◇第1果着果で追肥5月16日に支柱建てを行って10日、よく見たら大方の樹が実を付けていたので第1回目の追肥を行いました。弱弱しかった樹もやや太くなってきました。(以上この項終わり)令和7年のトマト栽培(3)
◇今一度山茶花に挑戦まるで台風のような冷たい突風が吹き荒れる中、改めて枝ぶりの良い山茶花を手折り新しい絵を描いてみた。違うのは構図と葉の色。硬質の葉の色と質感が出しにくい。clesterF6(細目)(以上この項終わり)季節の花・山茶花を描く(その2)
◇『警部ヴィスティング鍵穴』(原題:Detinersterommet)著者:ヨルン・リーエル・ホルスト(JornLierHorst)訳者:中谷友紀子2021.3小学館刊(小学館文庫)警部ヴィスティングシリーズ第13作目(邦訳第3作目)。現代ミステリーの警察小説の原点とされるシュバール&ヴァールーの<マルティン・ベックシリーズ>の系譜に属する正統派警察小説とされる。警部ヴィスティングはノルウエー国ラルヴィクという都市の警察署犯罪捜査部の警部。元国会議員の屋クラウセンが亡くなりその別荘から8千万クローネの現金が発見された。ヴィスティングは検事総長から極秘裡に捜査するよう命じられる。その夜別荘は火事になって全焼した(現金は火災前日にヴィスティングにより搬出されていた)。ヴィスティング警部はベテラン鑑識員であるモ...ヨルン・リーエル・ホルストの『警部ヴィスティング鍵穴』
◇寒風の中咲き誇る山茶花節分を過ぎた今、日本国中が寒気に耐えている。そんな中で今こそとばかり咲き誇る我が家の山茶花。手折ってもなかなか活け難い花で、ようやく形を整えて絵になった。硬質の濃い緑の葉が特長である。椿と違って、花弁はハラハラと散る。cleserF6(細目)季節の花山茶花を描く
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◇第1果着果で追肥5月16日に支柱建てを行って10日、よく見たら大方の樹が実を付けていたので第1回目の追肥を行いました。弱弱しかった樹もやや太くなってきました。(以上この項終わり)令和7年のトマト栽培(3)
◇支柱建て昨年の記録によれば5月6日に支柱建てを実施していますが、今年は苗の植え付けが遅かったため今日(16日)になりました。昨年は既にピンポン大の第1果が生っているとの記録がありました。今年はまだ花芽がつけるのが精一杯の段階です。(以上この項終わり)令和7年のトマト栽培(2)
◇『ぶち壊し屋(上)』(原題:THEDIVIDER)著者:ピーター・ベーカー、スーザン・クラッカー(PeterBaker,SusanGlasser)訳者:伊藤真2024.10白水社刊これは第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・ジョン・トランプの実像に迫ったルポルタージである。著者はニューヨーク・タイムスとワシントン・ポストの報道記者である。二人はインタビューを含む綿密な取材で第一次トランプ政権の実像を明らかにした。当初大統領候補者として名乗りを上げたときほとんど相手にされていなかったトランプがまさかの地滑り的勝利を勝ち取った時、2024年11月27日に彼が引き続き大統領職を続けたいと思って、狂信的な「トランプ党」支持者をして連邦議会を襲撃するという暴挙を煽るとは思っていなかっただろう。そして今、第47代ア...ピーター・ベーカー、スーザン・クラッカーの『ぶち壊し屋』(上)
◇例年通り「ホーム桃太郎」で挑戦思いもよらなかったダメッジから何とか回復したので、今年も例年通り中玉トマトの代表格「ホーム桃太郎」でトマト作りに挑戦します。<畝作り>・2月に入って、柔らかい新芽が魅力の小松菜を引き抜いて、畝を耕し石灰を鋤き込んで2週間、さらに耕し元肥を鋤き込み2週間、幅30センチ、畝高10センチの畝を作りました。・樹間40センチほどでポット大の穴を作りそこにたっぷりの水を施します。<トマト苗の移植>・水が十分浸透したら買って来たトマトの苗をポットから移します。既に花芽が1・2個ついています。値段は昨年より2割方高くなっていました。(この後つよい風に備えて暫定支柱を立てる予定です)(以上この項終わり)令和7年のトマト栽培(1)
◇『告発者(下)』(原題:THEWHISTLER)著者:ジョン・グリシャム訳者:白石朗2024.6.11新潮社刊(新潮文庫)(承前)頼もしかった相棒ヒューゴを失ったレイシーはいつまでも病院で治療を受けてはいなかった。顔の疵も、剃りあがった頭もそのまま再び衝突時事件の調査に戻った。どうやら先住民族の族長はマフィアのシンジケートの親玉デューポーズとつるんでおり衝突車両運転手などの捜査を手抜きし、証拠隠滅を図った。レイシーは殺人事件がらみとなった今FBIの手を借りるしかないと協力関係を保つ会合を持った。突破子口は衝突車両運転手と彼の逃走を助けた車の運転手の特定。防犯カメラ画像と残された微量な血痕などから後者の人物はホテル経営者でマフィアの一員クラウド・ウエストベイと特定できた。ところが告発状の張本人マイヤーズが...ジョン・グリシャム『告発者(下)』
◇春到来の徴のひとつclesterF6(中目)すこし遅くなってしまいましたが、3月9日に顔を出したふきのとう、まだ新鮮なうちに絵にしたいと、手元にあったデコポンと一緒に描いてみました。みずみずしさが出せなくて残念です。(以上この項おわり)ふきのとうを描く
◇『告発者(上)』(原題:THEWHISTLER)著者:ジョン・グリシャム訳者:白石朗🄬6.11新潮社刊(新潮文庫)リーガルサスペンス。レイシー・ストールツ36歳。間違いなく彼女が本書の主人公である。レイシ―はフロリダ州司法審査委員会の調査員である。相棒は4人の子持ち男性のヒューゴ-・ハッチ。アメリカの法制度として州ごとに地区裁判所判事に対する不正告発を審査する(JudicialQualificationscommissionI=略称QCI)という司法機関がある。しかし著者はここでは司法審査委員会とう架空の組織を設けた。機能はほとんど同じだが前者では韓進諸部については勧告にとどまるのに対し、ここでは判事の懲戒処分を下し辞めさせるとができることになっている。フロリダ州ブランズウイック郡の地区裁判所は周囲の二...ジョン・グリシャムの『告発者(上)』
◇待ちわびた春の徴例年2月下旬には顔を出していた我が家の庭のふきのとう、今年はやけに遅く、今かいまかと待ちわびていたが一昨日ようやく10個ほど発見、安堵の胸をなで下ろした。不順な気候のせいだろうか。何はともあれ今夜は春の香りを堪能しよう。(以上この項終わり)漸くお目見え、ふきのとう
◇今一度山茶花に挑戦まるで台風のような冷たい突風が吹き荒れる中、改めて枝ぶりの良い山茶花を手折り新しい絵を描いてみた。違うのは構図と葉の色。硬質の葉の色と質感が出しにくい。clesterF6(細目)(以上この項終わり)季節の花・山茶花を描く(その2)
◇『警部ヴィスティング鍵穴』(原題:Detinersterommet)著者:ヨルン・リーエル・ホルスト(JornLierHorst)訳者:中谷友紀子2021.3小学館刊(小学館文庫)警部ヴィスティングシリーズ第13作目(邦訳第3作目)。現代ミステリーの警察小説の原点とされるシュバール&ヴァールーの<マルティン・ベックシリーズ>の系譜に属する正統派警察小説とされる。警部ヴィスティングはノルウエー国ラルヴィクという都市の警察署犯罪捜査部の警部。元国会議員の屋クラウセンが亡くなりその別荘から8千万クローネの現金が発見された。ヴィスティングは検事総長から極秘裡に捜査するよう命じられる。その夜別荘は火事になって全焼した(現金は火災前日にヴィスティングにより搬出されていた)。ヴィスティング警部はベテラン鑑識員であるモ...ヨルン・リーエル・ホルストの『警部ヴィスティング鍵穴』
◇寒風の中咲き誇る山茶花節分を過ぎた今、日本国中が寒気に耐えている。そんな中で今こそとばかり咲き誇る我が家の山茶花。手折ってもなかなか活け難い花で、ようやく形を整えて絵になった。硬質の濃い緑の葉が特長である。椿と違って、花弁はハラハラと散る。cleserF6(細目)季節の花山茶花を描く
◇『あの夏が教えてくれた』(原題:NothingMoreDangerous)著者:アレン・エスケンズ(AllenEskens)訳者:務台夏子2024.3東京創元社刊(創元推理文庫)アメリカの15歳の少年の青春本(ミステリー)である。先に『償いの雪が降る』を読んで冤罪の死刑囚を扱ったしっとりとした作品でいたく感銘を受けたが、本作も偏見と人種差別問題を中心に据えながらミステリ―色を加えふくらみを持たせた作品(2019)である。ちなみに『償いの雪が降る』に登場する「冤証明機関」の元弁護士、ロースクールの教授ボ-ディ・サンデンは本作の主人公の成人後の姿、つまり彼の少年時代の話が本作である。主人公のボーディー・サンデンはミズリー州のジェサップという田舎町で生まれ育った高1の10年生。5歳の時父を亡くし母と二人暮らし...アレン・エスケンズの『あの夏が教えてくれた』
◇『償いの雪が降る』(原題:TheLifeWeBury)著者:アレン・エスケンズ(AllenEskens)訳者:務台夏子2018.12東京創元社刊(創元推理文庫)内容的には一種のミステリーものだはあるが、物語主人公の青年の家族を巡るナイーブな感情の流れが底流にあって、心和む作品となっている。とにかく描写が丁寧である。僕(ジョー)はアメリカ、イネソタ大学の学生。家族はアル中の母と、自閉症の弟。家を飛び出して部屋を借りある酒場でアルバイトをしている。ジョーが思ってもみなかった大事件に遭遇したのは大学の課題「身近の年長者の伝記を書く」ことで、ある介護施設を訪問しカール・アルヴァソンに出会ったことに端を発する。カールは30年前少女を陵虐し焼き殺した殺人犯として受刑中に重篤な癌に侵され、目下この介護施設に収容されて...アレン・エスケンズ『償いの雪が降る』
◇『煽動者』(原題:SoltudeCreek)・著者ジェフリー・ディーヴァー(JeffryDever)・訳者:池田真紀子2016.10文芸春秋社刊ジェフリー・ディーヴァーのキャサリン・ダンスシリーズ第四弾。物語の舞台はアメリカ西部カリフォルニアの中央部の海岸に面したモンテレー。主役のキャサリン・ダンスはカリフォルニア州捜査局刑事部麻薬組織合同捜査班に属している。バツイチでウェスという息子とマギーという娘がいる。彼女は「人間ウソ発見器」の異名をとるほど尋問に長け、ボディランゲージを読む「キネシスク」という審尋技術のエキスパートである。今回のダンスの活躍はキネクシスのテクを超えた活躍で名を挙げた。ダンスは麻薬組織殺人事件の容疑者セラーノの尋問にあたっていたが、セラーノに関与はないと判断し釈放した。直後に他部門...ジェフリー・ディーヴァーの『煽動者』
◇激動の年を予感させることども本年も日頃本ブログページをご覧いただきありがとうございました。今年は能登地震による甚大な被害を初め、ウクライナ、パレスチナ自治区での戦争の激化など悲惨な出来事が続きました。今年は私事おいても年央に思わぬ出来事があって生活のリズムが大いに乱れました。本ブログの更新もままならぬ事態となり大いに慌てました。幸いなことにことは大事に至らずこれまでの生活リズムを取り戻しつつあり、やれやれと安堵しております。さて大きく世界に目を巡らせば、来年も不確実性の高まる年ではないかと懸念しております。一つは大国アメリカの新大統領が唱える対移民政策は国民分断の端的な表れであり、今やイギリス、ドイツ、フランスなど欧州各国においても移民を巡って国内で分断化現象が起き政権を揺るがす極右勢力が勢力を増してい...2024年の暮れを迎えて
これは石原慎太郎という海洋スポーツマンであり、物書きであり、政治家であった一人の男の自叙伝(または回想録)である。多才にして毀誉褒貶定まらない稀代の道楽者。そんな男石原慎太郎は自分という男の生涯がどんなものであったか、どんなことがあってその時何を思ったか思ったか。どんな人たちと巡り合ってどんな影響を受けたか。時代の出来事で自分がどんな役割を果たしたか。また自ら吐露しているように女癖が悪く、妻に支えながらも繰り返した女たちと不倫の一部始終についても赤裸々に語っている。弟の裕次郎とのあれこれ、文筆家としての活動、ヨットレース、クルージング、スキューバダイビングなど海への傾倒、国会議員や都知事としての政治活動など多岐にわたる人生の諸活動を将来の自伝執筆のために早くから書き溜めていという。彼の人生は、大胆に括れば...石原慎太郎の『「私」と言う男の生涯』
◇『ワイルドランド』<アメリカを分断する「怒り」の源流(原題:Wildland:TheMakingofAmericn'sFury>著者:エヴァン・オズノス(EvanOsnos)訳者:笠井亮平2024.3白水社刊分断状況が端的に現れた2024年大統領選挙。トランプ氏が圧勝した。これからアメリカはどう変化しどこへ向かうのか。アメリカのピュリツアー賞受賞ジャーナリストヴァン・オズノスが著わしたノンフィクションの力作である。著者はこネチカット州グリニッジ、ウィスコンシン鷲クラークスパーグ、イリノイ州シカゴ。かつて住んだことのある三か所に住む19人の人物に光を当てて7年半かけて生活の変化に沿いながらインタビューを続けた。勿論経済、社会の変化、人々の考え方の変化も膨大な情報を駆使し述詳されている。それら情報源は巻末に...エヴァン・オズノスの『ワイルドランド』アメリカを分断する「怒り」の源流
◇『ビリー・サマーズ(下)』(原題:BILYSUMMERS)著者:スチーヴン・キング(STEPHENKING)訳者:白石朗2024.4文芸春秋社刊<承前>ビリーは警察のお尋ね者になっているばかりかニックの組織の外4つの独立系の連中に追われていることを知る。何しろビリーの首には600万ドルの賞金がかかっているという。ビリーとアリスは連れ立って隠れ家を抜け出す。ビリーは報酬の残金はともかく自分を虚仮にしたニックを懲らしめてやる考えである。ビリーの友人でこの請負仕事の紹介者でもあるバッキーの隠れ家を訪ねる。5日間ニック襲撃の準備を整えたビリーとアリスはニックの住むラスベガスを目指す。アリスの身体の傷も心の疵もかなり癒えた。ロッキー山脈を越える車の旅を続けビリーの生い立ちなど話しているうちに、アリスの顔立ちも人と...スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ(下)』
◇『リーマンの牢獄』著者:斎藤栄功2024.5講談社刊この本は20世紀最大の世界的金融危機の引き金となったアメリカの投資銀行リーマン・ブラザースの破綻の遠因になった同社日本法人に対する債務償還不能とした本人が著わした自叙伝である。アバターとの対話形式をとったのは監修役の阿部重夫氏の提案であり、功を奏している。1980年代。バブル景気のあげく長く低迷した日本のマクロ経済の底辺、個々の魑魅魍魎のごとき面々が跋扈する経済活動のリアルな姿が彼の職歴を通じて赤裸々に描かれる。大学卒業後著者斎藤が就職したのが、間もなく自主廃業に追い込まれた「山一證券」。職を奪われた彼は都民信組を経て外資系証券会社メリルリンチに入った。メリルリンチではBFSというスワップ取引やオプションなどデリバティブ(金融派生商品)を組み込み、客の...齋藤栄功の『リーマンの牢獄』
◇『ビリー・サマーズ(上)』(原題:BILYSUMMERS)著者:スチーヴン・キング(STEPHENKING)訳者:白石朗2024.4文芸春秋社刊スティーヴン・キング最新作。作家デビュー50周年記念出版という。主人公ビリー・サマーズは殺人請負業「殺し屋」である(但し標的は悪人のみ)。特徴は一発で仕留める射殺(スナイピング)、ビリーはスナイパー(狙撃手)である。狙撃技術は米海軍海兵隊でみっちり訓練を受け、大隊で1,2を争う腕前だった。使うのはレミントン7000。請負の仲立ちジョージ・ビッグス(偽造屋)が持ってきた仕事の標的は裁判に出廷する被告ジョエル・アレン。これが最後の仕事と思って受けた。こんどの成功報酬は2百万ドル。手付金として50万ドルが先払いされた。依頼人ニックと射撃用の部屋を用意する不動産業ホフに...スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ(上)』
◇『第一級謀殺容疑』(原題:AGAINSTTHEWIND)<上>著者:J・F・フリードマン(J・F・FREEDMAN)訳者:二宮磬1991.11新潮社刊(新潮文庫)本作はタイトルにある通りいわゆるリーガル・サスペンス(法廷もの)である。法廷ものと言えばジョン・グリシャム、スコット・トゥローなどが有名であるが、彼らの作品に決して引けを取らない面白さがある。それは対象事件の異常さ、法廷での丁々発止のやりとりの面白さもさることながら、主人公の弁護士ウィル・アレクサンダーのキャラクターが醸し出す空気がハードボイルド的で、マッチョでありながら時折自虐的な内心の吐露があったりして読者を惹きつける。作品中段では問題死刑囚が入っている刑務所で暴動が起き、受刑者側から州側の交渉役にはウィルが付くよう要求された。その事件現場...J・F・フリードマンの『第一級謀殺容疑』<上>
◇『巨匠とマルガリータ(下)』著者:ブルガーコフ訳者:瑞夫忠夫2015.6岩波書店刊<承前>巨匠の恋人マルガリータは著名な科学者の妻で裕福な生活をしている。巨匠が消えてから1年。マルガリータは焼け焦げた巨匠の原稿、彼と映った写真帳などを目の前につらいひと時を過ごしたあと、クレムリンの公園で魔術者ヴォラントの使いアザゼッロから魔術師の大舞踏会で女主人として協力して欲しいと頼まれる。この機会を利用して巨匠に逢えるかもしれないと申し出でを受け入れる。全身に謎のクリームを塗ると魔女の力を得た。箒に乗ったマルガリータは空を飛び手始めに巨匠の作品を悉く否定した批評家ラトゥンスキイの家をぶち壊す。モスクワの地でヴォラントに会ったマルガリータは手下の小悪魔らと共に無事に女主人としての役目を果たす。舞踏会の成功に満足したヴ...ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ(下)』
◇生育は順調ー収穫第一号その後トマトtの生育は順調で、木によっては第5果迄花をつけています。第5果が花を付けたら芯を摘む方が良いとする指導もあります。試しに第6果も収穫できるかやってみましょう。旅行から帰ってきたら初めて収穫できる実が1個ありました。初収穫です。今日は梅干しを漬けました(10キロ)。今年は南高梅は不作で店頭には少ししか並びませんでした。ほぼ2カ月、梅酢が上がるのを待ちます。それぞれ実が大きくなってきています。第1号のトマトホーム桃太郎という大玉種です。(以上この項終わり)令和6年のトマト栽培ー3ー
◇『巨匠とマルガリータ(上)』著者:ブルガーコフ訳者:水野忠夫2015.6岩波書店刊近代ロシア文学の巨匠の一人ブルガーコフの代表作。死後26年経って完訳が出版された。彼の作品はスターリン時代にあって何度も出版が拒否された。大作「巨匠とマルガリータ」もゴルバチョフのペレストロイカによってようやく日の目を見たのである。出版社は幻想小説とうたっているが、確かに時空の飛躍と奇想天外なシチュエーションの展開で気も動転し息もつかせないことしばしばであるが、幻想的というよりは創作世界の中に巧みにリアルな世界(当時のロシアにおける政治的・思想的現実社会)を組み込ませる韜晦の手立てと見ても良いかもしれない。時空の飛躍とパトリョーシカのようなキリスト神話の登場、劇画のような黒魔術団の暗躍などが軽快かつコミカルな文体で流されて...ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ(上)』
◇追肥を終えて次のステップへ翌日が雨予報なので、5月6日に支柱を立てました。苗を移植してから3週間。苗の脇に配合肥料で追肥を施しました(5/8)。すでに第1果がピンポン玉大になっている木があります。第1果が3個以上ある木は2~3個に摘果します。(以上この項終わり)令和6年のトマト栽培ー2ー
◇『メガ銀行銀行員ぐだぐだ日記』著者:目黒冬弥2022.10三五館シンシャ刊「汗と涙のドキュメント日記シリーズ」の一巻。人気シリーズで出版早々に図書館にリクエストして2年がかりで漸く読むことが出来た。かれこれ12業種でのドキュメントが刊行されているが、各巻とも業界で働いた人が綴った悲喜こもごもがもたらすドキュメントの迫真性が魅力である。今回のメガバンク銀行員と言えばリアルに三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行であり(目下第4のメガバンク入りの気配もあるが)、自ずと素性が知れて、しかも立て続けに3回もシステム障害で世間を騒がせたとあれば隠しようもないが、筆者はD銀行とF銀行が合併した時点からノンキャリ(非大学卒)の行員で、合併後も働き蜂行員として勤めたM銀行において、システム障害時の顧客へのお詫び行脚を...目黒冬弥の『メガ銀行銀行員ぐだぐだ日記』
◇2013TheBestMysteries(ザ・ベストミストリーズ:推理小説年鑑)日本推理作家協会編2013.4講談社刊2012年に国内で発表された数百の短編から日本推理作家協会が選び抜いた短編推理の決定版である。巻末には日本推理作家協会の前身「探偵作家クラブ」、「日本探偵作家クラブ」を含め「日本推理作家協会賞」受賞リストのほか、「江戸川乱歩賞」、「横溝正史ミステリー大賞」、「オール読物推理小説新人賞」、「小説推理新人賞」、「小説現代推理新人賞」、「サントリーミステリー大賞」、「日本推理サスペンス大賞」、「鮎川哲也賞」、「日本ミステリ文学大賞」、「アガサ・クリスティー賞」受賞リストが掲載されている。面白かったのは「青い絹の人形」と「探偵・竹花と命の電話」、「機巧のイヴ」。有栖川有栖の「本と謎の日々」は有栖...2013TheBestMysteries(ザ・ベストミストリーズ:推理小説年鑑)
◇気合を入れてトマト栽培に挑戦連作を嫌うなす科の植物の代表トマト。我が家で前裁の畑では小松菜とブロッコリーの後はトマトと決まっていて、間違いなく連作。去年もうどん粉病に悩まされた。今年は連作障害を防ぐという肥料を飼って撒いたのであるが、さて効果はあるだろうか。苗を移植したのが4月11日。3畝に各6本、品種は殆どが「ホーム桃太郎」。種苗会社が開発した接ぎ木苗も数本ある。これは「麗夏」「かんたん大玉」「薄い皮中玉ピンキーカクテル」「大玉強うま苗」鉢植えでは「極うま中玉」木がかなり気が太くなってきた。そろそろ支柱建てが必要なる。(以上この項終わり)令和6年のトマト栽培ーⅠー
◇『春を待つ谷間で』(原題:STONEQUARRY)著者:S・Jローザン(S.J.ROZAN)訳者:直良和美2005.8東京創元社刊ローザンのリディア&ビルシリーズ第6作目。ハードボイルドものである。リディア・チンは中国系アメリカ人ですっきりした美人の中年女性。一方ビル・スミスはアイルランド系アメリカ人で無類の酒好き(バーボン)ヘビースモーカーである。武骨な大男で血の気が多く、傷が絶えない。二人は時折コンビを組んで仕事にあたる私立探偵業である。ビルは普段ニューヨークに住んでいるがたまにNY北部の丘陵地帯アップステート地域のスコハリーにある山小屋に滞在する。そこで好きなピアノを心置きなく弾く(モーツァルトの変ロ短調アダージョ、ハ短調ソナタなどが好きだ)のが最高の時間である。そんなある日地元の農園主イヴ・コル...S・Jローザンの『春を待つ谷間で』
◇『熱風団地』著者:大沢在昌2021.8角川書店刊大沢在昌らしく雑多な国籍の人々が登場する。。刃傷沙汰もほとんどない割とほんわかとしたソフトタッチの劇画風痛快譚である。東南アジアの小国”ベサール”という王国の王位継承問題がテーマ。主人公はフリーの観光ガイド佐抜克郎とベサール人元女性プロレスラーのヒナ。外務省系NPO法人「南十字星」という得体のしれない団体にベサール国の王子を探してくれと依頼される。佐抜が日本では数少ないベサール語を操れる人材だったからである。アシスタントとしてつけられた元女子プロレスラー”レッドパンサー”は佐抜が大ファンだった。二人は中国情報機関員、インド、ラオス、タイ、インドネシア、ヴェトナム、カンボジア、ベサール人など雑多な人々が住む「アジア団地」に住んでいるらしい王子探索に奔走する。...大沢在昌の『熱風団地』
◇長野電鉄屋代線の旧松代駅舎を描くclesterF8(中目)絵に描いたような空と山という表現があるが、実際この日の空は抜けるような青空だった。雲一つない真っ青な空と、雪をまとった白馬の山脈。それと対照的に廃線となって役目を果たせなくなった駅舎の寂しげなたたずまい。この駅舎は大正11年(1922年)開業当時のままで、平成24年(2012年)に廃線となってからもバス停の待合室などに利用されている。公衆電話ボックスと飲み物の自販機がある。北アルプスの北縁白馬山系は実は駅舎の左寄りに見える。信州松代の旧駅舎を描く
◇『ダイアモンドの原石たちへ』著者:湊かなえ2023.12集英社刊副題は「湊かなえ作家15周年記念本」とある。『告白』で作家デビューした作者湊かなえがこれまでに書いた小説作品29の紹介(各概ね3ページ)と、多大の影響を受けたという漫画家の池田理代子との対談、47都道府県サイン会ツアーの編集者レポート、ロングインタビュー「未来の小説家たちへ」、高校生のための小説甲子園、淡路島取材ドキュメント、年譜など多彩な誌面構成に加えて書下ろし短篇小説を添えた興味深い文庫本である。とくに「高校生のための小説甲子園」は作者湊が若い人に小説を書いてほしいという思いから始めた若い人限定の新人賞という試みで、題名の「ダイアモンドの原石たちへ」は作者の強い思いの表れか。(以上この項終わり)湊かなえの『ダイアモンドの原石たちへ』
◇『この密やかな森の奥で』(原題:TheseSilentWoods)著者:キミ・カニンガム・グラント(KimiCunninghamGrant)訳者:山崎美紀2023.11二見書房刊(二見文庫)日系4世の作者デビュ―2作目のサスペンス。とはいうもののサスペンスの盛り上がりは物語中段以降である。最初は大自然に抱かれた自活生活と父と子の深い愛情と強固な結びつきが語られるが、なぜ外界からの侵入者に対し強い警戒を怠らないか、15・6年前の事件が問わず語りに述べられる。その語り口はほぼ主人公クーパーの独白にちかい(最終段のエピローグだけ娘のフィンチが述懐する)。人物造形が優れていることから父と娘の互いの思いやりと固い絆がひしひしと伝わってくる。主人公元軍人のクーパーは結婚を間近にして交通事故で亡くなったシンディという...キミ・カニンガム・グラント『この密やかな森の奥で』
◇信州松代藩の旧藩主邸を描くclesterF6(中目)今は長野市であるが、旧松代町は戦国時代から北信濃の雄真田家が治めた。今も藩主の館が、旧真田邸として観光スポットとして公開されている。穏やかな日差しの差し込む部屋から庭の一隅が望め、日本人が好む長閑な雰囲気がなかなか捨て難く、写真に収め水彩画で再現してみた。江戸末期松代藩第九代藩主真田幸教が義母お貞の方の住まいとして建てたもので、明治初期まで真田家当主がお住まいになっていたということで、大大名ではないが名将真田幸村の名残をしのぶ縁にはなった。(以上この項終わり)松代藩主邸を描く
◇『黒石』著者:大沢在昌2022.11光文社刊久々の新宿鮫Ⅻ。「黒石」はヘイシと読む(中国語)。全編緊迫感がみなぎる新宿鮫シリーズ最新作。自らヒーローを自認する男は、正義の味方として悪=害虫を駆除するのが使命。次々と下される殺人指令に独自に開発した残酷な殺人凶器で使命を果たす。リーダーを決めずに活動する地下ネットワーク集団「金石」は中国残留孤児二世、三世など犯罪者とカタギが混在する。一方”徐福”という正体不明の人物がいてネットワークの支配権を狙って”黒石”を殺人兵器として使いネットワーク集団の”七石”という幹部級七人など邪魔者を次々と殺し始めた。新宿署生活安全課刑事鮫島は鑑識の藪、公安から来た相棒の矢崎、管理官阿坂と相談しながら「金石」のメンバー洗い出しと、キーマンの徐福の特定、殺し屋「黒石」の割り出しに...大沢在昌の『黒石』
◇『まいまいつぶろ』著者:村木嵐2023.5幻冬舎刊これは徳川幕府第九代将軍家重の物語である。家斉は幼名を長福丸と言った。生来右脚が不自由で、言語障害を持ち父親の吉宗も我が子が「何を言っているのか分からぬ」と嘆いたことがある。老中を初め取り巻きの誰もが家重は吉宗の後を継いで第十代将軍となるのは無理で、弟君で英邁間違いなしの宗武がふさわしいと信じ込んでいた。そこに誰ひとり理解できなかった家重の話す言葉を理解できる者が現れた。町奉行大岡越前守忠相の遠縁の子大岡兵庫(幼名:のちに忠光)である。誰しも家重の言葉と称し偽りを述べたりするのではなどと危ぶんだが、「家重殿の口代りに徹し、決して耳と目になってはならぬ」と忠相に釘を刺され、終生これを守った。家重は兵庫によってようやく思いを伝える言葉を口にできない辛さから抜...村木嵐の『まいまいつぶろ』
◇『ハンティング・タイム』(原題:HUNTNGTIME)著者:ジェフリー・ディーヴァー(JefferyDeaver)訳者:池田真紀子2023.9文芸春秋刊超優秀なエンジニア、アリソン・パーカーが娘のハンナとともに姿を消した。勤務先のハーモン・エナジー・プロダクツ社の社長マーティー・ハーモンは青くなった。同社の目玉商品小型原発の基幹部品SITの開発者であり、今や同社の要だからである。アリソンにはジョン・メリットという、夫がいた。3年ほど前アリソンに対する暴力行為があって服役中であったが、2年も早く仮釈放された。そのジョンが服役中「ここを出たらアリソンを探し、殺すつもりだ」と言いふらしていたというのである。マーティは警官としては凄腕だったジョンの追跡を恐れ、懸賞金ハンターで知られたコルター・ショウにアリソン親...ジェフリー・ディーヴァーの『ハンティング・タイム』
◇『親不孝長屋』著者:池波正太郎平岩弓枝松本清張山本周五郎宮部みゆき20015.7新潮社刊(新潮文庫)世話もの時代小説に定評のある作家五人衆のアンソロジーである。いずれも江戸時代の庶民の哀歓を描いた傑作である。とりわけ最終に置かれた<神無月>(宮部みゆき)が一番と思う。山本周五郎の<釣忍>もよかった。<おっ母、すまねえ>池波正太郎生さぬ仲の息子市太郎を可愛がって育てたおぬい。夫が死んで再婚したが市太郎は新しい父になつかず、グレ出した。かつての職場岡場所の朋輩お米は”殺し”を勧めるのだが…。おぬいは心の臓の発作で死んでしまう。それがきっかけで市太郎は立ち直って親父の煙管職仕事に精を出すようになった。「おっ母のおっぱいを、ほかの男にはやりたくなかったんだ」市太郎は継母の墓前で述懐するのだった。<邪魔っけ>平岩...人情時代小説傑作選『親不孝長屋』
◇自然界は時を忘れず大きな地震があったり、季節外れの高気温が続いたり、春は通り過ぎたのかと思っていたら、小旅行から帰って見たら庭にはふきのとうが。昨年も同じ時期でした。地面の外の気温はあまり影響がないのかも。タラの芽は山菜の王者などともてはやされていますが、フキノトウは苦み走って、香りに気品があって、コシャブラと共に一級品と軍配を上げます。(以上この項終わり)ふきのとう顔を出す
◇『勁草』著者:黒川博行2017.12徳間書店刊巷間オレオレ詐欺と呼ばれる特殊詐欺がテーマの作品である。今の日本では小金を持った高齢者がターゲットにされ、いくら注意を呼び掛けても被害者は増える一方である。詐欺グループにはターゲットを探る名簿屋、ターゲットの財産、家族状況など情報収集を受け持つ下調べ屋がいる。掛け子、出し子、受け子と分業システムになっていて、指示役に従って動くので基本互いに連係はない。本作では橋岡と矢代という名簿屋のリストに従って下調べをするチームと特殊詐欺グループを追う大阪府警特殊詐欺捜査班の佐竹と湯川という二人の刑事の戦いが中心である。ちなみに詐欺グループのリーダーは高城という名簿屋上りで、「ふれあい荘」というアパートを持っており受け子供給源である。また「大阪ふれあい運動事業推進協議会」...黒川博行の『勁草』