井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史 小和田哲男 ***
おんな城主「直虎」として大河ドラマにも取り上げられたのが井伊直虎。同時代には、何人かのおんな城主がいた。一人は岩村城主遠山景任の妻で信長の叔母、もうひとりは赤松政則の妻洞松院尼、さらに今川寿桂尼は京都の公家中御門宣胤の娘で今川氏親に嫁いだ。氏親の死後落飾した後の名前が寿桂尼。それまでの名前も生年もわかっていない。このようにこの時代には男子の跡継ぎがいなくなった際に女子がしばらく跡継ぎを務める事例があり、今川領の遠江において女地頭として家督を継いでいたのが井伊直虎である。戦国時代の井伊氏は遠江守護となった斯波氏に臣従する浜名湖近辺の地方領主の一つだった。今川氏に攻め込められた井伊氏は1513年屈服させられ、その後今川氏に臣従した。井伊直平の娘は今川義元の側室となり、その後関口親永の妻となる、のちの家康の妻と...井伊直虎戦国井伊一族と東国動乱史小和田哲男***
2025/02/23 09:35