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Wein, Weib und Gesang https://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター

Wein, Weib und Gesang
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2015/11/02

  • 乾かないレチタィ―ヴ

    オペラセーリア「ポリフェーモ」のお勉強をしたい。残された時間は殆どないのだが、少なくとも2021年にバイロイトのバロックフェスティヴァルで演奏された演目で、芸術監督のツェンチッチとレジュネヴァらで歌われていた作品と知って、少し馴染みを感じた。前者は初演時にセネジーノが請け負ったウリセーを歌う、後者はクッツォーニが担った役の「ミトリダーテ」をガラテアを歌う。作曲者ポルポーラは、長くヘンデルのライヴァルとして有名であったが、少なくとも今世紀に入ってからはそれ以上に演奏されることが多くなった作曲家で、大きな切っ掛けは去勢のカストラート歌手のファルネリなどの映画成功も大きかった。同性愛者の友人などが一生懸命になっているのは知っていたが、その音楽的な興味はやはり演奏回数が増えるようになってからの関心が大きい。要する...乾かないレチタィ―ヴ

  • 今後の可能性を探る

    昨年の電気量清算が来た。11月27日計測根拠で差し引き使用量は1944kWhとなった。つまりここに実測値として含まれているのは、2022年12月からの冬籠り体制での電気使用量で、2023年の冬の冬籠り体制無しの使用料は含まれていない。LED化を2023年2月に行ったので、それ以前の3か月分の光料が含まれている。最終的に2022年の1929kWhと2017年の1707kWhを最小に増えている。それ以外のところで増えていたのは間違いない。考えられるのはオーヴンとアイロンと洗濯機だろうか。それ以外で増えそうなものは殆どない。コンロと冷蔵庫を交換しない限り好転は見込めなくなった。1.5人家庭平均なので事務所兼用としては許容範囲である。前払いが月々1ユーロ上がるが、支払金額の総計は、差し引き殆んど現状維持である。先...今後の可能性を探る

  • 索引2024年01月

    パンコウの金魚鉢2024-01-31   アウトドーア・環境「世界十傑の美しさ」の街2024-01-30 アウトドーア・環境憑かれた様にケーテンへ2024-01-29 雑感演奏されない第三交響曲2024-01-25   音陽光に包まれる一時2024-01-24   生活欧州文化での進化2024-01-23 文学・思想第二次ベルリン紀行準備2024-01-22   生活有機初摘みダージリン2024-01-21   生活取りかえせるか人生双六2024-01-20   雑感二元性のジャーナル2024-01-19   音先祖代々の家訓かな2024-01-18   生活19世紀のイタリア旅行2024-01-17 音異なる境地に至る学び2024-01-15   音意識的に忘れた録音2024-01-13 歴史・時事全量...索引2024年01月

  • マトリューシュカ交響曲

    先週土曜日の実況生中継の映像がアーカイヴされた。週末にちらちらと確認してみたい。先ずは、拍手など土曜日の内容を確認する作業をした。なによりも最後の拍手で三日間の定期公演の中でただ一度指揮者を呼び返した時だった。そこはアーカイヴからカットされていた。想像するにああした呼び返しはいつものそれとは違っていて、恐らく中継が終わっていたものと想像する-—フェードアウトは観たことがある。そして自身で映したヴィデオを確認すると最初から一人頑張っていた叔母さんに深く礼をしている。如何にその拍手を確認していたかがよく分かり、それを顔を合わせながら手伝って上げたのも私だった。ミュンヘンでのそうしたサークルを思い起こした。実に定期公演の三晩目に初めて明らかに演奏実践が創作内容に嵌まったのだった。詳細はアーカイヴを流しながら再確...マトリューシュカ交響曲

  • 拡大してみる様子

    昨秋からタブレットのスペースが一杯になっていた。出来る限りの清掃などを心掛けていてもここ暫くは98%迄が使用済みになっていた。不必要そうなアプリケーションの消去したりして、出来ればSDカードの方へと領域を移したいのだが時間がなかった。騙し騙し使ってきたのだが、どうしても作動が遅くなったり、不安定になるので時間の問題だと思っている。しかし今日になって突然使用済み容量が85%へと10%以上落ちて27GBとなっている。原因は分からないのだが、再起動と関連している可能性がある。再起動は立ち上げプログラムが一部破損しているのであまりしないようになっているのだが、落ちたりしたときは再起動させていた。しかし今回の様に急激に使える容量が増えることはなかった。具体的にはまだ解明できていないのだが、動きは改善されている。パン...拡大してみる様子

  • 信用払いカードの味

    車中のラディオは難民への支給カードについて伝えていた。難民指定された人々はドイツ連邦共和国から支給金を受けるのだが、その扱いを仕送りなどに消えてしまいかねない現金から支払いカードにするというものだ。同時に現金支給の煩雑さを避ける意味合いもある。しかし難民が支給を其の儘故郷の親類などに送ることが出来なくなれば不正な難民への波も抑えることが出来るというものだ。このカードは通常のECカードの様に買い物等に使えるのだが、送金などは出来ないようになっていて、トトロットも買えないようになっているという。それでも物品を購入して売れば現金化できるという穴もあるのだが、それでも抑止力はあるというものだ。久しぶりのAfDの首長誕生などで連邦内でも外国人問題が久しぶりに沸き立っているのだが、嘗ての労働者の間での不満の矛先という...信用払いカードの味

  • パンコウの金魚鉢

    今回の旅の主目的とは別の興味があった。ベルリンのパンコウ地区への立ち入りだった。東ベルリンは壁の向こうで観光したことがなかったからで、当時もパンコウなどの奥には通常の観光ヴィザで入れたのかどうかは知らない。誰かを訪問とかそうした目的なしには難しかったと思う。それ以外で留学生などがそこに住居が宛がわれたのかどうかも分からない。一般的にはホーネッカー書記長などの党幹部の住居があったりと特別な地域となっているのだが、中心地のミッテとその周辺事情との差異や境界がよく分からなかった。今回は嘗て厳しい検査を受けたフリードリッヒ駅から10キロほどの距離の住居での宿泊で未知の領域だった。壁がなくなってからも可能な限りクーダムへの郷愁を立ち切って東側で宿泊しようとしていたのだが、漸く叶った。結論からすれば、やはり東ベルリン...パンコウの金魚鉢

  • 世界十傑の美しさ

    火曜日以来久しぶりに走った。これだけ休むのは何年振りか。パンコウの宿の鏡が下からの光で目の下の隈が見えなかったのだが、帰宅後にも若干変わっていると思った。隈自体はあるのだが、肌の感じや色合いが改善している。走り続けることでストレスが溜まっていた可能性もある。眼鏡の問題は改善された筈だがそれでも目の疲れはある。しかし今回の旅行でなにか変わった感じがするが具体的にはよく分からない。一つは走らないで運転時間や座っている時間が長くて腹の辺りが張って来ていた。しかし体重は心配していた様に増えてはいない。理由は外食が一回だけで、夜食にはなったが、食事量が増えた訳ではないからだろう。決して体調によくはない生活だったが、久しぶりに走ってみるとそれなりに体調は悪くないと感じた。ニエンブルクへのアプローチでは、予てからでかけ...世界十傑の美しさ

  • 憑かれた様にケーテンへ

    ベルリンのパンコウのアパートメントを10時30分に出た。ワイン街道の自宅に戻ってきたのが17時30分過ぎで、8時間掛からなかった。日曜日で渋滞がなかったのが大きいだろう。前夜にフィルハーモニーからの帰りに20リットル入れて、帰宅途上で一番安そうなポツダムのアウトバーンを下りたところで満タンにしたので効率がよく、まだ大分残っている。満タンにすればドイツの一番遠いところまで走れるぐらいにはなっている。電気自動車が500kmというのは現状ではどうしようもない。復路は最も早い経路を取ったが、往路は途上で一泊して寄り道して、それでも満タンの燃料で十分だった。旅にはハプニングが付き物なのだが、復路はトイレに一回以外は、二三回車を停めて目を瞑った。それでも合わせても経緯時間は30分ぐらいだったか。兎も角天気が良かったの...憑かれた様にケーテンへ

  • 演奏されない第三交響曲

    久しぶりのマーラ―交響曲三番。何故あまり演奏されないか、その答えは、特にこの交響曲に特徴的な創作家の回想の構造となっているからのようだ。一楽章の冒頭のブラームス交響曲一番四楽章の歓びの動機でありシューベルト交響曲の大ハ長調の冒頭であってもそれがどのようにかがそのものが謎解きにならない限り分かりにくい。そこに次から次へと繋がる恐らく子供の時に耳にしたであろう軍楽や、葬送のマーチそしてトロンボーンのレチタティーヴがこの楽章における「パンの目覚め」て、「夏が行進してくる、バッカスの行進」となるとその大古感はとても個人的な観想でありついていけない。勿論そこにはアーニム・ブレンターノの「不思議な魔法の角笛」やニッチェの「ツァラストラ」真夜中の歌に準ずる。そして後半部になる二楽章のメヌエットがネオロココで「花が私に語...演奏されない第三交響曲

  • 陽光に包まれる一時

    久しぶりに気持ちの良い陽光となった。暖かくとも駐車場の圧雪は氷り、しかし谷道は少し残る足跡が凍っていた。車も少し走らせられたので良かった。エンジンオイル果たしたので不凍洗浄液と燃料を満タンにしてもう一度確認すれば、恐らクベルリン迄到達できるだろう。昨日まではオイルも汚れと塊があったので作動に不安があったが、温度も高くなれば好転すると思う。久しぶりに急坂も走れて、これで今週はあまり時間がないが、旅行中に今回は街は少し歩く。とはいっても長く歩ける靴を持っている訳ではなく、森に入る時間も無いだろう。精々、ベルリン到着に時間が余ればベルリンより北側の郊外を散策したい。金曜日に生中継ラディオ放送がある。留守録音で上手に録れるのかどうかは自信がない。なぜならば早く出るつもりだからだ。オンデマンドは残るかもしれないが、...陽光に包まれる一時

  • 欧州文化での進化

    資料音源などを調べている。先ず、ブーレーズ指揮BBC饗の録音は使い物になりそうにない。もともとブーレーズ指揮シェーンベルクは不評であったのだが、この録音に至ってはバランスがとてもぎこちない。なぜこのようになって仕舞ったのかは、ギーレン指揮SWR饗の名録音と比較すると、やはり声楽の扱い方ではないかと思った。それ程ギーレン指揮の器楽声楽のバランスが絶妙で、もしかするとこの指揮者の代表的な録音ではないかと思うぐらいだ。勿論、ペトレンコ指揮は全てにおいて軽く超えてくるだろう。PDF化されているプログラム冊子を読むと最後にベルリナーフィルハーモニカーで指揮したのは1985年6月のドホナーニのようで、その前にはギーレンが1970年2月が初めてだったらしい。やはり難物である。音楽的に詳しくは更に見ていくとして、解説のク...欧州文化での進化

  • 第二次ベルリン紀行準備

    旅行の準備である。今回は最近の傾向としては四泊五日になったので長旅となる。荷物は冬季でありそれなりに増える。服装もコートと普段着と部屋着で寝巻を入れて三種類は必要だ。靴も二種類といつもの宿泊靴、走る場所もないので運動着は要らない。一日は街を歩いて身体を動かす。車中で20時間近く過ごすことになる。車中での参考音源を準備しなければいけない。その他資料や入場券類も整理。食料は徐々に決まりつつあるが、いつもの缶詰を購入して、ザウワーボーネンとパエリアを準備。チーズとバターとユ―グルト、お茶類を準備。ワインは二本持って行く。髭剃り器充電コード、洗面具セットとバスタオル一枚。小銭は準備してあるので、車の燃料を前日には満タンにしておく。旅行初日は9時に出れば何とかなりそうで、まだ明るい内に到着する可能性が強い。翌日のベ...第二次ベルリン紀行準備

  • 有機初摘みダージリン

    発注していたSDカードが届いた。無事初期化も出来たので問題なく使える筈だ。少しでも早い転送速度を感じられればうれしい。序に発注したダージリンのファーストフラッシュを早速淹れてみる。見本は網のボールで淹れているが、対象比較の為にご愛用のティーバック袋を使う。色は誰かが書いていたように緑ではないがピンク風である。香りは沸き立つようではないがしっかり液面に浮いているような感じで、簡単に上に抜けない。味はうっすらと渋みを感じさせる方向で、セカンドフラッシュの様な発酵感は少なく、結構植物感がある。清涼感にも繋がるから夏場にもいいだろうが、それ以上にミルクには合いそうである。飲み干したカップにもねっとりと香りが残るのが面白い。ドンゴロスというか独特のあの英国の匂いに近いものがある。ドイツでのブレンドであるが、これは英...有機初摘みダージリン

  • 取りかえせるか人生双六

    タイヤの交換が済んだ。雪の為に配送が遅れて、約束を30分ほど遅らせたことになるが、無事済んだ。但し価格は聞いていたものではなくて、200ユーロと80ユーロ程高価になった。先ずは新モデルそのものの製品で格安ものではなかった。その分手数料は古タイヤ消却も含めて安かったのだが、仕事もただの交換程度で残念だった。早く手配して早く交換可能して待ち時間もそこで見ながらで超高速だったことが幸いか。念の為に自身で全ての空気圧を燃料を入れる序に調べておきたい。価格はベルリン行中に寒い中を調べる無駄な時間が掛からない事だけだが、勿論車がなくなれば二日もレンタル出来ない価格でしかない。なんとか一日でも長く乗り繋ぐだけである。そうなれば安いものである。結局以前計測したスタンドに空気圧を測りに行った。正確に前輪2Bar、後輪2.2...取りかえせるか人生双六

  • 二元性のジャーナル

    (承前)二楽章の調の長短の妙を味わった。そしてモデルとなった「テューレの王」のツェルターはメンデルスゾーンの先生で偲んだのであった。同時にナポリ周辺での感興がそこに添えられる。ムーティ指揮での秀逸はやはりそこでのヴァイオリンのカンタービレであり、バスのリズミカルな支えが如何にも旅人のそのデュアルな視座を明らかにしつつ、目前の環境に心象風景を浮かび上がらせる。その和声的であったり律動的な精妙さはまさしく19世紀のモーツァルトである。著名なユダヤ人学者モーゼス・メンデルスゾーンの孫として豊かなメンデルゾーン銀行の家庭で育ったプロテストタントの作曲家は、そうした素性から飽くまでの品の良い作曲家であるという評価があって、現在でもそれが継承されている。そのように、次の三楽章での鳥の掛け合う囀りに続く、トリオのホルン...二元性のジャーナル

  • 先祖代々の家訓かな

    散髪をした。これでカーニヴァル迄気持ちよく過ごせる。床屋に出かける時に滑りそうになった。美容院では朝から予約キャンセルの電話が鳴り続いている。年寄りは歩くのも不安だろう。車に乗るのも控えるように警報が出ていれば仕方がない。しかし心配していた店側の人は問題が無かったと語った。アウトバーンは開いていて、脇道を注意するだけだったとして、氷の雨ではないからねと答えておいた。それでも車はしっかり氷が着いていたようだ。前日から1ユーロ値上がりしたということで、聞いてから余計に出しておいた。次からは小銭か釣りを考えなければいけない。そろそろ来週への準備である。ピクニックなどを考えておかないといけない。その前に週末にフランスで買い物をするので、その都合も考えておく。そしてその前にタイヤを交換することにした。ルクセムブルク...先祖代々の家訓かな

  • 19世紀のイタリア旅行

    ムーティ指揮はコロナキャンセル直前の前回のツアー以来だった。殆ど前回の並びの席で今回も聴いた。シカゴの弦楽陣がよくなっていた。尤も前回は「オランダ人」序曲、ヒンデミート「画家マティス」と新世界だったが、今回はグラスの新曲に続いてメンデルスゾーンの「イタリア風」であった。なるほどシカゴも人数を絞って中規模迄刈り込むんでいたからだが、久しぶりにフィラデルフィアを超えて大管弦楽団でベルリナーフィルハーモニカーに匹敵する弦楽陣の表現力を聴いた。前回とは大違いであり、恐らく通常以上の準備も出来ていたのだろう。ベルリンでその規模でどこまで行くかは若干疑問がある。この曲で今後これだけの演奏が聴けるかどうかは疑わしかった。どれぐらいに素晴らしかったかというと、通のお客さんから私を含めて第一楽章のあとにブラーヴォ―が飛んだ...19世紀のイタリア旅行

  • 異なる境地に至る学び

    週末はペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの中継を観た。一つは生中継でベルリンから、もう一つは昨年の11月の東京からの二種類である。前者は週末はペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの中継を観た。一つは生中継でベルリンから、もう一つは昨年の11月の東京からの二種類である。前者は、デテュユ―の交響曲とバルトーク「木彫りのプリンス」のプログラムである。初日の地元の批評は大絶賛されていて、指揮者に就任してから最も素晴らしい演奏会だったともあった。その意味するところは、その新しい響きであり、戦後の同時期の前衛とは一線を画していて、ブーレーズの様には鳴らなかった作曲家の作風である。その細やかな演奏は、昨年の音楽祭におけるイレーッシュの作品の世界初演の様子を思い起こさせる。その曲を演奏するのにあれほど面倒な...異なる境地に至る学び

  • 全量注入予定の不凍液

    月曜日の演奏会の楽譜を準備した。メンデルスゾーンの「イタリア」とシュトラウス交響詩「イタリアから」である。最初の曲のグラス「オクタゴンの勝利」は未明にシカゴから放送されるのを録音して車中で聴いていくしかない。それ以外の参考音源はまだ決まっていない。「シュトラウス」の方は流石にその音楽語法はもう分っていて、改めて模範演奏を探す必要もないと思う。なによりもムーティの十八番なので、その中からエアーチェックも持っているが比較対象になりそうな演奏を探してみたい。メンデルスゾーンの方は曲を改めてお勉強してみないと分からない。三曲とも車中で流すが走行時間からすれば一回流して、二回目も流せるので一部繰り返しで十分な時間はある。時間的余裕をもって、開演の一時間半前の18時に車庫入れとして、2時間ぐらいの道程を三時間見積もれ...全量注入予定の不凍液

  • 意識的に忘れた録音

    意識的に忘れていた中継録音を聴いた。コロナ期間中にベルリンでの演奏の翌日にザルツブルク祝祭大劇場で演奏されたものだ。二日目にはいつものように休憩の無い一曲抜けたプログラムでトリフォノフがベートーヴェンのハ短調を弾いている。意識的のこの中継のことを忘れていたのは、なによりもベルリンのシーズン初日に続いてここでのブラームスの演奏実践の折衷的な方法に失望したのと、もう一つはベルリンで二つ目のプログラムをやり直した様に、本来ならば其の儘演奏されるルツェルンでの演奏会が中止になっていたからだった。当時の新聞評の悪評が、個人的な思いを越えて、今その時の録音を聴くととても感動する。当時指揮者のペトレンコが語っていた「折衷」とは交響曲が初演された所謂シュタインバッハ版とされるその歴史とベルリンでの演奏実践の歴史との折衷だ...意識的に忘れた録音

  • 日帰り旅行の空気圧

    近所で一番大きくて良さそうなタイヤ屋に出かけた。片道12分、走行距離13kmであるから、天気がよかったので走る前に立ち寄った。思ったほどの倉庫ではなかったようだが、車検所にもなっているので、最小限必要な安全アドヴァイスは受けられるものと感じた。残念乍ら替えのタイヤはなかったのだが、早くても水曜日にしか入らないという。それならば月曜日には使えないと分かった。現時点では水曜日から木曜日への空気の喪失は認識されない。だから月曜日のの様子を見て、発注すればその次の月曜日は交換できるので、大丈夫だとなった。こちらにとっては既に宿代を払って戻ってこない218ユーロを活かす為にもベルリン迄行かなければいけない。新しいタイヤ料金は全て込みで120ユーロ程のようでそれで片付くなら全く問題はない。破裂したら怖いからというとそ...日帰り旅行の空気圧

  • 新モデルの車を試乗

    新しいモデルを試乗してきた。ドイツのタクシーになる新Eクラスであるが、エンジンはハイブリッドで、上から二つ目である。そして四輪駆動で、前モデルでは後輪駆動のハイブリッドしか試せなかったので、初めての試乗である。容積は大き過ぎも小さ過ぎもなく五人乗りで長旅も可能であるが、通常のトランクルームよりもバッテリーが乗っている分小さい。そして念願の空気羽根の車で、その昔はプルマンという最高級の600㏄の車にしか使われていなかった。この二つの特徴で、カーヴでの挙動や走り感もとても安定していて、更に全自動運転へと繋がる車線維持と全車を追従するシステムも夜間の高速走行を考えるとデジタルヘッドヘッドライト調整と合わせて、俄然早く走れると確信した。眠くなっても直ぐに修正してくれる。なによりも夜間の先の見えないカーヴもスピード...新モデルの車を試乗

  • マントルピースに窓の氷

    ベルリンの宿の無料キャンセル期限である。三泊で218ユーロなので無駄に出来ない。公演自体は支配人も言及していた様にシーズン後半で最も重要な演奏会なので簡単にキリル・ペトレンコが休むことはない。少なくとも代わりに振る人はいない。だからキャンセルの危険性は皆無なのだが、念の為に宿の内容とその周辺事情をもう一度確認しておく。初めてのパンコウ地区の宿泊でその環境は今一つ分からないが、DDR時代には高級官僚などが住んでいたのは知っていて、今回泊るところも週末の別荘のようなところだ。庭の中の一軒家の様であり、70平米ある。直火のマントルピースなどと書いてあったの寒さ対策を心配していたが、一年前に宿泊した人が98点与えて絶賛しているので、問題はないのであろう。風呂桶があるとかどうかはどちらでもいいが、寒ければ浸かれるの...マントルピースに窓の氷

  • ベルリン地方の歴史音楽

    冷えて来た。零下で放射冷却となれば地面が凍る。泥濘が無くなるので走りやすいのだが、寒いので耳あて替わりのバンダナと手袋は欠かせない。手袋をしていても指先が凍って来た。乾燥しているので助かるが、濡れると凍傷になる。お正月特集でベルリンの旧RIAS放送局から昔のアーカイヴが放送されている。興味があったのは1966年にチェリビダッケが東側の歌劇場で演奏会を振った録音で、なぜこの放送局がそれを持っているのかは分からないが、名演とされていて、後半のブラームス交響曲四番はYouTubeにも上がっている。今回の放送でもその南欧的と言われたリズムや躍動感、そして精緻さが語られているが、ヒンデミート作「ヴェーバーの主題によるメタモルフォーゼン」は一昨年かにペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの演奏で決定的なものを体験...ベルリン地方の歴史音楽

  • 朝が起きれない日々

    朝が起きれなかった。月一かの入浴日だったのでよく眠れた。しかし朝はベットから抜け難かった。眠くて起きれなかった。色々と原因はあるのだろうだが、前日に走って十分な食事を摂ったのだが、若干代謝が上手く行っていないような感じはする。正月にチョコレートを噛んでいるときに歯のセメントの一部が欠けたように、再び歯医者に行って刷新した方がよさそうだ。医者が変わったりで、ブリッジをやった若い女医さんいやって欲しいのだが探さないといけない。アフターケアー迄ある程度責任を以てやることでお勉強もして貰いたい。今更おばさんにやって貰っても全然嬉しくない。眼鏡のお陰で仕事は億劫ではなくなったのだが、やはり続けてモニターを使っていると疲れる。途中で眼を休めようと思っていてもつい忘れてしまう。車の運転の場合は眠くなって堪らない時がくる...朝が起きれない日々

  • 非合法的な自由な発言

    ドイツ連邦共和国におけるアンチユダヤ主義は近東の紛争で明確になった。そこで様々な独芸術文化界での議論となる。先ずは連邦政府文教委員会長のSPDのブッデ議員は、その立場から大概独文化施設はどのように対処するべきかとなる。そこで皆がこぞって考えるべきだとして、協調作業は可能だとの見解を通信社に語る。対外的にも独団体がアンチユダヤ主義への疑いをもたれるべきではないが、それまでの有効な関係を遮断してということではなく、協調作業は可能だとの語る。つまり、白黒つけられるものではなくて、抑々文化芸術は多彩であるべきなのだと答える。我々が反ユダヤ主義と思う諸国においての協調作業もそれは可能にする。そしてその協調作業を通してユダヤ文化をそれらの諸国でも仲介する。即ちそこでは架橋が破壊されていても文化的な架け橋で繋ぐうことが...非合法的な自由な発言

  • 無料VPNをインスト-ル

    1月14日のNHK放送予定番組関連で気になっていたVPNをインストールした。前回は2017年のミュンヘンからの引っ越し公演に伴うNHK音楽祭映像を観ることが目的だった。この間機材も変わり、旅行用のMINIノートブックのLINUXにはインストト-ルしてあるのだが新しいWIN10には入れてなかった。不要なものは極力インストールしないからだ。LINUXの方は映像には難しく、もう一つのLINUX音楽メインシステムも弄りたくないので否応なしにWIN10に新たにインストールした。幸い上手く行ったのだが安定度に欠ける。無料VPNであるのでその伝送速度も遅く、前回も繰り返し繰り返し状況の良い時を待って辛うじて貫徹した。今回もオンデマンド配信で潮時を見るしかないかもしれない。その為には有料なので幾らかを払わないといけない。...無料VPNをインスト-ル

  • ステレオタイプは不可

    ムーティ指揮シカゴ交響楽団最後のツアーが迫っている。そこで演奏される一曲メンデルスゾーンの交響曲「イタリア」イ長調である。昨年暮れからLPを取り出してあったのはカラヤン指揮ベルリナーフィルハーモニカー演奏の1973年前の録音だ。B面には「宗教改革」が入っていて全集になったのかもしれないが、あまり針を下ろしていなかった。なぜだろうと考えていたのだが、音を聞いてみてやはり魅力が薄い制作であったことが分かる。先ずは当時の評判の悪いDG録音も冴えない。録音コンセプトもはっきりせずに、ヴァイオリンを強調したようなバランスで非音楽的である。それでもカラヤン指揮のメンデルスゾーンを聞くとやはりあまり得意にしていないのもよく分かる。浪漫派の音楽もメインレパートリーにしていた筈なのだが、管弦楽を持て余している感じが強い。や...ステレオタイプは不可

  • 偽りの無い熟成過程

    クリスマスから年始迄の食材は月曜日までに尽きる。特に肉類は追加で手羽を購入して繋ぐ。コール首相の缶詰も週末に開けることになるかもしれない。経過理由はあるのだが、一つ買えなかったことと、日程的に早めに始まったことがあり、またコロナ期に比較すると食事量が伸びている。缶詰の付け合わせのザウワーボーネンも新年で未だスーパーに入荷していなかった。他の付け合わせも考えてみなければいけない。年末年始で最初に開けたのがラインガウのグレーフェンベルク2014年である。クリスマスに南プファルツの雑食砂岩「ガンツホルン」でその年度を確認していたので、開けてもよいとなった。細やかさはあるのだが、熟成向きではないのは明らかで、若い時のキュートさがなくなって面白くない。その前年の態々買い足した黴臭い年度ではなく素直なのだがそれが余計...偽りの無い熟成過程

  • 赤飯擬きで祝う

    元旦に文化大臣ロート女史の声明が通信社に向けて出ている。バイロイト音楽祭に関してである。既に話題になっていた連邦政府が主導権を持つ話に関してである。要するに以前は三分の一あった友の会の発言力が減らされた。その背後事情として2.4ミリオンユーロへと1ミリオンユーロの寄付金減少とある。出資する経済力がなくなったいうことであり、連邦政府が改築費用を出すことが全てである。因みに同じように連邦政府は3.4ミリオンユーロ出すためにその位置づけが変わる。それによって、ロート女史はプログラムに責任を持ち、執行部の全面支援をすると声明した。つまり執行部が連邦政府の意に適う陣容でなければいけないということだ。具体的には、平土間に座る人々に社会の多様性を反映させたいということだ。既に様々な議論を生じさせている女史の真意であるが...赤飯擬きで祝う

  • シャンペンの泡の様に

    大晦日は演奏会に続いて時差配信の喜歌劇「こうもり」を観た。個人的に今年試しても用かと思ったぐらいで、年末年始でこれを訪ねたり、時差生中継も観た記憶がない。本年少なくともモニターを通して適った。勿論古いアーカイヴ公演とは異なって数時間の時差乍ら同時性と同時に、それ以上に零時に舞台が進んでいるのがとても嬉しかった。つまり花火の音を聞いて、おかしな思いに浸ることなく、舞台に入れる喜びはなによりもだ。因みに本番の劇場では12時まで誰も働かない。しかし番組が終わるのは午前様でアルコールも入っているのでうとうとした。だから後半は若干冗長感を感じたのは事実でそれが演出の責任なのか何かはじっくり繰り返して観なければ分からない。但し音楽に関しては、想定程は悪くなく、それなりに公演として劇場が湧いていた感じも分かった。なるほ...シャンペンの泡の様に

  • 言葉通りの「お試し」

    大晦日のジルフェスタ―コンツェルトを観聴きした。ベルリンのフィルハーモニーからの世界に向けての生中継だった。昨年までは映画館への生中継と共に独公共放送での生中継があった。しかし今年からは明らかに将来的な中継の形式がベルリナーフィルハーモニカーの独自のデジタルコンサートホールで試されていた。それによってメディア業界とのタイアップでアップアップになっている正月のヴィーンのノイヤースコンツェルトのビジネスモデルを乗り越えるための試みである。その評価は改めるとして、中継内容を公共放送ラディオとDCHの無料券での聴視から書き記しておく。因みに毎年自動的に貰える一週間券を大晦日までに登録しないと無効になる為に、早速1月7日までの期限を確保した。その後も合わせて数週間分の無料券を持っているので2月まで使える。今回のプロ...言葉通りの「お試し」

  • 索引2023年12月

    机上の年末整理など2023-12-31   文化一般ヘテロセックスの暴力2023-12-30   文化一般厄落とし年末調整2023-12-29   ワイン明けるのか大晦日2023-12-28   文化一般栄養満点のフルーツパン2023-12-27   暦エントロピー制御の作曲2023-12-26   音AIに分からせるには2023-12-25   文化一般見識に根ざした表現2023-12-24   歴史・時事高い環境への意識2023-12-23   文化一般必然な歴史的な協力2023-12-22   歴史・時事大洪水の後で鳩は2023-12-21 文化一般クリスマスに向けて2023-12-20   暦バーンスタインのメロドラマ2023-12-19   マスメディア批評BePhil番組をネット鑑賞2023-...索引2023年12月

  • 机上の年末整理など

    本年は週末が年末で若干余裕がある。片付けものは殆ど済んでいるが、部屋の本年中のプログラム類が積んである。これを仕舞い込みたい。シーズンを重要視しても夏前には到底そのような片づけをしている余裕がない。だから先ずは片付けたい。積んである理由には、感想を書いておいて、続きとしてあることが多々ある様に続きを書くためにとおいてあるのだが、ものによっては本格的な資料調べをしないと分からないこともあり、また何を調べたら答えが出るのかが分からないこともあって、なかなか終わりまで行かないことも多い。そこで本年の公演などの重要なものを採り上げて、その終止符が打たれているのかどうかを確認する。なによりも演奏会では、ミュンヘンのイザールフィルハーモニーでのクセナキス「シェンジェ」1977年は特筆される。20世紀後半の創作を通常の...机上の年末整理など

  • ヘテロセックスの暴力

    出かける用事がないと起きられない。二度寝して仕舞った。そしてお天気が良いとそのうちにと思って一っ走りする。疲れて早く寝れるといいのだが、夜は夜で活動となる。イヴの魚のテリーヌは今年も悪くはなかった。以前は三種類ぐらい売っていたが、今年は一種類しかなかった。注文しておかないといけないのかもしれない。リースリングを食事に合わせるのは容易ではないが、こうした白身のものはやはり合う。頭は年末の献立へと移るのだが、手軽で無精が出来て飲めるものが欲しい。結構素材はあると思うのでなんとかなるだろ。シュトットガルトの劇場での新制作「影のない女」の三幕を観た。そして幾つかの初日の批評を読んだ。一番気にしたのは三幕の校訂と皇后のペアーデュオをその前の水子の歌からカットしたことだ。それを知ってから三幕を観ると予想通りにこの楽劇...ヘテロセックスの暴力

  • 厄落とし年末調整

    新車の試乗のアポイントを取った。新春である。雪がなく雨が降らないことを願っている。五時間半ほどと言ったが、数時間の時間を取ってくれたのでなんとかなるだろうか。今年最後の記念写真撮影があった。アウトバーンに入る前の自動車専用道路なので50kmの所を誤差入れて20km速度超過にはなっていない筈だ。金で済めば厄落としになるが、ナヴィを稼働していたら申し少し先にブレーキを踏んでいただろう。不定期カメラ設置場所でそれを狙っている。クリスマスのリースリングはガンツホルン2014年産となった。食事のザウマーゲンの栗が甘かったので本当はもう少し旨味があるものの方が良かったかもしれないが、三本購入の内の二本目で、ソロソロ片付けても良いものだった。要するにそれ程力があるリースリングでもなく、比較的早い時期から楽しめたものだっ...厄落とし年末調整

  • 明けるのか大晦日

    大晦日にミュンヘンから世界に向けてオペレッタ「こうもり」が劇場サイトと独仏TVでは時差生中継でカウントダウンに合わせて放送される。この新制作はコロナ期間中に室内楽編成で為された「バラの騎士」に続いて、大ヒット制作であったシェンク演出クライバー指揮のそれをバリコスキー演出ユロウスキー指揮で塗り替えることになる。新シーズンのプログラムが発表になった時にで出かける演目候補として印を付けたのだが断念した。勿論その序に立ち寄るところもなく、一月の旅行を考えると時間的にも余裕がない。その計画に比較すると全く重要ではないと見做したからである。初日の晩に開放されていたトレイラーやメーキングヴィデオを観ると失敗しそうな感じであったのだが、初日の評判や批評などを読むと新体制になってから最も大きな喝采があったとしている。Tra...明けるのか大晦日

  • 栄養満点のフルーツパン

    果物パンは安くなかった。しかしクリスマス中楽しめた。そして栄養満点である。朝食の足しになるだけでなく、赤ワインにも良かった。ステーキ用に開けた2003年産のシュぺートブルグンダーで、今世紀のドイツの赤では指折りの完熟年度である。こうして気候さえよければブルゴーニュに劣らない。バリック三分の一新樽熟成も最早意味のないほどの自然な熟成となっていた。もう少し新樽率が高ければそれなりの深みが出たかもしれないが、食事に素直に楽しめて文句のつけようがなかった。ハーブ香もあり、未だに新鮮味も楽しめた。壊れたカセットデッキの蓋を開けて調べた。予想通りメインの起動メカニックのVベルトが伸びて仕舞っていた。それを直せば元に戻る。カムなどが折れていないので、交換のベルトを準備すればよい。しかしメカニック部を外さないと交換が難し...栄養満点のフルーツパン

  • エントロピー制御の作曲

    (承前)10月21日に初演されたのはヴェルクミュラー作「シュリマーゼル」であった。翌日の(1時間16分から)演奏中継録音が放送された。初日のコンサートの三曲中この曲だけは言及は放送を待ってと思っていた。そしてその価値はあった。当日のメモは一行しか書き込まれていない。フリーイムプロヴィセーションとリズムの対比という意味合いだ。短縮してあって自身の前半の文字が読み取れなかったのだが、間違いない。なぜこうなったかは明らかで情報量が多過ぎた。三部に分かれたタイトルが付けられた30分程の曲乍ら何回も録音を流さないと聴き取れない。勿論流していだけでも分かるのは、特に一部などは同じ指揮者エンゲルがドナウエッシンゲン音楽祭で2020年に初演した「ザブレードダンサー」などと似ていて、やや月並みな始まりである。エンゲルに言わ...エントロピー制御の作曲

  • AIに分からせるには

    久しぶりに目が疲れた。理由は分からない。最近は眼の下の隈を修正する為に眼に回りの筋肉を鍛えている。それで調子はよくなってきている。眼鏡の為に悪くなってきた状況は一年以上掛かっていたのでそれなりの時間は必要だと思っている。可逆なものは大分あるだろう。少し原因らしきがある。最近は就寝前にAIで画像生成させている。宣伝でタイムラインに入っていた小さな無料アプリケーションを使うことで「世界美女図鑑」を無料で日毎制限の四通り八種類まで試す。最初に見本に出来ていたのが、車中のバックパッカーの娘ということでニコニコしたブロンド娘で大抵の人には感じが悪くないカワイイ写真だった。先ずはその写真のプロファイル化を試みて、リヨンの生物系の学生でグルノーブル周辺通過中での写真とそれを想像した。次にその想像したプロファイルを入れて...AIに分からせるには

  • 見識に根ざした表現

    週末に合わせて、水曜日に走っておいた。なによりも晴れ間があったからで、陽射しがあった。それでも気温摂氏8度ぐらいしかなく、薄く汗を搔いて逆に冷えたのかもしれない。今週は暖かったこともあり若干身体が安心したようで体温調整が上手く行かなかったかもしれない。色々と事務仕事で片付けたかったこともあったのだが、身体が重くて朝が起きれなかった。見ると冬至ということでなるほどとも思う。つまりこれから一日一日と陽が長くなる。翌土曜日は買い物の最終日で朝早起きして市に向かった。8時25分頃が陽の出だったので、市から以前走っていた森に向かうとして、8時前に家を出た。幸い駐車スペースが開いていて、すんなりと目的の魚屋露店に向かって、魚のテリーヌとニシンの煮凝りを購入した。これだけで前菜として十分である。そして今年初めて並びのパ...見識に根ざした表現

  • 高い環境への意識

    木曜日19時からミュンヘンのフラウンキルへからの生中継があった。市役所の裏側の二つ玉葱の教会で、観光地ミュンヘンを体現する。今年500周年を祝った催し物の最後を飾った。音楽監督ユロウスキー指揮でバッハのト短調ミサ曲が司教臨席の下で演奏された。二時間ぐらいの距離であったら出かけたかもしれない。プロテスタント音楽の家元のような大バッハがザクセン宮廷に就職活動の為に書いたカトリックのミサ曲である。オルガンに合わせて音取りをしてテオルベやナチュラルホルンなどが活躍する。始まり前の挨拶で何故締めくくりに本拠の劇場ではなく、区画外れのこの教会で演奏するのかの説明があった。それは事の初めには当該楽団は宮廷だけでなく教会で演奏していたからだとして、当時のルッソーらが音楽監督であったということである。そこで演奏された音楽は...高い環境への意識

  • 必然な歴史的な協力

    チャリティー公演中継中にノーベル平和賞ノミネートが発表された。寄付金の窓口になっているイスラエルの女性の草の根運動団体二つである。翌朝のラディオ番組のインタヴューに答えている。それによると政治的にはユダヤパレスティナの各々の連邦を目標としているという。10月4日にイスラエルでスペインなどの大使も参加しての大きな催し物があったようで三日後に虐殺事件が起きた。しかしその翌日からパレスティナとの連絡を再開していたと語る。そこにしか解決策はないのは明らかだ。抑々ベルリンから行った若い娘らが殺害されたのもそうした催しものを狙った軍事行動だった。そうした行動に資金援助をすれば、イスラエルも大軍事行動を起こすだけの切っ掛けが出来る。まさに日本の企業が安倍政権の下で軍事的契約を結んだ背景がそこにあった。対決には解決も希望...必然な歴史的な協力

  • 大洪水の後で鳩は

    ベルリンからの生中継を観た。なによりも先々週深刻な体調を理由にベルゲンでキャンセルした指揮者キリル・ペトレンコが元気そうでなによりだった。当夜に定期公演のリハーサルを控えている八十過ぎのピアニストのアルゲリッチが盛んな拍手で迎えられてこれまた元気そうに音楽をしていた。前日のラディオ放送でチェロ主席のクヴァントはベルリナーフィルハーモニカーにイスラエル人が何人いるかということを質問されて、従兄弟さんが誘拐拉致されていた首席ヴィオラ奏者のグロースと今回演奏する辞めたコンサートマスターのブラウンシュタインを挙げていた。ユダヤ系の奏者は何人かいる筈だが、二重国籍でもなくイスラエル国籍は限られるのだろう。そのアミハイ・グロースと支配人ツェッチマンへのインタヴューが水曜日に流れていたが、毎日一回の食事、そして週一回の...大洪水の後で鳩は

  • クリスマスに向けて

    来春の切符を一枚購入した。楽団レシエクルの演奏会で、リゲティの13楽器協奏曲やピアノ協奏曲などをファウストらが演奏するので悪くはないかと思った。何よりも小さなところで良い席が安くがあったので購入しておいた。後半のモーツァルトを捨てても価値があるだろう。抑々この団体は未だ聴いたことが無い。プログラムも興味がなかったからだ。しかしどのような楽器でどのような奏法で演奏するのか興味がある。実はSWRの次期首席に指揮者ロートが決まったことから、近所での演奏会が増えている。しかしマンハイムでのシェーンベルクの協奏曲は断念した。理由はペトレンコ指揮とは比較に為らないことは分かっているからだ。そして同世代ということで、新しい音楽もエンゲル指揮のプログラムと被る面もあって、どのようなプログラムにしてもペトレンコとエンゲルの...クリスマスに向けて

  • バーンスタインのメロドラマ

    (承前)レコードプレーヤーでマーラーの交響曲「復活」を掛けた。待降節であるから季節外れだ。音楽的シオニズムの具体例として詳しく聴いていくつもりでいた。しかし二三回流しているうちに興味がどんどん薄れてきた。該当LPは1973年のエディンバラ音楽祭での演奏に因むもののようで、1974年制作になっている。最近の関連映画でこの演奏が話題になっていて、この録音はケムブリッシヤーのイーリー聖堂で行われていて、なるほどヴィデオが復興されてYouTubeに上がっている―そこでカナダの指揮者ネゼセガンがサウンドトラックを指揮しているトレイラーも流れている。映像も録音も制作編集されている訳だが、その音響から独特な音響で行われていることは分かり、映像もじっくり観てみないといけないと思った。因みにイーリー自体も郊外で田舎町の小さ...バーンスタインのメロドラマ

  • BePhil番組をネット鑑賞

    11月のベルリナーフィルハーモニカー日本公演からBePhilのフジTVの番組を観た。ネットでオンデマンドしてあって、VPNを中継させることで観れた。CMはカットされているので内実40分に満たないのだが、それなりに見応えがあった。BePhilと称するフィルハーモニカーが日本で集ったアマチュア―音楽家を98人を集めた楽団にフィルハーモニカーが加わって、ペトレンコもたった一夜の演奏会の後半を指揮するという企画である。1200人もの応募から厳選されただけのことがあって、大編成で立派な演奏をしていた。番組自体は日本人の好きそうな音楽人生物語となっているが、参加者各々のエピソードを上手に編集して纏めていた。幾つもの様々な取材からこちらも厳選されていたのだろうが手慣れた作り方である。うなぎパイの販売の情景とか小児科医の...BePhil番組をネット鑑賞

  • 音楽的シオニズム

    ガザ問題へのアピールはなされた。取り分け11月の訪日前に語った指揮者キリル・ペトレンコの近東問題への姿勢から、どうしても同じウクライナに所縁のある合衆国の指揮者レナード・バーンスタインのシオニズムに対する姿勢への懐疑が念が湧いた。なぜならば故人こそは人権擁護の芸術家であり、そうした運動もそのリベラルな政治性を体現していたからだ。指揮者バーンスタインのマーラー交響曲演奏指揮は所謂マーラールネッサンスと呼ばれるものを引き起こして、20世紀後半の演奏に大きな影響を与えた。ユダヤ系音楽家を中心にその亜流が主流を占めるようになって、漸く昨年のペトレンコ指揮の交響曲七番の指揮のそのプログラムでの合衆国ツアーでその流れに明確な終止符が打たれた。そのことは自明と認識としていたのだが、シオニズムとの関連に迄は興味が向かわな...音楽的シオニズム

  • 人類共生を訴える声明

    木曜日の夕刻に一斉に通信社から流された。ハマスによる誘拐拉致事件に発端とするガザでの人道的クライシ7日のイスラエル国内でのハマスの武装集団による国境線での非人道的な行為が起こり、ベルリン在住のドイツ人シャニ・ラウクへの死への蛮行は映像としても伝えられて、反テロアピールとして独官邸など独各地ででイスラエルの国旗が翻った。反旗ではなくてイスラエルへの全面的支持が表明された。異例のことであり、イスラム教徒やアラブ人もユダヤ人に並んで多く住んでいるベルリンではそれに対する反感から、市街地ではイスラエル支持のアピール行為に対抗するように大きな紛争が起こり学校でも暴力事件が起きた。その時点で、各管弦楽団などではイスラエル支持の催し物が行われたりしたようだが、ベルリナーフィルハーモニカーには特に大きな期待を以て企画が課...人類共生を訴える声明

  • 年末年始の発注を纏める

    クリスマスから年末年始の準備。なによりもその期間に休業となる肉屋に発注しておかないといけない。クリスマスイヴに取りに行って年始は第二週からとなる。今回は23日が土曜日なのでそれが最終日となり、新年は8日が月曜日となる。つまりそこ迄の肉類を発注する。勿論スーパーはその間も三日間の休み以外は開かれるが、普段買わない肉はわざわざ買わない。そこで一括発注となる。昨年11日に注文したのは、栗ザウマーゲンとトリュフの入ったザウマーゲン、シュヴァルテンマーゲンという燻製したものと、リースリングの煮凝りだった。昨年は初めて量を押さえた。理由は新年二週間目に何かが残るのを避けたかったからである。お客さんが来るようなことがなければ、それ以上には必要がない。さらに来年は一月の第三週目の頭には出かけたりフランスのスーパーに寄った...年末年始の発注を纏める

  • 究極のフェティシズム

    木曜日には11月のバーデンバーデンでのラフマニノフ記念フィラデルフィア演奏会最終日の放送がある。三日通うのも辛く、週明けにベルリナーフィルハーモニカーのフランクフルト公演があったので出かけなかった。トリフォノフが何か弾くなら出かけたが、ネゼサガン指揮のラフマニノフ演奏は初日の二番においても繰り返しなしで、それだけでもペトレンコ指揮の演奏のように取り分け見識が見つからなかった。そしてコロナ前にベルリナーフィルハーモニカーツアー公演で聴いた交響的舞曲の下手な演奏は堪忍して欲しかった。そしてネットを検索しているとArteで予定通り年末に最終日二日の演奏を再編集した番組がTV放送並びにネット配信される。つまり、土曜日に演奏された「パガニーニの主題によるラプソディ」がメインに組み合わせられる。そして、土曜日の生中継...究極のフェティシズム

  • 演奏会と劇場での相違

    トリフォノフ演奏の「パガニーニの主題によるラプソディ」他が放送された。やはりマイクを通してもネゼセガンの指揮が悪い。楽団も前半はサブの面々しか出していないのだが、指揮さえしっかりしていたならばやれる楽団である。ペトレンコが出てくるまでは頂点の領域でここまで指揮で変わると思ってもいなかった。それは後半の交響曲でのようにじっくり時間をかけて練習しておけばある程度出来るのとは大違いだ。ペトレンコ指揮で日本でも同曲を演奏したようで、その練習回のミュンヘンでの演奏が放送されていた。勿論その時のピアニストのイゴール・レヴィットとはなにもかも違ってその反応速度も要求されるものも違う。しかしペトレンコも協奏曲となると合わせることに全力を注いで、それは歌手に合わせる時よりも遥かに徹底している。そうして合わせれる実力が全く違...演奏会と劇場での相違

  • 資料整理の枝払い

    書類を整理した。まだ片付いていない。一時間以上は掛かった。先ずは音楽祭や催し物のチラシ類で、嘗てネット情報が限られていたころの遺物である。有名音楽祭でもネットで情報は得られなかった。ホームページすらなかった。バイロイト音楽祭の拝見出来ない残念のお便りを郵送されたプログラムと一緒にファイルしてある。いざとなれば断り回数で配券をお願いできたからである。今は昔の感が強い。バイロイトの場合はお断りばかりで、配券からその後のコンタクトへとは中々進めなかったが、ザルツブルクは金さえ準備すれば大抵入券出来るのでなんだかんだとコンタクトがあり、それも今のように電子メールは普通ではなく、急ぐときには電話かファックスを使っていたような頃である。それも外国であるからそれなりの電話料金も発生した。だからもう判読不能の熱感光のフッ...資料整理の枝払い

  • 変わるヴェクトルの大小

    急に暖かくなった。ジャージのパジャマを出したが、暖房を抑えてもまだまだ暖かいので、薄いのに着替えて、再来週以降の次の寒波に除けておこうかと思う。兎も角週明けは暖かく、片付けものも済ませたい。掃除も室内が明るいと進む。先ずは書類の整理である。先日カセットデッキのベルトが壊れていたのを発見したが、その前に八年程問題のあったLPプレーヤーの雑音振動が収まったようなのを確認した。問題はACシンクロナスモーターから出る雑音でLPを半面以上演奏すると雑音が出てきていた。その都度、モーターシャフトに固定されているゴムベルトを掛けるプーリーを外してシャフトにグリースを塗るなどして誤魔化さなければいけなかった。よって追々とは長時間再生も叶わず、必要な音盤を選んでさっと再生するというだけの使用法しかできなかった。MCカートリ...変わるヴェクトルの大小

  • 社会文化的な意味あい

    走ろうとしたら時計がなかった。忘れたので先日電池を入れ替えたところの万歩計を使った。上りで18分を切っていて、歩数は1780歩程だった。明らかに時間は短く出る。先日頑張った時でも18分台だったから、この朝は20分を超えていて23分ペースだった。今回はどうも誤差が大き過ぎたようだった。下りて来て30分台3800歩で、下りは比較的正確だったかもしれない。気温は上がって摂氏5度を越えて襟巻も要らず手袋だけだったので走りやすかった筈だが、パンツが膝にこびりつくようで走り難かった。金曜日のスカラ座からの批評が色々と出ている様であるが、劇場からのYouTubeのミュンヘンのティーレ氏のそれはいつも緩い。音楽が分かっていないのだから仕方がないが、これだけ緩いと名演を批評した時のその的確さが疑われることになって信憑性がな...社会文化的な意味あい

  • やるべきことを達成

    ミラノからシーズン初日の中継があった。時差中継で幕間をカットしてあるのですんなりと長いオペラ「ドン・カルロ」を何かする傍らで流した。音楽的には冴えず、気になるのは友人のソロ奏者が乗っているかどうかぐらいだった。いつも目が行っていないことを確認するので一年おきで変わるのだろう。来年計画されているペトレンコ指揮「ばらの騎士」には乗っていると思う。演出も芝居以前に舞台設定や服装がミラノファッションにもならずで興味がわかなかった。敢えて暗くしているのだろうが、シラーの原作にしてもなんでも今更そうしたところに感情移入できる人がいたらおかしい。ああいう舞台でもト書き通りと尊重する人がいたならばオペラのドラマテュロギーには無関係な人だろう。そのドラマの為に全ては作曲されているので、要するに音楽にも無感傷なのだろう。流石...やるべきことを達成

  • アシスタントとしての実力

    ミュンヘンからクリスマスチャリティーコンサートが生中継された。モーツァルトの「イドメネオ」が初演されたキューヴリエ劇場からだった。昨年「ブルートハウス」の再演で音響も確かめたが素晴らしい劇場で、同じモーツァルトの所縁のあるシュヴェツェインゲンの夏の離宮のロココ劇場のように軋まない。それだけ手が入っているということでもあろう。そしてそこの主がミュンヘンに移ってからの自作自演初演だった。因みにそこでモンテヴェルディの曲を挟んでのハース作曲「ブルートハウス」こそはオペラの三大作曲家として歴史に残る上演となった。さてそこでフランクフルトの市立劇場の音楽監督に抜擢されたグックアイスが指揮するということでお手並み拝見であった。11月にも就任最初の新制作「グランマカーブル」の評判も悪くなくて出かけようかどうかの選択肢も...アシスタントとしての実力

  • くっつかない米粒ヌードル

    最初の寒気は過ぎた。それでも咳をしている人は増えた。走るにも僅かな陽射しの間に済ましたい。谷の林道は陽射しが強く当たる所以外は真っ白になっていて、自転車ともう一人に続いて三人目の足跡で、動物のそれはほとんど見かけなかった。バムビなどもどこかで過しているのだろうが分からない。季節柄安売りのモッツァレッラの賞味期限が来たので、食し方を考えた。ネット情報ではオーヴンにかける方法もあり、以前は茄子の上に乗せた。茄子もないので先日購入したバリラの米粒ヌードルを合わせてみることにした。スープの為に購入していたのであるが、時間通り10分茹でて、同時に準備したトマトのソーズに刻んだそれを入れて、ヌードルの上に全てを掛けてオーヴンにかけた。心配していたのは、米粒ヌードルがくっつくことだったが、そういうことはなくて、綺麗に皿...くっつかない米粒ヌードル

  • 若い時からの伝記

    寒い、籠り部屋への避難を考える。階下でヒーターを強くかけるなら狭いところに籠った方が効率が良い。しかし日が明けると寒気は緩む。氷点下から抜け出る。12月であるから陽射しがないうえに、零下数度はあまりこのワイン街道ではない。年が明けての陽射しが射す厳寒とはまた異なる。特に階下は陽射しが勝負で、屋根の雪で明るくても直射日光とは異なる。流石に走りに行く危険は冒さなかった。明けてからも足元が悪くても氷点下とは違う。これだけ冷えるとヒーターにくっついていても寒い。小さな部屋に籠りたくなる由縁である。仕方がないのでカロリーのあルヘルムートコールの好物に濃くのあるリースリングを合わせた。それでも温まらないので熱いダージリンを淹れて、トリノから中継されたベルクの作品六を大きな音で流す。チョコレートでも甘いものを摘ままなけ...若い時からの伝記

  • 新鮮で刺激的な展開

    (承前)フランク・ザッパの命日は12月4日らしい。金曜日に演奏された録音を聴いている。最初の「WhileYouWereArtII(1986)」のシンセイザー擬きは名演であるが、調べると2016年にプラハで管弦楽団版が初演で、録音等がネットで容易に見つからないので、演奏回数は少ないのだろう。指揮者エンゲルは初演魔であるとともに、昨年のハース作曲「ブルートハウス」指揮のように再演若しくは再再演ぐらいで振ると決定的な演奏を行っている。二曲目に演奏された「RevisedMusicforLowBudgetSymphonyOrchestra(1969)」はイエローシャークという企画で、ザッパの死の直前にフランクフルトのアンサムブルモデル―ンで演奏するようにアスキンという人によって管弦楽化されたシリーズのようで、オリジ...新鮮で刺激的な展開

  • 放射冷却の待降節初日

    谷は摂氏零度だった。零下にはなっていなかったので足元がつるつるするようなことはなかったのだが、十分に寒かった。流石に口で息するのは憚られた。樵が入っていて早急に必要な薪用の丸太を切って積み込んでいた。クリスマスマーケットなどの木材等にも使うことがあるのだろうか。土曜日には広場でも何かをやっていたが寒くてもう一つ盛り上がっていなかったような。冬タイヤはこうなると走り心地がよい。走る足元の靴下も厚いものを使ってもいいかと考える。靴を新しくするまでは筋を傷めたりと怪我をしないように注意すべきだろう。以前よりも寒さを感じるようになった気もするが、同時に体重も増えていて、夏前よりも5㎏は増えている。運動量は落としておらず若干食事量は増えたかと思うが、アルコール量は増えてはいない筈だ。基礎代謝量が若干落ちているのかも...放射冷却の待降節初日

  • 凄まじい肉感的な音響

    金曜日の生中継を聴いた。想定していたよりも名演だった。一つには音響が整えられていた。当夜のプログラムはスターロックミュージシャンのフランク・ザッパの命日に故人の曲に二曲と世界初演一曲そしてドイツ初演、改訂版初演の五曲で構成されていて、大きな交響楽団とジャズ奏者そして声が組み合わされた作品が演奏されるとものだった。ジャズ奏者としてトロンボーン奏者で作曲家のアレックス・ぺクストンの二曲が自作自演で演奏されて、新曲には最後に演奏された作曲家のジェニファー・ウェルシュが声出しするという構成になっていた。毎年のようにこのシリーズを振っている指揮のエンゲルがこの企画にどのように関わっているかは分からないが、聴き甲斐があった。ぺクストンの曲はリコルディ―で出版しているようだが、ジーメンス財団が奨励していて今年最も話題の...凄まじい肉感的な音響

  • セカンドフラッシュの濃く

    デスクのLED電灯で気が付いた。昼光色にしても一番弱くても使えることを。調整が容易く調光器の必要がない。とても合理的だ。夜も赤く一番弱くて使える。初めて気が付いたのはデスクスタンドを替えたのはこの春で、電球をLED化するときにネジ壊して仕舞ったからだった。そして昼でも一番暗くなるこの時期に以前はどうしていたかと考えると冬籠りで寝室に津よいデスクランプを点けていた。就寝まで殆ど点けていたことになる。しかし今はまだ籠っていない。それでは昨年はと考えると、この時期のデジタルアムプを購入して寝室で音出しなどを考えていたので、12月には籠っていたことになる。今年はここで移らなければ籠らないことになるかもしれない。そして何時ごろから冬場に籠るようになったかとしらべてみた。やはりフクシマ後の2012年に自主的に省エネル...セカンドフラッシュの濃く

  • 黴取り処理で備える

    シャワーのカーテンを洗った。二回目だと思うが黴が生えているのに気が付いたので、もう一度黴取りをつけて洗った。つまり酸素系漂白剤から塩素系に移してもう一度処理した。それでも折り目の中に黴のあとがあったので、アイロンで熱処理後に再び黴取り剤を塗布しておいた。流石にこれだけ処理しておくと黴が広がることもない筈だが、汚れの具合等も気になるところだ。前回はそれで以って使用を中止して、同様のものを購入した。素材のポリエステルはしっかりしているので使えるのだが、こうした汚れをいかに防ぐかである。頻繁に洗濯するのも清潔でいいのだが、生地そのものではなく縫い目などに負担が押し寄せてほつれなどの原因にもなる。先日序に発注した小物が先に届いた。先ずはスポーツ時計の電池切れの時に使えるように車に入れてある万歩計のボタン電池である...黴取り処理で備える

  • 索引2023年11月

    最早創造性がなければ2023-11-30 雑感必ずしも希望ではなくとも2023-11-29 ワイン強烈な破壊力の音源2023-11-28 マスメディア批評時代がまだついて来ない2023-11-27 文化一般残るは最後の一枚2023-11-26   文化一般タイヤ交換の予約完了2023-11-25 生活ハイな気持ちで走る2023-11-24   文化一般コロナ前から丸四年間近2023-11-23   雑感拍手喝采する意義2023-11-22 文化一般歴史の波に沈む島国2023-11-21 文化一般英雄の慰霊記念日2023-11-20 料理パロディーの様なもの2023-11-19 文化一般朝起きラディオ放送録音2023-11-18 マスメディア批評HeroInProgress2023-11-17 音音楽の楽し...索引2023年11月

  • 最早創造性がなければ

    寒い中を走った。日没が16時34分であったので、16時過ぎに出て行ったのでは急ぐしかない。急いで準備体操をしていると二匹の犬を連れたオヤジが来て、先に坂を上って行った。それを追いかけて抜かすと、寒いから息苦しいねと言われた。必死のパッチの走りである。追い越すにも一匹の犬が着いてきて、抜いてからも離れてくれない。するとこちらも犬に抜かれても歩いているおやじに抜かれる訳にはいかないので頑張る。そこまで頑張ったのは久しぶりで、急登を過ぎてから少しは息を抜くところだが、まさかここで歩いているおやじにに抜かれる訳にはいかない。兎も角犬の息や足音が離れることはなかった。折り返し点が眼に入ってきたので流石にダッシュしたのだが、最後には犬たちは横道に入ったようで差が分からずだった。そして折り返し点18分30分は今のコース...最早創造性がなければ

  • 必ずしも希望ではなくとも

    冬タイヤを履いた。雪に間に合った。幸いワイン街道からマンハイムのラインネッカー地方には雪はなかった。降ってはいたのだが、霙混じりだった。待ち時間も20分ぐらいで、その間に新車試乗の話しなどをしたのでとても効率が良かった。未だ試乗車は来ておらず、年末ぐらいになるということだった。そして今直ぐに発注しても2月には納車になるということで、発注が溜まっていないことが大きいらしい。だから新聞等でも本当の試乗記が出ていないことは分かった。だからそれ程急いで発注する必要もなくて、試乗してからでいいということになった。資金を用意する都合などを考えて上手く運びたい。配達された洗浄液5リットルを5.3リットルの入れ物に注入すれば零下60度まで不凍になるが、サンモリッツに行くようでなければ中欧では不要である。この冬は精々ハルツ...必ずしも希望ではなくとも

  • 強烈な破壊力の音源

    夕方初めて放送があるのを知った。無事に放送を録音も出来た。6月からの「アシジの聖フランシスコ」公演二回目の公演の中継録音だった。この回だけはアムステルダムに出かける予定で準備していたので、片方がキャンセルになっても出かけなかった。中間部分のオープンエアーには暑すぎたからだ。しかしこれで全公演の演奏は一部でも聴いたことになる。オープンエアーの部分は容易に収録できないので、一幕と三幕だけの放送であった。先ずは一幕の音楽が重いのに気が付いた。基本的にはライヴでもバスの出し方等は絶えず注意して聴いているので、舞台の上でその様な印象はあまりなかったのだが、各々の場面にとても大きく影響しているのが分かった。指揮者エンゲルを昔のクナッパーツブッシュとか2メートルの巨人クレムペラー指揮としか比較仕様がない強烈な破壊力の源...強烈な破壊力の音源

  • 時代がまだついて来ない

    6月に購入したセカンドフラッシュのダージリンが底を突く。9ユーロ程で90グラムであったが、十分に楽しめて未だに美味い。そこで今回もセカンドに拘った。夏の摘み取りということで、初夏のファーストフラッシュよりも味が濃い。ファーストは香りが命なので、本当に新鮮でないと美味しくない。真空パックは新鮮さを保つが、緑茶の新茶程でなくてもやはり新しくないと香が飛ぶようだ。勿論開封してからの寿命は短い。そういうのを高く買っておいしく飲み干す自信がない。だから味を楽しむセカンドとなった。因みに秋口になると濃くだけで、通常のミックスはそれを上手に調整している様だ。抑々紅茶は緑茶と異なり発酵作業が伴っているので、それほど酸化が進まない筈なのだが、それでも新鮮な茶っ葉を早く飲み干す方がおいしいのは間違いなく、セカンドの新鮮そうな...時代がまだついて来ない

  • 残るは最後の一枚

    ペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの日本ツアーも日曜日で終わる。最後にブラームスの表プログラムとBePhilと呼ばれる日本のアマチュア―演奏家の演奏会で終了する。天覧が予定されているようで、BePhilも欠かせないだろうと思うが、どうなるのか。既に裏プログラムのレーガーとリヒャルト・シュトラウスもそして前日の表プログラムもNHKによって収録されたようだ。特に前者は決定的な演奏となっている筈なのでとても楽しみである。今朝は走りに出かけた8時半頃でも摂氏2度だった。そして風があるので冬真っただ中となった。そして今でもワイン地所に黄色い葉が付いている。秋がなかった、それは確かだ。異常気象が葡萄にどのような影響を与えるのか。走っているとごそごそとバムビが前を横切った。この辺りは狼でなくてよかったと思う。走...残るは最後の一枚

  • タイヤ交換の予約完了

    急遽タイヤ交換を予約した。外気温摂氏3度を下回るだけでなくて、降雪が迫ってきたからである。試乗と組み合わせようと思っていたがその様な余裕はない。積雪を避けて動こうと思っても、平時零下になると怖くて乗っていれない。最も早くて週明けがあったので入れておいた。なぜならば週中盤の予想最低気温が零下三度とか五度になるとお湿りが来るとサドンデスだ。スーパーどころか走りにも行けないからだ。翌日電話が掛かって来て、格納してあるタイヤを準備するのにギリギリなので一日ずらせないかと言われた。幸い雨の予定でもそこ迄は氷点下になりそうにないので、凍結は避けられる。何とかなって欲しいと思う。兎も角約束当日に積雪もなく、氷の雨もなくて、安全に支店まで車を走らせることが出来れば万々歳である。冬タイヤに替えて仕舞えばどうにでもなれである...タイヤ交換の予約完了

  • ハイな気持ちで走る

    日没時刻を挟んで走った。車外外気温は摂氏2度だった。空が蒼いので明るいと思っていたら、予定通り日没になった。流石に裸では走れないので今冬初めてパンツを履いた。前回は未だ裸で走れたので、上りだしで後ろからマウンテンバイクが近づて来て、後ろを振り返らずにいたら結局折り返しで挨拶となった。「よく走ったね」と言われても、平らになったとこで抜かなかったのは向こうがちょっと遅い。途中で休んでいたのか?勿論こちらも早く走れば抜かれるか抜かれないかは分からない。しかし軽く走っているときは競歩の人に抜かれている。自分自身はクライミングやツアースキーの為に足の蹴りを弱らせたくなく、手っ取り早い運動なので走っているのだが、山道では競歩の方が険しくなれば早いのだろう。更に今度はパンツを履くとなれば膝への抵抗は少なからずあり、足が...ハイな気持ちで走る

  • コロナ前から丸四年間近

    久しぶりに快晴になって、この冬一番の寒さとなった。前夜にベットを冬仕様にしていたので気持ちよく寝れた。序に直ぐに洗濯可能となったのが喜ばしい。年内の掃除も籠り部屋から居間へと、あとはなんとかなうだろうか。陽射しがあると熱い程の陽射しが通って来る。これだけで窓掃除の甲斐があり、これが無ければ遠に寝室に籠っていた。居間に上手に薄く広く暖房を入れれるようになったので、寝室の暖房を避けられている。恐らくこの方が消費量が少なくなる筈だ。ここに住んでから最上階の為に暖房が上手く行ったためしがなかった。しかしこうして暖房を薄く入れられるような安定度が保たれれば理論的に最も効果を高められる可能性がある。コロナ前にドイツで逸早く熱を出した。カールスルーへのグリーエンの展示会に出かけた時に体調を壊した。その前に聴いたのがムー...コロナ前から丸四年間近

  • 拍手喝采する意義

    川崎での関東圏初の表プログラムAが演奏された。SNSでの反響からベルリンの初日から七回目のブラームスが漸くものになってきた印象を得た。特に二楽章に数人の人たちが言及している。これはペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーツアー演奏会で起こる進化で、一番最後に交響曲の一楽章が完成する。東京のサントリーホールで更に二回演奏して、再演は復活祭となる。東京の聴衆であるから、傷とか揃う揃わないとかの視点が出て来て、そして流石にマーネージメントのあり方として、合意の下での演奏と指揮者の関係とかどちらも殆ど音楽とは関係ないことが呟かれる。それでもブラームスの第二主題に期待したところでそれよりも「遥かに想定を超えた音」が聴こえたとか、「完全に放出しきらずに統制された二楽章が絶美」だとか、異なる人からその演奏を髣髴させる...拍手喝采する意義

  • 歴史の波に沈む島国

    ベルリナーフィルハーモニカー東京初日のSNS上の反響を追っていた。ほぼどの程度の演奏が行われているかは想像できる。個人的な関心はそれ以上にどのようにその土地の人に受け入れられているかであり、これは自分自身が演奏会に行く時の関心として平素から同じである。なによりも直ぐに気が付いたのは関西公演とは異なって東京での反応は昭和の時代に知っていたそのものと全く変わらない事である。基本的に東京は音楽学生だけでなく所謂玄人の比率が圧倒的に高い。反対に関西は好事家要するにディレッタントと呼ばれる層が中心となっていて、こうした催しものを支えている。そうした聴衆の層が全く異なる。そのことは指揮者のペトレンコも十分に情報を得ていたと思う。そうした聴衆層の差が齎す演奏会の反応が興味深い。全体の印象を総合すると、ベルリンのフィルハ...歴史の波に沈む島国

  • 英雄の慰霊記念日

    フランスで購入したブルゴーニュを開けた。オートコーテドヌイ2021年ものだ。残念乍らコルクがいかれていた。抜いた時に直ぐに分かった。価格的に20ユーロしないものだから、寝かしておく必要もなく、よかったが、いいものならば精神的なダメージ受けた。案の定その若干かびた様な味はどうしようもなく、レストランならば直ぐに好感させる代物だ。だからレストランは60ユーロ近くの価格となる。スーパーで購入した日常消費品なので仕方ないが、実はこういう例はドイツのリースリングを購入している中では殆どない。醸造元で購入するワインの管理がいいこともあるが、コルクの不良に関しては管理とはあまり関係ない。当るか当らないかだけだ。勿論高級なワイン程管理された上質のコルクを使うので当るケースは少ない。しかしドイツの醸造所が多くスクリュー型の...英雄の慰霊記念日

  • パロディーの様なもの

    週明けに入浴した。散髪の前であった。前回の入浴は10月前半出たので一月振りの様である。間にもう一度浸かったかもしれないが記録にはない。先日購入したブルゴーニュの一本はなぜか高価だった。2018年産が欲しかったので手を出したのだが、なぜかはよく分からない。数ユーロ高めの価格設定なのである。割に大きな醸造所なので、改良などもしていて、価格を上げる理由があったのかもしれない。ネットで調べると、細かな試みをしているのはあるようなのだが、これという価格の上昇の根拠は分からなかった。飲み頃に早く開けて試してもみるのもいいかもしれない。何事もお勉強である。先週フランスで購入したサヴォアのチーズがまだある。パンとバターさえあれば有効期限まで楽しめる。パエリアはまだ余っていたので温めて楽しんだ。エビは400グラム購入したの...パロディーの様なもの

  • 朝起きラディオ放送録音

    烏龍茶の鉄観音を飲んでいる。昔から名前は知っていたが、今回初めておいしいと思った。先日から感じていた甘みは鉄観音の特徴らしい。水蜜桃風味とある。熱いお湯を注いでも書いてある通りに煎れれば甘い。急須を暖め、そこに入れたお茶から香りが出ているところに、予洗をする。中華ものは洗うぐらいがゴミが出て気持ちがよい。そこに熱いお湯を注いで一分ぐらいで甘みが出る。真空袋に入っていて、そこには新鮮とか書いてあるのだが、小さな文字の講釈は読めない。何か要らぬことが漢詩で書いてあるような気がする。なによりも許可番号だけで製造者が書いていないのが怪しい。いい山にいい水そこにいい茶が出ると書いてある。無事散髪をした。年内最後になる短さにはなった。ハーヴェストカットしてくれと頼んだ。葉が落ちて、秋の葉狩の様な感じになった。やはり気...朝起きラディオ放送録音

  • Hero In Progress

    (承前)木曜日には日本公演二夜目の名古屋で初めて夏のツアーのプログラムが演奏される。嘗てなかったようなレーガ―曲の演奏と共にカラヤンが得意とした「英雄の生涯」が演奏される。前者については語ることは沢山あるのだが、後者について一先ずこれで纏めておきたい。特に先週フランクフルトで聴いた演奏は、その音楽的な不協和音のエッジの激しさとしても前年にそこで演奏されたマーラーの交響曲七番にも匹敵するところがあり、夏のツアーでは得られなかった音響で来年の復活祭の楽劇「エレクトラ」への碑ともなっていた。更に弦楽的なヴィヴラートの扱い方などは既述したように明るさによって際立つような奏法が徹底していた。それだけでもそこからの透明性は瞠目する効果であるのだが、楽曲全体としてのつまり純音楽的な全体的な印象がどれほど纏まっていたかと...HeroInProgress

  • 音楽の楽しみ方の教示

    ベルリナーフィルハーモニカー日本公演初日が高松で催された。その反響をSNSで追っていると感慨深い。一つには前回2017年のペトレンコ初訪日のそれと比較するからだ。その時はミュンヘンの音楽監督で、東京のみでオペラ公演以外に演奏会を二回行った。前年既にベルリナーフィルハーモニカーのシェフに選出されていたのにも拘らず、なぜか日本での反響は今一つはっきりしなかった。色々な背景があると思う。なによりもの相違は、管弦楽団が座付きだったので、特に演奏会ではしゃっきとした演奏とはならない。それは先月の「千人の交響曲」演奏会でも同じなのだが、それはアンサムブルの性格が違うということでしかない。実際にはヴィーナーフィルハーモニカーをペトレンコが振っても殆ど価値はないのだが、ミュンヘンの楽団であると断然価値がある。よって日本で...音楽の楽しみ方の教示

  • 舞台に現れるメダリスト

    (承前)フィラデルフィア管弦楽団演奏によるラフマニノフ祭りについてまだ書き切れていない。そしてこの演奏会もベルリナーフィルハーモニカーによるアジアンツアープログラムも九月の二つのツアーのプログラムもそれどころかファイニンガーの全貌の展示会にも密接に関係している。ラフマニノフ祭りでは集中して聴くことであまりにも耳につくディエスイレスのグレゴリアン聖歌の節をまった中になることで、この作曲家の独自の書法に否応なく向き合うことになる。そこでは合衆国へと向かってからのジャズの要素も使いながらも、その有名なしつこい旋律線などへの視座も変わってくる。なによりもピアノの名人がピアノを使ってどのように筆を進めていったかなどを思い描くと面白い。既にお勉強の時から右手左手の上行下行には注目していたのだが、その長身の大きな手を使...舞台に現れるメダリスト

  • 二極化によって描かれるもの

    明日火曜日からベルリナーフィルハーモニカー日本公演が始まるらしい。先ずは高松で表プログラムのブラームスらしいが、木曜日の裏プログラムの名古屋公演に向けても、纏めておきたい。夏のツアープログラムとしてルツェルンで聴いたのだが、先週フランクフルトでの壮行演奏会があったので敢えて言及せずにいた。特に前半のレーガー作曲「モーツァルトの主題による変奏曲」はこの作者の演奏史としても重要で、20世紀前半の音楽の重要なマイルストーンであったことを示した演奏会だったことは既に言及した。そして後半の「英雄の生涯」に関しては創意からすればとても喰い合わせの悪い、つまりレーガー自身が明らかに嫌悪している世紀末の音楽とのカップリングとなっている。そうした二極化によって描かれるものは。これだけで画期的なのだが、それに表のプログラムが...二極化によって描かれるもの

  • 暖房を入れ始めた週末

    週末から暖房を入れた。陽射しなく雨勝ちの湿気で冷えてくるようになってきた。しかし篭り部屋に急がないようでよくなったのは、窓ガラスの適時の清掃と事務机横のヒーターにお湯を流すようになったからだろう。熱くなるような迄の勢いは期待していないのはその上にリモートスピーカーが設置されているからだ。しかし穴を塞ぐことで直截な熱を避けたことで使用可能となった。これで同時に寝室のある吹き抜けロフトの天井裏まで温まってくれれば部屋ごとの暖房もあまり必要がなくなる。それだけでもう数週間凌げるならば暖房を節約可能となる。咳が出たり頭痛がしたりの症状はフィリーを聴きに行く頃から表れたが大事に至らずで、身体も冬型になって来て太った。ランニングは摂氏一桁でも先日購入した7インチのショーツが暖かめでエステルのTシャツにフリースだけで走...暖房を入れ始めた週末

  • 七艇のコントラバス

    デジタルコンサートホールを観た。極東ツアーでの表のプログラムAを観る為だ。なによりも懸案のブラームス交響曲四番である。今回の日本公演ご招待の企画でただ券が配られていた。その一つの二日券を使った。ざっと流したが、モーツァルトもベルクも上手く行っていて、後者の完成度も高く、歴史的に最もいい演奏が東京でも披露されるだろう。ブーレーズ指揮などでははっしょっていたものが全て聴かれる筈だ。改めてじっくりと聴いてみたいが、そこでは八艇のコントラバスで、ブラームスでは七艇になっていたので、新聞評での八は誤りだ。さて肝心のブラームスであるが、試みは確実に為されていて、特に四楽章の短調への流れから今度は再現に入って26変奏のホルンから213小節のオーボエのピアノからリタルタンドまでで感動した。そしてピューアレグロのコーダへと...七艇のコントラバス

  • ピアノを弾くのも野蛮

    今年最後の音楽会だった。ローマの聖チェチーリア管弦楽団と18年間そこに君臨した指揮者パパーノによる最後のツアーだった。興味ありどころはこれだけの長い体制は最近では珍しく最後まで上手く行っている様子であった。指揮者の指示も楽員の力量も発揮できていると確認できた。特に最近お国ものを振ったインキネン指揮の酷い演奏で聴いたシベリウスの「エンサガ」は見事な演奏で、往路に車中で聴いたヴァンスカ指揮交響楽団のものよりも良かった。サイモン・ラトルなど英国の指揮者はシベリウスを得意にしているというのを改めて感じた。その演奏もとても制御されていて、それが曲の構造や魅力を明らかにしていたのは、勿論その演奏技術上の秀逸さでもあった。同時に一曲目のケルビーニの序曲でも兎に角カンタービレの歌い方が統一されていて心地よい。それはとても...ピアノを弾くのも野蛮

  • 虹の架かるレーマーベルク

    火曜日の演奏会の評も出ている。フランクフルターアルゲマイネ紙の方は本紙には遅れているのか載らないのか知れれないが、ネットではレーガ―を絶賛していて、見出しの「対位法のアクロバット」はまさしくその演奏でもあった。有料記事なので詳しくは分からないが、気になるのはダイシンへの評価ぐらいか。個人的には金曜日はバーデンバーデンで初めてローマの管弦楽団を聴くので、そのあとでアーカイヴ化された極東旅行のプログラムAを無料券で聴こうかと思う。初日の批評などでほぼ分かってはいるのだが、ほぼミュンヘンでの指揮を成功させているという印象である。朝晩寒くなってきたので薄く暖房が効くようになってきた。それでもまだ篭り部屋に行こうとは思わないので、それほど寒くはない。来週明けに床屋も予約していた。しかし目安である外気温摂氏三度の予報...虹の架かるレーマーベルク

  • 透明なモーゼルワインを

    (承前)アルテオパーに出かける前にレーマーベルクに出かけた。旧都市再開発後初めてだった。何処がとは認定できない程であるが、明らかに上質のルネッサンスの面影が蘇っていた。そこのシルンという美術館で米国生まれのファイニンガーの全貌を網羅する絵画を鑑賞してきた。集めてみるととても魅力的で、ニューヨークのドイツ系ヴァイオリニストの音楽家庭出身なだけに、その色彩の構造も音楽的であり、時間をキャンヴァスにも表現している。16歳の1886年に母親のピアニストとの演奏旅行に欧州に同行している。自らも音楽を学び1901年にシュナーベルの弟子のユダヤ系女性のピアニストと結婚、そして所謂ベルリンの分離派に1909年に参加している。多くの人にとっては、1937年にナチの政権奪取から米国に帰還してからの摩天楼の絵画が有名ではないだ...透明なモーゼルワインを

  • 芸術の歴史的意味合い

    フランクフルトでの壮行演奏会、レーガー作曲「モーツァルトの主題による変奏曲」は歴史的な演奏だった。なによりも明快さは作曲家の求めるものであって、それは音色としても構造の明快さにもなっていた。この曲は教育者養成教育プランの課題にもなっている。題目は、「バロックから現代の音楽への変奏」となっていて、要するに音楽などを教育する者はそれぐらいの視野を持っていないといけないという卒論程度のものであろうか。キリル・ペトレンコは、レーガー作曲を音楽的に、近々では「ハイドンの主題による変奏曲」からブラームス交響曲四番、そしてシェーンベルクの「管弦楽の為の変奏曲」への演奏のプロジェクトの中に組み込んでいた。抑々モーツァルト自体の主題後半の繰り返しの変奏に目を付けたレーガーが、最後に作曲した大曲であり、暴飲暴食で死亡した作曲...芸術の歴史的意味合い

  • 目線が向かうところ

    (承前)バーデンバーデンでのラフマニノフ祭は復活祭に続いて評価されるかもしれない。理由は生誕百五十年の作曲家と最も関係の深いフィラデルフィア管弦楽団で少なくとも三つの交響曲と、そこで1927年に初演された最後のピアノ協奏曲、そして1934年の「パガニーニ二主題によるラプソディ」など四曲などが三日間で演奏された意義は大きい。1936年の交響曲三番や1941年初演の交響的舞曲やオーマンディ指揮の楽曲は特に後者はコロナ中止前にフランクフルトでベルリナーフィルハーモニカー演奏で聴いていたのでその必要もなかった。ストコフスキー指揮初演されたそのフィラデルフィアサウンドは一貫して想像するることも可能で、特にアンサムブルの在り方はラフマニノフの創作に影響を与えていることも、その木管陣の扱いからなどに見て取ることが出来る...目線が向かうところ

  • 拡充するレパートリー

    バーデンバーデンに二日通うと疲れる。朝の晴れ間に走っておいたので猶更だ。往復94km程なのだが、二日目が二時間早く始まるとなると余裕がなくなる。初日にフランスで買い物を済ませておいた理由である。今回は一週間後にもう一度機会があるので最低の物しか買わなかった。それでもブルゴーニュ二本を購入して、チーズやキシュなどを購入すると60ユーロを越えていた。一本は二十年ほど寝かせろうというワインだが、2018年産でなくて2017年産だったので、金曜日に2018年産の先日飲んだものがあれば買い足す。通常はスーパーが特別買い付けしているようなブルゴーニュのピノノワールの中から所謂ネゴシアンによって外国市場に高く売りつけられているような著名地所の近くのヴィラージュとか地域指定ものを選ぶ。価格では出来るだけ30ユーロを越えな...拡充するレパートリー

  • 明確なブーイングの意味

    フィリー、フィラデルフィア管弦楽団を聴いた。合わせて三回目だと思う。最初はムーティ指揮の日本での公演で、二回目はルクセムブルクでの現在の体制になってからである。オーマンディ時代は聴いていない、アメリカの管弦楽団にあまり興味がなかったからである。前回聴いた時もその技量の程度を見極めたかった。超一流管弦楽団であっても世界でどの位置にあたるかを見極めたかった、それによってペトレンコ指揮でのベルリナーフィルハーモニカーを位置づけたかったからだ。夏のメトの管弦楽団は態々飛んできてコンサートをやる価値は全くなかったが、フィラデルフィアは何度でも聴きたい楽団である。なるほど全盛期のコンセルトヘボ楽団のような精妙なアンサムブルはないのだが、カーティス音楽院でのエリート教育の集団で、そこのサウンドが培われている。ホームでも...明確なブーイングの意味

  • 暗い井戸の中をじっと覗く

    韓国日本旅行に向けての初日の評が出た。ベルリナーフィルハーモニカーの極東ツアーへのプログラムがベルリンで演奏された。モーツァルト、ベルク、ブラームスで、ベルクに関しては既にイタリアでの解説付き演奏会が生放送されていた。今回も予め曲への解説がヴィデオで為されている。そしてモーツァルトは地元紙でも振り返ると見事なプログラムングだったと絶賛されている。個人的に取り分け興味があるのは、この曲を前に聴いたのはカラヤン指揮であり、それは「ハイドンの主題による変奏曲」に続いて演奏された。後者は九月のルクセムブルク公演で溜飲が下がった。カラヤン指揮では為されなかった音楽の創作の真髄を体験できたからだ。つまりブラームスが変奏様式で描こうとしたその知的な活動とその感興を味わえたとなる。カラヤン指揮の音楽が批判されたのもその豪...暗い井戸の中をじっと覗く

  • 索引2023年10月

    不人気ほど面白いの意2023-10-31   ワイン拍車がかかる食欲2023-10-30   暦「二重の悲劇」のその心境2023-10-29   マスメディア批評休肝日深夜のお買い物2023-10-28   その他アルコールよく分からない価値判断2023-10-27   ワイン付け合わせザウワーボーネン2023-10-26 料理曖昧模糊とした風景2023-10-25 雑感禿は近くでもうつらない2023-10-24   文化一般物理的には離れども2023-10-23 女明るく過ごしたい週末2023-10-22   生活ペトレンコの日本への真意2023-10-21   マスメディア批評陽が射すうちに一仕事2023-10-20 暦斜陽産業との道行き2023-10-19 文化一般絞りあります割烹着2023-10-...索引2023年10月

  • デカパン状のショーツ

    ショーツがTシャツと同時に配達された。見た目からして一回り大きく長い。若干恐れていたのは、胴回りよりも、膝まで隠れて仕舞わないかだ。早速履いてみた。流石にその様なことはなかった。なぜならば股上の長さが2CMほど長いだけだからだ。即ち1インチ長いのだろう。7インチとなっているが17CMもなくて14CMほどで、現在使っているのが12CMなので6インチなのだろう。だから紐がついていて、そこで留めれるようになっているので若干デカパン風に締めれる。走ってみないと分からないが、少なくともサイズLが大き過ぎるということはなく、使い方が変わるだけだ。冬場は裸で走っても少しでも暖かいかもしれない。早速試してみたい。これがあると夏でも日焼けの範囲を狭めて使えるかもしれない。なによりも行動中でなくても隠れる部分が大きくなるので...デカパン状のショーツ

  • フランス老舗の色合い

    Tシャツが配送される。先ずは手に取っての肌触りで、そして大きさとか色目になる。双方とも下着にまた夏の上着に使えれば助かる。ショーツの方は大きさでしかない。昨晩は穴の開いた短く小さなショーツで走った。外気温15度まであったので裸でゆっくり走ったが、それなりに汗をかいた。左足の土踏まずが痛かったので注意した。中一日であるとやはり疲れが残っている様だ。特に外気温が冷えた時に走ると足に来るようである。窓ガラス掃除の効果は覿面で、だから夜も寒くはないのだが、就寝時には結構冷えているらしい。頭が痛くなる時がある。気候の変化でよく分からなくなっているのだが、11月に入っても外気温が摂氏3度以下になるのはまだ予報されていない。要するに冬タイヤに替える予定が立っていない。中旬以降ならば時間厳守で出かける予定もないので、路面...フランス老舗の色合い

  • 不人気ほど面白いの意

    ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲4番が面白くなってきた。その曲は数字通り最後の協奏曲らしく、アメリカに渡ってメトナーによって作曲を推奨されたとある。既にアイデアは十年前の1914年にはあるようだ。ドレスデンで多くの作曲をしているとは知らなかったが、なるほどその作風はユーゲントシュテールなどの趣が濃い。そこにジャズの要素がとなるのだろうか。それ以上に興味深いのは、交響曲第一番同様に、ストコフスキー指揮フィラデルフィアでの初演が不評で、その影響か晩年まで修正していたということだろうか。曲の成立の背景への関心もさることながら、現在においても他の協奏曲と比較して不人気というのが更に面白い。どうして受けないのかとか伺いたくなる。金曜日にそれを所縁のあるフィラデルフィア交響楽団でそれも最も興味深いピアニストの演奏で聴ける...不人気ほど面白いの意

  • 拍車がかかる食欲

    中旬にミュンヘンで購入したケニヤ産のコーヒーを煎れた。もう少しで飲んで仕舞おうと思う。ケニヤ山の麓の1800本の木に実るコーヒーらしい。涼しい感じよりもまろやかさがあって、確かにダージリンなどの紅茶感がある。強くもなく酸も強いことになっているのだが、ピュア―で飲んでも柔らかい。その分、ミルクなどを加えての味の濃くもあまり感じない。がぶがぶ飲んで仕舞うには勿体無いと思う。もう一袋はエチオピア産でクリスマス時期のお楽しみか。丁度一週間前にチャットパートナーのことを書いた。所在地が変わっていたので、それにコメントとすると書いた。そしてそれをどうも数日経ってやっと初めて読んだと「仕事中」にチャット欄に書いて寄越した。そこには、「クールでキュートに響くのを読んだわ。」とあった。何をどのように書いたかというと、「南に...拍車がかかる食欲

  • 「二重の悲劇」のその心境

    大阪ではパレスティナ支援の抗議行動が行われていた。そこで気になったのは「イスラエルボイコット」が叫ばれていたことだ。前回のガザ攻撃と虐殺時には欧州でもイスラエルボイコットの動きはあった。しかし今回はハマスが先手を打ったことで、EUはオフィシャルにはイスラエル支持を鮮明にしている。しかし実状は、特にドイツなどはユダヤ人虐殺の反省から現在があるような連邦共和国なので、そうしたオフィシャルな面には表れないものが渦巻いている。日本では、11月に予定されていたイスラエルフィルハーモニー管弦楽団のティケット発売が中止になったとされる。前回は抗議活動もなく、それどころかいつものように会場起立でイスラエル国家が演奏されているようだ。テロ事件から楽団はシーズン開始が出来ずに活動を来月まで中止するということでツアーどころでは...「二重の悲劇」のその心境

  • 休燗日深夜のお買い物

    Tシャツを漸く発注した。選択に凄く時間が掛かった。先ずは商品と価格だが、安売りはサイズが切れている。それでもLに拘った。出かける時でも下着代わりに着る時でもぴっちりしているとそれはそれなりに使いにくい。乳首を浮き立たせるのが趣味でもなく、また夏はゆったりの方が涼しいと結論した。本当に暑い時の室内の衣料はあまり肌にくっつかない方が使える。更に洗濯をして仕舞えば純綿は暑苦しくはならない。夏物処分セールもあるが、急いでのTシャツは下着代わりである。まず一枚はアマゾンで19ユーロの黒で左胸にハートがついているだけなので、昔あったようなゴム引き感覚で肌が冷たいようなことはないと思う。序にエンジンオイルや歯間ブラシを発注したら40ユーロを越えて送料無料だ。もう一枚は、パタゴニアのショーツを偶々安売りで見つけたのでどう...休燗日深夜のお買い物

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