身体の恒常性を担う「皮膚の驚愕のシステム」
皮膚は身体の表面を覆いいつも見ている部分ですが、あまりありがたみを感じていません。しかし皮膚は人体最大にして最強の臓器で、身体の内外を分けるだけでなく、「あつい・いたい」といった感覚を伝える「感覚器」でもあります。また皮膚はさまざまな機能を持ったスーパー臓器ですが、とりわけ重要なのが体内環境を保護するバリア機能です。人間は皮膚なくして生きながらえることはできません。皮膚が失われると身体から水分が失われて、身体を維持する生理的な機能が損なわれ、短時間で死に至ります。これはヒトに限ったはなしではありません。リンゴなどの果物を考えても、皮さえついていれば長い間みずみずしさを失いませんが、皮をむいたとたん瞬く間に干からびていきます。そればかりか表面にカビが生えたり、腐敗が進行し細胞構造が壊れていきます。皮膚は外界...身体の恒常性を担う「皮膚の驚愕のシステム」
2023/11/30 10:38