親の心 子知らず・・
死期の迫ったぶどう作りの農夫が一つだけ心配な事がありました。それは3人の怠け者の息子たちでした。何とか一人前にしたいものだ‥と思って息子たちを呼び寄せて云った。「お前たちに贈り物がある。わしが死んだらぶどう畑を掘り返してみろ宝物がいっぱい埋まっている」と云って死んだ。息子たちは鍬や鋤を手にぶどう畑の隅から隅まで掘り返したが‥いくら掘っても金貨や宝石どころか皿一枚も出てこない‥「オヤジの嘘つき」と鍬や鋤を放り出した。ところがだ‥秋になると雑草も生えない程掘り返したのでぶどうが何倍も実をつけたのです。「人間にとって一所懸命働き苦労する事が宝物なのだ」との父の遺言だったのです。(イソップ童話より)私は子供たちに残す「宝物」は何一つ無い‥あるとすれば子供たちを社会人として生活できるまでに育てたのが「宝物」なのかも...親の心子知らず・・
2023/04/30 16:54