映画『ぶあいそうな手紙』/高齢の親のこと、やがて自分も老いる。

映画『ぶあいそうな手紙』/高齢の親のこと、やがて自分も老いる。

老いると失うものが増えていく。連れ合いに先立たれる。友人がひとりまたひとりと逝ってしまう。さらに死によって失うだけではなく、目が見えなくなる。耳が聞こえなくなる。足が悪くなる。階段を上れない。高いところのものが取れない。いろんな事ができなくなる。失っていく中にとどまるしかないのかと思うと、とてもせつない。主人公の老人は視力を失いかけていた。原題『AOSLOHOSDEERNSTO』(ポルトガル語)英語題『THROUGHERNESTO'SEYES』直訳すると『エルネストの瞳を通じて』製作:ブラジル日本公開:2020年(映画館観賞)【以下ネタバレあり】ひとり息子から一緒に暮らそうと言われるが承諾しない。78歳で目が見えなくても、住み慣れた家でなら1人で暮らしていける。隣には同世代の友人ハビエルが夫婦で暮らしていて、な...映画『ぶあいそうな手紙』/高齢の親のこと、やがて自分も老いる。