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  • ★衆院選の期日前投票

    第49回衆院選の投票日と金沢マラソンの開催日が重なり、混雑が予想されたので、期日前投票に行った時のことだった。新型コロナの感染対策のため、手間がかかり、長い列が出来ていたが、同時に、関心の高さも感じた。投票を済ませて帰宅したら、「選挙公報」が投げ込まれており、ごみ箱直行になった。これは、毎回のことで、実に嘆かわしい。ついては、「選挙公報」には二種類あって、自治体の選挙では、作成を省略できるが、国政選挙の場合、義務付けられている。2003年に期日前投票制度が導入されて以来、選管では、投票率向上対策として、投票所を増設したり、足を確保することに熱心だが、肝心の公報が投票後に届いたのでは、本末転倒だ。一回の衆議院選挙にかかる費用は、約600億円と言われ、「選挙公報」の作成・配布費用も、当然、含まれる。せめて、投票率が...★衆院選の期日前投票

  • ★リニアの崩落事故

    岐阜県中津川市のリニア新幹線のトンネル工事現場で、ついに作業員の死亡事故が発生した。静岡県では、南アルプスのトンネル工事で、大井川の水量が減少したり、自然環境が破壊されることを危惧した住民訴訟の最中に、痛ましい事故が起きた。つい先日、黒部ダムのレストハウス横の「破砕水の湧水」を飲んだばかりなので、複雑な思いがする。毎秒660ℓの冷たい地下水と土砂が噴き出し、171人もの殉職者を出した破砕帯の事故だった。トンネルバスで、破砕帯を通るたびに、石原裕次郎と三船敏郎の製作・主演による映画「黒部の太陽」のワン・シーンを思い出す。日本では、山林が国土面積の三分の二を占めるので、開発と自然環境保全との兼ね合いが極めて難しい。リニア新幹線工事の事故は、安全対策が十分だったかどうかを問われる。★リニアの崩落事故

  • ★ちんたら旅(後編):山手線

    佐々木新一のヒット曲「あの娘たずねて」(1966年)を知る人は、今では少ないが、「花の東京のどまんなかぐるり回るは山手線」と聞けば、「ハハーン、あの歌か」と思い出す人もいる筈だ。40年ほど前、東京勤務だった当時のことだが、職場の仲間と運動不足を解消するため、週一回、プールへ行こうと思い立った時、この歌を思い出した。私が世話役になって、目標を「山手線一周(約34.5㎞)を泳ぎ切る」とし、泳いだ後の反省会で飲む量を「泳いだ距離」と決めた。運動後に飲むビールは、格別に美味い。泳ぐ距離見合いなので、みんな真剣(?)だった。逆に、飲めない私には、好都合なルールでもあった。同僚から「ずるい」と咎められたが、飲む量が少なくても、みんなと同じように、いい気分を味わった。3年間で目標を達成できずに転勤になった。当時、暗記した山手...★ちんたら旅(後編):山手線

  • ★ちんたら旅(前編):横須賀線

    JR東日本の車内誌「トランヴェール」10月号の巻頭エッセイ「旅のつばくろ」(沢木耕太郎作)のタイトルは、「衣笠」だった。野球選手の名前が、頭に浮かんだが、実は、JR横須賀線の終着駅「久里浜」の一つ手前の駅名だった。作者が、故小沢昭一の著書「東海道ちんたら旅」に倣い、通いなれた横須賀線版を作ろうとしたら、衣笠駅を知らなかったというエピソードを綴っていた。私も新婚時代、大船に住んでいたので、横須賀線に馴染みがある。会社が新橋と有楽町の中間だったので、横須賀線と東海道線を気分で使い分けていた。また、叔母さんの家が北鎌倉だったので、鎌倉や逗子、横須賀へは行ったが、「衣笠駅」に降りたことが無かった。よく利用する電車やバスでも、用事が無ければ関心がない。人間の生活範囲とは、狭いものだ。★ちんたら旅(前編):横須賀線

  • ★立山黒部アルペンルート(番外編):VSスイス

    雪をかぶった北アルプスの山々を見ているうちに、20年ほど前にスイスのトレッキング・ツアーに参加した時の思い出が蘇った。マッターホルン観光拠点のツェルマットからアプト式登山鉄道で、標高3,089mにある終着駅ゴルナーグラートに着くと、ドム(4,545m)やヴァイスホルン(4,505m)、リンプフィッシュホルン(4,199m)等々、4,000m級の山々が、展望台を取り囲むように聳えていた。下りは、リッフェル湖に映りこむ「逆さマッターホルン」を目に焼き付け、高山植物を観察しながらのハイキングを満喫した。翌日、クライネシャイデック駅へ移動し、登山電車で、標高3,454mのユングフラウヨッホ駅へ。アレッチ氷河とアイスパレスを見物した後、標高3,571mのスフィンクス展望台に上る高速エレベーターで高山病に罹り、それ以降、登...★立山黒部アルペンルート(番外編):VSスイス

  • ★立山黒部アルペンルート(後編):絶景

    紅葉の旬に合わせるのは難しいものだが、立山の場合、山麓と高低差があるので、長期間、紅葉を楽しむことが出来る。室堂(2,450m)から大観峰・天狗平・弥陀ヶ原では、すでに落葉し、黒部平(1,828m)でも見頃を過ぎており、紅葉前線は、黒部湖(1,470m)から扇沢(1,433m)へと下り始めていた。天気予報では、曇りのち雨で肌寒いだったが、見事に外れた。美女平の気温は19度、室堂でも10度で、青空が広がり、純白の雪がまばゆく輝きを増していた。圧巻は、美女平(997m)から乗る高原バスの車窓の景色で、弥陀ヶ原(1,930m)を過ぎる頃から、室堂まで、雪化粧した北アルプスの大パノラマが目に飛び込んできて、思わず、息をのむ絶景が広がった。広大なスケールに圧倒されて、複雑怪奇な俗世の営みを、しばし忘れた。(^_-)-☆★立山黒部アルペンルート(後編):絶景

  • ★立山黒部アルペンルート(前編):アクセス

    「立山初冠雪」のニュースに、紅葉と雪のコントラストが見たくなって、10月22日、「立山黒部アルペンルート」を抜けて、大町温泉郷一泊の旅に出た。防寒具と雨具類で荷がかさばったが、JR富山駅に隣接する富山電鉄で立山駅まで行くと、あとは、ケーブルカー・高原バス・トロリーバス・ロープウェイ・ケーブルカー・電気バスと、多彩な乗り物を乗り継ぎ、扇沢に抜けるので大した負担ではない。幸運にも、天気予報が良い方に外れて、持参した防寒具と雨具類を使う機会が無かった。さて、東日本からの多くの人は、長野県の扇沢からのルートを選ぶようだが、時間に余裕があるなら、私は、富山県側からのルートをお勧めしたい。目的にもよるが、立山観光に限定するなら、富山県側からの方が、断然、感動を与えると思う。★立山黒部アルペンルート(前編):アクセス

  • ★衆院選に望むこと(後編):争点

    全政党の公約を見ると、濃淡があっても、「新型コロナ対策」と「経済や暮らしの立て直し」の二本柱が中心になっている。次いで、「社会保障・福祉政策」や「自公政権の評価」を問う声も多いが、長期にわたるアベノミクスの果実をどう味わったかで、意見が分かれる。また、「外交・安全保障政策」や「憲法改正」の比重が低いのは、ほかに喫緊の課題があるからで、国民が現状維持を望んでいるわけではない。私が危惧するのは、「財政問題」。一時的な財政出動が必要なことを理解したうえで言いたいのは、財源確保策で、国債や金融課税等で賄えると思えない。ましてや、「消費税の引き下げや、撤廃」を公約に掲げるようでは、将来世代に負担を先送りするだけで、無責任だ。「ポピュリズムが国を亡ぼす」ことを認識したうえで、投票行動に反映したい。★衆院選に望むこと(後編):争点

  • ★衆院選に望むこと(前編):投票率

    選挙権年齢が、「18歳以上」に引き下げられたのは、2015年(平成27年)で、最初の国政選挙は、2017年(平成29年)の衆院選だった。年代別投票率は、10代が40.5%、20代が33.9%、30代が44.8%(全年代平均投:53.7%)だった。しかし、2019年(令和元年)の参院選では、10歳代が32.3%、20歳代が31.0%、30歳代が38.8%(全年代平均投票率:48.80%)に下がった。衆参の違いがあっても、国の将来を担う若年層の投票率が、高齢者よりも低いのが気がかりだ。今回の衆院選挙は、「新型コロナ対策」が大きな争点となるので、若者が「政治と生活」の関係について学ぶ良い機会になる。SNSで議席数占いをするのではなく、投票率が高くなることを期待したい。★コロナの連鎖禍(完)バラマキ≠福祉国交大臣が、「...★衆院選に望むこと(前編):投票率

  • ★デジタル化の道(番外編):保険証代用

    10月20日から、マイナンバーカードの保険証利用が始まったが、本格的な実施時期は、かなり先になる。厚労省のHPに、対象医療機関・薬局のリストが載っているが、私が利用している医療機関は無かった。マイナカード自体の普及も遅れているが、医療機関側が準備を終えていなければ、従来通り、健康保険証を持参しなくてはならない。厚労省のまとめでは、システム改修などの準備を終えた医療機関・薬局は、8%程度で、診療所では、わずか5.8%にとどまっている。NTTコムリサーチが6月に実施した調査結果によると、カードを持っていない人のうち35%が「なくても生活ができる」と回答し、「利用したいと思えるサービスが少ない」が25%だった。莫大な費用をかけて導入した経過に鑑み、牧島大臣にかかる責任は重い。★デジタル化の道(番外編):保険証代用

  • ★デジタル化の道(後編):清新

    行政機能のデジタル化の基幹システムとなる「マイナンバーカード制度」は、2016年度に導入されたが、普及率は、いまだに30%前後に低迷している。最大の原因は、国民が、森友問題で表面化した情報の隠蔽や改ざんを見て、個人情報を国に預けることを不安視していることにある。全国一位の普及率(65%超)で、表彰された加賀市では、国が実施した「マイナポイント5000円分付与」に加え、「かが応援商品券5,000円分」を付与したので、合計10,000円分のインセンティブになった。これは、奨励金を出すことの良否を別として、具体的な対策は、政府よりも、住民に近い自治体主体の方が、有効なことを示唆している。牧田大臣には、硬直した行政組織に、清新な気風を吹き込み、国民の信頼を取り戻す取組みを期待する。★デジタル化の道(後編):清新

  • ★デジタル化の道(前編):期待

    衆院選に突入したが、大臣の身分は留保されるので、牧島デジタル担当大臣には、腰を落ち着けて「真の意味」でのデジタル化の構想を練って欲しい。前任者は、自民党きってのデジタル通と言われたが、評判倒れで、「デジ女を作ろう!」の蔑視発言を残して去った。また、行革担当大臣は、「ハンコ廃止」を断行したが、その後、ワクチン担当業務に埋没し、行革が置き去りにされた。それでいて、自己採点で、120点と胸を張るところに、不遜と未熟さを感じる。牧島大臣が、デジタル化と行革を兼務することは、期待の大きさだと思うので、業務フローを徹底的に洗い出し、無駄を排除して欲しい。現行の行政サービスを繋ぎ合わせるなら、みずほ銀行の二の舞を演じることになる。★行政のデジタル化(前編):手順菅総理は、「行革とデジタル化」を目玉政策に掲げたが、いずれも、以...★デジタル化の道(前編):期待

  • ★弥彦紀行(後編):良寛の里

    弥彦神社参拝の後、JR弥彦線で吉田に戻り、越後線に乗り換え、寺泊岬温泉のホテルに一泊した。ホテルの図書コーナーで、「良寛たずね道・八十八か所巡り」と題した本を見つけ、読むうちに、自分の薄っぺらな知識を恥じ入った。良寛和尚は、出雲崎の生まれだが、寺泊を含めてこの地域一帯を「良寛の里」と呼称する。出雲崎は「生誕の地」、寺泊は「仮住まいの地」、分水は「定住の地」、与板は「父の生誕地」、和島は「遷化の地」にあたり、それぞれの土地で、多くの逸話を残していた。江戸時代後期の僧侶で、歌人、漢詩人、書家としても名を残しているが、「良寛さん」の愛称で慕われているのは、その人柄と、自然流の生きざまにあった。本を読み終えた時、「良寛たずね旅」に出てみたい感動に包まれた。が、地理的条件から車で移動しないと不便なので、実現しそうにない。★弥彦紀行(後編):良寛の里

  • ★弥彦紀行(前編):弥彦神社

    北陸新幹線が開通して、新潟県が近くなったとはいえ、弥彦神社へのアクセスは、結構、不便だ。今まで、新潟や村上へ行ったついでに、何度も立ち寄ろうとしたが、行程をうまく組めなかったので、弥彦神社参拝だけを目的に、一泊二日の旅に出た。9月29日朝、金沢から新幹線で上越妙高まで行き、妙高はねうまラインに乗り換え、特急「しらゆき」で東三条に下車し、昼食をとった。東三条から弥彦まで、直通なら約35分で着くが、1日2本しかなく、吉田で乗り換えることになるが、こちらも本数が少ないので、注意を要する。さて、神社の参拝の作法は、一般的に「二礼二拍手一礼」だが、彌彦神社は「二礼四拍手一礼」で、出雲大社と宇佐神宮も同じく四拍手だ。その理由を調べたが、謎めいていて、途中で詮索を止めた。真夏日の暑い日差しを浴びて、駅から神社までの長い参道を...★弥彦紀行(前編):弥彦神社

  • ★旅のスタイル(番外編の続編):品性

    昨年、GoToトラベルに乗り遅れた東京都が実施した「実質ゼロ円」で泊まれるプランが、金沢でも出始めた記事を読み、実に嘆かわしく、腹立たしい。スキームは、石川県と金沢市の旅行割を適用した後、ホテル側が客に対し、支払額と同じ金額分の食事券を渡すので、「タダ泊まり」になる。加えて、県民旅行割のクーポン券(最大2千円分)も貰えるので、2,000円得する勘定になる。別のホテルでは、「タダで泊まって3,010円のリターン」がある。宿泊せずに、食事券だけ受け取って帰る客もいたそうで、実にさもしい根性だが、犯罪ではない。いくら旅行需要を回復し、集客につなげる狙いだとしても、まともな商売ではない。もとは、政府が推進する「GoToキャンペーン」の仕組みにある。道徳教育の強化を叫びながら、品性を貶める施策を推進するなら、財政再建の看...★旅のスタイル(番外編の続編):品性

  • ★旅のスタイル(番外編):JRをお得に

    10月12日に、JR西日本から届いたメールマガジンに、「西なびグリーンパス」の利用期間を、当初の10月末から、来年3月まで延長する記事が載っていた。11月に、萩&湯田温泉旅行を計画していたので、望外のサプライズだった。「西なびグリーンパス」は、50歳以上を対象に「グリーン車乗り放題」のお得な切符で、「GoToトラベル」のように、税金投入ではないので、大歓迎だ。3日間用と5日間用の二種類あり、全線8回まで、指定席を利用できる(自由席は無制限)。3日間用を二人で利用する場合、一人25,000円と破格の安さだ。ちなみに、金沢・新山口間のグリーン席の正規運賃は、特急と新幹線を乗り継いで、片道約26,000円。「ジパング」の3割引きよりも、お得になる。ただし、旅行代理店扱い限定で、「みどりの窓口」や「WEB予約」不可なの...★旅のスタイル(番外編):JRをお得に

  • ★旅のスタイル(後編):徒然に

    北陸新幹線の座席前のポケットには、東日本版と西日本版の二冊の車内誌が置いてある。私が、最初に手に取るのは、東日本版の「トランヴェール」の方と決まっている。巻頭エッセイ「旅のつばくろ」(沢木耕太郎)の連載を読むためで、旅先でのエピソードを綴っており、その着眼点がユニークで興味深い。2000文字ほどの小編なので、読み終わると、自分の思い出とだぶって、空想の世界が広がり、これからの旅が楽しくなると予感する。9月号では、小布施と葛飾北斎の生きざまで、「天があと5年の生を与えてくれたなら、本物の画工になれただろうに」と、北斎末期の言葉で結んでいた。その道を極める達人の境地に、鬼気迫るものを感じた。今年3月に訪ねた「北斎館」と岩松院の「大鳳凰図」(北斎89歳時)の感動が蘇った。☺★旅のスタイル(後編):徒然に

  • ★旅のスタイル(前編):違い≠格差

    大都市と地方都市とでは、社会活動全般を通じて違いがあるが、受け止め方によって、どうにでもなる。金沢に住んでいると、海外旅行に出かける際、不便さを痛感するが、格差と捉えると暗くなる。今では、羽田発着の国際線が多くなり、随分、便利になった。以前は、成田か関空を利用するしかなく、フライトの時間見合いで、前泊・後泊を要した。国内でも、直行便がなければ、経由便に頼るしかないが、昨年、小松~羽田~帯広間の飛行機内で、新型コロナの感染リスクが高いと感じたので、それ以降、飛行機を利用しないことにした。旅行スタイルを変えれば、地方のハンディを感じなくて済む。しかし、「新GoToトラベル」が始まると、一部の国民に税金をつぎ込む不公平性に、私は、またぞろストレスを感じることになる。★旅のスタイル(前編):違い≠格差

  • ★旅行の思い出(番外編):夫婦旅行

    子供たちが東京の大学に進学し、一人暮らしを始めてからは、夫婦だけの生活になり、海外旅行に出かける頻度が多くなった。旅行のルールを二つだけ作った。一つは、体力的に余裕があるうちに、遠方の国を訪れ、近隣国を後回しにすること。二つ目は、スーツケースを自分で持ち運び出来なくなれば、旅行を止めることだった。まだ、スーツケースを運ぶ時に、人の手助けを必要としないが、列車等に3時間以上、乗っていると、疲労が激しいので、海外旅行は厳しくなった。3年前、シドニーやメルボルンで途中降機して、体を休めながら、娘家族が住むパースを訪れた別れ際に、「これが最後になる」と、言い残して帰国した。昨年、来日する娘たちが、航空券を購入した直後に、新型コロナで取りやめになり、いまだに運航再開の目途が立たず、本当の最後になるかも、、、。★旅行の思い出(番外編):夫婦旅行

  • ★旅行の思い出(後編):家族旅行

    私には、家族旅行の楽しい思い出が無かったので、親になった時、子供たちに、同じ寂しい思いをさせないでおこうと機会を見つけて、頻繁に旅行した。東京の家族寮に住んでいた3年間は、週末の一泊二日で、関東一円の観光地をくまなく訪ね歩いた。母は、長男夫婦と同居していたので、お盆や年末に帰省する場所が無く、一度も金沢に帰らなかった。また、職場では、お盆や年末始に休暇をとる地方出身者が大勢いて、私のような存在は重宝がられた。私にしても、東京が静かになり、空気が澄み、快適だった。むしろ、代替の休暇を遠慮せずに貰え、父親の威厳を示すことが出来たので、好都合だった。その頃から、普段の生活を切り詰めて、旅行で贅沢に使う習慣が身に着いたと思っている。★旅行の思い出(後編):家族旅行

  • ★旅行の思い出(前半):修学旅行

    私には、両親と一緒に旅行した思い出が無い。父が早世し、女手一つで幼子3人を育てた母の姿だけが、思い出される。生まれて初めての宿泊旅行は、中学校の修学旅行で京都・大阪・奈良へ行った時だった。興奮して前夜、寝付けなかった記憶が残っている。旅館で、同級生と枕投げをして先生に怒られたことも懐かしい。高校の時の修学旅行は、北九州一周で、初めて瀬戸内海を船で渡ったが、船酔いし、甲板で寝たことも、ほろ苦い青春の思い出だ。バスガイドに教わった民謡「阿蘇の恋歌」(熊本)と「いもがらぼくと」(宮崎)の歌詞をいまだに忘れないほど、修学旅行は、鮮烈な刺激を与えた。新型コロナで、旅行を控えている子供たちが気の毒で、早く、良い思い出作りが出来るようになることを願っている。★旅行の思い出(前半):修学旅行

  • ★GoToキャンペーン再開

    10月8日から、石川県や市町村でも、中断していた「GoToトラベル&イート」キャンペーンを再開した。予想はしていたが、まさか補助額上限を上げると思っていなかったので、唖然とした。旅行とは、非日常の世界で心身を癒すために行くもので、損得勘定が先走ると、人間を卑しくする。懐具合は寂しいが、「武士は食わねど高楊枝」に倣い、GoToトラベル&イートを利用しないつもりでいる。仮に、「何をそんなに拘るのか?」と問われたら、おそらく、「税金を投入しているからだ」と答える。鉄道会社や旅行会社などの観光関連業界が、企業努力として、独自の割引サービスをするのであれば、全く、抵抗を感じないと思う。岸田新総理が掲げる「成長と分配」戦略が、従前と同じ軌道を進むなら、先行きが期待出来なくなる。★GoToキャンペーン再開

  • ★GO To再開の愚

    観光庁は、新型コロナのワクチンを接種した人などを対象に、10月8日から実証実験を始めた。当面、11の旅行会社が実施する38件のツアーを対象とし、実験結果を踏まえて、拡大する計画だが、内容は、「GoToキャンペーン」そのもので、失望した。昨日、近江町市場に行ったら、実証実験前だったが、観光客が増え、若者の食べ歩きが復活していた。外出自粛の禁が解かれ、移動が自由になれば、金銭的補助がなくても、旅行する事実を物語っている。GoToのような劇薬ではなく、日本発の新薬開発費用を補助する方が、はるかにハッピーだ。★GoToDiscoverJapanagain(後編)ある旅行誌で、「源泉かけ流しの看板をあげながら、加水・加熱や循環ろ過式の宿があるが、ここは、正真正銘の源泉かけ流しの秘湯」と紹介していた。JTBに問い合わせたと...★GOTo再開の愚

  • ★岸田内閣(後編):転換政策

    成長と分配の好循環による「令和版所得倍増」論は、心地よく響き、かつての池田首相の「所得倍増論」を彷彿とさせるが、当時と社会環境が全く違う。とりわけ、分配戦略について、「第1.働く人への分配機能の強化、第2.中間層の所得拡大・少子化対策、第3.公的価格の在り方の抜本的見直し、第4.財政の単年度主義の弊害是正」の4本柱を立てているが、アクション・プランを示してほしい。日本は、「OECD経済審査報告書」(2017年)の「分配相対的貧困率」で、主要先進国中、米国に次ぐワースト2で、経年的に貧困率が高まっている。その原因は、「聖域なき構造改革」による非正規雇用制度の拡大が、低所得層をさらに低い所得に追い込み、富裕層との格差を広げたと、私は考えている。政府が、一部の富裕層や企業の内部留保を増やす優遇税制を抜本的に見直さない...★岸田内閣(後編):転換政策

  • ★岸田内閣(前編):始動

    岸田内閣の閣僚人事について、野党や評論家が採点しているが、自分の思い描いた人事が出来るのは、せいぜい7~8割が限界だ。政治は結果主義で、動機の善で評価されないので、人事の採点は、ご自身にお任せすべきで、横からゴチャゴチャ言うのは、無責任で、慎みたい。メディアや評論家の役割は、ゴシップではなく、政策の中身を国民に伝えることにある。さて、私の最大の関心事は、総裁選で「小泉改革以降の新自由主義的政策を転換する」と宣言し、アベノミクスで「経済の体質強化は実現できた」と評価しつつ、「格差と分断も生んだ」と指摘した点だ。岸田総理が掲げる「新しい日本型資本主義」構想を支持するが、「成長と分配」をどうやって実現するのか、私には、皆目、見当がつかない。消費税増税を10年程度は封印し、なおかつ、「財政健全化の旗は降ろさない」とする...★岸田内閣(前編):始動

  • ★老化の自覚症状(後編):薬嫌い

    ここ20年間、薬やサプリメントに頼らず、曲りなりにも健康を維持できていたことを自負していた。定期的に受けている身体機能や動脈硬化、血管壁等々の測定値で、年齢相応の平均的数値内だったが、先月、主治医からイエローカードが出された。コロナにかまけて、「食事と運動」のバランスを崩したようで、HbA1c値が、危険水域に入っていた。薬を勧められたが、1か月後の診断結果で判断したいと断ったので、自己責任が重くなった。さいわい、緊急事態宣言が解除されたので、積極的に外へ出て、筋トレ+ジョグ&ウオークで調整すれば、血糖値も改善できる。年内のマラソン大会を断念し、来春以降のレースに照準を合わせることにした。★アンチ・エージング(前編):自然体がベスト昨日、某健康食品メーカーから届いたDMは、TV-CMでもお馴染みのサプリメントの勧...★老化の自覚症状(後編):薬嫌い

  • ★老化の自覚症状(前編):脚力

    10月30日の「第34回木場潟公園マラソン」に出場しようと、トレーニングを開始した朝だった。靴下を履こうとしたら、片足立ちが出来ず、よろめいてしまった。2度、3度と試しても、フラフラして靴下が履けず、座り込んでしまった。着替えて外へ出たが、脚がもつれて、とてもジョギングできる状態でないので、30分間のウオーキングで切り上げた。高齢者の場合、筋肉が衰えるのは早いが、戻すのは難しい。失った体力を取り戻すのに、3倍以上の時間を要すると言われるように「継続は力」と自戒。大会出場を諦めて、妻の応援に回ることにしたが、ぼんやり時間を浪費するのも口惜しいので、レース開始前に先行し、集団に呑み込まれる前にフィニッシュすれば、迷惑を掛けなくて済むと、一計を案じた。「周回遅れのトップランナー」気分で、時間のハンディをどれだけ貰おう...★老化の自覚症状(前編):脚力

  • ★友の激励

    「論語」の一節に、「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」とあるが、友人とは、有難いものだ。仕事や趣味が同じでも、そりが合わなければ、交友関係は長続きしないが、遠く離れていても、日頃、会うことが無くても、「元気でいるかな?」と思うことが出来る人がいれば、幸せだ。先日、ある友人が、自家農園で収穫した「さつまいもとジャガイモ」を持って、遠方から届けてくれた。正真正銘の産地直送の貴重品だ。およそ2年ぶりの再会だったが、いつも、屈託のない笑顔で元気を貰える。「ブログ読んでるよ」の一言で、叱咤激励だと分かった。立ち話で申し訳なかったが、煩わしい新型コロナでも、人と人とのつながりを断ち切ることが出来ないと思えば、酒を酌み交わす日を待つのも苦ではない。★友の激励

  • ★与党の責任

    自民党総裁選では、いろんな格差が拡大したことや、新型コロナ対策への不満等が爆発して、改革派候補の支持につながった。しかし、党員・党友と議員の意識のギャップが大きく、選挙制度の壁に跳ね返された。かつて、「自民党をぶっ壊す!」と宣言し、奇人・変人と揶揄された小泉総理ですら、道路公団と郵政の構造改革で辛酸をなめた。日本では、発展途上国にみられる軍事クーデーターや、宗教観の対立などで革命が起こる可能性は、限りなくゼロに近い。おそらく、政治や社会の制度などを、「今までのやり方を作り変えて、より良くする」改革が、日本という国の土壌に合っているのだろう。だとすれば、連立政権の責任として、新総理が掲げる方針を総力を挙げて、改革を推進して欲しい。★与党の責任

  • ★新総理の人事(番外編)

    自民党執行部の布陣が明らかになるにつれて、メディアや評論家が、新内閣の閣僚を予想し始めた。テレビや新聞が、裏ネタを含めて、特集するのは、日本人が、マスコミを信じる傾向が強いからで、諸外国と好対照と言える。2020年9月時点の「第7回世界価値観調査」(77カ国)によると、「新聞・雑誌」を信頼していると回答した人が、日本は69.5%で、ドイツは36.6%、イタリア30.2%、フランス30.2%、アメリカ29.7%、イギリス13.7%で、日本が突出している。さて、SNS時代が到来し、「メディア操作」で、容易に世論形成が出来る時代になった。ネット上で、前評判が群を抜いて高かった河野候補が、議員投票で惨敗したように、情報源が偏ると想定外の結果をもたらす。旧態依然とした派閥政治と批判するのは自由だが、「人事は総理の専決権限...★新総理の人事(番外編)

  • ★新総理の人事

    岸田前政調会長が、自民党の新総裁に決まったが、予想が的中しても格別の感慨はない。目の前の難問が瞬時に解消する妙薬はなく、党三役や官房長官の骨格が固まり、これから先が正念場だ。さて、政治に空白が許されないのは、人間社会の営みが、川の流れのように、留まることがないからで、自民党の総裁争いは大きな汚点を残した。川の流れは、岸辺に寄れば、渦を巻き緩慢になり、中洲に立てば激流に晒される。石にぶつかれば、割かれるが、また元の流れに戻る。そして、幾度となく、同じことを繰り返しながら、やがて大海に消え入る。方丈記を引用すれば、「露落ちて花残れり残るといえども朝日に枯れぬあるいは花しぼみて露なお消えず消えずといえども夕べを待つことなし」。この世の無常は、政界の生臭い無情ではない。★新総理の人事

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