スマホやデジカメで撮った写真のイメージで短歌を創っています。写真は自己流です。
地元の短歌会「HANI(埴)」の会員です。短歌誌は一年に6冊発行され、一回に一人4首〜10首発表しています。私は、傘下の「六郷短歌会」で毎月一回山下和夫先生のご指導の下で短歌の勉強をしています。
祖(おや)たちの智慧の賜(たまもの)「おおみそか」時の流れに句点を付ける
乳吞み児を巣穴に隠し餌(え)をあさる栗鼠も狸も”おてんとさま”がついてる
吐く息のマスクの隙(すき)より一気に眼鏡くもらせ判断曇らす
嬉々として追いかけっこする月の夜の制多伽童子(せいたかどうじ)衿羯羅童子(こんがらどうじ)
観音のしなやかな指にはさまれて真珠の輝き放つ満月
陰に座しスポットライトに影を失(な)くした「赤い靴」の女優観ている
強風に舞い上がりたる枯葉らはクリスマスの夜を星と同化す
目覚めれば枕元にありしプレゼント母の思いを老いて受け取る
背丈ほどに育てた鉢の樅の木を盗んだ人のクリスマスはや
衝突の危機躱(かわ)したるわかれめに瞬(しゅん)焔(ほむら)立つ青信号は
かぐや姫と桂男(かつらお)に告ぐ令和の世に人間が月にStayするという
シリウスの欠片(かけら)か石は瞬(またた)きて過去の記憶の青く染まりぬ
果てしなき時の一点に巡り会い共に過ごした日々はきらめく
宿命の棘を隠せばくれないに暗みを帯びるこれの世薔薇
われもまた化野(あだしの)行く冬の坂今しばらくを華やぐ夕映え
年経てもまだ待っている赤い糸に繋がれている運命の人
たそがれのダム湖の底より眺めいる黄金(後根)の空に浮かぶ綿雲
例のなき猛暑の後の厳寒に不死鳥は雪女に変身
お絵描きの材料揃う年の瀬の山、川、人参、卵に胡瓜
「言葉には役目がある」と言いたれば幼(おさな)は腰ふり「アッポー・ペン」
削り節搔きつつ咽の体操は「カタリン・カタコ」「カキククケケコ」
人の目に見えない星にあやつられ軌道を行き惑う青きシリウス
手作りのざぶとんにいる人形の重さの窪みをほのぼのと見る
細胞が勝手に育ち老いているわれの心を置き去りにして
魚跳ねる池を見ていた白鷺がカメラ向けるとツと後ろ向く
「『角川』にも応募せよ」との師を拒み”新人”の季を逃してしまう
月へ住む計画進む私には地軸離れる一歩が重い
クリスマスローズは”殺しの異名”と詠まれしもわれの知る名は”冬の女王”よ
吾(あ)の知らぬ秘密のドアよりぬけ出たか高層ビルに人影の無し
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