栄養士さんに内緒、「食の冒険」
バレーボールのレシーバーは、左右から来るタマに瞬時に飛びついて跳ね返す。下手クソだとそれが間に合わない。ノドボトケも同じで来るものが空気なら肺へ、飲食物なら食道へと切り分けるべく反応する。自分の場合、手術で横切りしたためにその反応がまだ遅い。下手くそだからすぐにムセたりせき込む……医者は「これが完治しないと誤嚥性肺炎になる可能性がある」と脅し、気道に埋め込んだ管(レティナ)もまだはずしてくれない。また退院前には栄養士が嚥下食のアドバイスをして、ミキサーの活用と「トロミ剤」をすすめた。しかし退院してひと月経ち、色んな経験というか「食の冒険」をし始めている……たとえば麦茶などの飲料の「トロミ付け」…
2022/01/23 20:13