唯識入門(25)
今日は。今日も世間の風に左右されることなく、後生の一大事について学んでいきたいと思います。後生とは、死んでからのことを言っているのではありません。私にとって一番大切なこと。生まれてきた意味を問い、死することの意味を問う、そんなチャンスが今与えられてることに感謝の意を表し、学びを進めていくことを表しています。父が死の間際にふと漏らした一言が耳の底にとどまって離れません。「俺の人生一体何だったんだ。」と。父の問いかけに応えていかなければなりません。今日から、能熏(のうくん)の四義に入ります。前回までに述べてきました所熏については、『摂大乗論』にも同じ定義が述べられていますが、能熏につきましては、護法菩薩独自の見解になります。能ですから、熏習する方の働きの定義になります。所熏は受け入れる方、能熏は能動的に種子を受け入...唯識入門(25)
2020/04/26 11:24