内閣府が発表した1月から3月のGDPの成長率は、物価の変動を除く「実質」で前の3か月と比べて0.5%減少したという。2期ぶりのマイナス成長で、年率に換算すると2.0%のマイナスとなる。国内GDPの6割を占める個人消費であるが、物価高の逆風で2023年10-12月期GDPは大きく落ち込んだことが大きい。経済は生活実感とずれる株高進行中である。円安によるインバウンド需要は前期比+2.6%と拡大したが、実質個人消費は同-0.2%、実質設備投資は同-0.1%と、プラス予想に反してともに3四半期連続のマイナスとなった。日本経済は、インバウンド需要と米国向け輸出の堅調さなどによって辛うじて支えられているのであろうが、一般国民、諸費者の生活感覚とは大きくズレていると言わざるを得ない。2023年名目GDPで日本はドイツに...下落し続ける日本を嘆くな、バブルの夢から覚醒し脱成長社会のモデル国家になるチャンス