論語漫歩945 『星の王子さま』 「野ばら」101 「最も偉大な人間」
前回我々は、1776年に出版された、英国の作家ゴールドスミスの『ウェイクフィールドの牧師』を、ヘルダー、ゲーテを始め、スコット、ディケンズ、サッカレー、ヘ…
論語漫歩944 『星の王子さま』 「野ばら」100 『ウェイクフィールドの牧師』
前回我々は、みすぼらしい身形(みなり)に変装したゲーテが、ゼーゼンハイム村に出かけるところまでを見た。 今回は、彼がなぜ「変装」して出かけることを思いつい…
論語漫歩943 『星の王子さま』 「野ばら」99 『詩と真実』
前回我々は、ついに、フリーデリーケを歌った「ゼーゼンハイム絶唱」の引用を終わった。 今回から、いよいよ、ゲーテ自伝『詩と真実』によって、生身のフリーデリー…
論語漫歩942 『星の王子さま』 「野ばら」98 「歓迎と別離」
前回我々は、ゼーゼンハイム絶唱の一つ、「絵を描いたリボンに添えて」を引用した。そこでゲーテは、フリーデリーケを「バラのように咲いた愛する人」と呼ぶ。 今回…
論語漫歩941 『星の王子さま』 「野ばら」97 「バラのように」
前回我々は、世界の名著『ヘルダー・ゲーテ』の解説を覗き見た。そこに、フリーデリーケに寄せた三篇の詩の名が挙げられていた。次の三篇である。 「五月の歌」「絵を…
論語漫歩940 『星の王子さま』 「野ばら」96 フリードリーケ
前回我々は、「フリードリーケに」第五・六連の鑑賞を試みた。「フリードリーケ」こそが、ゲーテを真の詩人に目覚めさせた「ミューズ」だったというのである。ゲーテ…
論語漫歩939 『星の王子さま』 「野ばら」95 「フリーデリーケに」鑑賞7
前回我々は、フリーデリーケの安らかな寝顔を前に、とめどなくゲーテの目から溢れ出る涙の原因について推測してみた。 今回は、「フリーデリーケに」の第五・六連に入…
論語漫歩938 『星の王子さま』 「野ばら」94 「フリーデリーケに」鑑賞6
前回我々は、「フリーデリーケに」第四連で、フリーデリーケの天使のように安らかな寝顔を見て、ゲーテの目から、とめどなく、めしいるまでに、涙が流れるのを見た。…
論語漫歩937 『星の王子さま』 「野ばら」93 「フリーデリーケに」鑑賞5
前回我々は、「フリーデリーケに」第二連に登場する「フィレモン」について、ゲーテ自伝『詩と真実』第十章に触れた。 今回は、「フリーデリーケに」第四連に入るこ…
論語漫歩936 『星の王子さま』 「野ばら」92 「フリーデリーケに」鑑賞4
前回我々は、『変身物語』や『オイディプス王』で、神の如き預言者テイレシアスを見た。今回から、「フリーデリーケに」の鑑賞に戻ることにしよう。 「フリーデリー…
論語漫歩935 『星の王子さま』 「野ばら」91 『オイディプス王』3
前回我々は、ギリシア悲劇が「時空を超えて」人々にどれほど大きな感動を与えるかを、1881年のハーバード大学の公演で見た。 今回から、ソポクレスの『オイディ…
論語漫歩934 『星の王子さま』 「野ばら」90 『オイディプス王』2
前回我々は、悲劇『オイディプス王』が始まるまでのあらすじを見た。 今回は、いよいよ「悲劇」の開演である。その前に、有名なスフィンクス、有翼で、乙女の顔と獅…
論語漫歩933 『星の王子さま』 「野ばら」89 『オイディプス王』1
前回我々は、古代、名を轟かせた、テイレシアスの「予知能力」が、ゼウスによって与えられたことを知った。 今回は、そのテイレシアスが活躍する、ギリシア悲劇の最高…
論語漫歩932 『星の王子さま』 「野ばら」88 テイレシアス
前回我々は、自分自身に恋をして、ついに水仙に化したナルシスの物語を見た。彼がまだ幼かった時、後年の彼の悲惨な運命を予言したテイレシアスに、その時、我々は出…
論語漫歩931 『星の王子さま』 「野ばら」87 『変身物語』
前回我々は、『変身物語』の著者とゲーテの余りの酷似に驚いた。 今回から、ほんの少しだけ、『変身物語』について触れることにしよう。 『変身物語』は、15巻…
論語漫歩930 『星の王子さま』 「野ばら」86 オウィディウス
我々は前二回、オウィディウスの『変身物語』第八巻「ピレモン」について見た。 ピレモンを熱く語るのはレレクス。それを熱心に聞くのは、英雄テセウス。彼は、ヘラ…
論語漫歩929 『星の王子さま』 「野ばら」85 フィレモン2
前回我々は、貧しいピレモンとその妻バウキスが、神々とも知らず、二人の旅人を家中の食糧を総ざらいして、誠心誠意もてなす様を見た。今回は、その続きである。 …
論語漫歩928 『星の王子さま』 「野ばら」84 フィレモン1
前回我々は、「フリーデリーケに」第二・三連の鑑賞をした。 今回は、第二連の「フィレモンの苦しみ」について考えてみよう。 フィレモンPhilemonは、ピレモ…
論語漫歩927 『星の王子さま』 「野ばら」83 「天使の眠り」2
前回我々は、「天使の眠り」の例として、『ソクラテスの弁明』を見た。今回は、ホーソンの名作『デイヴィッド・スワン』である。彼は、相当な両親の子として生まれ、ギ…
論語漫歩926 『星の王子さま』 「野ばら」82 「天使の眠り」1
前回我々は、やっと、「フリーデリーケに」第一連の鑑賞を終えた。今回は、第二・三連の鑑賞である。 2 朝の散歩の約束を けろりと忘れて 平気なの…
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