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Wein, Weib und Gesang https://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター

Wein, Weib und Gesang
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2015/11/02

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  • 拒絶する強い意志

    ここ暫く寒い。薄着のせいだが厚着には戻れない。陽射しの有無で温度差が激しい。裸で走っても、陽が陰ると急激に冷えて来た。パラパラと来たと思っていると下り来てから、雹が降った。車の椅子の積もった。どうしても展葉している葡萄への影響が心配になる。四月で真夏は屡あるのだが、これだけ冷えるのは珍しい。洗濯をしないでおいておいたセーターを着ることになるとは、先週まではTシャツにショーツで暮らそうかと思っていたので殆ど失望だ。なによりも疲れが出るのがいたい。暖かいものでも食して赤ワインでも飲んでとは思う。入浴もしたいところだが一度も入らなかった3月もそれ程使用量が減っていない。3.2㎥と昨年よりも33%少ないが、同程度の家庭の倍以上である。風呂が原因でないとするとシャワーの使用量が違うことと、厨房でのお湯の使い方でしか...拒絶する強い意志

  • ブーレーズの死へグルーヴ

    (承前)新しい音楽への認識を問われ、具体的な例が挙げられる。指揮者エンゲルの学生時の論文として、同時代の音楽と新しい音楽へのテーマもあったようで、自然な音楽「小さな夜の音楽」として、メシアンでの例からそもそもは天井と地上を結ぶ使者の鳥の歌自体が抑々調性音楽ではなくて、オーヴァートーンなどの自然がそもそもの人類の音楽だったと考える。バーゼルでは首席指揮者として、最初の四年間の計画として1950年以前の音楽は取り上げないとした。その背景には、アドルノなどの軍楽のアンチとしてそうした明晰さが疎まれたその戦後の反動期を排除するとなる。しかし同時に昨今の特にアメリカなどで作曲されているネオロマンやネオクラシックなどをやるぐらいならブルックナーやそのものバロックを聴いていればいいのだと言明。これを聴くと流石に僕のお友...ブーレーズの死へグルーヴ

  • 退屈だった古典曲カセット

    ティテュス・エンゲルがインスタグラムを出していた。音楽誌ロンドでのインタヴュ―の紹介である。家庭で音楽が流されることが多く、父親が沢山のカセットを持っていて、ヴィーナークラシック音楽が流れていた。車中でもモーツァルトが流されていて、退屈に感じて新しい音楽に向かったのだが、この間に真面目に勉強するようになると、決して単純ではなく天才的な音楽で、寧ろ新しい音楽に多くの気の振れただけの無意味な作品でしかないかというのを認識したと語る。ローランド・ヘルマンが階下に住んでいて、チューリッヒのオペラで歌っていたことから音楽への誘いとなり、ヴァイオリンを習う。彼と合わせて音楽をやったり劇場に連れて行ってもらうようになり、音楽へと傾倒。しかし何よりもの切っ掛けになったのはクルタークの演奏会で新しい音楽との遭遇。子供の頃か...退屈だった古典曲カセット

  • 未解決か眼精疲労

    ここ暫くは肩などが凝って厳しい。サハラの黄砂も来ていたりして、体調を壊している人も少なくないようだ。もっと感じるのは陽射しの強さと気温の変化で血圧などが上がる傾向もありそうだ。もう少し運動の負荷を上げていければいいと思うが、同時に疲れも取れなくなる。週三回走るだけでも肩が凝るのは力が入るようになっているからだろうか。コロナ期間からのリカヴァリーがまだまだ完璧ではないと感じている。そして眼が疲れやすいのは変わらないので、どうやって休めるかである。日曜日は新車発注の為のコンフィギュレーションに時間を割いた。最終的な裁定は、エンジンの指定とその他の複雑なシステムパックの調整になる。前者はハイブリッドなのでオットーモーターとEモーターの使い方に関わる。試乗した車がよかったのでそれでいいのだが、もう少し静かな方がい...未解決か眼精疲労

  • 小澤征爾による杮落とし

    1986年10月30日のサントリーホール杮落とし公演中継映像を観た。ベルリナーフィルハーモニカーがカラヤン以外で初めて外国公演で振った時だった。個人的には二日前の初日のブラームスを聴きに行った。この生中継はラディオは録音をしたが、映像を観た記憶はなかった。会場の雰囲気が面白い。音楽評論家らも座っているのだが、一般の招待客らしきはいかにもカラヤンではないので不満な表情が隠せない。若い皇太子が来ているがその程度のものだったのだろう。小澤はそれぐらいにしか扱われていなかった。しかしその指揮は立派で、現在でも客演でこれだけ振れる人はいないだろう。八艇のコントラバスの大編成でのシューベルトは当時のカラヤンサウンドを彷彿させる。それでもお客さんのウケは今一つだ。後半は昨年のペトレンコ指揮による初ツアー時と同様に「英雄...小澤征爾による杮落とし

  • 実行のプログラミング

    (承前)ブラームスの「ハムマークラヴィーアソナタ」が弾かれた。この曲をプロフェッショナルな演奏で生で聴くのは初めてだったと思う。このプログラムのモットーであった青年の息吹は今回の演奏だったからこそ全身に浴びれた。何故この曲がそれほど演奏されていなく、リヒテルなどの録音で聴かれていたかが明らかになる。そういう演奏は本当に楽譜からその音楽を読み起こしていないと叶わない。要するにコンセプト通りに弾こうと思っても発想が現実に音としてならない。このピアニストが必ずしもブラームを得意としている訳でもなく、そのピアニズムに合致したわけでもないだろう。但しはっきりしているのは、ペトレンコ指揮でブラームスが演奏される時の様に余りにも浪漫的な響きというものを求めることなく、和声的な支配関係にも極力留意することで、その漸くブラ...実行のプログラミング

  • 声が聞こえる大きな手

    隣に座ったおばさんが真央ちゃんのことを褒めた。小さな手でという称賛だった。恐らくとても感嘆を受けたのだろう。その時の優勝がカントルフだったんだというので知っているよと答えた。カントルフは、勿論手も大きいだろう、そしてトリフォノフのように自由自在に弾ける人でもない、だからみっちりとレパートリーを作っていく人のようでその点ではブレンデルなどにも似て本格派である。そのピアニズムは全く違うのだが、その時にリサイタルで弾いてくる作品から十分に創作者の意思は伝わる。先ず冒頭にヴァイヴのような棒を持って現れたのでなにかと思うとそのマイクを握って独語で出来ないからと断ってから英語でちょっとしたプログラム変更を伝えた。先ずこれで少し驚いた。その態度や喋り方がとても率直でそしてとても自然な感じで好感を皆に与えただろう。中ホー...声が聞こえる大きな手

  • 何ごとにも事始め

    ピアノリサイタルのお勉強である。最初はあまり分からないプログラムだったが、調べ出すと可也興味深い。まだ時間があるので更に詳しく見ていくことになる。流石に二回続けてのプログラム勘違いはないので詳しく見る。勿論演奏者の都合で変更することはあり得るのだが予定プログラムだけを見ていても演奏者のコンセプトが見えてくる。チャイコフスキーコンクールで二位の真央ちゃんを抑えて優勝したカントルフは、放送などでもちょこちょこと流し聴きするだけだったが、今回のプログラムに関連した制作録音などを聴くと放送では分からない演奏をしている。そうしたマイク乗りが悪いのはどこから来ているのかも興味ある所でそれは実演を聴くことで判断可能となる。但しそのプログラムだけでなくてコンセプトは誤魔化しようがなく、明らかに語り掛ける聴衆層が違うという...何ごとにも事始め

  • とんだプログラム間違い

    とんだ間違いをしていた。お勉強していた曲は演奏されなかった。チケットを購入した時には四重奏曲でないことは気が付いていたのだが。いつの間にかおかしな想像プログラムに変わっていた。そもそもなぜその二曲かを勝手に考えていたぐらいで、もう一つ納得してなかった。調性は見ていたと思うのだが、レクチャーで作品番号を聞いて意味が分からなかった。19ユーロの安席を購入したのもその理由からで、それでそのパヴロハース四重奏団を聴いてみようという魂胆だったのだ。演奏家への結論からすると原稿の面子で、少なくとも技術的な精緻さではスメタナとヤナーチェックの四重奏団を凌駕していて、その奏法や音楽性も継承していた。より精緻という事は逆にそこまでの出来上がり方はしておらず、それでも音楽的な自由度でもブラームスや独墺系での問題点はあった。そ...とんだプログラム間違い

  • ドギマギで水浸し

    前日になってドギマギした。ブラームス弦楽四重奏曲二番イ短調は記憶通りで、此処まで分かっている作曲家の労苦のありどころで、演奏者がそれを身を以て意識するかどうかは直ぐに分かる。その対位法的な扱いもどのように解決するかで演奏者の知能程度が分かる。そのように上からの目線で初めて聴く四重奏団の腕を見ようと思ったのだが、知っているとと思っていた三番目の四重奏曲変ロ調調で挫けそうになった。これは創作家の又別の書法である。不覚であった。資料を見ると1875年にハイデルブルクに近いネッカー流域で過ごして民謡などを採取した様であって、丁度マーラーの「不思議な子供の角笛」にも似た話しとなる。ラーデンブルクかどこか分からないが、演奏会前のレクチャーで話題になるのは間違いがない。ネットで資料などを読んでいると名が出てくる先日もレ...ドギマギで水浸し

  • 流しに網を掛ける

    今週は二回のブラームスの夕べである。曲目は二種類の弦楽四重奏曲に作品一番のピアノソナタ、中期のラプソディ―二曲である。弦楽四重奏曲は馴染みがあるのだが、ピアノ曲はあまり知らない。そこでお勉強の質も変わる。抑々二回の演奏会に行こうと思ったのは日程もあったが、小さな会場で良い演奏家の演奏を聞ける機会だからである。作品を聴きに行くとかいい恰好を言っても、良い演奏が有名無名の演奏家に拘わらずされる可能性がない限りは出かけない。大管弦楽団などはその音響を浴びに出かける人も少なくないようだが、十代の時代からそれ程その価値は見出せなかった。だから既に名録音などの揃った名曲演奏会などは殆ど行ったことがなく、今後とも出かけることはないと思う。それでどの様に演奏家にも興味があっても、楽曲に関心をもたない限りは態々出かける動機...流しに網を掛ける

  • 色々とお試しの季節

    土曜日は夏日和になった。朝9時過ぎには車外温度計が20度を超えていた。走っていても背中がじわじわ暑くなった。帰って来てからもTシャツ以上のものは着ていない。週明けには摂氏30度近くになるようだが、直ぐに賛3度ぐらいまで冷えるらしい。次に走る時は新しいショーツを使うことになるか。ベットのシーツ類も替えた。これで六月ごろに盛夏のものに替えるだけである。気持ちよく眠れる。衣料虫除けも新しいものに替えなければいけない。ブルーレイを他の方法で再生しようと思って、コピーしたものを使うとLinuxでも再生可能となっていた。一年以上前に作ったので何ゆえにか忘れていた。要はコピー保護があるので通常のVLCでは再生されない。しかしコピーしたブルーレイROMからは再生できるのだ。これでLinuxで問題なく再生可能となる。つまり...色々とお試しの季節

  • 舞台に合わせた音楽演奏

    週末に発注したニールセン作曲「マスカラーデ」のブルーレイが届いた。ミュンヘンのペトレンコ体制での最も成功した制作「死の都」以来二枚目のディスクである。それ以外の初日を観た「ルル」などもネットに落ちていたコピーしか持っていない・ざっと流してみての印象は映像も綺麗でフランクフルトの劇場制作映像としては秀逸かもしれない。録音もハイレゾでしっかりとあの新しい劇場のドライで余り美感の無い音が綺麗にとらえられている。その公演は初日と楽日に出かけていて、最後の時にはカメラが入っていた。だから終演後の拍手などがチグハグデいま一つ分からなかった。一番空いていそうな夜のそれが入っている感じがする。楽日迄撮っておいて何故もう少し盛り上がりのあるものが編集されて繋がれていないのか。廉く仕上げただけならナクソスクワリティーだ。映像...舞台に合わせた音楽演奏

  • 風光明媚な独逸の心象風景

    (承前)ブラームスが何故オペラを作曲しなかったかはよく話題になる。夏のテュッツインゲン滞在中にミュンヘンの作者を訪ねて検証していたりするのだこれという結論には至らなかった。しかしそこでハイドンの主題と弦楽四重奏曲の一番と二番を作曲している。当時の日記にはティロルに続くカールヴァンデルからの帰りの山の天候の情景が印象として認められている。各地の美しい情景に旅情を抱く人には中々ドラマは書けないのかもしれない。交響曲四番の三楽章でのハ長調主題は「マイスタージンガー」のそれから影響されているようだが、そこにト長調の対抗主題が。シュタインバッハ版のコメンタールを改めてみると、やはり作曲家のイムプレッションが表れているようなところが多い。それはここではピアノに対してその繰り返しにはピューを書き込んだりしていて、その空...風光明媚な独逸の心象風景

  • 必要な構築する時間

    些か疲れた。先ずはタイヤ交換に出かけたついでに新車の話をすると、既に納期が延びていて予定していた夏には入りそうにない。すると車が無事動いたとしても車検切れがあり、例え既に発注していて納期が遅れたとしてもその警告金もあり場合には罰金も問題になるので急ぐ必要が出てきた。発注して仕舞えば少々の納期の遅れなどは先方のせいにもできるので先ずは急いでとなる。愈々待ったなしで、ここで投資しないことには意味がなくなる。車の運転は少し眼を効かせれるようになってきたので。コロナ以前の水準に戻って来た感じがする。少しはキビキビと運転が可能になって来た。だから余計にスピード超過が直ぐに修正可能な新しい車があらゆる意味で身を護る。頭もいたいが急ぐしかない。さてなによりも疲れさせてくれたのは音楽専用のLinuxミントが壊れたことだ。...必要な構築する時間

  • 無意識下の文化的支配

    (承前)ドラマテュルーギに関して琴線に触れる音楽と言及した。作曲家シュトラウスがフィナーレのクライマックスでヴィーナーヴァルツァーを使ったことに矛盾しないか。ヴァルツァーはエレクトラの死に至って聴者の琴線に触れるのか?シュトラウスはミュンヘンの音楽家であって、ヴィーンの作曲家でもない。若い時の作品は赴任地のベルリンなどで初演されている。今回の新制作のプログラムには、それでも南ドイツとヴィーンの間には政治的に思われる様な境界はなかったとなる。つまり、メンデルスゾーンからシューマン、ヴァ―クナーへの北ドイツのプロテスタンティズムにおける新ドイツではなくて、伝統的な庶民的に変遷された文化として、ボヘミヤ風やヴァルツァーなどが18世紀三分二経過時において―即ち三月革命後となる―、南ドイツの朴訥とした芸術として特徴...無意識下の文化的支配

  • ヴィーン風北独逸音楽

    (承前)ブラームスは北ドイツの音楽家なのかヴィーン風なのか。これは現在進行中のハイデルベルクの音楽祭で更に問われる。しかしそこにはっきりしていることは既にあってハプスブルクの帝国体制の中でのグローバルであって、北ドイツのハムブルク出身であったことだ。ライプチッヒを中心とするドイツ楽派とヴィーンのそれが、奇しくもバーデンバーデンでの復活祭ではリヒャルト・シュトラウスという南ドイツの音楽家によって新たに問われることになった。それは決して奇遇ではなく音楽学的な関心が集まっているからに違いない。復活祭のフィナーレに指揮者キリル・ペトレンコは、少なくとも2017年からブラームスの演奏実践として試みていた前々々任地であったマイニンゲンに残る初演の再現を現在の管弦楽団を使ってのそれを今回達成した。ミュンヘンの歌劇場での...ヴィーン風北独逸音楽

  • 吟味すべきCPは如何?

    2024年復活祭が終わった。マティネコンサートは来年の第九でバーデンバーデンでは終るので、それ以外の曲では今日が最後だった。前夜戻ってきたのは予定通り21時過ぎだった。先週の余りもののパエリヤをオーヴンで温めて、ヴァイツェンビーアと開けてあったグランクリュ「イ―ディック」シュペートブルグンダーの2007年物で軽く済ませた。翌朝のブラームス部交響曲四番は「エレクトラ」に続いて重要視していたからだ。そして来年は演奏会は第九の二回しか振らない。新制作「マダムバタフライ」の三回の上演とその二回の演奏会で万事休すとなる。それもあったので特等席の空いていたところに座ってみた。この欧州最大級のオペラ劇場の音響がよく分かった。前回ご招待の時は庇の先ぐらいのところで最上席ではなかったのでオーナー席も試してみた。結論からする...吟味すべきCPは如何?

  • 音響のドラマテュルギー

    (承前)新制作「エレクトラ」千秋楽を観た。文字列は初日と同じ感じがしたのは同じ席から見る光の加減だろうか。はっきりしているのは中日は撮影用に入念な演技をさせていたことで、初日と楽日は同じような印象だった。カメラは中日と楽日が同じように入っていたので、中日が映像で楽日の音声をはめ込むのだろう。主役のシュテムメ以外は千秋楽が圧倒的に音楽的に頂点だった。何よりもベルリナーフィルハーモニカーによる管弦楽が私と同様に内容を漸く把握して着て来ていた感じで明白は表情が付けられていた。やはりの往路の車中ではベーム博士最後の制作録音を聴いていたのだが、分かれば分かるほどほど見事な演奏で、テムポ感はゆったりしているが恐らく現像する最高の制作映像である。ゲッツフリードリッヒの演出も悪くはない。何が素晴らしいかというとやはり音楽...音響のドラマテュルギー

  • 聖金曜日からの不信感

    新制作「エレクトラ」である。後にも先にもここで準備しておかないと万事休すとなる。まだ何が出来ていないか?問題点のある所の楽譜を点検することもあるが、それは指揮者をはじめ映像制作プロデューサーらに指摘されて修正される。客席で確認することはそこではない。音楽的に確認しておくことは、最初のモノローグ、妹とのデュオ、母親との絡み、オレストの死、オレストの登場、オレストとエレクトラの絡みの音楽的内容をもう一度確認したい。一週間経って流石に疲れたので、先ずはゆっくり食事をしてぐっすりと眠って当日の朝からにしたい。夏時間で一時間損をするわけだが、重要なのは深い眠りだ。実は聖金曜日から土曜日にかけてあまりいい気持にならなかった。ちょっとした不信感とかそういう否定的な気持ちが強かった。朝も雨が降っていて天気が回復して初めて...聖金曜日からの不信感

  • 浪漫的水準化の民族音楽

    ブラ―ムス交響曲四番演奏、残念乍らダイシンはお休みだった。コンツェルトマイスターリンだったので、ベルリン定期とアジアツアーと同じだった。しかし、より積極的なアゴーギクが効いていたので、一楽章などは拍手が起こりそうになった。それでもアンサムブルはサントリーホールの水準には到底至らなかった。あれだけのツアーで練れたものはベルリンでは到底聴けなく、欧州でもホールや機会を選ばないと中々体験できない。だから態々高い金と時間を掛けてベルリンに聴きに行く人はただのお上りさんの田舎者でしかない。脱カラヤンは甚だしく、最後に聴いたのベルリナーフィルハーモニカーでの同曲はカラヤン指揮でその前にハイドン変奏曲で幕開けした1977年の大阪国際フェスティヴァルであった。そこでどこ迄がフィルハーモニカーのブラームスかはつまりフルトヴ...浪漫的水準化の民族音楽

  • 胸が高鳴るほどの期待

    ブラームス交響曲四番の二種類の録画を比較した。逐一はまだ聴けていないのだが、全体の印象はよく分かった。既に書いたようにサントリーホールでの演奏録画はその音響から音の輪郭が暈け暈けになっているのだが、比較するとそのアンサムブルの程度は比較に為らないほど素晴らしい。勿論コロナ期間中のコロナ配置の録画などは最早比較の対象ではない。サントリーホールでの合わせ方は歴代のものであれだけのアンサムブルはコンセルトヘボ楽団でも弦は合わせられていても管があのような三度や六度の合わせ方が出来ていた筈がない。なるほどベルリンのフィルハーモニーでの録画は輪郭がはっきりしているので上に下への重なり方が分かるのだが、全然イントネーションが合わせられていない。ベルリンは練習公演でしかないというのはいつもの通りであった。まだ金曜日の車中...胸が高鳴るほどの期待

  • 待ちかねたその出来

    金曜日の準備である。先ずはブラームス四番の日本公演でのそれをざっと流した。土曜日のバーデンバーデンで貰って来た48時間無料券を使って、当日公演のプログラムをハイレゾで流した。NHKでのそれはハイレゾではなかったので、判断が付きにくいところもあったが、先ずはサントリーホールでの音響からして評価が可能となった。先ずはモーツァルトから流していく。当時どのような音響の専門家が監修したのかは知らないが、ベルリンのフィルハーモニーに似せてあんな似ても似つかないホールを作ったのかは知らないが、あんなもやもや感は理想としたヴィーンの黄金の会場でもボストンのホールでもない。反射板を直したらしいが、マイクが捉える音もはっきりしないので音楽も作り難いだろうか。特にモーツァルトでの響きをザルツブルクのもっとチャーミングなモーツァ...待ちかねたその出来

  • エレクトラのその狭間

    (承前)新制作「エレクトラ」第二回目公演を観た。カメラが入っているだけでなくて、演出に手入れが入っていた。この制作の特徴である舞台の階段に映し出される歌詞は取捨選択されてより強調がなされていた。初日の印象では通常の字幕との重なりで余分が多すぎた。中三日で修正出来るのは立派だと思う。更に今回は映像記録の為の公演だったので、演技が入念になされていて、初日に批判されていたコンツェルタント形式と変わらないというのは最早当て嵌まらない。同性愛や兄弟愛の場面では可也の熱が入っていて―前夜のヴァルキューレ一幕のパロディでもある―、更に姉妹の少女の性的な表現や母親の性も昨年の「影のない女」の仕手役若しくは少女サロメからそして「薔薇の騎士」へと繋がっていることをよりその音楽を裏付けして明白にしていた―序ながら辺境の指揮者が...エレクトラのその狭間

  • 春の息吹を注ぎ込む

    ヴァ―クナーガラが終わった。その意味合いについては後記するとして、二夜目「エレクトラ」を前にして立ち寄る所もあるので、手短に忘記録としたい。先ず準備のお勉強が充分ではなかったが、同プログラムのジルフェスタ―の「タンホイザー序曲」とNHKホールでの「ヴァルキューレ」一幕のヴィデオだけはざっと流しておいた。前者は三拍子のシンコペーションとかそこの運び方をどうしてもこれまた日本公演も行ったミュンヘンでの「タンホイザー」制作を思い浮かべる。冒頭は聴き逃したがシマンスキー氏の解説は、それに対抗する官能の動機のその響きから死の直前までの改作との差を響として扱っていたが、それに関してはその節に全曲で調べた。今回の演奏に関しては強いて言えばその演奏が舞台上で為されるという事でのより明晰な響きということでしかないだろう。し...春の息吹を注ぎ込む

  • 2024年復活祭開幕での会計

    土曜日11時から開幕レセプションは始まった。祝祭劇場よりも街の奥まで入るので数分ほど余計に時間が掛かる。余裕を見て9時半過ぎには出かけた。それでもカジノのガレージに10時49分入庫だった。友の会などにはあらかじめ案内されているようで、既に寄付者やパトロンなどは椅子についていた。そこでも会員募集をしていたが既に後の祭りである。レセプションではベルリナーフィルハーモニカーを代表して支配人から挨拶があった後に、リップ代表などが答えて、フィルハーモニカーのホルン四重奏でに三曲演奏された。ドールなどがそうした狭い場所でもコントロールして演奏できるのはやはり腕だなと思い、また本番でいいところを残してとサラ・ウイルスが説明するので直ぐにプロフェッショナルな余興が叶う。その後のシマンスキー氏のレクチャーは一時間半にわたり...2024年復活祭開幕での会計

  • 究極の表現主義芸術実践

    復活祭初日に開幕レセプションから出かけた。何はともあれ初日の新制作楽劇「エレクトラ」について、火曜日には第二回公演もあり、週明けにはヴァ―クナーガラもあるので、まずはその印象だけをメモしておきたい。前作「サロメ」のその青年様式の作品に対して人気もなく上演回数も一桁以上少ない作品であり、その上演の困難を乗り越えた時にどうなるか。所謂表現主義の音楽芸術作品として、頂点に君臨する作品であるのかどうか。少なくとも今回のペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーと歌手陣の音楽はその頂点に立つ音楽であることを示していた。上演の実践で乗り越えなければいけなかったのは如何にあれだけ分厚い管弦楽を越えて声が飛ぶのか、そして歌詞が聴き取れるのかでしかない。先ず今回は演出家がトリックを使った。それは通常の字幕以外にギリシャの円...究極の表現主義芸術実践

  • 愈々復活祭初日

    初日の準備である。いつものように、食事とか衣装が気になる。周辺環境を揃えておかないと集中できない性質だからである。例えば、寒い暑いで不愉快なのも困り、寒ければ腹が減り、暑ければ食欲も出ない。結構繊細な人間なのである。勿論衣装はそれだけではなく、幾ら身体が楽といっても場違いな服装ではこれまた落ち着かない。その程度のものであるが、時間の過ごし方で食事の時間もゆっくりしたいので結構気を遣う。時間的にはそれ程長い時間がないので短いものを二回ぐらい挟もうか。それともと考えると駐車場料金を考えたりで中々定まらない。街中のことなので出たとこ勝負でいくか。しかし天候が今一つで、聖週間に向けて若干の寒戻りとなって、雨が降る。するとあまり歩き回れない。若干憂鬱になる。早く出かけても帰宅は21時頃になる。夜食はフランスのスーパ...愈々復活祭初日

  • 律動無しのコテコテ停滞

    二年前にコロナ期間に出かけたザルツブルク音楽祭の「エレクトラ」を流してみる。アスミク・グリゴーリアン目当てで出かけた。二十年ぶりぐらいのザルツブルクだった。しかし結果的にはあの状況下でよくやったと思った。あれだけの大編成を奈落でというのは特別なことだったからである。演奏自体も劇場的な管弦楽団であるが準備は出来ていて、メストの指揮も劇場のそれとしては一流のものだった。しかし、こうして改めて聴いてみると、問題点は明らかだった。最大の問題は歌手との合わせ方で、その背景には歌手が独逸語歌唱を修めていなかったゆえに、歌詞と音楽が連携してという風にはなっていなかった。指揮者も楽団もそうした現代的なオペラの水準に達していない点もあるのだろう。ザルツブルクのヴァリコフスキー演出のお決まりの小節前の芝居や音による演出は、こ...律動無しのコテコテ停滞

  • 一くさりからの芸術

    (承前)ブラームスの歌曲の全貌が示された。ゲルハーハーと伴奏のフーバーあっての網羅である。そのプログラムはブラームス研究所所長のザンドベルガー教授が先乗りでケルンで聴いてきていたようだ。その話しは当日はなされななかったのだが、講演弁者の歴史家のオスターハムメル教授の話しにその枠組みが押さえられていた。つまりヨハネス・ブラームスは19世紀後半の大スターであったリストのような売れっ子ではなくて、ピアノで世界中を演奏旅行特に北米で招かれてというような音楽家ではなかたっという事だ。これが何を意味するかというと、ハムブルク生まれの音楽家が当時の音楽都市であったライプチッヒとは違ってヴィーンに居ついて、そこから仕事がてらに各地に旅行していた音楽家の足場を探ることになる。ヴィーンという帝都が何を意味するか。それはハプス...一くさりからの芸術

  • 春の野のような風通し

    散髪を済ませた。生憎、上手な人はおらず、髪結いやり手婆の仕事だった。それでも以前よりはよくなったのは、上手い人が土台を仕上げていて、それを踏襲する形でバリカンを入れるからだ。鋏で揃えるのも大雑把だが仕方がない。そういうのに限ってドライヤーなどで形を整えようとしたりする。最初だけでもよければ良しとして、次にハイデルベルクに出かける時にどのようになっているのかぐらいであろう。初夏に早めに行くしかない。コロナでの洗髪してからの決まりが無くなったので、先ず始めてから売り上げを上げる為にも、途中洗髪した。揃えるやすいのかもしれないがよく分からない。バリカンにはウェットカットはないというのも分かる。兎も角、春の野のようにしてくれと頼んだので、地肌が見える感じになった。今度はお陰で頭皮が緩くなって、栄養が回りそうになっ...春の野のような風通し

  • 独最高の赤ワインの旨味

    11月12日のフランクフルトでの壮行演奏会の席を押さえた。今回は定期公演が入っていたので、好みの席がなければ最安席で誤魔化しておいて、流れてくる最上席を拾おうと考えた。少しでも出金は後にしたい。しかし、一枚だけ残っていたので狙った。もの要りだけど仕方がない。米国第二次ツアー前の壮行演奏会で夏のツアーの表プログラムのブルックナー五番を再演して、重要なツアーに備える。米国ツアーでは裏プログラムになるのだが、独墺管弦楽団としてブルックナーを米国で再認識させることになる。夏のツアーの演奏会にも出かけるのだが、目的を徹底させることになるので、資本も上手に分散投資可能となる。また8月31日状態で泣きそうになる。週末の「エレクトラ」が全くお勉強できていない。幸い一昨年にザルツブルクで観ているので、規模も複雑さも見当はつ...独最高の赤ワインの旨味

  • ブラームスはお嫌い?

    ブラームスはお嫌い?婆さんが、ゲルハーハーの歌曲の夕べの中休みにお友達らに素晴らしいでしょうと尋ねられて「ブラームスだから、昨晩も来たけど、よくない」と答えていて、今回のテーマでしょうがと言われても、それは仕方ないということだった。まさしく先日言及したブラームスへの従来の印象を強化する。婆さん自体は歌をを見たことがあるような常連さんには間違いないので、音楽愛好家には違いない。だからこそセンチメンタルなブラームス像から逃げられないのだと思った。ブラームスの新古典的なその作風を理解するにはシェーンベルクを理解するのと同じぐらいにその書法をみれない事にはその面白さが分かりにくい。表面上は今でも男泣きの作曲家でとなると、少し音楽趣味が洗練されていると毛嫌いされるかもしれない。その為にもその後の世代であったレーガー...ブラームスはお嫌い?

  • しっとりとした旧市街風景

    土曜午後はハイデルベルク行だった。復路は50分も掛かっていないのだが、道路事情から若干遠のいている。マンハイムへの橋が補修中であることが一番のネックであるが、南回りのスパイヤー経由のアウトバーンも工事していたようだ。特に往路は買い物客もあってマンハイムを抜けるのに判断を誤ると渋滞に巻き込まれる。幸い勘が働いて、問題なく抜けれた。そうなると早めの12時30分に出たので、ハイデルベルク旧市街到着が13時8分と出た。それならば南に数キロ離れたライメンの醸造所に行ける可能性が出てきた。講演会が始まるのが14時で五分前に来ないと席がないと書かれていたのだ。アウトバーンから醸造所へは少し迷ったのだが、迷った経験を活かして18分ごろに入れて、22分には清算していた。地道で10分ぐらいいけるが15分見ていた。ナヴィを利か...しっとりとした旧市街風景

  • 四旬節も終盤へと

    保守的なオーストリアの形式である。ザルツブルク音楽祭の芸術監督がまだ辞任するとは表明していないのだが、形式的に次期の監督への応募を募っている。指揮者のメストなどと並んで、シュトッツガルトのショーナーやスカラ座を辞めるメイヤーとミュンヘンのドルニーも応募した様である。シューナーも受けるとは思われないが、ドルニー体制の任期が2026年までになっていて、まだ延長されていないことからの圧力ともされる。たとえ師匠のモルティエが成功していたとしてもこうした革新的な人たちがそこでやれることは限られている。それでも2025年以降契約延長されていないカタリーナ・ヴァ―クナーも既にそれ以降の計画の必要があってなされていることから後手に回っている。背景はよく分からないながらも、バイロイト、春夏のザルツブルク、そしてミュンヘンや...四旬節も終盤へと

  • ブラームスのセレナーデ

    ブラームスのセレナーデ二番イ長調、子供の時から交響曲的な作品だという認識はあった。今回初めて詳しく見て行くと、思っていたよりも面白い。なによりも最近の演奏では、例えばコロナ期間中に無観客で放送されたBR交響楽団をサイモンラトルが振ったものでもその音楽の構造がよく見える。二管づつの管楽器にバスの弦楽がささせる形になっているのだが、パッサカリアになったりで、この作曲家のαとΩとなるような内容だと気が付いた。半世紀前の演奏は、何もNHKで当時の大木や藁科などの音楽評論家が特に選択したという訳でもないだろうが、ブラームスの情緒的な側面が強調された和声の響きしか分からないような演奏が持て囃されていた。勿論ブラームスがクラシックのセレナードの原点に戻って創作したという認識は解説されたとしてもそれがどのような音楽的なエ...ブラームスのセレナーデ

  • 歌曲の会で初めて聴く

    週末の準備である。先ずは楽譜を一部落としたが、歌曲は一曲一曲見ていかないと混乱する。幸い同じプログラムを既にケルンで歌っていて、そのプログラムがあったので落とした。休憩を入れて殆ど二時間程時間が掛かるようだ。ブラームスの歌曲の歌詞も載っているのだが、先に読もうかどうしようか考えている。ブラームスのシムプルな民謡を目指す作風にどうすれば最も上手くお勉強が出来るのか?ゲルハーハーのプロフィールを見ると、今迄この当代筆頭の人のリーダーアーべントに出かけたことがないのに気が付いた。結構機会はあったのだが出かけることはなかった。今回も本当はもう少し小さなところでと思っていたのだが、比較的近いのでこれだと思った。そこにはやはりオペラでは「タンホイザー」のヴォルフラムと「パルジファル」のアンフォルタスは別格に書かれられ...歌曲の会で初めて聴く

  • 音楽劇場演出の重要性

    ミュンヘンからの生中継で語られた。支配人ドルニーは、こうした作品を上演するには今がいい時期で、ドイツも解き放たれる時だというようなことを語った。詳しくは語らなかたのだが、ポストアドルノ時代に即ちアウシュヴィッツ以降に詩を書けるかという呪縛からである。同時に現在のガザの状況を見るにつけ所謂「追憶の歴史」から導かれる「追憶の文化」から解き放たれる時だということでもある。車中のラディオのニュースでベルリンの映画フェスティヴァル時にガザへのパレスティナ共闘がコメントされた問題が扱われていた。思想と表現の自由とはまた異なるアンティセミティズムは許されないという事である。今回のクラッツァーの演出では、アウシュヴィッツの場面は具体的な囚人服や丸坊主などでは表現されない。しかしそれ以上に暗示するところがあって、それは批評...音楽劇場演出の重要性

  • 音楽劇場の使命を果たすか

    久しぶりにすっきりの週明けとなった。なによりも陽射しが嬉しい。気持ちがよい、窓を開けられる。バスルームのドアがすっきりと音もなく開く。夜中に開け閉めしたが、それでも朝が起きやすかった。早めに床に入るとそれだけ早めにトイレに行くことになるが、その後もぐっすると眠れた。最近は日曜に運動することもないのでその傾向が強く、月曜日がいつもブルーになっていた。週末は起きる前に足を突っ張ったので以前に問題のあった足裏までが突っ張りそうになった。要注意である。やはり筋の関係であることが分かる。18時からの実況中継を聴いた。事前に書いていたようにミュンヘンの劇場に出入りしている評論家ティーレ氏が直後に劇場から語っていたその言葉に全てが現れていた。「ただそれだけだったのは作品がよくないからだ」と。そのようことは皆分かっていて...音楽劇場の使命を果たすか

  • 難しい重量配分の重要性

    二十年以上振りで直った。バスへのドアーの底がタイルにひっかる現象は新装の部屋に住み始めて十年以内に起きていたと思う。床が濡れたり、衣紋掛けをドアに吊るしたことで、ドアの底が膨らんで、上のヒンジが下がって来て起きていると感じていた。勿論出入りに支障が出るものでもなく、開く時に自動的にブレーキがかかる程度の感じであった。しかしここ数年で明らかに底が擦れて停止するようになって来ていた。いずれ改装することもあって放っておいたのだが、ドアが軋むよりも気持ちが悪いので、上のヒンジが緩んできているものと思って、修正するべき叩いてみたり接着剤で補強したが、直ぐに元の木阿弥となった。そうなればドアを外して、ヒンジの根元を埋め替えなければいけないと思った。ドアーはそれなりに重いので、思い切りが必要だった。外してヒンジの根元を...難しい重量配分の重要性

  • 夕方から初日生中継

    前日ほどではなくても花冷えだった。しかし陽射しがあるので、気持ちも全く異なる。何よりも街道のアーモンドを写しておきたかった。今年は教会歴が早いように開花も二週間ほど早かったらしい。やはり早い時の方が陽射しが違って美しさが増す。さっと走ってから下りて来て、態々街の違う方へと抜けて車のサンルーフから写した。陽の加減などはもう少し早いか、夕方の方が上手く撮れるのだろうが仕方がない。交通量が多くなると写しにくくなる。特にギメルディンゲンのアーモンド開花祭りが始まっているので、交通量に要注意だ。日曜日の夕方はミュンヘンからの初日の生中継がある。ユダヤ系ソヴィエト人ヴァインベルク作曲のオペラ「乗船の女」でソヴィエトでは上演されずに42年後にブレゲンツ音楽祭で初演された。その内容がアウシュヴィッツの生き残りとその回想を...夕方から初日生中継

  • これ以上にはない車

    陽射しが期待されていた。しかし午前中は曇っていて、気温は摂氏6度ほどに止まっていたので、暖房の無い部屋では取り分け寒かった。フランクフルターアルゲマイネ新聞の新車試乗記を読んだ。メルセデスとBMWの比較も来週火曜日に全て出揃う。両車とも同カテゴリーで世界最高でアウディには差をつけているという事だ。興味深いのは、今回もコントロール感ではBMWに勝敗が上がるが、その運動性ではメルセデスに軍配が上がっていて、両車を乗り比べて来て、漸くという感じがする。それは一月の試乗で確認していたが、BMWに関しては週明けに詳しく読むことになる。しかし明らかにメルセデスの方がクーペ感が強く、明らかにトランクの小さいBMWの方がフォードアーのリムジン感が強い。背景には、前者は中華市場ではロングヴァージョンを出していて、運転手をつ...これ以上にはない車

  • 纏めておきたいこと

    先日の車中ではブラームス交響曲四番は聴かなかった。シベリウスの協奏曲は聴いたのだがもう一つ、これといったものはつかめなかった。生ではバイロイトでデビューしたフィンランドのインキネン指揮で聴いたのだが、全くコントロール出来ずに何をやっているのか全く意味不明だった。まだシベリウスの語法も十分に把握していないので、今回がチャンスだと思っている。如何に本場ものとは言っても指揮者がしっかり曲の構造を理解しておらず、少なくともそれを示そうとできない限り誰もその作品を理解できない。その程度の指揮者が仕事があって、大きな顔をしていることが信じられない。フィンランドの指揮者と言えば、来年のザルツブルクの復活祭にサロネンが登場して、スウエーデンの放送交響楽団とオペラを上演するというから滑稽だ。その指揮者がリゲティ―の作品を指...纏めておきたいこと

  • 朽ちてかけている初演曲

    (承前)映画音楽の芸術とは何か?ヒッチコックの映画にはヘルマンというロシア系ユダヤ人が作曲していて、ショスタコーヴィッチに大きな影響を与えている。そしてヘルマンに関して、作曲家エッガートは指揮者エンゲルに紹介を振ろうとした。そして流した。要するにそれ程の関心はない。制作録音の三日間でこの二人が何を話していたかはよく分からない。エンゲルは多くの作曲家を尊重して長く誠実に仕事をしてきたのは目の辺りにして知っている。若い無名の作曲家に対してもであるが、勿論指揮者からの評価や親近感の有る無しははっきりとあるだろう。個人的には無声映画の音楽としてヒンデミートをどうしても真っ先に思い浮かべる。ファンクの山岳映画への作曲であるが、どうしてもその出来と比較してしまうのである。劇映画ではないので細かなカットに合わせた表情は...朽ちてかけている初演曲

  • なんとなしの風通し

    昼間は暖かくなっても朝晩が冷えたりで花冷えに近い。更に絶食シーズンがあったりで風邪をひきやすい。特に日曜日の午後の陽射しの中で薄着して出かけて、深夜帰宅して、更に週明けに走るまでに夜食以降真面に食事をしていなかったので、体調を壊したようだ。夕方で気温も一桁へと下がっていたので、結局パンツも脱げずにそろそろと走っていても薄く汗を掻いた。こういうことをしていると、身体が冷えやすい。兎も角室内から暖房を切るという思い切ったことをしたので、少々冷えるのは覚悟しているのだが、やはり陽射しが射しこまないようでは鬱陶しい。アルコールの消費も落としているので、温まるとなると熱いお茶が多い。特にファーストフラッシュのダージリンは飲みやすいので、結構頻繁に淹れている。若干面倒で、おた貯めたりでお湯をたくさん使うのだが、生暖か...なんとなしの風通し

  • スポーティな仕事とは

    (承前)ヒッチコック作「ブラックメイル」の無声映画版を観た。トーキー版に比較すると明らかに良かった。間延びしない、リズム感があって、芸術性があった。その裏側を短く、上演前のレクチャーで指揮者のエンゲルと作曲家のエッゲルトの対談の中で示された。それによるとトーキー版では、ヒロインのアニー・オンドラがその名前の通り英語が喋れなかったためにアテレコで録り直したらしい。それ以外にも説明めいた追加のカットが続いていてリズム感が不明瞭になっている。それに関しては作曲家エッゲルトがその話しぶりからしてもヒッチコック映画に傾倒していて、詳しく観尽くしている。しかし作曲するにあたって一度だけ観返したと語る。それは現在のシステムで音楽を嵌める為の技術的な条件が揃っているからとなる。その過程として、映像のリズムから入って、テム...スポーティな仕事とは

  • 不審な男が見下ろす街

    日曜日の午後にスイスの国境の街レーラッハまで往復した。往路もほぼ予定通り15時に前に出て、17時17分には車庫入れとなった。市街地に入るのは一昨年振りで、それ以前には用事があって人を訪ねたことがあった。日曜日の交通量も少ないのだが、国境向こうのバーゼルから夕食にでも来るような人が多く、多くの車はBSの番号を付けている。開場迄にまだ小一時間あったので、歩いて二分ほどの駐車場から、街の中心街に向かった。それだけに中心街でも可也インターナショナルなレストランが多くて、同程度規模の街としては飲食街は盛んそうだった。中心にはドイツェバンクまでがあって、折角であるから床屋代などを20ユーロ下ろしておいた。催し物に早乗りしている人が楽員も見かけて、やはりスイス語が聞こえる。自動支払機から出て来て驚いたのは高い柱に立って...不審な男が見下ろす街

  • 必要な誤魔化す方法

    就寝前にプレーヤーの横に乗っているCDを回してみた。SWR交響楽団の非売品の実況録音で、短い楽章などがちょこっと入っている。この放送交響楽団の首席指揮者などのそれであり、ギーレン指揮「運命」からカラヤンコンクールでヤンソンスを破って一位のシムーラ指揮ラフマニノフ協奏曲三番、ピアノはベルツォンとかいう人が弾いている。シムーラは日本なんかで受けそうな爆演風の乱暴な結局三流の指揮者にしかならなかったようだが、カナダ生まれの息子さんはミュンヘンのミシュラン二つ星のレストランの料理人のようだ。その次にカンブレラン指揮「ロメオ」で、これは全曲録音のそれと5月30日録音が重なっている。しかし横に除けておいたのは最後のシェーンベルクの無声映画の為の音楽作品34で、作品31「管弦楽の為の変奏曲」と兄弟のような12音楽技法曲...必要な誤魔化す方法

  • リンツ風トルテの切り方

    結構忙しかった。なによりもボンの法務省に反論の文章を送るのに苦労した。期限があるのでFAXで送ろうとしたが上手く入らなかった。メールで送って原本も郵送しておいた。罰金が免除されるかどうかは疑問であるが、先ずは反論しない事には済まない。先田ての警察の違反金もそうであったが、承知がいかないならば異論を唱えるしかない。先ずは支払いの猶予を勝ち取ることが優先である。それに関連して、FAXの印字インキが無くなっていたので急いで発注した。キャンノンの製品であるが、今時FAXが必要になるとも思っていなかった。インクは初めて純正品でないものを使ったのだが、半額でも半分しかもたなかった。またもう一度純正品を購入する。どちらが最終的にお得かである。洗濯ものは一日遅くなったが漸く回収できた。出す時に四回引き取りに二回で六回行か...リンツ風トルテの切り方

  • 最後のシネマ交響曲

    暖房を切ったのはいいが、朝が寒い。まだ氷点下になると言う。陽射しを昼間に思いっきり入れて、窓を開けて掃除もして、空気もよくなった。寒いと疲れる。でも陽射しが射す込むと目が覚める。身体にはいいだろう。同様に植物にもこれは重要で寒さがないと澱粉を含有しないことから実りが悪くなる。暖冬の影響でオリーブの実りが悪くなって、ドイツでの小売価格も44%上昇したようだ。昨年の植物オイルの高騰はウクライナの菜種が大きかったとされていて、それに伴っておローブオイルも品切れが多かった。その頃に比較すると供給が安定する反面価格は上がっている。一番量を使うイタリア料理の炒める為の物は以前はリットル9ユーロしなかったのだが、今は11ユーロを超えている。それが最も安い商品で、それを使うしかない。上等のものは元々少量しか使わないので影...最後のシネマ交響曲

  • 索引2024年02月

    音楽のCG映像色彩2024-02-29   文化一般芸術内容の迫真性2024-02-28 文化一般バイロイトでの仇は2024-02-27   文化一般パターン化のスリリング2024-02-26 音追従を許さない様式2024-02-25 文化一般事件の真相は現場にも無し2024-02-24 雑感月末調整の発注計画2024-02-23   生活総合評価8.6以上の価値2024-02-22   文化一般内部からSDカードに移動2024-02-21   雑感ヴィーンでの家庭騒乱2024-02-20 音あるべき姿の独逸2024-02-19 音演奏実践の歴史的認識2024-02-18   マスメディア批評清々するセンスのなさ2024-02-17   文化一般異議申し立てを提出2024-02-16 アウトドーア・環境バ...索引2024年02月

  • 音楽のCG映像色彩

    「家庭交響曲」のキリル・ペトレンコによる解説動画を観た。先ずは、対位法の点に関して言及していたので、その動画の中でストラスブールで稽古を観ていたロマンロランの話しに同調する姿と私の姿が重なった。今回の演奏でやり遂げたことの一つはそれだった。そしても一つ重要な話しをしていて、その内容に関してである。ユーモアとかその細かな情景描写とか、「影のない女」との内容の共通性に関しては既にミュンヘン時代に同様のことが語られていたので、今更強調する必要は無い。しかし、明らかに話者の視点が変わって来ていて、嬉しそうに語っているのを観ると、もう直ぐ子供が出来るのかなと感じた。同様に、恐らく復活祭で最も近づきそうな話しはエクスタシーの表現についてであって、そこでの不協和音の扱いかただろう。同時に「バラの騎士」滑稽味について言及...音楽のCG映像色彩

  • 芸術内容の迫真性

    ヒッチコック映画「眩暈」を観た。初めてだと思う。映画市場の最高の傑作だとされるもので、そこからの引用は数知れないようだ。なによりも高所恐怖症の主人公の症状を映像化するズーム機能を使ってのカメラワークだけでなく、1958年当時のサンフランシスコの街並みの美しさは最新のデジタル技術で迫真性がある。それだけでも見事である。そして、映画作りの編集やドラマテュルギーなども見事で2時間8分があっという間に流れる。それだけで見事で、芝居でも音楽劇場でもそうした緊迫感を保つのはとても難しい。音楽劇場作品や演出でも「マクベス夫人」やその他多くの作品がそれにあたり、またスリラーのそれを作品として使っていたのはハース作曲「ブルートハウス」でもあった。しかし、映画として主人公やそれを取り巻く世界が如何ほどに描かれるかとなると、や...芸術内容の迫真性

  • バイロイトでの仇は

    クリスマスに貯めたデジタルコンサートホールの無料期間が近々終る。それまでに確認しておきたいことは、バルトーク「木彫りの王子」である。悲劇的序曲、シマノフスキ―、家庭交響曲のプログラムはハイレゾで流した。圧縮音源のラディオ放送との印象は若干最後の曲での対位法的な合わせ方ぐらいで、主なる印象は変わらなかった。「ヤコブの梯子」の感想も纏めておかないと記憶が薄れて仕舞うが、これもようやくマイクで拾った音を聴く準備が出来てきている。次にデジタルコーンサートを流すのは来シーズンの無料券の秋だろうか。昨年は一週間券を何枚か購入したがそれで十分だった。バーデンバーデンからのマガジンに、ペトレンコのブレーンであるクラスティング氏がヴァ―クナープログラムについて書いている。このプログラムを見た時にこのタンホイザー序曲と「ヴァ...バイロイトでの仇は

  • パターン化のスリリング

    ヒッチコック監督「眩暈」へのオマージュとしての公演のヴィデオを観た。2020年に西部ドイツのヴィッテナーターゲで初演されたブリース・パウセ作曲の室内管弦楽団編成に音声録音など加えた作品であった。そこにアロタン・セルゲイのサウンドインストレーションがつけられていて、2021年のヴィーンモデルンのメインの演目となった。制作はパリのIRCAMであったので、その6月のポンピドーセンターでの収録がバイノーラル録音の映像として残った。ここまで書いても分かるように、慣習的な催し物ではないので、聴衆は一体何がそこで体験できるのかが直ぐには分からない。勿論こうした芸術祭に出かける人は知的な好奇心が高く、新たな経験を期待して集う。どうしても玄人の割合も増える一方、通常の催し物以上に知識や経験よりも感性や洞察力が問われるところ...パターン化のスリリング

  • 追従を許さない様式

    月末発注をした。結局送料費節約の為に不要不急のものを早めに購入した。衣料防虫シートと靴クリーム、そしてお気に入りの密閉タッパをもう一つ。それで更に2ユーロ割引になったので、まずまずではないか。支払う頃には全て使い始めている。靴クリームにも肝心の普段の靴をその頃には購入していないといけないだろうか。同じコニャックの色合いが欲しいという事だ。兎も角、エンジンオイルが比較的廉く入ったので、バーゼルに車を走らせる前に十分に給油しておける。しかし予定と異なったのはバーゼルシムフォニエッタの定期公演が日曜日だと分かった。つまりフランスのスーパーには立ち寄れない。要らない金は掛からないが、往復だけになる。14時過ぎ出かけて、帰宅は22時過ぎになるか。ヒッチコックの「ブラックメール」は、以前にはラヴロマンスの様な無声映画...追従を許さない様式

  • 事件の真相は現場にも無し

    木曜日は色々展開があった。先週ベルリンの警察に回答した件の返答があった。車線変更に伴う事故責任への違反警告金請求は撤回された。これによって現場聴取での事故原因者は当方であるという不当な既述は無効になった。この背景にはそのベルリン滞在中に車中のラディオで聴いた報道内容、つまり今後は車両の傷みなどの事故に関しては警察への通報を必要としないという制度改正への専門家会議の判断も影響しているだろう。つまり、警官も話していたようなその場で判断できない問題には関与しないということになる。なるほど先方はレンタカーであったので、通報義務があって、こちらもそこから立ち去ると事故逃亡となるので予定の遅れがあっても是が非でもその場に30分以上いなければいけなかった。これによって残るは民事上の損害の過失責任となるのだが、今回の異議...事件の真相は現場にも無し

  • 月末調整の発注計画

    そろそろ月末調整である。必要なものを購入する。先ずは次の遠出の為にエンジンオイルである。既に同じものを12回購入しているようだ。200ユーロにもならないので安いものである。一時は油漏れも心配されたが、特に床が汚れる様子もないので30万キロメートル間近の車両としては悪くはない。エンジンの中で燃えるのなら全く問題の無い量で、現在の目算としては500kmの走行に対して200㏄準備しておくぐらいだろうか。次回はバーゼル近郊なので往復でほぼ500km程になると思う。未だ車庫にはその分ぐらいは残っているのだが、その後のバーデンバーデン6往復なので、走行距離は1200km以下、それ以外にハイデルベルク往復などもあるので、平常走行とで1リットルあれば足りる。同じように計算して購入した不凍液は結局殆ど使わないでも済んだ。や...月末調整の発注計画

  • 評価8.6以上の価値

    バーデンバーデンから最新のマガジンが届いた。新制作楽劇「エレクトラ」舞台の準備がこれから進むのだろう。指揮者の方は金曜日にツアーのプログラムを一晩指揮して、恐らく来週ぐらいから始動か。先ずは演出家のショテルツルの紹介がある。読んでいて知らなかったのは、例のボーデンぜーでの「リゴレット」のこけおどしを演出したことで、その時の支配人はベルリンのウンターデンリンデンに移った。マドンナのヴィデオや映画「ノルトヴァント」は把握していて、上の大成功で次は「魔弾の射手」となるようだ。基本的には芝居小屋や映画やオペラを統合するということにあって音楽劇場監督のようであるのだが、残念乍らそこはよく分からない。現時点での印象としてはそこにメディアというものが係わっているという影を其処に見るしかない。なるほどメディアも活かすとい...評価8.6以上の価値

  • 内部からSDカードに移動

    タブレットを掃除出来たのが嬉しい。昨秋以降再三溢していたかもしれない。内部ストレージの余裕がなくなって来ていて、動作が不安定になって来ていたからだ。良さげなアプリケーションなどを使って使用率98%まで達したこともあった。不要なアプリケーションや不要なデータも消去した。それでも大きく85%ほどに落ちて、直ぐに92%へと上がる傾向があった。アプリケーションなどのシステムの一部をSDカードへと移す研究はしていたのだが使用中のそれを動かすと今迄のデータが使えなくなりそうで、思慮していた。しかし新たにストレージ場所を移動する方法があることが分かったので、それをやってみた。アンドロイドの設定から、ストレージに進み、読み込まれているSDカードへと場所を移動させるだけである。先日、掃除しているときにSDカードに入れてあっ...内部からSDカードに移動

  • ヴィーンでの家庭騒乱

    月曜日にヴィーンで演奏されるプログラム。なにか忙しくて生中継でも再放送でも聴けていないが、ラディオの録音は流した。後半のい家庭交響曲が問題になるところだろう。少なくともミュンヘンで演奏していれば批評は厳しいと思う。如何に作曲家にの音楽に馴染んでいるかどうかである。やはりベルリナーフィルハーモニカーのアンサンブルがその音楽になっていない。アーカイヴになってハイレゾでじっくり聴いてみようとは思う。なぜならば来月の楽劇「エレクトラ」の為に敢えてここで演奏させる意味合いがある筈だからだ。それが知りたい。この曲は2016年のペトレンコ指揮のミュンヘンの座付き管弦楽団の欧州旅行で、その最終日のフィルハーモニーの演奏は生中継されていて、今でも容易にそれと比較することは可能である。そしてベルリンでは、批評よりもフィルハー...ヴィーンでの家庭騒乱

  • あるべき姿の独逸

    (承前)日曜日の朝はデジタルコンサートホールで始まった。なぜかそのアプリをベットの中で開いた。まだ七時前だった。就寝前に昨年のチャットのヴィデオをざっと観た影響があるのかも知れない。要するに整理整頓したいという要求はずっとあった。その一つが12月のクリスマス前に急遽開かれたガザの紛争の人質や住民への緊急援助の募金演奏会だった。スクリーンショットなどを撮っていたのだが、思っていた様なアーカイヴ化が年内どころか一月中にもならなかった。無償のスター演奏家が多数登場していたので権利関係などが問題だったかとも考えた。そして朝一番でその画面を見つけて驚いて、NASとPCを立ち上げて、再生方法を考えた。理由はアーカイヴではなくて以前観たものがキャッシュで残っていたのかなと思ったからである。幸い取り分け関心のあったフィナ...あるべき姿の独逸

  • 演奏実践の歴史的認識

    NHKのラディオでメシアン作曲「テューランガリア交響曲」1962年7月4日の日本初演の録音が流れた。LP化されていたもののようであるが、一般市場には出ていなかったと思う。小澤征爾が最初の音楽監督をしていたトロントでの1967年の録音は今もリファレンス盤として評価が高い。オンドマルトノを作曲家の奥さんの妹のロリオが受け持ち作曲家自らの指導の下にというのは当然だったかもしれないが、1949年の世界初演のバーンスタイン指揮の録音が残っておらず、1950年のアクサンプロヴァンスでの欧州初演、1961年のフランスでの録音に並んで古いものかもしれない。先ず何よりもリズムがよい。指揮者のリズム感覚というよりもその指揮が素晴らしく、これは昨年数回続けて聴いた「アシジの聖フランシスコ」公演での参考にした小澤指揮の初演の録音...演奏実践の歴史的認識

  • 清々するセンスのなさ

    クロンベルクの音楽会の券を購入しておいた。忙しく、ワイン試飲会の季節なので行けるのかどうか定かではないが、天気もいい季節なので、時間さえ空けば簡単に車を走らせれる。内容は今一つなのだが、久しぶりのギドン・クレメルの姿を見るのも悪くはない。適当な席があったことと、来シーズン以降も期待される催し物には出かけたいと思っているので、会員になるよりもこうして少しでもいい催し物があれば買っておきたいという気持ちもある。今迄は会場の名前の様にカザルスからロストロポーヴィッチとチェロの講習絡みなどが多かったのだが、ヴァイオリンにも本腰を入れて、よりその器楽奏者の幅も広がってくると同時に、ホームグランドとする欧州室内管弦楽団などもツアー前に練習演奏会などをやってくれるようになると出かける機会も増えると思う。室内管弦楽団がよ...清々するセンスのなさ

  • 異議申し立てを提出

    バレンタインに走る時に写真を撮った。最初は街道筋でいつも最初に気が付く木を写すのに車を走らせたが、谷に下りて戻って来る時に有名なイエズイーテンのアーモンドというところが咲き乱れているのに気が付いた。今迄それがこれだけ早く咲くのは気が付かなかった。なぜかは分からないが、やはり本年は条件が違ったのかもしれない。だからワイン地所では今盛んに葡萄の枝の仕付けが為されている。蕾がつくまでには終えないといけないだろう。未だ灰の水曜日過ぎなので早いのだが、もう一度来週あたりから寒さが戻って、一度は終っても、今年はやはり復活祭へと早く時が流れているので、降雪があっても凍てつくという事はあまりないだろうか。暖かい斜面なので葡萄もよく育つ。そして隣の地所は宮中に届けられるバッサーマンヨルダン醸造所のドイツで最も高価なワインを...異議申し立てを提出

  • バレンタインのご挨拶

    1月の暖房消費の数字が出ている。ヒーターはなんと一年前より168%増となっているが信じられない。そして平均値よりもまだ低く、12月よりも30%増程度だ。確かに昨年1月は異常に少なかった。信憑性も若干揺らぐのだが、なるほど昨年は籠り部屋で暖房が効かない状況があったようだ。その分お湯は昨年比で40%減っている。風呂を控えられたからだろう。お湯の方が捨てるだけなのでやはり高くつくだろう。厨房の蛇口のフィルターを交換したのは昨年6月なので、若干影響するかもしれない。暖かくなったので早速ヒーターを一つ締めた。2月後半は消費がぐっと減る筈だ。それで200kWhでも減らせれば最終的にはなんとかなるか。風呂は月に一回ぐらいに抑えたい。なによりも陽射しが射し込むようになればヒーターを早めに切れるようになる。1月はヒーターを...バレンタインのご挨拶

  • 有効に生かす好機会

    チャットパートナーの彼女が復学した気配だ。最終確認はもう一週間ほど様子を見ないと分からないが、彼女にとっての二回目のセメスターへの準備中と思われる。これですっかり足を洗うことが出来たとなれば、もし彼女の父親ならば号泣するところであろう。シングル最後にお別れ会があったので、今回は取り分けお別れの儀もなく、パートナーに継ぐ形で、カメラの前から無言で姿を消した。最後の回には、顧客さんらしい人と話しをしていて、とても明晰な対応をしていた。十代であれだけしっかりした応対が出来る様ならばもうなにも心配はいらない。一年前にはふらふらしていてとても危なかしかった少女とは大違いで、とても立派な女学生である。暫くは喫煙習慣も直らないかもしれないが、これも金もあってストレスフリーになると変わるだろう。週末ぐらいまで待って、先ず...有効に生かす好機会

  • 超一流世界のその奥行

    小澤指揮録音のCDは、プロコフィエフ交響曲全集以外に、売れ残りのフランスの放送管弦楽団で入れたビゼーの曲集、バッハの20世紀の編曲集、ラフマニノフのピアノ協奏曲ルドルフゼルキンの伴奏をしたベートーヴェン協奏曲全集、それ以外には狙って購入したのは最初のCDとしてメシアン「アシジの聖フランシスコ」初演実況録音だけではないかと思う。基本的にアナログ録音のCD化は金まで出して買わないので、どうしても安売りのケントナガノ指揮のCDの方が遥かに多い。最初の全集から有名な五番を流してみると、一番の問題はベルリナーフィルハーモニカーでの不協和音の総奏の響きになるかと思う。現在のペトレンコが最も骨を折って鳴らしているところでもあり、客演指揮者で可能なことは限られていたとしても、現在の水準からすればもう一息腑分けをして鳴らさ...超一流世界のその奥行

  • カーニヴァル前に棚卸

    カーニヴァルシーズンだ。その前に洗濯を出しておこうと思った。母親の入院とか留守のオヤジが話していた其の儘に灰の水曜日迄が休みだった。木曜日以降にシャツを預けることになるので、一週間後に取りに行くとしても、三月に使うのに出すだけになる。序に以前走っていた山の上の沢沿いを走った。結構辛かったが心拍数も176まで上がった。平素とは異なり平らなところを走ると歩速も177まで上がって、運動の質が変わる。本当は週に一回ぐらい入れると良いのだろうが、中々都合がつけれない。2016年に往復で21分台を出していたことがあるようで、今回の29分は遅いのだが、26分台までならパンツを脱げば出そうだった。やはり早く走る時は心拍数が180を越えていたのは当然だと思う。小澤征爾逝去関連でSNSには予想以上に多くの人が多くの録音等を所...カーニヴァル前に棚卸

  • 現代的過ぎた小澤征爾

    フランクフルターアルゲマイネ紙の訃報記事に続いて独語圏最古の新聞ノイエズルヒャー紙からスピノラ女史の記事。指揮台で情感的に、練習では精密に、回りには友好的で物分かりの良さは音楽の世界の舞台で最初の日本人を表した。1960年代の販宣の写真を掲げて、当時の日本でその鼻っ柱から適さなかった保守的ではない様相だったとしている。ニューヨークフィルに同行して、そしてそれがNHK交響楽団での演奏拒否に遭い、小澤の余りにも現代的で自意識が高かったこととの記述に先行させてある。その出立が、保守的な興行界に対峙したモードだったと。そうした計算された光彩が当時の知識人を逆なでして、それでも日本フィルを起用しての日生劇場の特別演奏会は大成功に終わった。トロントのあと、サンフランシスコの交響楽団を任されると同時に、ボストン交響楽団...現代的過ぎた小澤征爾

  • ただの天才音楽家の死

    SNSでの小澤征爾死去第一報は11時30分頃だった。朝日新聞は日本時間の19時付けとなっている。先ずはオーストリアでお昼ごろに第一報が配信され出した。ドイツでは日本特派員のいるSWRも13時のニュースが第一報だった。通信社などBRなどが伝えたのはそれから後だった。フランスは比較的早かったようだ。しかしフランクフルトアルゲマイネ新聞は15時過ぎには訃報記事を先ずはネット配信している。ヴェテランのコッホ氏が書いている。副見出しは、多面的で直接的な舞踊的なエネルギーの指揮者、バーンスタインの熱狂とカラヤンの完璧を合一化した小澤征爾死すである。1989年のカラヤンの死後誰が頂点に立つかのメリーゴ-ラウンドとなった。スーパー指揮者で管理能力があり、カリスマ性もあり、年寄り過ぎずしかし経験豊かな指揮者として、マゼール...ただの天才音楽家の死

  • 細やかで深みある表現

    (承前)今回の制作で最も感動したのはポルポーラのその音楽だった。恐らく母音の当て方の話しはその根源にあるかもしれない。バロック後期の長短の調のシステムが誘う色合いだ。その和声に特徴があって、声の調子が変わる様に音楽が色合いを添える。あのイタリア語の響きが変わる様に作曲されている。新聞評にもダカーポへの裁量に言及されていて、ただでも長いオペラが長くなるのだが、繰り返しにはテロップが隠される効果もあり、よりその調子の移り変わりを待ちかねて確認する作業が楽しめる—指揮者は経済性と表現する。ヘンデルにはあの唐突感はない。なぜならばそうしたイタリア語の声の調子替えが抑々ないからだ。なるほどこうした符牒の替えは古典派以降は厭われたから、当然のことながらカストラートも希少となった時代には、こうした作風は上質とは思われな...細やかで深みある表現

  • サンダル映画制作現場

    (承前)月曜日の初日の評が出てきている。フィガロ紙のものとこちらの地元のルートヴィヒスハーフェンとシュヴァルツヴァルトの三紙のネット版は無料では読めない。しかしその独紙で書いていることはその著者からほぼ想像がつく。先ずは無料で読めるフランスのネット評を読む。演出に関して、まだプログラムを読み切っていないが、またレクチャーにも出かけなかったのだが、そこに上手に纏められている。つまり、映画仕掛けとした背景が50年代にフランスとの共同制作などでイタリアのB級映画とされたサンダル映画だと説明されている。これは実はよく考えてみないとよく分からなかった。なぜならばその面白さは、例えば「ベンハー」とかの大スペクトラル映画の方をどうしてもイメージしてしまうとこの所謂カトーン映画と繋がらなく、今回の演出の映画ポスター状の幕...サンダル映画制作現場

  • 劇場に漂う古の響き

    新制作ポルポーラ作曲「ポリフェーモ」フランス初演の批評はまだ出ていない。そしてフランス語の資料にも未だ目を通せていないのだが、イムプレッションを書き留めておきたい。残り券でパスしているうちに悪い席に手を付けてしまった。劇場観劇では平土間が嫌いなので、出来るだけ上級市民の様にバルコンに座りたいが、更にその上から廉く管弦楽奈落を覗き込んで管弦楽の音を聴くのが好きである。その背景には、座付き管弦楽団の下手な演奏は視覚が欠けて音が上から跳ね帰返って来るのを聴くとなると何が何だか分からなくなる、それが嫌だからである。その意味からは最初の音からして見事であり、平土間でも最も悪い席のバルコンの屋根の下で劇場に広がる音も聴けないのであるが、1100席を超える様ではあるが劇場の小ささもあって、それ程酷い音響ではなく明晰さが...劇場に漂う古の響き

  • ストラスブールの市街地

    久しぶりにストラスブールの市内に入った。前回は20年ほど前だった可能性すらある。コルマーとかは頻繁に出かけてもより大きな都市の市街に入るのは車では億劫だ。調べると人口は27万人ほどしかいないので、マンハイムの30万に及ばず隣のルートヴィヒスハーフェンの17万と加算すると50万に近い大都市圏ではない。しかし、可也人が多い感じがして、結構都会だと感じた。やはりグランデーストのバーリェン行政圏だけでなくて、EU議会などがある為か。フランスでは七つ目に大きな都市らしい。そのように今回のオペラ劇場の駐車場へのアクセスは初めてで、あんな運河に架かる小橋を渡って小路を走るのも初めてだった。それもコルマーあたりだと明らかに観光歩行者天国のようになるのだが、街のトラムの横を走ったりでなにか昔の京都市内の様な感じであり、まだ...ストラスブールの市街地

  • 乾かないレチタィ―ヴ

    オペラセーリア「ポリフェーモ」のお勉強をしたい。残された時間は殆どないのだが、少なくとも2021年にバイロイトのバロックフェスティヴァルで演奏された演目で、芸術監督のツェンチッチとレジュネヴァらで歌われていた作品と知って、少し馴染みを感じた。前者は初演時にセネジーノが請け負ったウリセーを歌う、後者はクッツォーニが担った役の「ミトリダーテ」をガラテアを歌う。作曲者ポルポーラは、長くヘンデルのライヴァルとして有名であったが、少なくとも今世紀に入ってからはそれ以上に演奏されることが多くなった作曲家で、大きな切っ掛けは去勢のカストラート歌手のファルネリなどの映画成功も大きかった。同性愛者の友人などが一生懸命になっているのは知っていたが、その音楽的な興味はやはり演奏回数が増えるようになってからの関心が大きい。要する...乾かないレチタィ―ヴ

  • 今後の可能性を探る

    昨年の電気量清算が来た。11月27日計測根拠で差し引き使用量は1944kWhとなった。つまりここに実測値として含まれているのは、2022年12月からの冬籠り体制での電気使用量で、2023年の冬の冬籠り体制無しの使用料は含まれていない。LED化を2023年2月に行ったので、それ以前の3か月分の光料が含まれている。最終的に2022年の1929kWhと2017年の1707kWhを最小に増えている。それ以外のところで増えていたのは間違いない。考えられるのはオーヴンとアイロンと洗濯機だろうか。それ以外で増えそうなものは殆どない。コンロと冷蔵庫を交換しない限り好転は見込めなくなった。1.5人家庭平均なので事務所兼用としては許容範囲である。前払いが月々1ユーロ上がるが、支払金額の総計は、差し引き殆んど現状維持である。先...今後の可能性を探る

  • 索引2024年01月

    パンコウの金魚鉢2024-01-31   アウトドーア・環境「世界十傑の美しさ」の街2024-01-30 アウトドーア・環境憑かれた様にケーテンへ2024-01-29 雑感演奏されない第三交響曲2024-01-25   音陽光に包まれる一時2024-01-24   生活欧州文化での進化2024-01-23 文学・思想第二次ベルリン紀行準備2024-01-22   生活有機初摘みダージリン2024-01-21   生活取りかえせるか人生双六2024-01-20   雑感二元性のジャーナル2024-01-19   音先祖代々の家訓かな2024-01-18   生活19世紀のイタリア旅行2024-01-17 音異なる境地に至る学び2024-01-15   音意識的に忘れた録音2024-01-13 歴史・時事全量...索引2024年01月

  • マトリューシュカ交響曲

    先週土曜日の実況生中継の映像がアーカイヴされた。週末にちらちらと確認してみたい。先ずは、拍手など土曜日の内容を確認する作業をした。なによりも最後の拍手で三日間の定期公演の中でただ一度指揮者を呼び返した時だった。そこはアーカイヴからカットされていた。想像するにああした呼び返しはいつものそれとは違っていて、恐らく中継が終わっていたものと想像する-—フェードアウトは観たことがある。そして自身で映したヴィデオを確認すると最初から一人頑張っていた叔母さんに深く礼をしている。如何にその拍手を確認していたかがよく分かり、それを顔を合わせながら手伝って上げたのも私だった。ミュンヘンでのそうしたサークルを思い起こした。実に定期公演の三晩目に初めて明らかに演奏実践が創作内容に嵌まったのだった。詳細はアーカイヴを流しながら再確...マトリューシュカ交響曲

  • 拡大してみる様子

    昨秋からタブレットのスペースが一杯になっていた。出来る限りの清掃などを心掛けていてもここ暫くは98%迄が使用済みになっていた。不必要そうなアプリケーションの消去したりして、出来ればSDカードの方へと領域を移したいのだが時間がなかった。騙し騙し使ってきたのだが、どうしても作動が遅くなったり、不安定になるので時間の問題だと思っている。しかし今日になって突然使用済み容量が85%へと10%以上落ちて27GBとなっている。原因は分からないのだが、再起動と関連している可能性がある。再起動は立ち上げプログラムが一部破損しているのであまりしないようになっているのだが、落ちたりしたときは再起動させていた。しかし今回の様に急激に使える容量が増えることはなかった。具体的にはまだ解明できていないのだが、動きは改善されている。パン...拡大してみる様子

  • 信用払いカードの味

    車中のラディオは難民への支給カードについて伝えていた。難民指定された人々はドイツ連邦共和国から支給金を受けるのだが、その扱いを仕送りなどに消えてしまいかねない現金から支払いカードにするというものだ。同時に現金支給の煩雑さを避ける意味合いもある。しかし難民が支給を其の儘故郷の親類などに送ることが出来なくなれば不正な難民への波も抑えることが出来るというものだ。このカードは通常のECカードの様に買い物等に使えるのだが、送金などは出来ないようになっていて、トトロットも買えないようになっているという。それでも物品を購入して売れば現金化できるという穴もあるのだが、それでも抑止力はあるというものだ。久しぶりのAfDの首長誕生などで連邦内でも外国人問題が久しぶりに沸き立っているのだが、嘗ての労働者の間での不満の矛先という...信用払いカードの味

  • パンコウの金魚鉢

    今回の旅の主目的とは別の興味があった。ベルリンのパンコウ地区への立ち入りだった。東ベルリンは壁の向こうで観光したことがなかったからで、当時もパンコウなどの奥には通常の観光ヴィザで入れたのかどうかは知らない。誰かを訪問とかそうした目的なしには難しかったと思う。それ以外で留学生などがそこに住居が宛がわれたのかどうかも分からない。一般的にはホーネッカー書記長などの党幹部の住居があったりと特別な地域となっているのだが、中心地のミッテとその周辺事情との差異や境界がよく分からなかった。今回は嘗て厳しい検査を受けたフリードリッヒ駅から10キロほどの距離の住居での宿泊で未知の領域だった。壁がなくなってからも可能な限りクーダムへの郷愁を立ち切って東側で宿泊しようとしていたのだが、漸く叶った。結論からすれば、やはり東ベルリン...パンコウの金魚鉢

  • 世界十傑の美しさ

    火曜日以来久しぶりに走った。これだけ休むのは何年振りか。パンコウの宿の鏡が下からの光で目の下の隈が見えなかったのだが、帰宅後にも若干変わっていると思った。隈自体はあるのだが、肌の感じや色合いが改善している。走り続けることでストレスが溜まっていた可能性もある。眼鏡の問題は改善された筈だがそれでも目の疲れはある。しかし今回の旅行でなにか変わった感じがするが具体的にはよく分からない。一つは走らないで運転時間や座っている時間が長くて腹の辺りが張って来ていた。しかし体重は心配していた様に増えてはいない。理由は外食が一回だけで、夜食にはなったが、食事量が増えた訳ではないからだろう。決して体調によくはない生活だったが、久しぶりに走ってみるとそれなりに体調は悪くないと感じた。ニエンブルクへのアプローチでは、予てからでかけ...世界十傑の美しさ

  • 憑かれた様にケーテンへ

    ベルリンのパンコウのアパートメントを10時30分に出た。ワイン街道の自宅に戻ってきたのが17時30分過ぎで、8時間掛からなかった。日曜日で渋滞がなかったのが大きいだろう。前夜にフィルハーモニーからの帰りに20リットル入れて、帰宅途上で一番安そうなポツダムのアウトバーンを下りたところで満タンにしたので効率がよく、まだ大分残っている。満タンにすればドイツの一番遠いところまで走れるぐらいにはなっている。電気自動車が500kmというのは現状ではどうしようもない。復路は最も早い経路を取ったが、往路は途上で一泊して寄り道して、それでも満タンの燃料で十分だった。旅にはハプニングが付き物なのだが、復路はトイレに一回以外は、二三回車を停めて目を瞑った。それでも合わせても経緯時間は30分ぐらいだったか。兎も角天気が良かったの...憑かれた様にケーテンへ

  • 演奏されない第三交響曲

    久しぶりのマーラ―交響曲三番。何故あまり演奏されないか、その答えは、特にこの交響曲に特徴的な創作家の回想の構造となっているからのようだ。一楽章の冒頭のブラームス交響曲一番四楽章の歓びの動機でありシューベルト交響曲の大ハ長調の冒頭であってもそれがどのようにかがそのものが謎解きにならない限り分かりにくい。そこに次から次へと繋がる恐らく子供の時に耳にしたであろう軍楽や、葬送のマーチそしてトロンボーンのレチタティーヴがこの楽章における「パンの目覚め」て、「夏が行進してくる、バッカスの行進」となるとその大古感はとても個人的な観想でありついていけない。勿論そこにはアーニム・ブレンターノの「不思議な魔法の角笛」やニッチェの「ツァラストラ」真夜中の歌に準ずる。そして後半部になる二楽章のメヌエットがネオロココで「花が私に語...演奏されない第三交響曲

  • 陽光に包まれる一時

    久しぶりに気持ちの良い陽光となった。暖かくとも駐車場の圧雪は氷り、しかし谷道は少し残る足跡が凍っていた。車も少し走らせられたので良かった。エンジンオイル果たしたので不凍洗浄液と燃料を満タンにしてもう一度確認すれば、恐らクベルリン迄到達できるだろう。昨日まではオイルも汚れと塊があったので作動に不安があったが、温度も高くなれば好転すると思う。久しぶりに急坂も走れて、これで今週はあまり時間がないが、旅行中に今回は街は少し歩く。とはいっても長く歩ける靴を持っている訳ではなく、森に入る時間も無いだろう。精々、ベルリン到着に時間が余ればベルリンより北側の郊外を散策したい。金曜日に生中継ラディオ放送がある。留守録音で上手に録れるのかどうかは自信がない。なぜならば早く出るつもりだからだ。オンデマンドは残るかもしれないが、...陽光に包まれる一時

  • 欧州文化での進化

    資料音源などを調べている。先ず、ブーレーズ指揮BBC饗の録音は使い物になりそうにない。もともとブーレーズ指揮シェーンベルクは不評であったのだが、この録音に至ってはバランスがとてもぎこちない。なぜこのようになって仕舞ったのかは、ギーレン指揮SWR饗の名録音と比較すると、やはり声楽の扱い方ではないかと思った。それ程ギーレン指揮の器楽声楽のバランスが絶妙で、もしかするとこの指揮者の代表的な録音ではないかと思うぐらいだ。勿論、ペトレンコ指揮は全てにおいて軽く超えてくるだろう。PDF化されているプログラム冊子を読むと最後にベルリナーフィルハーモニカーで指揮したのは1985年6月のドホナーニのようで、その前にはギーレンが1970年2月が初めてだったらしい。やはり難物である。音楽的に詳しくは更に見ていくとして、解説のク...欧州文化での進化

  • 第二次ベルリン紀行準備

    旅行の準備である。今回は最近の傾向としては四泊五日になったので長旅となる。荷物は冬季でありそれなりに増える。服装もコートと普段着と部屋着で寝巻を入れて三種類は必要だ。靴も二種類といつもの宿泊靴、走る場所もないので運動着は要らない。一日は街を歩いて身体を動かす。車中で20時間近く過ごすことになる。車中での参考音源を準備しなければいけない。その他資料や入場券類も整理。食料は徐々に決まりつつあるが、いつもの缶詰を購入して、ザウワーボーネンとパエリアを準備。チーズとバターとユ―グルト、お茶類を準備。ワインは二本持って行く。髭剃り器充電コード、洗面具セットとバスタオル一枚。小銭は準備してあるので、車の燃料を前日には満タンにしておく。旅行初日は9時に出れば何とかなりそうで、まだ明るい内に到着する可能性が強い。翌日のベ...第二次ベルリン紀行準備

  • 有機初摘みダージリン

    発注していたSDカードが届いた。無事初期化も出来たので問題なく使える筈だ。少しでも早い転送速度を感じられればうれしい。序に発注したダージリンのファーストフラッシュを早速淹れてみる。見本は網のボールで淹れているが、対象比較の為にご愛用のティーバック袋を使う。色は誰かが書いていたように緑ではないがピンク風である。香りは沸き立つようではないがしっかり液面に浮いているような感じで、簡単に上に抜けない。味はうっすらと渋みを感じさせる方向で、セカンドフラッシュの様な発酵感は少なく、結構植物感がある。清涼感にも繋がるから夏場にもいいだろうが、それ以上にミルクには合いそうである。飲み干したカップにもねっとりと香りが残るのが面白い。ドンゴロスというか独特のあの英国の匂いに近いものがある。ドイツでのブレンドであるが、これは英...有機初摘みダージリン

  • 取りかえせるか人生双六

    タイヤの交換が済んだ。雪の為に配送が遅れて、約束を30分ほど遅らせたことになるが、無事済んだ。但し価格は聞いていたものではなくて、200ユーロと80ユーロ程高価になった。先ずは新モデルそのものの製品で格安ものではなかった。その分手数料は古タイヤ消却も含めて安かったのだが、仕事もただの交換程度で残念だった。早く手配して早く交換可能して待ち時間もそこで見ながらで超高速だったことが幸いか。念の為に自身で全ての空気圧を燃料を入れる序に調べておきたい。価格はベルリン行中に寒い中を調べる無駄な時間が掛からない事だけだが、勿論車がなくなれば二日もレンタル出来ない価格でしかない。なんとか一日でも長く乗り繋ぐだけである。そうなれば安いものである。結局以前計測したスタンドに空気圧を測りに行った。正確に前輪2Bar、後輪2.2...取りかえせるか人生双六

  • 二元性のジャーナル

    (承前)二楽章の調の長短の妙を味わった。そしてモデルとなった「テューレの王」のツェルターはメンデルスゾーンの先生で偲んだのであった。同時にナポリ周辺での感興がそこに添えられる。ムーティ指揮での秀逸はやはりそこでのヴァイオリンのカンタービレであり、バスのリズミカルな支えが如何にも旅人のそのデュアルな視座を明らかにしつつ、目前の環境に心象風景を浮かび上がらせる。その和声的であったり律動的な精妙さはまさしく19世紀のモーツァルトである。著名なユダヤ人学者モーゼス・メンデルスゾーンの孫として豊かなメンデルゾーン銀行の家庭で育ったプロテストタントの作曲家は、そうした素性から飽くまでの品の良い作曲家であるという評価があって、現在でもそれが継承されている。そのように、次の三楽章での鳥の掛け合う囀りに続く、トリオのホルン...二元性のジャーナル

  • 先祖代々の家訓かな

    散髪をした。これでカーニヴァル迄気持ちよく過ごせる。床屋に出かける時に滑りそうになった。美容院では朝から予約キャンセルの電話が鳴り続いている。年寄りは歩くのも不安だろう。車に乗るのも控えるように警報が出ていれば仕方がない。しかし心配していた店側の人は問題が無かったと語った。アウトバーンは開いていて、脇道を注意するだけだったとして、氷の雨ではないからねと答えておいた。それでも車はしっかり氷が着いていたようだ。前日から1ユーロ値上がりしたということで、聞いてから余計に出しておいた。次からは小銭か釣りを考えなければいけない。そろそろ来週への準備である。ピクニックなどを考えておかないといけない。その前に週末にフランスで買い物をするので、その都合も考えておく。そしてその前にタイヤを交換することにした。ルクセムブルク...先祖代々の家訓かな

  • 19世紀のイタリア旅行

    ムーティ指揮はコロナキャンセル直前の前回のツアー以来だった。殆ど前回の並びの席で今回も聴いた。シカゴの弦楽陣がよくなっていた。尤も前回は「オランダ人」序曲、ヒンデミート「画家マティス」と新世界だったが、今回はグラスの新曲に続いてメンデルスゾーンの「イタリア風」であった。なるほどシカゴも人数を絞って中規模迄刈り込むんでいたからだが、久しぶりにフィラデルフィアを超えて大管弦楽団でベルリナーフィルハーモニカーに匹敵する弦楽陣の表現力を聴いた。前回とは大違いであり、恐らく通常以上の準備も出来ていたのだろう。ベルリンでその規模でどこまで行くかは若干疑問がある。この曲で今後これだけの演奏が聴けるかどうかは疑わしかった。どれぐらいに素晴らしかったかというと、通のお客さんから私を含めて第一楽章のあとにブラーヴォ―が飛んだ...19世紀のイタリア旅行

  • 異なる境地に至る学び

    週末はペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの中継を観た。一つは生中継でベルリンから、もう一つは昨年の11月の東京からの二種類である。前者は週末はペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの中継を観た。一つは生中継でベルリンから、もう一つは昨年の11月の東京からの二種類である。前者は、デテュユ―の交響曲とバルトーク「木彫りのプリンス」のプログラムである。初日の地元の批評は大絶賛されていて、指揮者に就任してから最も素晴らしい演奏会だったともあった。その意味するところは、その新しい響きであり、戦後の同時期の前衛とは一線を画していて、ブーレーズの様には鳴らなかった作曲家の作風である。その細やかな演奏は、昨年の音楽祭におけるイレーッシュの作品の世界初演の様子を思い起こさせる。その曲を演奏するのにあれほど面倒な...異なる境地に至る学び

  • 全量注入予定の不凍液

    月曜日の演奏会の楽譜を準備した。メンデルスゾーンの「イタリア」とシュトラウス交響詩「イタリアから」である。最初の曲のグラス「オクタゴンの勝利」は未明にシカゴから放送されるのを録音して車中で聴いていくしかない。それ以外の参考音源はまだ決まっていない。「シュトラウス」の方は流石にその音楽語法はもう分っていて、改めて模範演奏を探す必要もないと思う。なによりもムーティの十八番なので、その中からエアーチェックも持っているが比較対象になりそうな演奏を探してみたい。メンデルスゾーンの方は曲を改めてお勉強してみないと分からない。三曲とも車中で流すが走行時間からすれば一回流して、二回目も流せるので一部繰り返しで十分な時間はある。時間的余裕をもって、開演の一時間半前の18時に車庫入れとして、2時間ぐらいの道程を三時間見積もれ...全量注入予定の不凍液

  • 意識的に忘れた録音

    意識的に忘れていた中継録音を聴いた。コロナ期間中にベルリンでの演奏の翌日にザルツブルク祝祭大劇場で演奏されたものだ。二日目にはいつものように休憩の無い一曲抜けたプログラムでトリフォノフがベートーヴェンのハ短調を弾いている。意識的のこの中継のことを忘れていたのは、なによりもベルリンのシーズン初日に続いてここでのブラームスの演奏実践の折衷的な方法に失望したのと、もう一つはベルリンで二つ目のプログラムをやり直した様に、本来ならば其の儘演奏されるルツェルンでの演奏会が中止になっていたからだった。当時の新聞評の悪評が、個人的な思いを越えて、今その時の録音を聴くととても感動する。当時指揮者のペトレンコが語っていた「折衷」とは交響曲が初演された所謂シュタインバッハ版とされるその歴史とベルリンでの演奏実践の歴史との折衷だ...意識的に忘れた録音

  • 日帰り旅行の空気圧

    近所で一番大きくて良さそうなタイヤ屋に出かけた。片道12分、走行距離13kmであるから、天気がよかったので走る前に立ち寄った。思ったほどの倉庫ではなかったようだが、車検所にもなっているので、最小限必要な安全アドヴァイスは受けられるものと感じた。残念乍ら替えのタイヤはなかったのだが、早くても水曜日にしか入らないという。それならば月曜日には使えないと分かった。現時点では水曜日から木曜日への空気の喪失は認識されない。だから月曜日のの様子を見て、発注すればその次の月曜日は交換できるので、大丈夫だとなった。こちらにとっては既に宿代を払って戻ってこない218ユーロを活かす為にもベルリン迄行かなければいけない。新しいタイヤ料金は全て込みで120ユーロ程のようでそれで片付くなら全く問題はない。破裂したら怖いからというとそ...日帰り旅行の空気圧

  • 新モデルの車を試乗

    新しいモデルを試乗してきた。ドイツのタクシーになる新Eクラスであるが、エンジンはハイブリッドで、上から二つ目である。そして四輪駆動で、前モデルでは後輪駆動のハイブリッドしか試せなかったので、初めての試乗である。容積は大き過ぎも小さ過ぎもなく五人乗りで長旅も可能であるが、通常のトランクルームよりもバッテリーが乗っている分小さい。そして念願の空気羽根の車で、その昔はプルマンという最高級の600㏄の車にしか使われていなかった。この二つの特徴で、カーヴでの挙動や走り感もとても安定していて、更に全自動運転へと繋がる車線維持と全車を追従するシステムも夜間の高速走行を考えるとデジタルヘッドヘッドライト調整と合わせて、俄然早く走れると確信した。眠くなっても直ぐに修正してくれる。なによりも夜間の先の見えないカーヴもスピード...新モデルの車を試乗

  • マントルピースに窓の氷

    ベルリンの宿の無料キャンセル期限である。三泊で218ユーロなので無駄に出来ない。公演自体は支配人も言及していた様にシーズン後半で最も重要な演奏会なので簡単にキリル・ペトレンコが休むことはない。少なくとも代わりに振る人はいない。だからキャンセルの危険性は皆無なのだが、念の為に宿の内容とその周辺事情をもう一度確認しておく。初めてのパンコウ地区の宿泊でその環境は今一つ分からないが、DDR時代には高級官僚などが住んでいたのは知っていて、今回泊るところも週末の別荘のようなところだ。庭の中の一軒家の様であり、70平米ある。直火のマントルピースなどと書いてあったの寒さ対策を心配していたが、一年前に宿泊した人が98点与えて絶賛しているので、問題はないのであろう。風呂桶があるとかどうかはどちらでもいいが、寒ければ浸かれるの...マントルピースに窓の氷

  • ベルリン地方の歴史音楽

    冷えて来た。零下で放射冷却となれば地面が凍る。泥濘が無くなるので走りやすいのだが、寒いので耳あて替わりのバンダナと手袋は欠かせない。手袋をしていても指先が凍って来た。乾燥しているので助かるが、濡れると凍傷になる。お正月特集でベルリンの旧RIAS放送局から昔のアーカイヴが放送されている。興味があったのは1966年にチェリビダッケが東側の歌劇場で演奏会を振った録音で、なぜこの放送局がそれを持っているのかは分からないが、名演とされていて、後半のブラームス交響曲四番はYouTubeにも上がっている。今回の放送でもその南欧的と言われたリズムや躍動感、そして精緻さが語られているが、ヒンデミート作「ヴェーバーの主題によるメタモルフォーゼン」は一昨年かにペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの演奏で決定的なものを体験...ベルリン地方の歴史音楽

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