かさこそ森の夏/天と地の声を聴くとき【神楽を伝える村へ/高見乾司:MIYAZAKI神楽画帖展<13>】
各地で最高気温が37度~40度近くまで上昇した日、旧・のゆり保育園を改装した「コミュニティスペースCasaCoso森」の広場で大作の仕上げをした。これは神楽の絵とは無関係で、春先に「友愛の森」の空家を包んでライブペインティングをした時の作品である。が、「作品」といえるほどには仕上がってはいない。子供たちを交えて盛大に落書き大会をした、その遺物というレベルである。これに加筆するのが「アルティザン=ものを作りだす工人」の「技〈わざ〉」なのである。2,7メートル×15メートルの不織布を杉や樫、クヌギなどの巨木が作る木陰の下に広げて、着彩してゆく。最初は、子供たちが集まって来て、木の葉や使い古した箒などを筆代わりにして、描き殴ってゆく。すると、次第に何らかの形態が浮かび上がってくるのである。これが無垢の美すなわち...かさこそ森の夏/天と地の声を聴くとき【神楽を伝える村へ/高見乾司:MIYAZAKI神楽画帖展<13>】
2023/07/21 02:56