていて、北朝鮮の従軍記者として前線でスパイ活動をしていたのだと証言したからだ。大権はこの司令官の下で再びカメラマン兼記者として働くことになった。ソウルは既に北朝鮮の支配下となり、軍政を敷いて

  • ソウル陥落(5)

    追っ払っても殴られても、家族らしき女子供がまとわりついて離れない。まあ、撮れと言われるままに撮っているが、レンズの向こうでは明らかに軍専用のトラックが次々にここを通り抜けていった。これは、と思った時にはもう遅かった。まとわりつく女の衣服を剥ぎ取っていると

  • ソウル陥落(4)

    「おい、従軍記者。」振り向くと、どこで手に入れたのか、3人とも北朝鮮軍の軍服に着替えている。おそらく死体からでもはぎ取ったのだろう、ベースは濃緑色だけれど色あせているし、名前が刺繍してあるけれどバラバラだし、大体大権は北にいたからわかるのだが、その軍服はモ

  • ソウル陥落(3)

    大権は、図らずも韓国軍付きの御用記者として働くこととなった。逃げ出せば銃殺だ。ソウル撤退間近の韓国軍、しかし敗走する兵隊、混乱する市民を撮るわけにはいかない。今まで撮っていた貴重な写真は全て没収されてしまった。首都防衛軍のトラックが砂ぼこりをあげて、けた

  • ソウル陥落(2)

    大八車を引いて逃げ惑う群衆、しかし、逃げるといってもどこに逃げていいかはわからない。漢江にかかる橋は全て軍によって収用管理され、一般人は通ることはできない。また、ソウルから北に行こうにも、地雷が至るところに仕掛けられており、命の保証はない。ソウル市民はソ

  • ソウル陥落(1)

    「大韓民国国民に告ぐ、大韓民国国民に告ぐ、敵はソウル北方50キロまで迫っている。大至急、避難せよ。繰り返す、国民に告ぐ、国民に告ぐ、首都ソウルに向かって共産軍が進撃している。大至急避難せよ。」アメリカ軍の仁川上陸作戦によって韓国軍は中国国境の鴨緑江まで到達

  • 待ちわびて(8)

    「次、俺、俺っ!」ともう一人が手を挙げた。「コイツの恥ずかしいところ、もっと撮ろうぜ。」と言って、一騎の一物をグッと握った。「あっ・・ん、止めろ!」一騎の一物は、自らから湧き出してきたヌルヌルした自然のローションでギラギラと黒光りしていた。ただでさえ敏感な

  • 待ちわびて(7)

    一騎のそんな必死の懇願も意に介さず、悟は一騎の股間に足を力強く踏み込んだ。「おぅぃぃ、キンタマの感触、こんな筋肉してたら、さぞかしキンタマも鍛えちゃってるんだろうな?うらうら、右も左も、どっちの玉も俺の足から逃げられないぞ。」「ひぃぃぃぃぃ、キンタマが、

  • 待ちわびて(6)

    「電気あんま?久々じゃね、そんな言葉聞くの。じゃあ、俺やるよ。得意~。」と悟ががニヤニヤしながら手を挙げた。「よっしゃ、テメーにマジの電気あんまを見せてやるぜ!!」と寝て一騎の両足を取ると、足を股間に当てた。足先に、しっかりとヒンヤリとした玉二つが確かにあ

  • 待ちわびて(5)

    やはりビキニに目が行ってしまう。一見して高そうなブランド物のビキニで、もう、ハッキリと形が見えている。陰毛もビキニからはみ出して、男獣の香りがプンプンする。啓太郎がスマートフォンを取り出した。「これでさ、動画撮って。」「どこから?これ、ライトどうすんの?

  • 待ちわびて(4)

    「服を脱がせようぜ。」と家庭科で使っている大きな鋏を取り出した。「切ったら・・裸でこんなところウロチョロしたら警察呼ばれるんじゃないか?」「いいから。」これも計算済みで、だから首輪なのだ。ワイシャツは脱がせればいい。下着はまくれるが、切りたいのだ。ワイシ

  • 待ちわびて(3)

    「なんだコイツ、痛え、また殴りやがった。それでも教師かよ。」「なんだよ、マジで。」一人だけ、スタンガンを持った不良が、意識を失って伸びて居る一騎を横目にして、冷静に、「まあ、コイツをあっちへ運ぼうぜ。」「コイツ、カラダが無駄にデケエ。」「そっち、足を持て

  • 待ちわびて(2)

    「センセー」向こうから現れたのは、商業科の男子学生3人組だった。「何してんの?」タメ口にムッとしながらも、「お前らに関係のないことだ。」正直、一騎は3人の顔は何となくわかっても、名前は全然出てこなかった。それに、こんな奴らを相手にしていたら、実際に女子生徒

  • 待ちわびて(1)

    夜も更けて、そう遅い時間ではないのだが、あたりには人影が見当たらなかった。ニュータウンと呼ばれるこの辺りは、同じような色形をした一軒家が碁盤のように張り巡らされた区画に整然と並んでいる。ただ、明かりはまばらだった。それも「元」ニュータウンといった方がいい

  • 川商風紀向上委員会(9)

    「あぁぁ、はぁぁぁ、止めて、止めて。」「情けねぇなぁ。さっきまでの威勢はどうした?あっ?」「無理、無理ですぅ、潰れてしまいます、男の象徴が、ここだけは止めて。」「オマエ、俺のキンタマ2回も蹴っておいて虫のいいこと言うんじゃねぇぞ。男だろ?男ならその生き様を

  • 川商風紀向上委員会(8)

    「はがぁぁぁ!!!」もちろん定岡は腰を引いて避けようとしたが、なんせ羽交い絞めされて両肩を押さえられてなので、うまくは避けきれなかった。「くぉぉぉぉぉ!!!」上を見上げて目を見開いて膝金の痛みに耐えている。「大げさだな。」「演技じゃねぇの?」「コイツ、痛がれば

  • 川商風紀向上委員会(7)

    「そうだな、部長さんもついていけないよな?」部長も太い首を縦に振った。不良どもは皆がワサワサと羽交い絞めにされた定岡の方に寄ってきた。「オマエら、こんなことをしてタダで済むと思っているのか?謝ってももう遅いぞ!!」定岡は声を張り上げてこう言った。おそらくは

  • 川商風紀向上委員会(6)

    「オイ、オマエら。」と、定岡がツカツカ寄ってきた。「オマエらは、人間としてクズだ。男失格、タマなしの犬畜生だ。」と言い放った。言われた不良どもの顔は一様に紅潮した。それを知ってか知らずか続けて、「オマエらみたいな女の腐ったようなカスどもは根性を鍛えなおし

  • 川商風紀向上委員会(5)

    呼び出された不良たちはもちろんその定岡のやり方に不満であったし、呼び出された場所が教員室ではなく柔道室であったので、呼び出されて何をされるかは大体予想がついたし、それがわかっていて呼び出しに応ずるわけもないのだが、定岡はそういう人の気持ちというものに全く

  • 川商風紀向上委員会(4)

    そのことをある生徒から聞いた定岡は、不良たちを放課後、廊下に呼び出した。「なんすか、先生。」「俺、今日、スケとデートなんで、チャチャっと済ませてくれます?」不良たちはそういってカラカラと笑ったが、定岡の目は笑っていなかった。「お前たち、今日は大外刈の授業

  • 川商風紀向上委員会(3)

    まあ、不良というのは総じて勉強は苦手。いや、勉強が得意だけれども不良というのもいなくはないが、それは川商には行かずにエスカレーター式の私立の附属校に行っている。だが、体を動かすことは好きである。やはり体育や武道の時間は楽しみなのである。逆に、不良ではない

  • 川商風紀向上委員会(2)

    不良といっても、誰が番長とかリーダーとかいうのではない。ただ、素行の悪い者ばかりが集まっているだけだ。そして、この高校は当たり前だが不良ではない生徒も半分以上いる。というのも、偏差値が市内でも最下位というか、定員割れを起こすくらいの不人気校ではあるものの

  • 川商風紀向上委員会(1)

    定岡が赴任したのは川崎市でも札付きの悪、落ちこぼれが集まり、授業が成立しないクラスはおろか、高校というのは名ばかりの、不良集団が集まっただけの川崎商業高校、通称川商であった。定岡は元々は任期付講師として他校に勤めており、度重なる素行不良で保護者からクレー

  • タワー・ド・ボンバイエ(6)

    「どうかな、ちょっと休憩して考えてみたらどう?」啓太郎の提案に、左右田だけではなく、周囲もざわついた。流石に甘いのではないかと。左右田はあまりにも舐められていると激怒し、「何言ってんだ、テメェ!!!俺を怒らせると知らないぞ。」「勝負あったと思うんだけれど。」

  • タワー・ド・ボンバイエ(5)

    「じゃあ、始めようよ。」そんな啓太郎の柔らかい開始の合図で始まった。左右田は思いっきり腕を振り回し、パンチを繰り出す。専ら空手というより喧嘩殺法のボクシングだが、空振りをする。啓太郎の正拳突きはその空振りの後の隙を突いて放たれ、顔に、ボディにと的確にヒッ

  • タワー・ド・ボンバイエ(4)

    「ルールは空手のルールがいいのかい?それとも他に何か提案があるの?」ハッと他の二人が啓太郎を見つめた。「高梨君、それは空手のルールではないと、上級生になんて説明したらいいか。」「啓太郎のことだから、型で優劣をつけようというんじゃねーかと思ったら、なんだ、

  • タワー・ド・ボンバイエ(3)

    しかし、止めたところで2人には解決策がなかった。止めれば二人で相手をしなければならない。二人がかりで相手をすれば勝てるだろうが、一人では覚束ない。二人がかりで勝ったとしても卑怯といわれるだろうし、一人一人相手にするとなれば、後に戦った方が有利であろうし、負

  • タワー・ド・ボンバイエ(2)

    そういう伝統に納得のいかない者もたまにいる。実力は俺の方が上だと過信し、上級生に対決を挑むが、大抵は多勢に無勢、たった一人の反乱は抑え込まれる。もうお分かりだと思うが、この合宿の最終日は弛んだ規律を引き締めるため、規律を乱そうとする者を力づくで抑え込むた

  • タワー・ド・ボンバイエ(1)

    空手部合宿の最終日、青陵大学では伝統的に隣の県にある能登半島の先端、禄剛崎に作られた、一見灯台のように見えるがそういう用途ではなく、ただ見晴らしがいいからと作られてその後朽ちるに任せて放置されている建物に上がるのが伝統となっている。この建物は、中に入ると

  • 雑記帳(2023/07/31)

    久々に雑記帳を書きました。まあ、小説も気が向いたら書いているって感じで。最近は、自分が書いたものを読み直したりとかしているので、筆は全然進まないです。なんせ、ちょっとイラストをせっせと描いているということもあって、小説まで手が回らない感じです。イラストと

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