宮本三郎記念美術館「Journeys――宮本三郎 旅する絵画」展
自由が丘駅から歩いて数分のところに宮本三郎記念美術館がある。洋画家の宮本三郎(1905‐1974)の住居兼アトリエがあった場所だ。同館では今「Journeys―宮本三郎 旅する絵画」展が開催されている。 宮本三郎は第二次世界大戦中の戦争画と戦後の(それも晩年になってからの)鮮烈な色彩の裸体画のイメージが強い。本展はそれらの、いわば表の顔とは違った、旅先で描いた風景画を追った企画展だ。素顔の宮本三郎がうかがえる。 チラシ(↑)に使われている作品は「風景/柴山潟の四手網漁」(1944年頃)。宮本三郎が故郷の石川県に疎開したときの作品だ。全体に靄のかかったような画面がターナー(1775‐1851)を…
2025/02/28 08:56