1980年代といえば、日本におけるインターネットの黎明期で、大企業ですらパソコンを共用で使い始めた時代で、当然、スマホなどなかった。しかし、その会社では、全員が、パーティションで区切った小部屋を貰い、2台のパソコンを設置し、目的別に使い分けていた。テーブルには、家族たちの写真を飾り、まさにホーム・オフィスだった。ある日、終業時刻ぎりぎりに、先方のリーダーに、「翌朝までに回答を欲しい」と依頼すると、彼は、必要なデータをFDに収め、自宅に持ち帰り、翌朝、返してきた。「部下に、残業させると会社を辞めちゃうからね!」と笑ったが、時間を効率的に使う方法として、「SOHO」(SmallOfficeHomeOffice)を実践していたのだった。そして、家族と共に過ごす時間を大切にするライフスタイルを学んだ。★真の働き方改革(後編):時分割
NTTが、来月から実施する「ワーク・イン・ライフ」制度は、日本人の労働観のみならず、人生観を変革する起爆剤になって欲しいと期待している。新型コロナの影響で、在宅勤務やリモート・ワークが普及した背景もあるが、今後、社会経済活動にどういう影響や変化が起きるか、楽しみにしている。実は、1974年版の「通信白書」に、当時の郵政省が、大都市における交通量の増大や移動時間のロスも大きく、アメリカにおける「リモート・ワーク・センター」計画に触れていたが、立ち消えになった。さて、白書が出た7年後、私はオハイオ州のシステム会社との合同事業に従事していた時のことだった。ある時、先方のリーダーに数点の質問を投げかけたら、「調べるのに時間がかかるので、コーヒーの美味い店へ行こう」と返された。「回答を貰ってから」と応じると、それぞ...★真の働き方改革(前編):NTTモデル
「沖縄慰霊の日」を迎え、書きたいことが沢山あるのに、思いがまとまらず、気が重い。小中学校の先生方も戦争を知らない世代になったが、ロシア・ウクライナ戦争についてなら、子供達も理解できる。どちらが良い、悪いではなく、「人間は、どうして戦争をするのか?」を話し合って欲しい。結論が出なくたって良い。ひょっとして、「いじめ」の原因に触れることだって期待できる。8月15日の「終戦記念日」や「広島と長崎」が被爆した日を正確に答えた教師が、30%に満たなかったデータすらある。戦争や事件が風化するのを恐れる人が多いが、現在、起きていることなら理解できるはずだと思う。被害者は、常に両方ともに出ることも。★沖縄慰霊の日
家計支出の内訳は、「消費と浪費、投資」だが、そのバランスのとり方は、むずかしい。家計管理の理想形は、「消費:70%、浪費:5%、投資:25%」と言われるが、それぞれのライフステージによって、違いが出てくる。特に、消費と浪費を区別するのは曖昧なので、目安とした方が良い。たとえば、旅行は、娯楽費として「浪費」に分類されるが、新たな門出や静養であれば、投資と考えても良い。また、メタボ対策として購入した器具類は、投資だが、使用しなければ無駄に分類される。晩酌は、あしたへの活力だから投資だと強がっても、飲みすぎは無駄になる。ありがちなのが、少しでも安いものを買おうと、スーパーを何軒も回ったりすれば、ガソリン代の方が高くなり、時間も無駄になる。景気低迷が長期化する気配なので、身辺の無駄をなくしたい。(^_-)-☆★消費の勧め(番外編)
「何から何まで真っ暗闇よすじの通らぬことばかり右を向いても左を見ても馬鹿と阿呆のからみあいどこに男の夢がある」。鶴田浩二の「傷だらけの人生」の一節だが、何処か今の世相とダブるが、右も左も駄目なら、「上と下」が残っている。「上見て暮らすな下見て暮らせ」では、貧相で差別臭くなるが、「上見て生きよ下見て暮らせ」とすれば、混沌時代の処世訓になる。とはいえ、緊急支援策の「持続化給付金」をかすめ取る輩がはびこるようでは、政府は、これまでの「性善説」から「性悪説」に軸足を置いて、法体系を見直した方が良い。「まっぴらごめんと大手を振ってマスクはずして歩きたいいやだ嫌です間仕切り板はグラス交わして憂さ晴らしいつか来るはずきっと来る」ア~ぁ♭★恨み節
経済復活のキーとなるのは、GDPの6割以上を占める民力だ。政府が、「人生100年時代に備えて、老後の必要費用」を示せば、倹約思考になるのが当然だ。また、今の社会情勢下では、非常時に備える人が多くなるのが道理だが、私は、逆だと思っている。世界の誰一人として予想しなかったロシアの暴挙が起きたように、この世は一寸先が闇だと認識すれば、10年、20年先を見通すことは不可能だ。誰も、自分の余命を思い通りに描けない。仮に描いたとしても、途中で死を迎えれば、これ以上の不幸な人生はない。ましてや高齢者なら、いつ何が起きても不思議ではない。それならいっそのこと、元気なうちに、やりたいことにお金を使い、楽しい時間を過ごすように心掛ければ、景気も良くなる。私には、その時間すら少なくなってきた。★消費の勧め
国会が閉会し、舞台が参院選に変わるが、社会を覆う閉塞感は変わりそうもない。ウクライナ情勢や新型コロナの影響が、世界経済に悪影響を与えているが、深刻化するのは、これからで、まだまだ長く続くと思う。一例が、政策金利の利上げを決めたアメリカに対し、日銀は、従来通りのゼロ金利を維持する方針なので、消費者物価の値上がりは避けられない。輸出産業を優遇し、経済成長を図ったアベノミクスで、多くの企業が生産拠点を海外に移したので、円安の効果は今までより小さく、景気浮揚策として多くを期待できない。戦略を練るのが、政治家や企業経営者の役割だが、それを支える側の存在抜きに実行できない。その支える側のGDPの6割を占める国民が、日々の生活に苦しんでいれば、結果は、、、?"(-""-)"★袋小路
6月5日に開催された「第42回千歳JAL国際マラソン」大会を沿道で観戦していたら、ふつふつと熱い思いがこみ上げてきた。高低差155mで起伏に富む過酷なコースを、痛い足を引きずり、顔を歪めながらも、必死にゴールを目指すランナーのひたむきさが胸を打った。私は、通算13回(フル3・ハーフ10)、妻はハーフ10回出場したが、楽しいレースは、一つも記憶にない。楽しい思い出は一時的だが、辛い経験は永続するもので、向上心の源泉でもある。しかし、ゴール後に振る舞われた「インカのめざめ」のうまさは格別で、それにつられて参加していたのかもしれない。最近、病院通いが続き、落ち込んでいたが、マラソンに比べれば、蚊に刺されたようなものだと、気合を入れ直した。★第42回千歳JAL国際マラソン
5月以降、体調異変が相次ぎ、身辺整理を始めたが、気乗りしない作業ではかどらない。自転車から落車し整形外科、立ち眩みと頭痛、斜行で脳神経外科、腎臓ポリープの経過観察と、病院通いで気分が重い。医師から「深刻に考えると、かえって良くない」と言われたが、糖尿病悪化による合併症のようだ。健康な人は、「血糖値」の高低に関心が向きがちだが、血糖値は、直近の食事や運動によって短期的に上下降するので、測るタイミングによって差が出る。一方、「HbA1c」値は、過去1〜2ヶ月の平均的な血糖の状態を反映するので、精度が高い。なお、日本糖尿病学会では、正常範囲を4.3~5.8%と定めており、6.0以上になれば、予備軍と心得たい。★糖尿病の怖さ
時々、泣いて駄々をこねる幼子に、「ママにちゃんと分かるように言いなさい!」とか、「泣いてばかりいたんじゃ分からないでしょ!」と怒る母親を見かけると、眉を顰める。母親なりの怒る理由があるのだろうが、はた目から見ると、いじめに似て、恥ずかしくないのかと感じることがある。自分の意思を、大人並みに言葉で表現できない幼子は、泣くことで意思表示するしか手段がない。欲しいものをせがんでいるのか、疲れておんぶして欲しいのか、のどが渇いて水が欲しいのか、虫に刺されて痛いのか等々、泣くには泣くわけがある。自分の思うようにならないからで、それを、ちゃんと説明しろと言う方が無理難題だ。「ぐったりしてる」と言って、子供を病院に担ぎ込む母親のニュースに接するたびに、虐待に対する「無言の抗議」なのだと、心が痛む。しばらく休止します。★相互誤解(番外編):無言
国や企業のような社会組織の場合、国益や企業利益を評価基準に置けばよいので、データが結果を示す。個性や多様性を尊重する人間社会は、相互誤解で成り立っていると理解した方がよい。自分が良かれと思ってしたことが、相手にとって、有難迷惑のことだってある。しかし、それが善意だと分かると、感謝の会話を交わす自己矛盾をどれ程、味わったことか。私のブログにしても、独りよがりの考え方と受け取る人も、共感する人もいよう。それでも書き続けているのは、「自分の思いや見方と違った情報」に接することで、考え方に幅が出来ると信じるからだ。50年以上も一緒に生活している妻のご機嫌は、会話しない時の方が、本音が分かりやすい。(^_-)-☆★相互誤解(後編):会話
社会では、対話を重ねることで、理解が深まり、合意形成にいたると考えられているが、それは幻想だと思うようになって来た。卑近な例で、ウクライナ問題では、プーチン大統領と各国首脳が、何度も会談しても、その隔たりが埋まらないどころか、深化している。ロシア対欧米の代理戦争化している紛争の停戦仲介役は、ヨーロッパから遠く離れ、NATOに加盟していない日本が一番適役のはずだった。しかも、27回も首脳会談を重ね親交を築いた安倍元総理が、プーチン大統領に電話一本もかけられない。北方領土返還交渉で、プーチンに利用されただけの政治家に、大役が務まる筈があり得ない。かつて、小泉元首相が、「YKK」の強固な盟友関係の秘訣を問われた時、うろ覚えだが、「したたかな打算に裏打ちされた友情」と応じた言葉を思い出す。★相互誤解(前編)
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