当世知識人の「言、二貨無シ」 再
言うことに二貨はない、つまり「掛け値の無い値段」ですよ、という意味だが、二貨はないが、三貨、四貨は有るとのことだ。良いも悪いも無い、面前応答を楽しんでいるのである。『大人(タイジン)、まけとくよ』終いには半値、七掛けまで値下げして、『大人には参ったょ』、と破顔笑する店の主人の愉しそうなこと。ついつい要らぬものまで手を出してしまうことがある。たとえは変わるが、時の経過に集積された事例を根拠とした肴をネタに、言や文という表現方法によって虚を実のように思い込ませる技を生業にしている知識人と称する一群がいる。それは、単なる無知と有知の違いだが、土壇場の勇智にならないのが常である。縁と機によって修得した「知」が、いつの間にか「識」となり、食い扶持の「職」となったものたちだが、真の知に格たる教養の有無を問うわけでもな...当世知識人の「言、二貨無シ」再
2023/10/30 08:13