論語漫歩770 『星の王子さま』 「大人と子供」4 第一号と第二号の絵
論 前回我々は、井筒俊彦先生の『意識と本質』1991年岩波文庫の瞥見を終えた。今回からやっと『星の王子さま』に復帰できる。 『星の王子さま』の主題の一つ「大人…
論語漫歩769 『星の王子さま』 井筒俊彦先生『意識と本質』6
井筒先生は、「三角形の図式」と「二重写し」を説く。三角形の底辺の左端が文節(1)で、すべての事物が互いに区別されている日常世界。三角形の頂点が「無分節」(悟…
論語漫歩768 『星の王子さま』 井筒俊彦先生『意識と本質』5
前回我々は、ついに井筒先生の 「二重写し」 に到達した。先生の言う、無分節と分節の「二重写し」には、主客の「分裂」がある。 しかし、我々が発見した『…
論語漫歩767 『星の王子さま』 井筒俊彦先生『意識と本質』4
我々は今、井筒先生の有名な「三角形の図式」を見ている。三角形の頂点が「悟り」。すなわち、「無文節」の世界。三角形の底辺の両端、文節(1)と文節(2)は、我々…
論語漫歩766 『星の王子さま』 井筒俊彦先生『意識と本質』3
前回我々は、「無限に流動して止まない生命エネルギーそのもの」である「渾沌」を、井筒先生が「どこにも割れ目の無い一枚板のようなもの」、すなわち、「不動の、固定…
論語漫歩765 『星の王子さま』 井筒俊彦先生『意識と本質』2
『荘子』哲学は、「渾沌」の哲学と言われる。『荘子』は言う。 「渾沌」とは、 生命エネルギーに溢れる「胎児」であり 天地宇宙そのものであり 宇…
論語漫歩764 『星の王子さま』 井筒俊彦先生『意識と本質』1
『荘子』哲学は、「渾沌」をテーマとする。前回我々は、『荘子』の根本である「渾沌」が、「エデンの楽園」と同定できるのを見た。アダムとイヴは、知恵の木の実を食べ…
前回我々は、『理趣経』の「妙適」と『荘子』の「渾沌」が通い合うのを見た。今回は、「渾沌」と「エデンの楽園」が、同じものを指すことを、論語漫歩675「争うこと…
前回我々は、即物的「妙適」(性交・小楽)と如来と一体となる真の「妙適」(悟り・大楽)とについて見た。 ところで、我々は今、『荘子』哲学の二本の柱、「渾沌」と…
前回我々は、密教で最も重要な経典といわれている『理趣経』冒頭の「十七清浄句」の 第一句 「妙適」の解釈を終えた。 「妙適」そのものの意味は、ズバ…
前回我々は、『理趣経』でいう「清浄句」の一例として、夏、高山の頂に立ち、山の霊気に触れて、心が澄み渡っていく境地を見た。 しかし、我々は、俗世間に戻るやたち…
前回我々は、『理趣経』の「自他一如の大楽」の世界が、『荘子』の「胡蝶の夢」の世界に通じ、『理趣経』の自他・正邪・善悪の対立を越えた世界が、『荘子』の「渾沌」…
『理趣経』冒頭の 妙適清浄の句 これ 菩薩の位なり を初めとする十七清浄の句は、本来「清らかな仏国土」を示している。『般若の知恵』が目覚めたならば、この…
前回我々は、「妙適云々」の句は、本来、永遠なる如来との交わりの「大楽」を、身近な男女の悦楽を「比喩」として説明しようとしたものであるが、その「比喩」が文字通…
前回我々は、『理趣経』の正式名について見た。今回も、同じく八田氏の『秘密経典 理趣経』を引用させていただく。 インドには古くから性欲肯定の思想があった…
「ブログリーダー」を活用して、井藤マサカツさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。