「坐禅箴」其の現自ら親し、其の成自ら證す2
「不回互」とは独立無伴にして、他の交渉を要しないので、自らは自らにて「成功(成就)」している事を自覚するのです。 しかも、自らは自らを「證明(しょうみょう)」して疑わぬのです。 それを「その成 自ずから(おのずから)證す」といいます。 「證す」とは自證のことです。 仏道は「自分を自分で證明することが出来る教え」です。 もし自分を自分で證明することが出来ないのであるならば、「他の人の證明を得た」としても何の役にも立ちません。 「この證明は自證」で他の證明を借りるのではありません。
2023/03/03 12:00