これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
怖い話や怪談が読みやすいブログです。他にも意味怖、謎怖、シリーズもの、都市伝説、画像や動画など多数。
たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
これは、友人が体験した怪異話。バーベキューに誘われたので、参加することにした。差し入れとして、途中のコンビニで飲み物と肴を買っていく。そうして会場のキャンプ場へ向かう峠道に差し掛かった時だった。まだ昼間だというのに辺りが急に暗くなり、前方に何か"光るモノ"が沸いて出た。火の玉が幾つか、ゆらりと宙に…
これは、山菜採りが趣味のおっちゃんから聞いた話。去年の連休、多めに休みをもらえたとやらで、普段登っている所ではなく、遠方に足を伸ばして目新しい山菜が採れないかと、旅行がてら初めての山へ行ったという。だが、初めての山だけあって勝手が違い、なかなか良いポイントが見つからない。そこそこの数は採れたのだが…
これは、呪いにまつわる体験話。私は仕事柄、色んな街へ行く。その時には看板などをちらっと見たりするのだが、中には結構面白いものもあったりするので、わりと楽しみの一つになっている。ある時、某県道を車で走っていると、妙な看板を見つけた。『この先 ・・・m ・・・屋』。ただ、"・・・"の箇所は掠れていて…
これは、知り合いの体験話。まだ幼い彼が、実家に里帰りをしていた時のこと。父親と里山を散歩していると、川に小さな橋が架かっている場所に出た。街の川とは違い、魚の影が濃いことに興奮して、川面を一生懸命に覗き込んでいた。そんな彼の様子を、父親はすぐ背後から見守っていた。…と、いきなり父親は「おーい!」と…
れは、私の子供たちがまだ小さかった頃の話です。子供は2人いますが、仮に名前を当時9歳の長女をユイ、3歳の次女をミカとします。それは、長女ユイの幼稚園時代の集合写真を見ていた時のことでした。その写真は、たまたまアルバムに入れ忘れたものだったのですが、それを何気なくミカに見せました。すると…
これは、私の知り合いが山で体験した話。仕事で山林の手入れをしていた時のこと。どこからか微かな、人を呼ぶ声が聞こえてきた。耳を澄ませると、これがどうやら"彼の名を呼んでいる"らしい。「誰だろう?」。返事をしようとしたが、一緒に作業をしていた先輩が止める。「あれは、『お呼びさん』っていう輩だ。大抵は…
これは、私のお客さんの田中さんから聞いた3つの体験話。田中さんの趣味は気軽にする山登り。なんでも、山では何度か不思議なことに遭遇しているそうで。車で県外まで行き、初めての山に登った時のこと。山の中腹ぐらいだったらしいが、ふと山頂の方を見ようと上を見上げた時、一本の木に赤い色の何かがへばり付いている…
これは、テレパシーのような不思議な体験をした時の話。その昔、TV番組の探偵ナイトスクープでやっていた、四つ葉のクローバーの声が聞こえるという女の子を見て思い出したことがある。私が小学5年生の時に、実家の前の道路を広くするという理由で、うちの庭が少し減ることになった。当時、庭と道路の境目辺りには…
これは、うちの田舎にある耕作放棄地の話。以前にネットの某掲示板で、"放置された山奥の畑に正体不明の隆起ができている"と見たことがあったので、去年の夏休みに帰省した際、山歩きがてら見に行ってみた。すると、そこには幾つかの隆起が発生していた。その時は、「へー、本当にこんなこともあるんだな」と感心する…
私は社会人2年目の女です。去年の秋に年下の彼氏ができたのですが、その彼が当時とても不可解なことを言い出しました。今度の連休にどこかへデートに行こうとなって場所を決めていた時に、彼氏が「植物園に行こうよ。去年の秋頃、毎週のように行ってたじゃん」と。その植物園には、元彼とはそれこそ毎週のように行って…
これは、取引先の仕事仲間から聞いた話。彼がまだ若かった頃というから、ずいぶん昔のことになる。当時はまだペーペーだった彼は、地質調査会社の仕事をしていた。こう呼ぶと格好は良いが、要は山師だ。ある時、山越えの道路建設が計画され、峠にトンネルを掘ることに。そのトンネルは一旦、ある沢で地上に顔を出し…
これは、山で遭遇していた『得体の知れないモノ』に関する話。僕が小学生の時、家族で山へハイキングに行った。天気は曇天で快晴ではなかったが、姉とはしゃぎながら山を登り、頂上でみんなで弁当を食べ、1日を楽しく終えた。父はその道中を8ミリビデオで撮影していた。後日、その撮った動画を見ようと、家族みんなが…
私は元来、霊感がほとんどない人間でした。霊体験と思しきものも数えるほどしかなく、しかも幼い頃がほとんどで、空想の産物だったのではないかとさえ感じているくらいです。これはそんな私が体験した、霊体験と思える出来事の話です。3年ほど前、私は東京中野の賃貸マンションに住んでいました。ある土曜日のこと…
これは、友人から聞いた不思議な体験話。大学生の折、サークル仲間と渓流でキャンプをしたのだという。季節は夏、ちょうど良い感じの砂地もあったので、スイカ割りをしようという流れになった。ジャンケンで負けた後輩に目隠しをさせ、その場で三度、体を回してから挑んでもらう。見当違いの方に向かうのを、皆で笑いなが…
これは、ある小さな集落での話。四国の大学で、私は地質学の卒論を書いた。フィールドワークとして一人で山に入るのだが、基本的に道路から外れた山中を歩く。山道を進んで川の上流まで上がり、川べりを下りながら露頭という地層が露出した箇所を探し、車を停めてあるスタート地点に戻る。露頭を見つけたらフィード帳に…
これは、昔馴染みの体験話。山間の実家で暮らしていた頃、彼はよく川で泳いでいたという。ある夏の日、友人と連れ立って、普段は誰も行かない淵の方へ泳ぎに行った。楽しく泳ぎ遊んでいるうち、友人の一人が奇妙な物を見つけた。淵の深みに、一抱えもある『木箱』が沈められていた。一体、何の木で作られているのか…
これは、友人の話。彼とは随分昔からの山仲間なのだが、すっかり出不精になった私と違い、あちらは今でもよく山に登っている。この前、久しぶりに会った際、最近はどこを登っているのかという話になった。よく一緒に登っていた岳を思い出した私は、「あそこには今でも行ってるの?」と尋ねた。彼は顔をしかめて…
これは、パラレルワールドやドッペルゲンガーのような、ちょっと不思議な体験をした話。ある日の夕方、僕が高校から帰って来たら、母が台所で料理をしていた。帰宅部の僕が家に帰るのは、大体18時半頃。なので、母が料理していることは至って日常。だが、その頃の母はパートを始めていて、週の3日程は帰りが…
これは、顔馴染みから聞いた話。彼の家の前には、ものすごい豪邸があるらしい。そこの庭の一角に、これまた豪華な犬小屋が置かれている。ちょっと前まで立派な犬がいたのだが、今は死んでしまったのか、何もいない。ある寝苦しい夜、ぼんやりとそこの庭を眺めていると、何やら動く影が見えた。芝生の上を大きなものが…
これは昔、格安の部屋を見つけた時の話。「その部屋は前の住人が自殺した」と、大家さんから聞かされていた。いわゆる事故物件。そんなことは気にせずに部屋を借りてみたけれど…。部屋の中に誰かがいるような気配を感じることなんてなかった。いちいち自殺があったくらいのことで気にしてたまるか、という感じで…
これは、知り合いから聞いた怪異話。地元の山中に鍾乳洞があり、その奥にはわりと大きな地底湖も存在しているという。真っ暗な上に深さもあるので、遊泳することは禁止されている。ちょっと昔、そこで男子学生が溺れたことがあった。グループで洞窟に入り込み、勝手に泳いでいたものらしい。溺れたのは一人だけだったが…
これは大学時代、裏手の山でのんびりと煙草をふかすのが日課だった頃の話。学生のざわつく声や車道の車の音を遠くに聞いて、木の擦れる音や鳥の声を楽しみながらの一服。ある日、煙草も吸い終わってふと大学側を見下ろすと、平日の昼間だというのに講内には誰も居なくなっていた。同時に、ざわつきも車道の音も、鳥の声…
これは、得体の知れないモノにまつわる話。山間の村に祖父の家があり、そこの田んぼで『妙なモノ』を見たことがある。季節は夏真っ盛りで、村に唯一通っている国道に逃げ水が出来るほど暑かった。当時小学生だった俺は、妹と遊んだ後に田んぼの手前の畦道に座り、駄菓子屋で買ったチューペットを食べていた…
これは、風習にまつわる話。私の実家周辺の数軒で今もなお、『箱回し』とか『蓋回し』と呼ばれている、縁起を担ぐような風習がある。この箱回しというのは、早くて4歳頃から"名字の変わっていない人だけ"ができることになっている。ちなみに、回すのはルービックキューブをスライドさせるイメージに近い。良いことが…
これはもうだいぶ昔のことになるが、ある野良猫との不思議な日常話。俺には何のスキルも無かったが、家を出たかったので寮のある新聞屋に就職した。その寮は、アパートの一室を借りている所だった。大家さんがすぐ傍に住んでおり、また猫好きな人だったらしく、周辺には餌付けをされている野良猫が沢山いた。俺も猫が好き…
山には色んな物が捨てられている。これは昔、山の中で見つけた『小さなお守り』の話。そのお守りは、赤地に綺麗な金糸の刺繍がしてあって、泥土も付かず雨露にも濡れず、キラキラとしてまるで誘うように川辺に落ちていた。退屈しのぎの夜の散歩中、そんな物を見つけて触れるなと言うのは到底無理なことで、吸い寄せられる…
俺には沢登りや藪漕ぎのスキルはないが、山をやっているといつか『おろくさん』に遭遇するんじゃないかと密かに恐れている。おろくさんというのは、山で遭難したご遺体のことだ。大抵は白骨化しているが、場合によっては半生だったりする。万一これに出会ってしまうと色々と事後が面倒なので、できるだけ会いたくない…
これは今も続いている、ほんのりと怖い体験話。私の家ではワンコを一匹飼っている。そして毎日7時と19時の2回、お散歩に行く。朝は家を出て右に、夜は左に曲がるコースを歩く。だけど、どちらのコースをお散歩していても、歩き始めて20分くらいの所にいつも同じ人が立っている。もちろん、朝と夜は違う場所に…
これは、私にとっては洒落にならない恐ろしい体験だった話。その頃、納期が厳しい仕事を毎日6時間くらい残業してやっていた。業務内容は先端とはほど遠く、人も少ない工場での食品関係の生産だ。仮に、惣菜を作ってそれを容器に詰め、発注元の大手食品メーカーに納品する業務としておこう。いよいよ期限ギリギリという時…
これは、ある物を手に入れてから身に起きた話。私は大正時代の物が好きで、一時それらを蒐集していた。ヤフオクで乳白色の電笠や花瓶などを入札しては部屋に飾ったり、当時の青年雑誌や少女雑誌を買ってはその時代に思いを馳せていた。…が、とある物を買ってから、急に部屋の様子がガラリと変わった。寝付けない夜が続い…
山って、やっぱりスゴい力を持っていると思う。それに神様もいると思う。これは、そう思うようになったきっかけの話。数年前、母が重い病気で入院していた。そんな時、なぜか私は無性に山へ行きたくなり、御岳山に。それまで山と言えば、保育園の時に登った高尾山くらいだった。そうして8月の夏山に、一人で行ってきた…
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これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
小学生の頃、夢に"血でドロドロになった赤ちゃん"が出てきた。僕が部屋の前に立っていると、赤ちゃんがヒタヒタと廊下を進んでくる。なぜかその後ろには祖母が立っており、ニコニコと微笑んでいた。僕は恐怖に包まれ、じわじわと近づいてくる赤ちゃんに向かって「来るな、来るなー!」と叫びながら押し返したが…
これは、夏にまつわる話です。私が通っていた高校の近くに、見晴らしが良いのになぜか毎日のように事故が多発していた十字路がありました。ただ、歩行者が巻き込まれるような事故はなく、どれも車同士がぶつかるというものばかり。奇跡的に亡くなった人はいませんでしたが、私はなんとなく"その原因"に心当たりがあり…
この世は『78対22』という宇宙の法則で成り立っている。キリよく「7対3の法則」や「8対2の法則」ともいわれ、ビジネスなどにも応用されている。科学的に「78対22」という黄金比が証明されているわけではないが、統計の中からこの比率が見つかる例は多く存在する。たとえば……。地球上の海と陸の割合は…
私は昔から結構なビビりで、怖い話なんかは大の苦手。そのわりには、"嫌な気配"をよく感じる。まあ、ただの勘違いかもしれないけれど。当時、私は高校2年だったか。ベッドは窓際にくっつけて置いていて、そこで寝ていた。時間は深夜1時から2時頃。なぜか眠れなくて、ベッドの上で顔を手で覆いながら、なんとか寝よう…
15年ほど前の話になります。小学5年のとき、父が転職した関係で引っ越しをしました。しばらくしてから、そのマンションで『若い女性の霊』を見るようになったのです。現れる時間帯に規則性はなく、夜のときもあれば、昼間に現れることもありました。その霊はいつも怖い顔であちこちを睨みつけていて、とにかく近寄り…
"雨の日"になると思い出すことがある。これは、高校2年の夏休みの時の話。その日、俺は友人の秋山と林の3人で買い物に出かけていた。すると突然、雨が降り出した。傘を持っていなかった俺たちは大慌て。すぐ近くにあった屋根付きのバス停に駆け込んだ。「雨の予報なんて出てなかったよな?」そう言い合っていたら…
私がこの話を聞いたのは、5年ほど前のこと。今は更地になっているが、かつて実家の隣にあった家に、"幽霊が出ていた"という。20年ほど前、その家を工事現場の事務所兼宿舎として貸し出していた時期があり、その頃に幽霊が出ていたそうだ。目撃者は、その宿舎に長期で滞在していた職人のおっちゃんたち。我が家は当時…
これは、2007年10月10日のことです。雪の中を通勤中、吐血が止まらなくなり、道端で転げ回っていたとき、若い研修医のような白衣の男性に抱きしめられました。医者の格好をしていたし、「私、医師の矢島です」と名乗ったのです。そのときの時刻は、朝の7時30分でした。痛みはあるものの、矢島という医師に抱き…
これは、かれこれ30年以上も続いている話。私の父は5人兄弟の次男です。そんな父が10歳のときのこと。駄菓子屋からの帰り道、夕方6時の門限が近づいていたため、急いで自転車を走らせていたそうです。父の父、つまり私の祖父は自営業を営む、相当な頑固者。門限を過ぎたとなれば、容赦なく鉄拳が飛んでくるような人…
小さい頃、祖父が病院で亡くなった。両親と駆けつけた時には、もう霊安室に移されていた。両親はじめ、親戚みんなが慌ただしくする中、どういうわけか俺だけが霊安室に残されることになった。「線香は絶対に切らさんようにね」そう念を押され、俺は素直に線香をじっと見つめていた。どれぐらい経っただろうか……。ふと…
ガキの頃に、鍼灸師のジジイから聞いた話。ちょっと変わった幽霊談です。ニューギニアのあたりの、ある戦場でのこと。大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、"夜な夜な死んだ兵士たちが現れるようになった"そうです。彼らは皆、ちゃんと足があり、懐かしそうに「よぉ!」とか言いながら現れる…
僕には小さい頃、親友がいた。親友といっても、人間じゃない。猫だった。その猫は、普通の猫よりひとまわり大きくて、いつも堤防にある陸橋の下にいた。僕がそこを通るたび、気づけばいつも同じ場所にいて、気づけば自然と仲良くなっていた。僕が無邪気にはしゃいでいると、あの猫は目を細めてじっと見守ってくれていた…
私は、貧乏なアパート暮らしの女。お風呂がないので、いつも『銭湯』に通っている。その日、いつもの店が休みだったため、少し離れた場所にある銭湯へ向かった。浴室には数人のオバちゃんたちがいて、楽しそうにおしゃべりしていた。髪を洗っていると、ふと視線を感じた。洗い終えて顔を上げると、自分の前の鏡に、見知ら…
零細企業に勤めていたが、家業を継ぐため、やむなく退職した。その後、その会社は倒産した。それから10年。あの会社の社長の夢を、何度も立て続けに見るようになった。「帰ってきてくれ。もう一度、一緒に仕事をしよう」そんな内容だった。気になって連絡を取ってみると、社長は末期ガンで、余命わずかだということ…
昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
これは、俺が子どもの頃に体験した話。近所の川で、4人で岩から岩へ飛び移りながら遊んでいた。そのとき、ひとりがうっかり深い場所に落ちてしまった。しかもその川は、前日の雨で増水しており、流れがとても速くなっていた。友達は、あっという間に流されていった。「助けてー! 助けてー!」水面から顔と両手だけを…
俺の家の近所には『オコロビサン』と呼ばれている、地蔵のような不思議な石像がぽつんと建っている場所がある。地蔵かどうかも定かではないのだが、誰からともなくそう呼ばれていて、子供の間ではちょっとした怪談めいた存在になっていた。そのオコロビサンには、昔から奇妙な噂があった。学校からの帰り道などで…
これは、先輩が通っていた中学校での話です。当時の音楽の先生は女性で、昔から"いわく付きのものが見える体質"だったそうです。初めてそういったものを見たのは、子どもの頃のこと。かくれんぼの最中、とある山で首吊り死体を見つけてしまったのが最初の体験だったといいます。友人たちと一緒に、その場に居合わせた…
小学生の頃、学校帰りに毎日、近道として他人の家の庭を通って帰っていました。その日も、いつものようにその家の庭を通ろうとしたところ、家の前に立っていたおばあちゃんに、「今日は庭を通っちゃダメだよ」と言われました。いつもはニコニコしながら「こんにちは~」と挨拶してくれるおばあちゃんなのに、その日は…
車で大事故に遭い、大怪我と廃車になってしまってから半年。退院してから中古の安い車を買ったのだが、その車がすごく怪しい。車検満タンに全塗装済みにもかかわらず、捨て値で売ってくれた。ひと月の給料で買えるくらいの値段だ。贅沢は言えないのでそれに乗っていたが、ハンドルの下辺り、ちょうど膝が当たる部分に穴が…
これは小学生の頃に教頭から聞いた話で、その教頭の友人の体験談。教頭は昔ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明者なんて出ると、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すそうだ。発見が遅れた遺体は酷い有様のようで…。目なんかは最初に取れる。だから目の無い遺体がよく見つかる。ある日…
これは、うちのじいちゃんから聞いた話。ちなみに、じいちゃんは随分と前に亡くなっている。じいちゃんは鉄工所をやっていて、それはそれは腕利きの職人だった。じいちゃんが若い頃、得意先に製氷所があったそうな。その製氷所のオヤジが言うには、"毎朝氷を買いに来る若者"がいたそうだ。出来たばかりの一抱えもあり…
X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…
これは夢なのか、それとも心霊体験なのか。その日、俺は夜の10時に残業が終わって帰宅した。疲労のせいか、どこか意識が散漫で夢うつつだった。玄関のドアを開けて、真っ直ぐキッチンに向かう。するとそこには、カチャカチャと洗い物をしている母と、母の横にあるイスに座りながら酒を飲んで上機嫌にしている父がいた…
だ高校生の頃の話から始まります。当時、私には彼氏がいました。クールで口数が少ないけれど、かっこいい同級生の彼のことが好きになり、私から熱烈にアタックして付き合うことになりました。付き合うことになったのはいいけれど、彼は私が憧れていたような愛情表現がなかったのです。ぶっきらぼうだし、いつまで経っても…
これは、5年前の夏の体験話。私は人生に疲れ、自殺の名所に1人でやって来ていた。そこは断崖絶壁で下に激しく波が打ちつける、飛び降りるとまず助からないであろう某名所。自分の人生は何処から狂い始めたのか。そんなことを考えながら、断崖から下の海を眺めていた。近くの電話ボックスには、『自殺を考え直そう…
これは、僕が中学1年生の時に体験した話。 むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。 夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。 その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた。
これは、私が小5の時の体験話。祖母が亡くなったので、島根にある母の実家に帰っていた。死因は老衰。みんな悲しかったけれど、「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。そして、その夜はお決まりの宴会が始まる。もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が「帰る」と言い出した。ただ…
これは、友人の岡田から聞いた話。岡田は少年の頃から読書が大好きだった。いつも何かの本に夢中になっては、誰かに止められるまで読みふけっていた。彼の家は築十数年の木造2階建て。岡田は2階にある一室を勉強部屋として与えられていた。そんな、ある休日の午後のこと。いつものように自分の部屋で冒険小説に夢中に…
これは、俺が高校生だった時の奇妙な体験話。その日、部活で遅くなった俺は、同じく委員会で遅くなった幼なじみの美咲と通学路を歩いていた。「帰ったら親父に怒られるだろうな」。「うん…。でも事情を話せばきっとわかってくれるよ」。そんなことを話してから途中で分かれ、一人で少し歩いた時、目の前にバス停の標識が…
これは、ついさっきあった不思議な出来事。近所の米屋の店先で、店の前に出した長椅子に座っていた米屋のじいさんが、ガックリと肩を落としたような感じでタバコを吸っていた。すると、「ずいぶんとしょぼくれてんなぁー!ボケが始まっちまったかぁ?あぁ?」と大声が聞こえた。見ると、米屋の向かいの酒屋のじいさん…
私は外回りで『無線』を使う仕事をしている。先日、こんなことがあった。いつものように無線で仲間とやり取りをしていたら、自分のだけが何故か混線する。あまりにも酷いのでチャンネルを変えたが、それでもザーザーと余計な音が入ってくる。その場所から移動できなかったので、長く混線が続くことに私はイライラし始めた…
たぶん私は小さい頃に『肉人』に会ったことがある。悪いことをすると、反省部屋という母屋から離れた納戸によく閉じ込められていた。今考えると、放置時間が一晩中や半日から丸一日と長かった。そこは暗くて狭くて、お腹が空いて寂しくて泣いていると、肌色のモヤっとした何かが、顔は無いのにこちらをじっと見ているのが…
これは、旧陸軍での話。ある兵士が地元の女性と恋仲になった。兵士が倉庫の夜番に立つ時が二人の逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。逢瀬は繰り返されるはずだったが、ある日、兵士が高熱を発し、起き上がることもできなく…
昨日の夜、幽霊が出た。初めて幽霊を見た。だいぶ前に死んだ姑が枕元に立っていた。納棺の時には白装束の上にお気に入りの着物を掛けたのに、黒く腐ったような服を着て、恨めしげな顔をして立っていた。ああ、そういえばこの人、「死んだらきちんと供養してもらわないと成仏できない」と思っている人だった。けれど…
これは、高校の修学旅行の時の体験話。夜ご飯も食べ終えた夜の自由時間、ホテルの大部屋に15人くらいの女子で集まり、百物語のように順番に怖い話をすることに。そのメンバーの中に1人、違うクラスの子でほとんど喋らないおとなしい神田さんがいた。怖い話をするよとみんなが大盛り上がりしていた時から、神田さんは…
これは、友人の話。彼の母君は園芸を趣味としている。しかし彼に言わせると、「あれは園芸が趣味というより、本当は土木工事が趣味なんだよ」と。彼の家を訪れた時、「私が作ったのよ」と嬉しそうに見せられたものを思い出した。コンクリート塗りの、それなりに立派な池。中身は何もないけれど、異常に大きな温室。なぜか…
大学に入って少し過ぎた頃、サークルのメンバーでキャンプに行った。私ら1年は女が7人いて、仲良くなったばかりだったので一緒に行動していた。夜にバーベキューをして、女7人でコテージに戻り、ひと息ついていた時だった。最初は他愛もない話をしていたけれど、突然みんなが黙り、部屋は一瞬シーンと静まった。そして…
中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…