オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑧ – 多様な環境がもたらす画一性/平均値のパラドックス –
本書の紹介も長くなってきたので、今回の記事で聞いて意外と思った話を二つ掲載して終わりにしたいと思います。1つ目…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑦ – 支配型ヒエラルキーと尊敬型ヒエラルキー –
支配型ヒエラルキー化で行われる会議の非効率さ 支配型ヒエラルキーが存在する会議は、非効率さを招くことが多いです…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑥ – ヒエラルキー構造が多様性を殺す –
前回までの記事で、組織の中の多様性を保つことによって起こるメリットについてご紹介しましたが、組織に所属するメン…
多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑤ – 意味のある多様性の意味のない多様性 –
多様性が意味をなさない場合、それは集団の構成や状況に根本的な欠陥があるときです。例えば、集団の各メンバーが十分…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ④ – 多様性の強み –
技術諮問委員会の背景と目的 多様性のあるチームの具体的な事例の一つとして、著者が参加したプロジェクトが紹介され…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ③ – 能力のある集団が見抜けなかったテロ攻撃 –
1996年8月23日、オサマ・ビンラディンはアフガニスタンの東部、トラボラの洞窟から、アメリカに対する「ジハー…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ② – 多様な視点によって解決される問題 –
前回の記事では、国家を守るために妥協しないという観点から、情報分析や収集、また戦略的な意思決定において、国家安…
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ① – CIAが多様性を犠牲にした理由 –
世間では、多様性を保つことが高いパフォーマンスを発揮するうえで重要であるとよく言われます。ただ、私自身は「多様…
弱電と強電の定義 長崎大学情報データ科学部に所属する金谷一朗教授のpodcast「Steam.FM」において、…
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ④ – バーンアウトが起こる社会的要因 –
バーンアウトは環境と構造に起因する バーンアウトの原因は、単に個人の頑張りすぎや精神的な弱さではなく、職場環境…
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ③ – バーンアウト(燃え尽き症候群)とは何か –
バーンアウトに関する概要 バーンアウトは、一般的な労働問題とはやや性質が異なる特異な問題です。前回の記事で著者…
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オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
以前、このブログで辻野弥生氏の著書『福田村事件』(株式会社五月書房新社会)所収の当該事件と、この事件を映画化し…
これまで、著者がビジネス思考の果てにうつ病を発症し、その経験を契機として考察した内容をご紹介してまいりました。…
一言で「強さ」と言っても、何が強みとなるのかは、その人が置かれた環境との兼ね合いによって決まります。たとえば、…
言葉の用法によって生まれる意志の概念 著者である井上氏は、自由意志を多元的に捉えることで、「自由と責任はセット…
文化による「論理性」の違いが示される『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』 NewsPicks…
自己監視の時代に生きる――経済的規範と評価制度の交差点 現代社会は、経済の論理が個人に深く影響を及ぼす構造を持…
著者は、うつ病を発症する以前から一貫して「経済」に対する問題意識を抱いていました。一方で、病気を発症する前は、…
これは次回の記事でも触れる内容ではありますが、現代に生きる私たちは、経済の論理に強く規定されているといえます。…
「強い自分」を演じ続けた代償~うつ病を発症した経緯 前回も触れましたとおり、著者の井上氏がうつ病を発症した原因…
来月拙寺にご出講くださる宗秀融氏のご法話を探していたところ、毎年ご出講くださっている松月博宣先生の海徳寺You…
今回からご紹介する書籍は、ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て、ソーシャル経済メディア「Ne…
苦難を共有することの意味――儀式と社会的結束 痛みを伴う儀式は、古今東西の社会において見られる現象であり、単な…
社会学者ソースティン・ヴェブレン「顕示的消費」 何かしらの犠牲を受けることで、その人自身にも利益がもたらされる…
Google が提供する NotebookLM は、ユーザーがアップロードした情報をもとにチャット形式の応答を…
2025年5月3日(土)の永代経に、広島県より服部法紹先生がご出講くださいました。法話のないようをいくつか書き…
創られた伝統――ヤンチェンマンガ村の火渡り儀式の起源 芸術に対する大胆な意見で知られているデニス・ダットンとい…
人類の黎明期における儀式と共同体の誕生 人類は、約六〇〇万年から七〇〇万年前にチンパンジーと分岐したと考えられ…
通過儀礼における三段階 儀式の研究者は、「通過儀礼」という用語を用いて、人生における主要なライフステージや変化…
ストレスの功罪:進化の恩恵と健康への脅威 ストレスは、間違いなく機能の進化に寄与してきた、生存のための重要なメ…
再定義される死 前回の記事までは、福岡伸一さんの著書から、私たちを構成する各器官は全体の部品でなく、各細胞が隣…
マップヘイター的に振る舞う細胞 人間を構成する要素は予めDNAという設計図で決定しており、その設計図どおりに各…
生物学者の福岡伸一先生の書籍の内容は法話の中でもよく耳にいたしますが、大方、物事に実体はなく、全ての現象は相互…
PC関係のコード類が乱雑になってきたので、収納グッズを購入し、PC周辺を整理・整頓いたしました。この写真では見…
1990年代以降、日本社会において「教化」の動きが顕在化しました。特に今世紀に入ってから、その動きは法律の変更…
人口急増に対応するために増設された高校普通科と垂直的序列化の関係 1970年頃を境として、高校教育制度の水平的…
日本国憲法・教育基本法の中の「能力」 この見出しでは、第二次世界大戦敗戦から1980年代までの時期に、日本社会…
垂直的序列化と水平的多様化の相互抑制 戦前、富裕層や士族出身者を中心して「受験競争」が過熱してゆく現象は局所的…
「能力」という言葉の磁場がもたらす影響 日本の教育における垂直的序列化の支配について、これまで様々に指摘されて…
前回の記事の内容 前回の記事では、本書の問題意識と仮説が述べられています。 私たちの社会における人の評価基準は…
本書の目的 今回から、『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著についてご紹介します。以前、見てい…
ここ15年ほど、浄土真宗に関する研鑚は、講義の音源を法事の間の移動中や家事の間に拝聴するか、末註(浄土真宗の教…
法事によって伸長される時間間隔 前回に引き続き、東青僧設立60周年の記念講演のパネリストとして出講してくださっ…
死では終わらない物語に支えられる 先日、東青僧設立60周年について報告しましたが、記念行事としてパネルディスカ…
今更感があるのですが、2024(令和6)年1月22日(月)に、東京教区の青年僧侶の会(東京教区青年僧侶協議会〈…
先日(2024年5月17日)、麻布台ヒルズの地下で開催されている会田誠展と東京国立博物館(上野)で開催されてい…
各地で布教をなさる布教使の中には鉄板の法話をお持ちの方もいらっしゃいますが、私の場合、鉄板の法話というものがあ…
ミシェル・フーコーの権力論に則って、「カツアゲ」と同様に、相手が嫌がる便所掃除をさせる状況について考えてみます…
念仏と同じように能動態(する)と受動態(される)で表現するのが難しい事態の一つである「カツアゲ」を解説する前に…
以前、このブログでも紹介した『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎 著 に関する内容です。 『中動態の…