映画『リバー・ランズ・スルー・イット』/川釣りの美しさに癒やされる。弟役ブラット・ピットも芸術的。
アカデミー賞撮影賞。弟役ブラット・ピット有名にした作品。(1992年ロバート・レッドフォード監督)モンタナの田舎を背景に家族の心の葛藤が静かに描かれている。兄弟は幼い頃より父に連れられ川釣りに行く。細い釣り糸が優雅に清涼な水流に投げ込まれ、キラキラと反射する様子は、息をのむほど美しい。若き日のブラット・ピッドも自然のまぶしさに負けないくらい輝いていた。以下)ネタバレあり淡々と流れていく日々。二人の兄弟はフライフィッシングを厳格な牧師の父に教え込まれた。互いに対抗心を持ち、腹が立つこともあるが、仲がよかった。表だった不協和音はなく、よい家族だ。それでも弟のさみしげな表情、危うい行動を見過ごしたのだろうか。釣りに行けば生き生きとする弟を見て安心できたのに。兄弟の愛は変わらずとも大人になれば、それぞれを生きていくのが...映画『リバー・ランズ・スルー・イット』/川釣りの美しさに癒やされる。弟役ブラット・ピットも芸術的。
映画『ボストンストロング ダメな僕だから英雄になれた』/(原題)『stronger』に敬意を表したい。
2013年ボストンマラソンを狙った爆破テロ事件の実話パトリオットデイ(愛国者の日)にアメリカで催されたポストンマラソンを狙った爆破テロ事件を映画化。両脚を失った27歳の被害者ジェフ・ボーマンを描いた実話で、彼の回顧録を原作としている。「ダメな僕だから英雄になれた」?そんなに「ダメな僕」じゃないけど・・・。仕事でヘマをしたり、待ち合わせに来なかったりする。しっかりした大人じゃないから彼女が愛想尽かすのもわかる。でも被害に遭った彼の元へ家族は集結し、友だちや先輩とも仲がよく、会社(コストコ)にも大切にされている。頼りないけれど、いいヤツ。たくさんの仲間に囲まれた平凡な男だと思う。いきなり両脚を失って、すぐに前向きに生きられるか。自暴自棄になってもいいのに以前と変わらないように振る舞う。ユーモアで切り返せるだけで立派...映画『ボストンストロングダメな僕だから英雄になれた』/(原題)『stronger』に敬意を表したい。
本『史上最悪のインフルエンザ:忘れられたパンデミック』/コロナ禍の今だからわかること。
「手作りマスク」100年前のパンデミック1918年から1919年にかけて広がったインフルエンザの大流行はスパニッシュインフルエンザ(スペイン風邪)と呼ばれる。本書はアメリカから見たパンデミックの様子を描き、分析している。スパニッシュインフルエンザの拡大は、第一次世界大戦のさなかであったため、すぐには公にされなかった。中立国であるスペインに上陸してようやく情報が発信され、その名が付いた。スペインが発生源ではないし、突出して被害が大きかったわけでもない。コロナ禍の現在、本書を読むと100年前のパンデミックが遠い過去の災いとは思えない。ウィルスに対して、人間という生き物がこんなにも弱いものだったのだと思いしらされる。人とウィルスの戦いは終わっていなかったと知る。未知のウィルスインフルエンザウィルスによる感染症に弱いの...本『史上最悪のインフルエンザ:忘れられたパンデミック』/コロナ禍の今だからわかること。
死ぬとどうなるのだろう。50歳を前にして私は初めて身近な人を亡くした。「死」が突然やってきて、混乱し対処しきれなかったと悔いている。ガンで余命6ヶ月と宣告された父が、急速に年老い弱って死を迎えるのを間近でみた。「死」を理解したい。死後1ヶ月経ち、本書を手に取った。魂の存在。哲学的に「死」をどう捉えるか。様々な説を分析し退け、著者シェリー・ケーガン先生は主張する。「魂は存在せず、死ねば全て終わる」死ねば「無」となる。この考えに同意しなくてもかまわない。自問することが重要だと語る。死は悪いのかシェリー先生によれば、将来起こるよいことを剥奪されるから、死は悪い。おいしいものを食べる。気持ちよく眠れる。犬や猫に癒やされる。映画の封切りや来週のドラマを心待ちにする。お風呂で「ああ、生き返った」と手足を伸ばす。よいことを奪...本『「死」とはなにか』/父の死後1か月で思うこと。
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