ハノーファー初日への準備。舞台稽古写真は大分出ているが、それだけではなにがなんだか分からない。そこでpdfでアップされたプログラムを読む。先ずは脚本家のシムメルペニッヒの文が素晴らしい。流石に脚本書くような人はちょこっと書いても読ませる。この作者はフクシマ禍を描いた東京国立劇場委嘱舞台作品でも歴史的な事件を異なった視点で描くことでその出来事の「真相」を歴史化する。今回もミュンヘンオリンピックでの事件を扱い乍ら選手の行為をオリムピックの政治的なイヴェントの中で描き出している。福島県の浜通りの人々の営みの中からあのカタストロフを舞台化していたのと同じように、既にそこには社会があって、政治があったのだ。それが営みであり、カタストロフとなる。出かける準備である。晴れ間にさっと走って来て、燃料を満タンにした。擦り切...擦り切れ一杯への期待