あとがき

いじめってなんだろう… どうしたらなくなるんだろう… きっかけはたぶん些細なすれ違いで負のスパイラルにはまっていくと取り返しがつかないところまで事態は複雑にな…

22（最終回）

「モモ～」「チャミ～」二人は大きな木の下で待ち合わせしました。 木陰ならチャミもお日さまが平気です。少しふわふわの戻ったモモの桃色の毛を、風がやさしく撫でてい…

21

モモは「チャミに意地悪されたことは忘れられない。きっと許せない。」震える小さな声でつぶやきました。 チャミは「ゆるしてくれないままでいいよ。私のこと嫌いでもい…

20

亀爺さんは優しい声で言いました。「モモ、チャミ。好きな物・嫌いな物、苦手な物はみんな同じではない。チャミが好きなものが、モモには嫌いなこともある。モモが好きな…

19

「モモ、わしじゃ。亀爺じゃ。チャミが話がしたいと言っておるぞ。わしも一緒にいるから、ちょっとだけ顔を見せておくれ。」 長い時間が経って、チャミが（やっぱりモモ…

18

翌日、亀爺さんはチャミを呼びました。「さて、チャミはどうしたいのかのぉ？」 何をどうしたいと聞かれているのか、チャミにはわかっています。 長い間、黙って考えて…

17

モモが話し終わると亀爺さんは、「辛かったのぉ。モモはもう一人じゃないぞ。この亀爺がいつでもそばにいるからな。どうしたらいいか、一緒に考えよう。」 モモは亀爺さ…

16

チャミが泣き止むのを見届けてから、亀爺さんはモモの家に行きました。 「モモ。わしじゃ、亀爺じゃ。散歩に来ておったのじゃが、のどが渇いてのぉ。悪いが水を一杯くれ…

15

「ところで、チャミは最近怒ったような顔をしておったが、何か腹が立つことがあったのかい？」 チャミは、モモのことでみんなに責められて腹が立ったことを話しました。…

14

森の動物たちも、庭のいたずらはチャミのしわざだとすぐわかりました。モグラの掘るトンネルは他の動物にはまねできないからです。「どうしてあんなことするんだ！」チャ…