RIPES BLOG

一泊二日の検査入院にて

2年前の定期健診で肺にカゲが見つかり精密検査をするように言われたが放置。だって自覚症状ゼロだから。それが先月、カゲが大きくなっているからと半ば強制的に精密検査の日程を組まれ、4月中数回は通院するハメになった。 たとえば昨日今日は一泊二日の検査入院。昨日は「気管支鏡検査」なるもの。喉や鼻から麻酔吸入し、診察台にてカメラを咽喉から入れて撮影。でも当人は寝てしまったので記憶にない。その後は病室に移動し夕食も出て一泊。スマホで時間つぶしして就寝。 翌朝、朝食後に退院だが診察は続く。近所のスキャニング専門施設に行き、今度は「脳のMRI検査」。脳がガタピシしているのは生まれつきだから何も気にしないが、この…

2025/04/27 09:26

日本酒の名前に興味あり

今は酒は控えている（呑まないとは言わない！）が、事情を知らぬ知人から『獺祭』を頂戴した。天下の超人気銘酒だが、この「だっさい」なる名前が面白い。蔵元・旭酒造によればネーミングの理由は2つ。所在地が岩国市・獺越（おそごえ）という集落であること（人口500人！）。また俳句の革新者・正岡子規の俳号が「獺祭屋主人」だからというもの。酒造りの革新がテーマだ。 獺（オソまたはウソ⇒川ウソ）は魚を獲って岸辺に並べたりする狩り遊びの習性がある（これホント）。唐の人はその様子が神様に供物を捧げているようだと見て正月の別名にしたし、詩人・李商隠は先人の名詩を書斎に並べ散らし「獺祭魚庵」と号した。子規はこれにならっ…

2025/04/21 11:28

「江戸むらさき」とイキの関係

昔の配給の米がまだ残っていて世間の騒ぎとは無縁だが、なにせ超古々米だからマズ～イ！。だましだまし食べているが、今日はノリ佃煮を購入。「江戸むらさき」が無くて代用品、安いが取り柄。板海苔を醤油(寿司屋の符丁はムラサキ)で煮る本物に敵う味じゃない。 普通、「江戸紫」とは色の名前で、歌舞伎の「助六」が頭に巻いてる手拭いもこれ．江戸で大流行した色だ。哲学者の九鬼周造が「同じ紫でも赤み勝ちの京紫よりも青み勝ちの江戸紫の方がイキだ」と書いていた(『いきの構造』)。 九鬼の本に沿ってイキを説明したら小難しく、対極の「野暮」になりそうだから止めて、同書で有名な立方体の概念相関図を載せとくね。 「意気＝粋」は「…

2025/04/16 18:45

久しぶりの地元散歩

昨日早朝のすごい靄の話から霧や霞との違いなどを書こうと思っていたけど、晴れた休日、おまけに「♪ばかみたいに空がきれいだぜ～♪」（拝啓！少年よ）なので近所に散歩に行くことにした。散り始めた桜見物も兼ねて……。 四谷は古い町だから老舗も多いのだが、道すがら見つけたのはカステラ「坂本屋」の閉店ビラ。明治30年創業なので127年も続いたことになる。残念。 四谷の桜名所は中央線に沿った見附石垣上の堰堤。去年もイオさんと赤坂方面に散歩したので、今年は逆の市ヶ谷方向に。線路側の土手が見事な松並木になっていることは新発見。反対側の名門・雙葉中高校の校舎も立派で驚いた。 桜の下で宴を愉しんでいる人たちは皆自分よ…

2025/04/05 14:55