曲がり角
もうすぐアノ子の命日。もう13年も時間が積もったのね。そんなに経ったとまるで思えない。ずっとアノ子がこころの中に住んでいるから。二十歳で出会ってから46歳で天に昇るまで友だちというより同い年のイトコのような…そんな間柄だったような気がする。互いの子どもたちも親戚のようだったな。もし、とかたら、とか考えても仕方がないのは十分わかっているのだけれど。あったはずの時間を思わずにいられない。人生はあみだくじか?ひとつ角を曲がり間違えるとその先の道筋はすべて違うものになってしまう。あの時、道を間違えなければ…と考えても時間は決して巻き戻すことはできない。そんなこともう嫌と言うほどわかっている。いつか自分の番が来てアノ子に会えたならきっとわたしはアノ子に怒りをぶつけて、わんわん泣いてしまうだろう。いつもヘラヘラ笑って...曲がり角
2024/08/29 22:21