勤務校では今日が卒業式だった。日中は暖かくよく晴れて、いい卒業式でよかった。後片付けを終えて帰宅途中の西の空に金星と細い月、山の端に沈みそうな水星が見えたので取り急ぎスマホで撮影。3/1夕暮れの月と水星、金星
その後12Pは近日点を通過し、南半球の空へと移っていった。71年後まで、またね~。ところで、今回3月から約1ヶ月ちょっと12Pを撮影したり眺めたりする中で「いやいや、人工衛星の通過、大杉でしょ!!!」と感じることがかなり多かった。まあ、そもそも大抵の彗星は近日点に近いほど明るくなるのだから早朝か宵の空で明るく見えるパターンが多いわけで、タイミング的には人工衛星が見やすい時間帯と重なっている。それはそうなのだろうが、それにしても頻繁に通過していた。中でも3/27夕方のそれは、かなり目立つ印象だったので1記事としてまとめておきたい。その頃、12Pはさんかく座~おひつじ座の付近にあって、だいぶ探しやすい位置にいた。木星と並べた構図で撮っておこうと50mmレンズを付けて向けてみた。〇が12P。左上の明るいのが木星...12PとStarLinkシリーズのランデブー(3/27)
今日は土曜出勤だったけど、仕事自体は滞りなく終わった。そこかしこでほぼ満開になった桜と三日月より少し大きくなってきた月をちら見しながら帰宅。直後から機材の準備を始めた。12P、当地からはそろそろ見納めとなりそうだ。だいぶ高度も下がってきているはず。それでも先日バーストしたそうだから、この程度の春霞なら何とか見つかるだろうけど…。結果、思ったよりはすんなり見つかった。先週末にチャレンジしたときは雲に阻まれたから、約10日ぶりの再会。それなりに明るくなってきている模様。ただ、6cmガイド鏡で眼視で眺める分には十分だが、薄明がまだ残っているので露出時間は短くせざるを得ない。X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→300mm・F5.6と8の間、ISO10000RAW露出15s×4コマコンポジットしてマカリ...4/13宵の12P/Pons-Brooks
ようやく新年度に入った。この年度末の1週間はとにかくてんやわんやで何とかやりくりしてしのいだ期間だったが、そんな中でも晴れ間を捕まえては12Pの撮影を楽しんだ。ということで、AprilFools'Dayの12P。なお、今週はこの他3/27と29の夕方にも撮影できたが、透明度が良かったせいかうっすら肉眼でも見えた気がした。さすがに尾の存在は6cmガイド鏡でないと無理だったが。X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→300mm・F5.6と8の間、ISO10000RAW露出30s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整kissX5+Nikkor135mmF2.8→4、ISO3200jpeg露出8s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整4/1宵の12P/Pons-Brooks
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勤務校では今日が卒業式だった。日中は暖かくよく晴れて、いい卒業式でよかった。後片付けを終えて帰宅途中の西の空に金星と細い月、山の端に沈みそうな水星が見えたので取り急ぎスマホで撮影。3/1夕暮れの月と水星、金星
昨年発見されたこの彗星、当初は「近日点通過(今年1月13日頃)前後で消滅か?」とみられていたが、核がちょこっと分裂した程度で全壊は免れたらしくにわかに注目されていた。ただ、光度はマイナス等級レベルなもののあまりにも日出直前・日没直後&低空飛行状態で観測条件が厳しくて、手持ちの機材で何とか「確実に確認(望遠鏡で視認&撮影)できた」と言えるのは今のところこの日だけ。jpeg原版:1月16日17h21mEOSkissX7i+SIGMA170-500mmF5.6→250mmF5.6ISO200、1/60秒、固定撮影上の原版を一部拡大&強調処理ちゃんと彗星らしい尾が見える。それにしても、1/60sで写ってしまう彗星って・・・せめて先般の紫金山-ATLAS彗星並みに薄明終了時の高度があればどんだけ映えたことか…。ちな...1/16夕方のC/2024G3(ATLAS彗星)
2025年が始まってはや3週間近く。いつの間にか訪問者数(IP)が15万に突入です。ブログ開設(2010年)から16年目に入ったので、引き続き約1万弱IP/年のペースです。いずこの皆様か、はたまたBotさんかは存じませぬが、何はともあれ訪問いただきありがとうございます!ということで、今後とも「古安曽観測所だより」HP共々よろしくお願いいたします。訪問者(IP)15万超え
先日の土星食が不完全燃焼な結果だったので、今度こそ!を期してのスピカ食。久々に勤務校に泊まり込んで、班員とともにその時を待った。夕方に機材チェックを兼ねて金星・土星を観察した。それから仮眠を取った後、現象1時間前から準備開始。生徒は班所有の10cm反射で月を導入。顧問は自前の機材を組み上げて撮影準備。今回はほぼ快晴の元、潜入も出現もバッチリだった。機材を片付けながら明けの水星を愛でた後、観察合宿終了とした。といいつつ、年末でバタバタしててまだデータ整理に手が回らないので今日の記事はここまで。時間が取れたらもう少し記録をまとめよう。スピカ食2024Dec25
標記の件は、令和2年に日本遺産に認定されたもので夏至・冬至の日の出・日の入りの方角にあわせてこの神社の境内や周辺建物の配置が設定されているというモノ。詳しくはこちら等で紹介されている。https://www.city.ueda.nagano.jp/soshiki/shogaku/30087.htmlhttps://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story093/「あ、そう言えば今年の冬至は来週だっけ」厳密には1週間ほどフライングしているのだが、せっかく晴れてきたのでちょっと行ってみた。神社の東側から門越しに西側をのぞき込んだところ。夕日が沈んでいく方向と参道の配置は、確かに一致している。なるほど・・・。さらに今夜は満月だったはず。冬至に近いこの時期の満月なら、...塩田平のレイ・ライン
先週の土星食。当地では雲や霧の影響でほぼ絶望的な空模様だったため、急遽松本方面へ遠征してみた。多少は雲の切れ間があったので、機材組み立て開始。土星と月は既にかなり接近中。PanasonicGH-1+SIGMA170-500mmF5.6→500mm・F8、ISO3200だがしかし。潜入まであと数分というところで雲の襲来。ならば・・・と気を取り直して出現を待つも、こちらも再び雲が近づいてきてNG。その後雲が切れてきた頃には、既に土星は出現した後だった。拡大:15cm反射+2倍テレコン+PL10mm+X-A5折角遠征したのに・・・残念。帰宅した頃にはだいぶ雲も切れてきたが、当然土星はだいぶ離れて見えていた。悔しいのでもう一度500mmで撮影。ということで、掩蔽を見ようとしたけど見れなかったという、単なる遠征日記土星食2024Dec08
11月の三連休。おだやかに晴れ上がったものの、肉眼ではもう確認できなかった。そろそろ見納めだろうか。X-A5+MD200mmF2.8→F4、ISO4000、露出13s×4枚コンポジットSP赤道儀で自動追尾kissX5+SIGMA170-500mmF5.6→300mm・F5.6と8の間、ISO6400、露出13s×4枚コンポジット、SP赤道儀で自動追尾11/4夕方のC/2023A3(紫金山-ATLAS彗星)
折角の機会だと思い、「勝手にcometweek」と称して晴れたら観察に行こう!と地学班の生徒と話していたのに、前週は15日(火)の夕方に15分間ほど見えたのが唯一の晴れ間だった。それでも「肉眼で見えました!」と喜んでくれてよかった。そんな状況で、この日は待望の晴れ間が来た。平日勤務後の出動なので、先週と同じ近場の高台へ。少し冷たい風が吹いてきて、金星が沈んだ頃に彗星は見えてきた。肉眼で十分確認できるものの、流石に少し暗くなってきたようだ。EOSkissX5+TokinaAT-X10-17mmF3.5-4.5DX→17mmF5.6、ISO3200、露出10s(固定撮影)でも、相変わらず固定撮影でもさくっと写る。しかも彗星らしく、ちゃんと尾が写る。EOSkissX7i+EF-S18-135mmF3.5-5.6...10/20夕方のC/2023A3(紫金山-ATLAS彗星)
今夜はいまいちすっきり晴れそうな気がしなかったので、日本海方面への遠征は中止して近場で観測にチャレンジ。とはいえ、夕方のこの時間帯がどうにも晴れ間が少なかった。一か八かで高度3~4°に見えていた晴れ間を彗星が通過する可能性に賭けた。その結果ということで、とりあえずの速報として。EOSkissX7i+EF-S18-135mmF3.5-5.6→70mmF5、ISO3200、露出オート・途中で手動に切り替え(固定撮影)約30秒毎に撮影したこれらの画像をSiriusCompで2秒/コマの動画に編集したのがこちら。https://drive.google.com/file/d/1bOqeV-wR3IXSsIOPs_Ryd1TdybKn8KkH/view?usp=sharing10/14夕方のC/2023A3(紫金山-ATLAS彗星)
高度10°に満たない夕方の彗星を余裕をもって眺めたい…となると一番安心なのは日本海。ということで、上越まで遠征観測。車を止めて丘状の芝生地に上がると、ベンチのそばで三脚にカメラをセットして「その時」を待っている人がいた。向こうを見ると、道路脇の駐車スペースにも似たような人影が。どうやらみなさん同好の方々らしい。そりゃあ、三連休だからね…。こちらもそそくさと機材を設置して、曲軸合わせのために北極星を探し始めるとほどなく彗星が見えてきた。もちろん、肉眼で。ぱっと見はレグルスよりも少し暗め?に感じたが、彗星だってことを考慮すると1等台はキープしているのかも。そして尾も見えてきた。うっすらと、でも確実に。肉眼で尾が見えたのは、たぶんNEOWISE彗星以来だろうか。なんとなく三角に広がっている気がしたが、望遠レンズ...10/13夕方のC/2023A3(紫金山-ATLAS彗星)
同じ画像(200mmF2.8、露出4s)を用いて「やや強め&だいぶ強め」に画像処理してみた。元画像はjpegだが、少しは尾の長さがわかりやすくなったかも?ちなみに直近の報告では1等台まで増光?という話もあるようだ。http://www.aerith.net/comet/catalog/2023A3/2023A3-j.html今月中旬以降の夕方の空に回ってくるまでうまく持ちこたえてくれるといいね。10/2朝のC/2023A3(紫金山-ATLAS彗星)(2)
9月末に2回トライしたものの雲に阻まれていたこの彗星。3度目の正直で何とかその姿をとらえられた。EOSkissX7i+EF-S18-135mmF3.5-5.6→50mmF5、ISO3200、露出4s(固定撮影)低い。とにかく低い。それでもだいぶ薄明が進んでいる中でこれだけ核も尾も写るのだからそれなりの明るさに成長しているということだろう。とはいえ、肉眼ではほとんど核も尾も判らない。双眼鏡で「あー、これかな…」ぐらいだった。ズームレンズなので、倍率を変えて撮ってみた。EOSkissX7i+EF-S18-135mmF3.5-5.6→上:100mmF5.6、ISO3200、露出1/2s、下:135mmF5.6、ISO3200、露出1/2s200mmでも狙ってみた。X-A5+MD200mmF2.8→F4、ISO2...10/2朝のC/2023A3(紫金山-ATLAS彗星)
注目の紫金山-アトラス彗星(C/2023A3)、直近の観測では何とか持ちこたえているそうで。http://www.aerith.net/comet/catalog/2023A3/2023A3-j.htmlなので、準備だけはしておこうと、来月夕方の見頃に使えそうな、西~南西の方向が開けている場所をロケハンしてみた。ただ、平日の夕方に、退勤後すぐに移動できる場所って、あれこれ考えてはみたものの、結局東塩田周辺ぐらいしか思いつかない・・・。それはさておき、夕方の西空には金星が見えていた。先月末と比べるとだいぶ見つけやすくなってきた。※スマホで撮影。件の彗星は来月13日頃には、この金星と同程度の高度で、より北寄り(右側)に現れる予想だ。できればこの時間帯に、真っ白な極太のダストテイルをたなびかせながら登場してくれ...少しだけ?秋に近づいた夕暮れ
動画撮影の前後で押さえておいた静止画。イマドキのデジカメ(といいつつ、GH1なんて既に10年以上前の中古機だけど)は1台でどちらもいけるのでレンズ1本で間に合うところが便利。潜入前:少し青みがかった感のスピカがきれい。出現後:高度が下がった結果、最後は建物の影に・・・肝心の動画(xxx.mp4)はこんな感じだった。潜入時・出現時ともスマホで117(テレホンJJY)を流しておいたが当然時報の精度は悪いので参考程度。スピカ食2024Aug10(2)
予想どおり・期待通り、いい感じの晴れ間が来た。予定どおり・いつもの機材で、その時を待ち構えた。概ね予定どおり、潜入・出現とも何とか動画撮影できた(かな)。潜入時は暗縁側だったので、肉眼でも何とかとらえられた(気がした)。そして、予想どおり出現時の月高度はだいぶ低空だったので、出現の数分後には、月とスピカは仲良く建物の向こうに沈んでいった。ということで、ひとまず速報ってことで。スピカ食2024Aug10
明日夕方にスピカ食が見られる予報が出ている。久々の星食動画撮影チャンスなので、最低限の機材チェックをしてみた。SP赤道儀に望遠レンズ+2倍テレコン+デジカメボディ(写真はGH-1による試写の様子)レンズの向こうに月が写っている。光学系が同じでも、X-A5とGH-1とで取り比べてみると、やはり少しだけGH-1の方が拡大率が高そうだ。流石フォーサーズ。まあ、バックアップを兼ねて2台連れて行くってもんか・・・。撮影機材チェックしてみた
今月最初の週末に開催された交流イベント。一般観望会も開催されるということでよかったら機材も持ち寄って…という話ではあったのだが、自分は職場の倉庫から持ち出した7×50双眼鏡+三脚を携えてお気楽参加。まあ、「それで(他の望遠鏡とちがうテイストで)何が見える?」って現場で考えるのもいいかな~?と思ったので。幸い、雲量は多めながら星空は見えてきた。双眼鏡でいい感じに見えたのは、ちょうど昇ってきたこと座ε。「その明るい星(ベガ)の左下に見えている星って、実は二重星なんですよ」と一般の方に紹介するのに手頃だった。「でも、それぞれの星も実は二重星なんで、それはぜひ別の望遠鏡で…」と続けて次の機材へ誘導したり。かくて、一般向けの時間帯が終わる頃には徐々に雲も増えてきて、その後は予定どおり?飲みながら語る会となった。「宇宙県&ながてん交流会in小川村」の夜空
6月に入り、はや半月。そろそろ投稿しようか…と思って準備を始めてみたら、閲覧数が23万を超えているではないですか!何はともあれ、めでたい!感謝感謝でございます!ちなみに前回の区切り(22万)を数えたのは昨年9月頃。そう言えば今年はまだ梅雨入りしていないなあ。急に大雨が来るんじゃないかって話も聞きますが、なるべく穏便に願いたいですね。ということで、引き続きよろしくお願いいたします。閲覧数(PV)23万超え
昨日あたりから「磁気嵐が来そうです」「低緯度オーロラ出るかも?」と話題の肉眼黒点。昼食後に庭先で撮影してみた。あー、確かに日食グラスで十分それと判る。望遠レンズでもしっかり写るサイズ。でか!X-A5+SIGMA170-500mmF5.6+2倍テレコン→500mm・F8、ISOAUTOD5フィルター露出1/1000s肉眼黒点、見えました!
その後12Pは近日点を通過し、南半球の空へと移っていった。71年後まで、またね~。ところで、今回3月から約1ヶ月ちょっと12Pを撮影したり眺めたりする中で「いやいや、人工衛星の通過、大杉でしょ!!!」と感じることがかなり多かった。まあ、そもそも大抵の彗星は近日点に近いほど明るくなるのだから早朝か宵の空で明るく見えるパターンが多いわけで、タイミング的には人工衛星が見やすい時間帯と重なっている。それはそうなのだろうが、それにしても頻繁に通過していた。中でも3/27夕方のそれは、かなり目立つ印象だったので1記事としてまとめておきたい。その頃、12Pはさんかく座~おひつじ座の付近にあって、だいぶ探しやすい位置にいた。木星と並べた構図で撮っておこうと50mmレンズを付けて向けてみた。〇が12P。左上の明るいのが木星...12PとStarLinkシリーズのランデブー(3/27)
今月最初の週末に開催された交流イベント。一般観望会も開催されるということでよかったら機材も持ち寄って…という話ではあったのだが、自分は職場の倉庫から持ち出した7×50双眼鏡+三脚を携えてお気楽参加。まあ、「それで(他の望遠鏡とちがうテイストで)何が見える?」って現場で考えるのもいいかな~?と思ったので。幸い、雲量は多めながら星空は見えてきた。双眼鏡でいい感じに見えたのは、ちょうど昇ってきたこと座ε。「その明るい星(ベガ)の左下に見えている星って、実は二重星なんですよ」と一般の方に紹介するのに手頃だった。「でも、それぞれの星も実は二重星なんで、それはぜひ別の望遠鏡で…」と続けて次の機材へ誘導したり。かくて、一般向けの時間帯が終わる頃には徐々に雲も増えてきて、その後は予定どおり?飲みながら語る会となった。「宇宙県&ながてん交流会in小川村」の夜空
6月に入り、はや半月。そろそろ投稿しようか…と思って準備を始めてみたら、閲覧数が23万を超えているではないですか!何はともあれ、めでたい!感謝感謝でございます!ちなみに前回の区切り(22万)を数えたのは昨年9月頃。そう言えば今年はまだ梅雨入りしていないなあ。急に大雨が来るんじゃないかって話も聞きますが、なるべく穏便に願いたいですね。ということで、引き続きよろしくお願いいたします。閲覧数(PV)23万超え
昨日あたりから「磁気嵐が来そうです」「低緯度オーロラ出るかも?」と話題の肉眼黒点。昼食後に庭先で撮影してみた。あー、確かに日食グラスで十分それと判る。望遠レンズでもしっかり写るサイズ。でか!X-A5+SIGMA170-500mmF5.6+2倍テレコン→500mm・F8、ISOAUTOD5フィルター露出1/1000s肉眼黒点、見えました!
その後12Pは近日点を通過し、南半球の空へと移っていった。71年後まで、またね~。ところで、今回3月から約1ヶ月ちょっと12Pを撮影したり眺めたりする中で「いやいや、人工衛星の通過、大杉でしょ!!!」と感じることがかなり多かった。まあ、そもそも大抵の彗星は近日点に近いほど明るくなるのだから早朝か宵の空で明るく見えるパターンが多いわけで、タイミング的には人工衛星が見やすい時間帯と重なっている。それはそうなのだろうが、それにしても頻繁に通過していた。中でも3/27夕方のそれは、かなり目立つ印象だったので1記事としてまとめておきたい。その頃、12Pはさんかく座~おひつじ座の付近にあって、だいぶ探しやすい位置にいた。木星と並べた構図で撮っておこうと50mmレンズを付けて向けてみた。〇が12P。左上の明るいのが木星...12PとStarLinkシリーズのランデブー(3/27)
今日は土曜出勤だったけど、仕事自体は滞りなく終わった。そこかしこでほぼ満開になった桜と三日月より少し大きくなってきた月をちら見しながら帰宅。直後から機材の準備を始めた。12P、当地からはそろそろ見納めとなりそうだ。だいぶ高度も下がってきているはず。それでも先日バーストしたそうだから、この程度の春霞なら何とか見つかるだろうけど…。結果、思ったよりはすんなり見つかった。先週末にチャレンジしたときは雲に阻まれたから、約10日ぶりの再会。それなりに明るくなってきている模様。ただ、6cmガイド鏡で眼視で眺める分には十分だが、薄明がまだ残っているので露出時間は短くせざるを得ない。X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→300mm・F5.6と8の間、ISO10000RAW露出15s×4コマコンポジットしてマカリ...4/13宵の12P/Pons-Brooks
ようやく新年度に入った。この年度末の1週間はとにかくてんやわんやで何とかやりくりしてしのいだ期間だったが、そんな中でも晴れ間を捕まえては12Pの撮影を楽しんだ。ということで、AprilFools'Dayの12P。なお、今週はこの他3/27と29の夕方にも撮影できたが、透明度が良かったせいかうっすら肉眼でも見えた気がした。さすがに尾の存在は6cmガイド鏡でないと無理だったが。X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→300mm・F5.6と8の間、ISO10000RAW露出30s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整kissX5+Nikkor135mmF2.8→4、ISO3200jpeg露出8s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整4/1宵の12P/Pons-Brooks
風が強い夕方だったが、その分雲が切れて晴れ上がっていたので撮影に臨んだ。先週と同様に、予報位置に6cmガイド鏡を向けるとあっさり見つかった。明るさとともに視直径的にも大きくなってきたのかもしれない。等と思いつつも、薄明終了時の高度は低め。のんびり眺めている場合ではないので早速撮影開始。X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→300mm・F5.6と8の間、ISO8000RAW露出20s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整画像処理してみると、前回よりも尾の存在が明らかになってきたようだ。この調子でどんどん大きくなることを期待したい。あと、今夜はM31にもだいぶ近いので、135mmで狙ってみた。対角線で納めればギリギリツーショット(のはず)。kissX5+Nikkor135mmF2.8→4、ISO...3/10宵の12P/Pons-Brooks
昨夜撮影した画像のうち、250mm相当で撮影したものについてX-A5のRAF形式(RAWデータ)からの取り出しで4枚コンポジットしてみた。こちらの方が多少落ち着いた感じ?でも、やはり左下に少しノイズが乗っている気がする。ISO設定を上げすぎたか?3/2宵の12P/Pons-Brooks(2)
軽く冬型の気圧配置になって、少し冷えた夕方。でも風もなく、結構すっきりと雲も取れてきた。そんな土曜日の夜に2024年期待の彗星のひとつである12Pに初チャレンジ。この彗星、昨年のうちに2回バーストがあったせいなのか、CometCatalogさんによると現時点では予想より少し明るめらしい。19h過ぎから観測小屋のわきでいつものようにSPをセット。木星を見ながらピント調整とカメラ・6cmガイド鏡の光軸を確認した後で予想位置にガイド鏡を向けてみた。うむ。12P、確かに在る。いかにも彗星らしい姿だったので、あっさり確認。もう7等台に入っている感じ。そのまま撮影に入った。レンズも使い慣れたいつもの望遠ズームをチョイスしたので、今回は軽めに撮っておこう。※画像は2枚とも右が北。少し尾が出ているっぽい?X-A5+SIG...3/2宵の12P/Pons-Brooks
昨夜は今年度最後の観望会のお手伝い。日が沈む頃からだいぶ雲が晴れてきて、いい月夜になった。今夜のメインは半月と木星。2月のこの時期にしては冷え込みも緩くて、来場者も結構多かった。風も穏やかだったので星像は比較的安定していた。「SLIMはどこら辺に着陸したのですか?」時節柄そんな質問が多かった。さすが観望会に来る人々は関心が高い。「大体ここら辺らしいですね」「今は休眠中らしいですね」スマホで月面図を示しながら、そんなコメントで対応した。「うまく再起動できるといいですね」「そうですね」はるか頭上の月を見上げて、ささやかながらともに願う。以下、薄明が残る中、画面左上のシリウスが目立ち始めた頃の様子。スマホを鏡筒で安定させて手持ちで撮影。星空観望会Feb17
夕方、ジョギングしているあいだじゅう「今宵の三日月はきれいだな~」とチラ見しながら走っていた。帰宅後、ふと手にしたスマホにISS通過の通知が出ているのが目に留まった。でも、それは気づいた時点で既に通過が終わっていた分の通知だった。なので「この後はどうかな?」と思って、アプリを開いて確認してみた。あれ?この後19h過ぎの通過では、月の近くを通り過ぎるっぽい?HeavensAboveの予報でもどうやらそれっぽい。さらに「ISSTransitFinder」で予報を表示させてみると、どうやら19h過ぎの通過では当地が月面通過が見られるエリアに入っているらしい!ただし、その時刻にはだいぶ高度が下がってくるようだ。念のためもう少し空が開けている場所へ移動して撮影してみることにした。移動先で、とりあえずkissX5+1...三日月を通過するISS・2024Jan14
2024年に入り、この冬も「夜空の明るさ調査」観察期間が始まった。「星空公団」さんの呼びかけを紹介してもらって以降、ほぼ毎回デジカメデータで参加してきたこの企画。昨晩はふと思い立って「自宅前」以外も撮影に出かけてみた。「自宅前」の夜空の状態と比べてどの程度なのか、チェックしてみたくなったので。行き先は2箇所。ひとつは、先日ふたご群の観察に使ったキャンプ場。もうひとつは、時々撮影に使っているワイナリー駐車場。風も無くおだやかな快晴となり、雲の心配も無さそうだし、撮影規定の時間内(日没後3.5h以内)にゆっくり回れそうだった。まずは最初の撮影地。キャンプ場の近くのため池のほとりでカシャ。※下の画像はその手前の駐車場で撮ったもの。続いてワイナリー駐車場へ移動してカシャ。最後に「自宅前」でカシャ。以上3ヶ所分のデ...「夜空の明るさ調査」へおでかけ
2023年もあと3日となった今日この頃、訪問者数(IP)が14万を超えていました。ブログ開設が2010年だったので、もうじき15年目に突入ですかぁ・・・。1年で約1万弱IPのペースですね。ぼちぼちでんな~。いずこの皆様か、はたまたBotさんかは存じませぬが、何はともあれ訪問いただきありがとうございます!ということで、今後とも「古安曽観測所だより」HP共々よろしくお願いいたします。訪問者(IP)14万超え
そう言えば、撮影の途中でSDカードの容量が尽きてしまったため予備のカードに交換した後の時間帯にも何個か写っていたっけ。もっとも、最初のものは北へ向かって飛んだので散在流星。後の3個を比較明で合成してみた。あれ?途中で追尾が途切れた時間帯があったっぽい?ふたご群2023Dec14-15・2
今年のふたご群は観測条件が良かったので勤務校の生徒らと観測合宿を計画した。当日は晴れたり曇ったりの天候で25h過ぎからはほぼ雲量10になってしまったのであきらめて寝てしまったが、それまでの時間帯は雲間からそれなりに流星をとらえることができたので結構満足できた。1.ぎょしゃ座付近を流れるふたご群2.ペルセ~オリオン座の空域を流れるふたご群(比較明で3枚合成)元の画像はISO6400、8秒露出でずーっと連写していたもので、いずれも少しだけ強調処理してある。せっかくなのでその前後の画像をつなげてmp4動画(2コマ/秒)も作ってみた。ただし、各コマに表示される撮影時刻はやや不正確(まじめに合わせていなかったので)。1.の前後output_comp_take1.mp42.の前後output_comp_take3.m...ふたご群2023Dec14-15