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自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないよう

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2014/10/24

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  • DUNE デューン 砂の惑星 PART2

    ブレードランナー2049のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化したSFアドベンチャー大作「DUNEデューン砂の惑星」の続編。ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンらが出演。砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。『DUNE』最終決戦、サンドワームが総攻撃!映画『デューン砂の惑星PART2』スペシャル予告DUNEデューン砂の惑星PART2

  • 『ゴジラ-1.0/C』

    「ゴジラ」の生誕70周年記念作品として山崎貴監督が手がけた「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版。タイトルの読みは「ゴジラマイナスワン/マイナスカラー」。昨年2023年11月に日本公開、さらに12月にはアメリカでも公開され、全米歴代邦画実写作品の興行収入1位を記録するなど大ヒットを記録した同作の映像をモノクロ化。カラー版の公開で見逃したIMAX4Dでの鑑賞をずっと残念に思ってきたところに今回の「マイナスカラー」版が公開になり幸運にもIMAX4Dで観ることができた。そしてマイナスカラー版こそ原点である1954年の第1作「ゴジラ」に匹敵する、もしくはそれを越えるものという印象だった。本作はアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされているが視覚効果だけでなく音楽の使い方も素晴らしい。艦隊が一斉にゴジラに立ち向かおうと...『ゴジラ-1.0/C』

  • ゴジラ-1.0

    ゴジラの生誕70周年記念作品。「ALWAYS三丁目の夕日」「永遠の0」「アルキメデスの大戦」など多くの話題作を生み出してきた山崎貴がこれまでの培ってきたもの全てをつぎ込んで作り上げたという。タイトルは「ゴジラマイナスワン」。戦争によってなにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になった東京が舞台。主演を神木隆之介、ヒロイン役を浜辺美波が務め、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介らが共演。撮影は秘密裏に行われ、題名すら公開されず、コードネームで呼ばれていたらしくそのコードネームがNO.30。本作で通算30作目になるわけだが第1作目以降、次第に子供向けのようになってゆき、大人が真剣になって見る映画では無くなってしまっていたと思っていた。しかし本作は違った。本作が描くゴジラの怖さは第一作が公開され...ゴジラ-1.0

  • ザ・クリエイター/創造者

    『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督が7年かけて作り上げたオリジナルSF映画。約50年後の未来。AIがロサンゼルスに核爆発を引き起こし人類とAIの熾烈な戦争が10年にわたって続く中、元特殊部隊員のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、人類を滅ぼす兵器を生み出した創造者=クリエイターの暗殺を命じられる。しかし、彼が目にしたのは、超進化型AIを搭載した少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)だった。人類とAIの戦いを描く映画も多いけれどAIの側にたって考えさせられる映画には初めて出会った。そこには人を傷つけないというロボットの大原則があった。チャットGPTの出現や目覚ましい人間型ロボットの開発が続くいま、もう空想という言葉を使ったSF映画ではなく、より現実に近...ザ・クリエイター/創造者

  • アナログ

    ビートたけしが初めて書きあげた恋愛小説を映画化。二宮和也が主演、波瑠がヒロインの純愛ストーリー。喫茶店「ピアノ」で謎めいた女性・美春みゆきと出会う。携帯電話を持っていない彼女と連絡先を交換する代わりに、毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。監督はタカハタ秀太、港岳彦が脚本を手がけた。とても綺麗な映画というのがこの映画の印象。同時期に公開される北野たけし監督の映画とは全くの別世界だった。主題歌を聞くと映画の最後付近のシーンを思い出してしまった。【MV】映画アナログインスパイアソングWith(幾田りら)作詞・作曲:幾田りらアナログ

  • 沈黙の艦隊

    かわぐちかいじの名作漫画「沈黙の艦隊」(1988~1996)を、大沢たかおが主演に合わせてプロデュースも務めて実写映画化した話題作。日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」の艦長となった海江田四郎が乗組員とともに大きな企てを実行する。主演の大沢たかおほか玉木宏、上戸彩、中村倫也、江口洋介が共演。監督は吉野耕平。沈黙の艦隊をリアルタイムで読んだ世代なので、実写映画化を聞いた時からよくこれに挑んでくれたと感激した。それもこれまでの映画製作会社ではなくオンデマンドの動画配信のメジャーのひとつのamazonスタジオがやってくれたことで新しい時代の流れも感じた。製作費がわかっていないが原作のスケールの大きさを余すところなく描き切っていると思う。ウクライナ、ロシア、北朝鮮・・と有って欲しくない現状に対して、警鐘を鳴ら...沈黙の艦隊

  • キングダム 運命の炎

    原泰久のコミックを実写映画化し、邦画としては類のない壮大なスケールで描いたシリーズ第3弾。春秋戦国時代の中国で、100人将に昇格した信と秦の国王・エイ政らが、趙の大軍勢を相手とした「馬陽の戦い」のエピソードなどを描いた。監督を前2作に引き続き佐藤信介が務める。信(山崎賢人)は100人を率いる将に昇格。北方の隣国・趙の大軍の侵攻に対し秦は馬陽の地で、戦場へ舞い戻ってきた王騎(大沢たかお)を総大将にして迎え撃つ。本作では原作でも印象に残る紫夏のエピソードが描かれた。映画『キングダム運命の炎』主題歌スペシャルトレーラー|宇多田ヒカル「Gold~また逢う日まで~」キングダム運命の炎

  • アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

    2009年に興行収入第一位を打ち立てたジェームズ・キャメロン監督によるアバター続編が13年ぶりにやって来た。舞台は第一作の10年の惑星パンドラ。元海兵隊員のジェイク、先住民ナヴィの女性ネイティリ、そして彼らの子供たちとがあらたな住処の海の部族の村で暮らすこととなったが、その美しい海にも侵略者が接近していた。私は前作の素晴らしさと偉大から、今作もどうしても観たくなった。前作で最も素晴らしく感じた惑星パンドラの森の神秘的な景色や様々な生き物はそのまま、今作ではパンドラの海の世界と海の生き物たちが私が観たかったものを存分に見せてくれた。やはりこの幻想的な世界にひたれるのがアバターの持ち味だろう。サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナにシガーニー・ウィーヴァーらが再登場し物語は再び侵略者たちとの戦いとなってゆく。も...アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

  • アキラとあきら

    『半沢直樹』『陸王』など数々のベストセラーを生み出してきた池井戸潤の同名小説「アキラとあきら」を映画化。小説は累計発行部数70万部を突破した人気の物語を竹内涼真と横浜流星のダブル主演、三木孝浩の監督で送り出した期待の作品。同じ名前だが生まれも育ちも全く異なる二人の青年が、同期入社したメガバンクで出会い、お互いの宿命をそれぞれが強く生きてゆく姿を描く。最初から最後まで全てが計算されて盛り込まれ、見る観客のこころをつかんだまま最後の熱いエンディングまでつながってゆく素晴らしい作品だった。映画の展開も良かったが演じた俳優のそれぞれもすごかった。主演のふたりはもちろん、銀行の上司の江口洋介や憎まれ役のユースケ・サンタマリアらも素晴らしい演技だった。これまで沢山の邦画をみてきたが、ここまで面白く素晴らしかった作品は...アキラとあきら

  • トップガン マーヴェリック

    満を持して!この言葉を実感した。素晴らしかった。この料金でこれだけの凄い映画を観れるなんて!今日のコメントはこれ以上ない。詳細は次回。映画『トップガンマーヴェリック』新予告2022年5月27日(金)日米同時公開!トップガンマーヴェリック

  • ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

    魔術を操り人類のために戦う元天才外科医の活躍を描いた『ドクター・ストレンジ』の続編。メガホンを取るのはホラー映画の名監督で『スパイダーマン』シリーズも手がけたサム・ライミ。このヒーローがはまり役となったベネディクト・カンバーバッチのほか、エリザベス・オルセン、ベネディクト・ウォン、レイチェル・マクアダムスらが共演。ドクター・ストレンジが禁断の呪文によって時空をゆがませたことで生じた、「マルチバース」の世界、これらの映像は「インセプション」などの作品で私も衝撃を受け続けているが本作でもさらにスケールを増した。他の時空に存在する別次元の存在に出会うところなど、子供たちには難解な設定もあるけれどこれこそストレンジらしさかもしれない。適役ワンダの行動も衝撃だが主人公を取り巻く仲間たちの存在もとても良い印象。驚きの映像の...ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス

  • ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

    J・K・ローリングが脚本として参加し、主人公の魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが活躍するシリーズの3作目。ニュート・スキャマンダーをエディ・レッドメイン、恩師ダンブルドアをジュード・ロウ、魔法使いグリンデルバルドをエズラ・ミラーが共演。監督は前2作と同じくデヴィッド・イェーツが担当。魔法動物学者のニュートは、魔法学校の教師ダンブルドアや魔法使い仲間、さらには人間(マグル)と共に、魔法使いが人間を支配する世界を作ろうと暗躍する史上最悪の魔法使いグリンデルバルドに立ち向かう。印象として最初から最後まで暗いイメージ。ハリーポッターや初期のファンタスチック・ビーストにはもっと楽しい明るい場面が多かった。最大の敵との戦いが決死の戦いそのものだからその重さを表しているのだろうが、奇想天外な魔法動物がそこら中に出てきて楽...ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

  • ラジエーションハウス 劇場版

    窪田正孝演じる放射線技師とその仲間たちを描いた人気医療ドラマシリーズの初めての劇場版。本田翼、遠藤憲一、和久井映見、広瀬アリスらおなじみのメンバーに山崎育三郎、高橋克実、キムラ緑子らが特別出演。監督はテレビシリーズに同じく鈴木雅之。私はテレビシリーズも全て観ているほどこのドラマは好きだ。出演者が個性派揃い。遠藤憲一、山口沙弥加、八嶋智人など、飛び出す何気ない一言がとても面白くユニークなのがいい。それに今回特別に出演した山崎育三郎には感情移入してしまうほど良かった。映画は数話分のドラマが凝縮された感じ。次から次に、そしてまた重なり合って進むのだけれど、最後には仲間みんなが勢揃いとなっていつもと同じようにほんわかと癒してくれる。この劇場版はとても見ごたえがあった。笑いもふんだんだし、涙も誘う。しかし詰め込み過ぎた感...ラジエーションハウス劇場版

  • NO WAR! (この世界の片隅に)

    NOWAR!2HeartBreakingMomentsInKonoSekainokatasumini-inthecorneroftheworld-saddestmomentsNOWAR!(この世界の片隅に)

  • 余命十年

    数万人に一人という不治の病を患う20歳の主人公が明るく生きる姿と恋をしないと思いながらも同窓会でめぐり合った彼との愛を描いた小坂流加の原作小説を映画化。これ以上に適役はいないのじゃないかと思ったほどのふたりの俳優、小松奈々と坂口健太郎がが主演、藤井道人監督がメガホンを取った。映画はやはり画面で描かれる主人公たちの姿と、場面場面でその情景を音や声でつむぐ音楽とが重なり、高めあって心に響くものだとあらためて感じた。RADWIMPSの奏でる音楽が心に残る。恋に落ちてしまうふたりを小松奈々と坂口健太郎が演じていること自体で最後にはとめどない涙が襲うのだろうと思ってしまって観たがやはり思った通りだった。ふたりのとても深くて複雑な本当の心を私たちに表現して見せるのはすごく難しいことだと思うがふたりはその心をわたしたちに伝え...余命十年

  • NO WAR! (夕凪の街・桜の国)

    NOWAR!被ばく二世のサイト管理者[MAD]夕凪の街NOWAR!(夕凪の街・桜の国)

  • THE BATMAN ザ・バットマン

    バットマンとなってゴッサムシティーの悪と対抗し始めて2年目のブルース・ウェインの姿を描いた新作ザ・バットマン。ブルース・ウェインをロバート・パティンソン、ほかにマット・リーヴス、コリン・ファレル、ポール・ダノらが共演。監督は『猿の惑星』シリーズなどのマット・リーヴスがメガホンを取った。私はこれまでのバットマン映画とは全く異様な雰囲気を感じながらこの映画に没頭していった。3時間という長い作品だったがそれを全く感じさせず「物語で魅せる」バットマン作品だった。ロバート・パティンソン演じるブルース・ウェインはむしろひ弱で陰のある青年だが一旦バットマンになると重厚で強靭な別人に変貌する。そこがひとつの魅力になっている。だがまだバットマンとして日の浅いせいかスタイリッシュでないそのままのブルース・ウェインを感じさせる場面も...THEBATMANザ・バットマン

  • ドライブ・マイ・カー

    日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む8部門の受賞し、さらに米国のアカデミー賞では国際長編映画賞に加え、作品賞、監督賞、脚色賞の計4部門にノミネート。作品賞、脚色賞に日本映画がノミネートされるのは史上初の快挙を成し遂げた凄い作品。村上春樹の短編小説から3作を合体した原作に濱口竜介氏が監督と脚本を手掛けた。日本アカデミー賞でも最優秀男優賞に選ばれた西島秀俊が主人公を演じ、歌手でで女優としても活動する三浦透子、そのほかに霧島れいか、岡田将生らが共演する。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が仕事で訪れた広島での出来事をきっかけに自分を取り戻す姿を描く。私がこれまで知らなかった多国語劇が物語のひとつのかなめになっていたこともひとつの理由だが、隣国韓国の友人、平和と公正、パートナーシップや福祉、さらに瀬戸内の海や環境(...ドライブ・マイ・カー

  • ナイル殺人事件

    ミステリーの女王と言われる英国のアガサ・クリスティの推理小説「ナイルに死す」を映画化。シリーズ前作の『オリエント急行殺人事件』に続きケネス・ブラナーが監督・主演を務める。豪華客船での新婚旅行に出る大富豪の娘リネットをワンダーウーマンのガル・ガドットが演じる注目作。他にアーミー・ハマー、エマ・マッキーら。前作同様リドリー・スコットらが製作に加わった。全編、エジプトのナイル川が舞台で、もちろんピラミッドやスフィンクス、ラムセス二世のアブ・シンベル神殿などが登場。時代は古い時代を設定しているためレトロなリラックス感もあり、エジプトの旅の気分をゆっくり十分に味わえたのは良かった。物語は予想もつかない展開。やはりこれがアガサ・クリスティの推理小説の持ち味なのだろう。そしてガル・ガドットが美しく物語の中心になっている。ワン...ナイル殺人事件

  • アンチャーテッド

    全世界で4100万本以上を売り上げているゲームシリーズ「アンチャーテッド」を原作にして実写化したゲームファンにとっては待望の映画。トレジャーハンターからスカウトされた青年が50億ドル相当の財宝を探し求める。主役は「スパイダーマン」のトム・ホランド、彼を冒険に引き込むトレジャーハンターとしてマーク・ウォールバーグが登場。ルーベン・フライシャーがメガホンを取った。ゲーム「トゥームレーダー」と同様、トレジャーハンティングの面白さを凝縮し、これを争う敵方も二転三転。それにデジタルIT時代の目新しい装備も加わって興味を増していたと思う。それに何といっても良かったのがトム・ホランド、とマーク・ウォールバーグとのウイットに富んだ会話の連続。さらに財宝を積んだ海賊船を運ぶシーンをシネマの大スクリーンで観るという素晴らしさも加わ...アンチャーテッド

  • ゴーストバスターズ アフターライフ

    1984年のゴーストバスターズ、1989年にゴーストバスターズ2、近年製作された女性版を除くと実に33年後の続編となる。監督が素晴らしく、過去2作品を世に送り出したアイバン・ライトマンの実の子供であるジェイソン・ライトマンが受け継いだ。物語は田舎の祖父の家に引っ越してきたフィービー(マッケナ・グレイス)が、祖父の凄い事実を知り、持ち前の科学の知識を生かして大活躍する。フィン・ウォルフハード、キャリー・クイーン、ポール・ラッドが脇を固め、シガニー・ウィーバーも顔を見せる。新しい作品が多く出てきたので何を観ようかと本当は最初は迷った。でも本作を観て良かった。素晴らしい続編(アフターライフ)だった。ゴースト・バスターズのあの掛け声のメロディーは今でも色褪せず多くの人が知っている。そしてあの駐車禁止のマークとおばけを...ゴーストバスターズアフターライフ

  • バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

    アメリカ中西部にある小さな町ラクーンシティを舞台とした超人気ホラーゲーム、『バイオハザード』を忠実に再現した映画。『海底47m』シリーズなどのヨハネス・ロバーツが監督と脚本を手掛け、『バイオハザード』シリーズ第1作の監督で、それ以降の作品にも携わってきたポール・W・S・アンダーソンがエグゼクティブプロデューサーを務める。出演はカヤ・スコデラーリオ、ハナ・ジョン=カーメン、ロビー・アメルら。監督が原作ゲームの大ファンとのことなのだが観ている観客にそれが凄く伝わって来る。私も発売当時リアルタイムで体験したが観客のほうも多くの人がもうおなじみのはず。古い洋館が目の前に現れたシーンや洋館内で最初のゾンビが振り返ったシーンを観た時には、あまりにもそっくりで思わず笑顔になった。だが物語は良く知っていて慣れているはずなのだけ...バイオハザードウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

  • コンフィデンスマンJP 英雄編

    スペインのマルタ等を舞台にした「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾。ドラマシリーズでおなじみの長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也らに広末涼子、生瀬勝久、江口洋介、松重豊、瀬戸康史、城田優、角野卓造ら豪華キャストが彩る。監督は田中亮、脚本は古沢良太。日本の警察や現地の警察、インターポールが入り乱れて詐欺師のスペシャリスト達と騙しあいを繰り広げる。これぞコンフィデンスマンJPと唸らせるような奇想天外な展開だった。必ずどんでん返しがあると思ったけれど、ここまでの仕掛けがあるとは・・・。それにしてもマルタ島でロケが出来たのは幸運。前作のプリンセス編の終了したのは2020年、コロナ禍への突入、それから出演者の信じられない悲報も入りどうなるのかと思われた本作。だが町全体が世界遺産に登録されているマルタの首都ヴァ...コンフィデンスマンJP英雄編

  • スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

    これまで何人も演じてきた[スパイダーマン]の最新トム・ホランド版シリーズの第3弾。本作にはマーベルの人気キャラのドクター・ストレンジも共演。監督を前2作に引き続きジョン・ワッツが担当。トム・ホランドのほかヒロインにゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、アルフレッド・モリナが出演。スパイダーマンが自分だと知れわたってしまったピーターがドクター・ストレンジとともに予想外の戦いに挑む。最新のシリーズを飛び越えて過去作に登場した敵キャラ達が総出演。この映画は言わば「スパイダーマン祭り」なのだが観てゆくうちに様相が変わった。あれだけ悪事をし尽くした悪者達が良い人間に戻るとは限らないという考えの年配者と自分の考えを押し通す若者の抵抗、そして「自己責任」を訴える奇妙な娯楽映画だった。細かくは伏せることにするがとてもちぐは...スパイダーマンノー・ウェイ・ホーム

  • マトリックス レザレクションズ

    『マトリックス』の第一作目が公開されたのが1996年。アカデミー賞4部門に輝いたほか「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」として米国議会図書館のアメリカ国立フィルム登録簿に登録された歴史的名作を2作目『マトリックスリローデッド』3作目『マトリックスレボリューションズ』から18年を経て今回の『マトリックスレザレクションズ』として再生された。まさしく復活(レザレクション)。主演と監督はシリーズ過去作と同様にキアヌ・リーヴスとラナ・ウォシャウスキーが担当。キャリー=アン・モスやジェイダ・ピンケット=スミスなど再登場のキャストの他、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世やクリスティナ・リッチらが共演。この映画は「マトリックス」という映画を現代の人々に広く知らしめるという主旨が込められているように思う。第一作の公開当時、「驚...マトリックスレザレクションズ

  • ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ

    マーベルコミックに登場するキャラクター、ヴェノムを主人公にした2作目。ジャーナリストのエディに寄生して、悪態をつきながらもエディと共存しているヴェノムが凶悪な敵に立ち向かう。監督と脚本はアンディ・サーキス。トム・ハーディが主人公を続投し、ウディ・ハレルソン,ナオミ・ハリスらが共演。主人公エディーとヴェノムとの掛け合いの面白さがこの映画の持ち味。だけどそっくりな敵が出てくると途中で何が何だか分からなくなってくる。私の眠気のせいかも知れないがあまり覚えてないのは残念。キャスティングが好みでなかったり、ストーリーに深みがなかったりと原因はありそう。ただ、ビジュアルは凄い。マーベルコミックに熱中したアメリカの子供たちには垂涎だろうな。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』予告22021年全国ロードショー#ヴェノム...ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ

  • Dear Evan Hansen

    原作はトニー賞でミュージカル作品賞を含む6冠に輝いた同名のブロードウェイミュージカル。優しさが故についてしまった嘘が周りの多くの人達に希望を与えるセンセーションを巻き起こす。彼も暖かく見守る母親の愛情に救われて自分をも取り戻してゆく。『ワンダー君は太陽』などのスティーヴン・チョボスキーが監督、ラ・ラ・ランドの製作チームによる。主人公を舞台版に続きベン・プラットが演じ、ケイトリン・デヴァー、オスカー女優ジュリアン・ムーアに「魔法にかけれれて」のエイミー・アダムスらが共演する。自分に自信が持てないエヴァン・ハンセンが自分に充てて書いた手紙が巻き起こす事態に悩む姿とアマンドラ・ステンバーグが演じた同級生のように自信満々のように見えても深い悩みを抱える人達が周りにあふれているという事実が胸にささる。それを解決できるのも...DearEvanHansen

  • アイス・ロード

    96時間シリーズのほか航空機内、列車内と次々と緊迫したミッションを成し遂げてきたリーアム・ニールソンが今度は死のロードの輸送トラックに挑む。メガホンを取るのはジョナサン・ヘンズリー。ローレンス・フィッシュバーン、マーカス・トーマスのほか、アンバー・ミッドサンダー、ベンジャミン・ウォーカーらが共演。カナダで起きた鉱山事故の救出装置を運搬するトラックドライバーたちが、作業員の命を救うたが時間リミットが迫る中、危険な氷の道を走る。30トントラックがスピードが速すぎれば衝撃で、遅すぎれば重量で割れてしまうという危険な氷の道の存在を私は知らなかった。普通の凍結した道を車で走るだけで気が気でない思いをする私にとっては信じられない世界。氷が割れて本当に水中へ沈んでゆく映像は圧巻であり鳥肌ものだった。それにしてもリーアム・ニー...アイス・ロード

  • 「エターナルズ」予告【地球滅亡まで残された時間は7日間。編】

    マーベル・スタジオがアベンジャーズの次に送り出した新たなヒーローアクションシリーズ(?)創造主の命で7000年も前から地球に住み、人類を見守っと来た超人集団エターナルズの活躍を描く。アンジェリーナ・ジョリー、ジェンマ・チャン、リチャード・マッデンらが演じ、クロエ・ジャオが監督を務めた。アンジェリーナ・ジョリーが派手なコスチュームで華麗なアクションを繰り広げることで話題となった。そしてこの作品は今の時代の様々な風潮をかなり強く意識して人物設定やストーリーに織り交ぜられているのが印象的。ジェンダー平等、人種、年齢の平等や健康、環境、パートナーシップなど、ここでもSDGsかとも思わせるような作りになっている。人類滅亡まで7日しかないという突拍子もない設定や、仲間同志でのいざこざなどが入っていて最初の主張はどこに行った...「エターナルズ」予告【地球滅亡まで残された時間は7日間。編】

  • そして、バトンは渡された

    第16回本屋大賞で大賞を受賞した瀬尾まいこの小説が原作の映画。すべての人に最も身近な「家族」をテーマにして、素敵な女性に育つ主人公を温かく包む様々な「家族」とその出来事を描く。今はときめく3人、永野芽郁、田中圭、石原さとみが演じ主演、共演の区別をつけられない。他に岡田健史、大森南朋、市村正親ら。名字を4回も変えるという境遇に育つ優子が明るく、純粋で素敵な女性に育ってゆくが彼女を包み込むその時々の家族の愛情が彼女のすばらしさを育んでいる。どのような苦境でも与える愛情によって素晴らしい明日が待つということを伝えたいというのが判る。この素敵な女性に永野芽郁がぴったりな上に、田中圭、石原さとみのふたりがさらにこの作品を素晴らしいものにしていると思う。こころが温かくなる作品。映画『そして、バトンは渡された』本予告そして、バトンは渡された

  • ヘンリー・ゴールディング主演!映画『G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ』新着US予告編

    USAの子供向け玩具『G.I.ジョー』から生まれ、アニメから映画シリーズとなったシリーズ3作目の作品。戦闘エキスパートチーム「G.I.ジョー」のメンバー、スネークアイズの若いころを中心に描く。メガホンを取るのは『ちいさな独裁者』などのロベルト・シュヴェンケ。ヘンリー・ゴールディング、アンドリュー・コージ、ウルスラ・コルベロのほか、石田えり、平岳大、安部春香らが出演。闇組織から命を狙われていた男を救ったスネークアイズが600年にわたって日本の平和を守ってきた秘密忍者組織“嵐影”への入門を許可される。スネークアイズは嵐影から下される三つの試練を乗り越えていくが思いもかけない戦いに巻き込まれる。驚かされるのが嵐影の本拠として岸和田城と高級料亭を使って描いているところ。米国向けとして忍者とお城は切り離せないところだし舞...ヘンリー・ゴールディング主演!映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』新着US予告編

  • DUNE/デューン 砂の惑星

    原題「DUNE」はアメリカの作家フランク・アンバート著のSFシリーズ。1965年に1作目の「砂の惑星」が発刊され、以降20年間で計6作品となった宇宙と惑星を舞台とした超大作シリーズ。『スター・ウォーズ』シリーズなど数多くのSF作品に影響を与えたと言われている。『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。主人公をティモシー・シャラメが演じ、のレベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザックらが共演する。宇宙に帝国が築かれている紀元1万年以上の未来。貴重な資源である「香料」の生産地である惑星デューンを舞台に繰り広げられる覇権争いを描いている。スターウォーズと同じように悪徳な皇帝が巨大な権力を振りかざしていてこれに立ち向かう。ただスターウォーズと違ってこちらは酷く落ち着いた雰囲気。もっと大人向けのスタ...DUNE/デューン砂の惑星

  • 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

    満を持して公開された007シリーズ最新作。ダニエル・クレイグ版の最終章とされている。一度は引退した身のジェームズ・ボンドが最悪のミッションに挑む。『ボヘミアン・ラプソディ』などのラミ・マレックが敵役として出演しているほかレイフ・ファインズ、ナオミ・ハリスらが出演。監督はキャリー・フクナガがメガホンんを取った。数多く再放送もされたきたシリーズ作品のほぼ全てを観てきただろうか・・。25作目となる今回の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は「死ぬ暇はない」という007らしい題名ではあったが本当は意味深・・。見て来たどの作品でも、これほど最後の最後で驚かされたことは無い。ダニエル・クレイグが決死のダイビングをし、バイクで誰もできない離れ業をし、あのアストン・マーチンで破壊される寸前までの戦いをする冒頭のシーンの数々にも酔って満...007ノー・タイム・トゥ・ダイ

  • レミニセンス

  • ザ・スーサイド・スクワッド

    スーサイド・スクワッドとは直訳すると自殺行為の特殊部隊、うまく言えば「極めて危険な決死隊」だろうか。編成されるのはDCコミックスの悪役たち。命令に逆らえば首に埋め込まれた爆弾で殺され、成功すれば減刑されるが立ち向かうのは巨大なモンスター。ハーレイ・クイン役はマーゴット・ロビー、最強スナイパーのブラッドスポートをイドリス・エルバ、敵をチーズに変える能力を持つポルカドットマンをデヴィッド・ダストマルチャンなどが演じ、監督と脚本は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのジェームズ・ガン。チームの中でやはり目立つのはマーゴット・ロビーのハーレイ・クインだけれど。彼女のはじけっぷりにはだんだん慣れてきた。サメのキング・シャークはまさしくアメコミの紙面から出現したようなキャラクターだけれど、その声をシルヴェスタ...ザ・スーサイド・スクワッド

  • 妖怪大戦争 ガーディアンズ

    2005年には神木隆之介主演で映画化された『妖怪大戦争』を、寺田心の主演により新たな冒険を描いたファンタジー。妖怪ハンター渡辺綱の末裔である主人公渡辺ケイが、世界を恐怖に陥れる怨念の怪物と戦う。監督は前作でもメガホンを取った三池崇史。寺田心のほか杉咲花、大沢たかお、大森南朋、遠藤憲一、安藤サクラらが共演。妖怪を演じる共演者の安藤サクラと雪女を演じた大島優子、あずき洗いを演じた岡村隆史らはすぐに誰だかわかるのだが、わからない俳優が多いのには驚いた。三浦貴大、、遠藤憲一、石橋蓮司、柄本明らは今でも何を演じていたかが私にはわからない。共演陣の名を聞くと極めて豪華な俳優陣なのかがわかるが、早いストーリー展開の映画の中では、それを演じているのが誰かを思いつくまでに次の場面に移ってしまっっている。もっと個々の妖怪の紹介に時...妖怪大戦争ガーディアンズ

  • キネマの神様

    松竹映画100周年を記念して製作を計画しクランクインしながら、W主演の志村けんの悲報に直面し、コロナ禍の中での撮影中断の事態を乗り越えてクランクアップした本当に記念すべき映画。(敬称略)志村けんの古くからの友人沢田研二と映画界の名優、小林稔侍、宮本信子、そして主力俳優、菅田将暉と永野芽郁ならびに北川景子、寺島しのぶらが場面、場面を織りなしている。そして監督は重鎮、山田洋次監督。「キネマの神様」は作中でも若き助監督だった主人公ゴウが作った脚本の題名となっている。キネマトグラフ(活動写真)を愛し熱血を注いだ松竹撮影所の撮影者、俳優たちの姿を当時のままに描きだしながら、令和の現在の主人公たちの愛の姿を描く。作品を見ながらあの「蒲田行進曲」を思い出した。様々な人間模様をキネマが繋ぐ。主人公ゴウは自分はわかっていなかった...キネマの神様

  • ジャングル・クルーズ

    1955年に開園した最初のディズニーランドに作られたアトラクションの「ジャングル・クルーズ」をもとにしたしたアドベンチャー。船長をドウェイン・ジョンソン、ヒロインを『メリー・ポピンズリターンズ』などのエミリー・ブラントが演じた。監督は「トレイン・ミッション」などのジャウム・コレット=セラアマゾンの奥地にあるという不老不死をもたらす花を求めての冒険に挑む3人のキャラクターがとても面白く、展開も早くトレジャーハンティングとしての面白さもあって見どころが多い。急流やアマゾンの動物たちとの戦いだけでなく、潜水艦だ出てきたり首狩り族が出てくるのはまだ驚かないが、最後にはパイレーツ・オブ・カリビアンかと思ってしまうような意外なモンスターまで登場する。出ているだけで頼もしいドウェイン・ジョンソンの船長の本当の姿が以外だったが...ジャングル・クルーズ

  • 雲が描いた月明り

    イケメンスター:パク・ボゴムと、名子役として活躍したキム・ユジョンが朝鮮の王宮で繰り広げるラブストーリー。B1A4のジニョン、若手俳優クァク・ドンヨンらが共演。2016年放映の全24話からなる韓国ドラマ。韓国時代劇には切っては離せない世継ぎの王子「世子」(せじゃ)役を前回取り上げた映画「ソボク」で人類初のクローン役を見事に演じたパク・ボゴムが演じている。ただ、こちらは非人間的なソボクと違って優しく感情あらわな青年王子で女性ファンには見逃せないはず。一方のヒロイン役のキム・ユジョンは男子に扮する役が全くそう見えないコケティッシュで可愛い役になっている。展開は波乱万丈ななかにこのふたりの明るい恋物語が奏でられるので観ていて常に楽しいドラマだ。【予告編#2】雲が描いた月明り(2016)-パク・ボゴム,キム・ユジョン,...雲が描いた月明り

  • SEOBOK ソボク

    近未来、極秘のプロジェクトで生まれた人類初のクローン「ソボク」と彼を護衛する元諜報部員がソボクを狙う謎の組織から逃れるための死闘を描いたSFサスペンスアクション。監督はイ・ヨンジュ。元諜報部員ギホンをコン・ユ、クローン「ソボク」をパク・ボゴムが演じる。病のために死から逃れることができないギホンと特殊な能力を持ち、寿命を持たないソボクとが追跡者の襲撃から逃れるために行動を共にする。自分の病と立ち向かいながら、ソボクを守るギホンを演じるコン・ユはやはり観るものを惹き付ける魅力がある。元諜報部員ギホンの人間性をうまく描ききったのはコン・ユならではと思う。一方のソボクを演じたパク・ボゴムもドラマで観る彼とは違った人を演じている。自分が人間と違うという苦悩と戦いながら静かに生きるソボクの心情が伝わってくる2時間だった。ヒ...SEOBOKソボク

  • ブラック・ウィドウ

    アベンジャーズの一員として、その美貌を放っているブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフのこれまで知られなかった生い立ちと彼女を苦しめ、多くの女の子を苦しめる非人道的なスパイ組織への復讐を描いたスピンオフ作品。超人的な身体能力と、類いまれな美貌を持つヒロインをスカーレット・ヨハンソン、それにアカデミー女優のレイチェル・ワイズらが共演。監督はケイト・ショートランド。スパイ組織レッドルームの本拠を叩き潰す最後の方のシーンはアベンジャーズの一員の映画らしい派手で壮大な破壊シーンが連続するが、映画の最初の方は全く別の映画を見ていると錯覚するかのような暗くシリアスな彼女の過去を描いている。任務のために組織によって作られた偽りの家族が集まって、その家族の絆が見え隠れする後半では目頭が熱くなる場面もあり、離れ離れになったア...ブラック・ウィドウ

  • ゴジラvsコング

    GODZILLAゴジラ(2014年)、キングコング:髑髏島の巨神(2017年)、ゴジラキング・オブ・モンスターズ(2019年)に続く“モンスター・ヴァース”シリーズ第4弾。モンスターの戦いで甚大な被害を受けた地球にゴジラが再び出現し、人類はキングコングに残された解決策を託すことにする。アレキサンダー・スカルスガルドや前作にも出演したミリー・ボビー・ブラウンなどのほか、日本から小栗旬らが出演する。監督はアダム・ウィンガード。コロナ禍で停滞していたハリウッドの超大作がようやく再稼働したという印象を与える本作。ネットでは登場するモンスターやその理由などを様々に予想するものが多かったがファンはずっと皆待ちわびたはず。さすがハリウッド。凄い迫力でコンテンツも盛沢山でそれぞれのモンスターの描写も素晴らしい。ここまで満足でき...ゴジラvsコング

  • 夏への扉 ―キミのいる未来へ―

    原作の同名小説はタイムトラベルを描いた名作として知られている1956年に発表されたアメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインの作品。題目の「夏への扉」はタイムトラベルとは趣きが異なるけれど、作者が飼っていた愛ネコにちなんで猫とその名を重要な役どころに登場させている。映画は舞台を日本に移し、1995年から2025年へタイムスリップした青年科学者が過去に騙されて失ったものを取り戻そうとする。『フォルトゥナの瞳』などの三木孝浩が監督を務め、山崎賢人、清原果那、藤木直人などが出演。この手のタイムトラベルものを日本で作ると大失敗に陥りそうだが、そこは早いテンポとあまり飾り立てることない演出で何とか観れるものにしている。それと人気の山崎賢人と清原果那のラブストーリーとして観れるのでSFとして位置づける必要もなさそう。この...夏への扉―キミのいる未来へ―

  • モータルコンバット

    格闘ゲームでも残虐なシーンが特徴だったコンピューターゲームを映画化したアクションアドベンチャー。映画もやはりR15上映。人間と魔界との間で太古より続く格闘トーナメント「モータルコンバット」で格闘家の主人公達がで世界を救うべく戦いを繰り広げる。日本からは真田広之、浅野忠信らが登場するほか、ジョー・タスリム、ジェシカ・マクナミーなどが出演。監督はサイモン・マッコイ。このゲームはアメリカで発祥でその後日本のゲーム機の作品となって人気を博したそうだ。登場するキャラクターたちもゲームのキャラクター通りでゲームをやったことがある人にとってはたまらないだろう。伝説の最強忍者役の真田広之の存在感が半端ではなかった。ゲームそのままで格闘シーンが中心となる作品だが、超人的な大技を繰り広げられるように覚醒してゆく主人公たちが魅力だろ...モータルコンバット

  • アオラレ

    運転中、信号で言い合いになった見知らぬ男から、執拗に追跡される女性の恐怖を描くリアル版のスリラー。題名にもなった「あおる」側の謎の男をオスカー俳優ラッセル・クロウが演じ、追い詰められる側のシングルマザーをカレン・ピストリアスが演じた。監督はデリック・ボルテ。原題は「unhingd」(錯乱)。しかしアオラレの方が時代の潮流に合ってセンセーショナルな題名になっている。スリラーは苦手だけれど事実この題名に誘われて緊急事態宣言下でも映画館に足を運んだ。あのスピルバーグ監督の名作「激突」を彷彿させる内容だが、あの時代にはなかった携帯電話やGPSなどが重要なアイテムとなって追い詰められる恐怖を描いているところなどまさしく「激突」の現代版として鑑賞できた。やはりこの映画で紹介したいのがこの名優ラッセル・クロウで、グラディエー...アオラレ

  • ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから

    ピアノが得意な彼女(ジョセフィーヌ・ジャピ)と愛し合って結婚していた主人公(フランソワ・シヴィル)が自分のわがままから彼女と喧嘩をしてしまったことから全く境遇が違うもう一つの世界に迷い込みそこで愛のために尽くすという2019年フランス発のファンタジック・ラブストーリー。監督したユーゴ・ジェランが構想から10年をかけ練り直して製作した珠玉の物語。ヒロインの彼女はふたつの人生を演じ分けているのだけれど、作品中でそれぞれの人生を生きる彼女の描き方がとても素晴らしく、それが終始心に残る。観ていると主人公は失敗だらけ。でも彼女を思う強い気持ちに自然に感情移入してしまう。男性でなく女性でも逆の立場を思ってストーリーに入りこめる。結婚して何年も経った人達でも、まだこれからの恋にあこがれる世代でもきっと愛の形が見えてくると思う...ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋のおわりから

  • 「王は愛する」韓国ドラマ

    数々のヒット作を生む脚本家ソン・ジナの2017年にこれも大ヒットした全20話の韓国ドラマ。高麗王と元(げん)のフビライ王の娘との間に生まれたことで、孤独に育った世子(セジャ)をイム・シアン、セジャの友であり忠実な側近ワン・リンをホン・ジョンヒョン、そしてこの二人の友情に魅かれて自らもこのふたりに情をいだいてゆく名士の令嬢サンを少女時代のユナが演じる。セジャとリンの熱い男同士の友情と二人の間で揺れるサン、三人の愛と友情、そして王座を狙う者たちの欲望が絡まり、波乱の運命が待ち受ける。一言で言って非常に面白かった。主役の3人が素晴らしくその人物設定が抜群に合っている。その中でひときわ光るのが少女時代のユナ。二人の友と友情を深める天真爛漫な娘としても、名家の令嬢としてもどちらも可愛く美しい。物語が進むにつれ高麗の国をも...「王は愛する」韓国ドラマ

  • 星から来たあなた 韓国ドラマ

    2014年に放映された全21話からなる韓国TVドラマ。韓国では放映前から注目を浴び、同時間帯第一位を第一話から最終話まで獲得、最高視聴率33.2%という人気を誇った作品。キム・スヒョンがラブコメディーに初挑戦、ヒロインは以前紹介した「青い海の伝説」の人魚役としてこれも人気を集めたチョン・ジヒョン。それにパク・ヘジン、ユ・インナらのこちらも人気の共演者で豪華な俳優陣となっている。これまで観てきた「トッケビ」や「青い海の伝説」などと同じように韓国ドラマらしい超常的な主人公の背景が特徴で面白さを増している。韓国ドラマとして観ているからかも知れないけれど、この設定にあまり違和感を感じなかったところが凄い。もし同じドラマを日本で日本の俳優で作ったとしたら、観る私たちにはとても滑稽に見えてしまいそう。そこが韓国ドラマの良さ...星から来たあなた韓国ドラマ

  • ザ・バッド・ガイズ

    重罪で収監されている服役囚たちが、減刑と引き換えに警察の捜査チーム「特殊犯罪捜査課」として活躍するアクション。監督はソン・ヨンホ。ここのところ新感染などにも出続けているマ・ドンソクが主演を務め、キム・サンジュン、キム・アジュン、チャン・ギヨンらが共演する。囚人護送車の襲撃によって逃亡した凶悪犯とその組織をたった4人のバッドガイズが叩き潰す。最後には日本のヤクザまでラスボスとして出てくる若干、反日とも思えるような展開になる。すさまじい破壊力の鉄拳を振るうマ・ドンソクをこれでもかというところまでじっくりと観られる。あまり深く考えなくても良い単純ストーリーでストレス発散には良いかも知れない。マ・ドンソク主演映画『ザ・バッド・ガイズ』劇場予告ザ・バッド・ガイズ

  • 劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班

    ドラマ放送がとても印象的だったこの「シグナル」。満を持しての劇場版公開はとても待ちどうしかった。原案は同名の韓国ドラマ。愛の不時着などで知られるスタジオドラゴンと制作会社ASTORYが共同で制作して韓国で大ヒットし数々の賞を受賞したこのドラマを2018年日本で連続ドラマとしてリメイクした。その後もネット配信でも多くのファンをつかみ、今回はオリジナルストーリーで待望の劇場版映画化。正式名は「シグナル長期未解決事件捜査班」日本版の魅力はやはり俳優陣と思う。主演の坂口健太郎そしてもうひとりの主演と言っていい北村一輝がいい味を出している。それに吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋とが人間味豊かなチームの場面の数々を作っている。つながるはずのない無線機が決まって23時23分に鳴り出し、三枝警部補!!大山巡査部長!!と相手を呼び...劇場版シグナル長期未解決事件捜査班

  • モンスターハンター

    2004年に第一作が発表され、その後も続作が次々と発表されて世界中で大人気となった日本発のゲーム「モンスターハンター」を実写映画化した待望の超大作。こちらも同じく大ヒットしたゲーム『バイオハザード』の実写映画化シリーズの監督ポール・W・S・アンダーソン監督が描く。アンダーソン監督と結婚したことでもすでに有名となったミラ・ジョヴォヴィッチが主演。バイオハザードシリーズで培った迫力のアクションは彼女ならではのもの。ほかにトニー・ジャー、日本からは山崎紘菜らが出演。大作の洋画の公開が少なく、多くの人が待ちに待った本作だと思う。それもあって期待が大き過ぎた感もある。巨大な砂嵐に巻き込まれて異次元の世界に飛び込むがゲームのモンスターハンターの世界は凄く実感できた。ファンはもっとシビアかも知れないけれど、上映時間内にここま...モンスターハンター

  • 青い海の伝説

    韓国に古くから伝わる人魚物語をモチーフに登場人物たちの400年以上も前の前世と現代を生きる現世とが織りなす愛のファンタジー。2016年に放送され高視聴率と数々の賞を受賞した全20話からなる韓国ドラマ。前世は県令で現世は正義感にあふれた若き天才詐欺師をイ・ミンホが、彼と運命的な出会いをする前世も現世も人魚として生まれた美女をチョン・ジヒョンが演じる。ヒットメーカーの脚本家のパク・ジウンや人気KPOPグループのシン・ウォンホの出演も話題となった。スペインの美しい風景の中での出会いから始まり、現代のスタイリッシュな韓国での生活と前世の幻想的な物語とが交錯して描かれ、人と人魚との切ないラブストーリーでも、コメディー的な演出がふんだんに織り交ぜられて楽しいドラマになっている。彼らの周りに生きる人物たちがそれぞれの時代に登...青い海の伝説

  • 野球少女

    プロ野球選手を目指す天才野球少女の挑戦を描いた韓国発の青春映画。監督・脚本はチェ・ユンテ。主人公をドラマ「梨泰院クラス」などのイ・ジュヨン、彼女を支えるコーチをイ・ジュニョクが演じる。高校の野球部に入り、最高球速134kmとボールの回転が強みで天才野球少女と呼ばれて来た主人公スインが卒業を間近にしたときから始まる。女子という理由だけでトライアウトも受けられないという環境と母親の反対にも負けず、あきらめずに自分の夢を進もうとするスインに感情移入してしまう。ジェンダー平等のメッセージと韓国というお国柄からか飾り立てない本来の家族の姿を交えて最後には打ち解けあう姿も感動的に描いている。このところ韓国作品にはまっているがこの作品でとても嫌な母親役を演じたヨム・ヘランはこのブログの一作目前に掲載した韓国ドラマ「トッケビ」...野球少女

  • トッケビ ~君がくれた愛しい日々~

    トッケビブームを巻き起こした2016年放映の全16話からなる韓国ドラマ。900年前の高麗時代の英雄で現代に生き続けるキム・シンをコン・ユ、彼の運命を握るトッケビの花嫁となる女子高生ウンタクをキム・ゴウン、そしてイケメンの死神をイ・ドンウク、謎の多い美人社長をユ・インナが演じる。太陽の末裔の監督やスタッフ達が再びタッグを組んで制作している。現代の話の中に900年前の回想シーンや稀有の運命などが交錯して、次つぎと明らかになってゆく主人公や彼らを取り巻く人たちの素性に驚かされる。一大ブームになっただけある奇想天外な着想と、古めかしさがスタイリッシュな現代に現れて滑稽さを生むところがとても面白い。韓国だけでなく、カナダのケベックに一瞬で行き来するところなど各シーンがどれも美しく見ていて気持ちがいい。物語が進むに連れて次...トッケビ~君がくれた愛しい日々~

  • ラスト・チャンス! ~愛と勝利のアッセンブリー~

    2015年に放映された全30話の政界を舞台にした社会派の韓国ドラマ。溶接工出身の新人議員をチョン・ジェヨン、彼を助けるエリート補佐官をソン・ユナ、そして議員室のインターンを2PMのテギョンが好演。熱血議員ジン・サンピルを助けながら、彼の人柄と信念に次第に心酔してゆく補佐官インギョンの姿を描きながら、ふたりそして彼のチームは幾多の苦難を乗り越えてゆく。政界や議員活動を舞台にしていながら、これほど面白いドラマに仕上がったのはさまざまに仕組まれた山や谷を巧みに見せながら誰もが見ていてスカッ!とするサクセスストーリーになっているから。チョン・ジェヨンやソン・ユナだけでなく出演者全員がベテラン揃いで、彼らの演技に魅せられる。皆素晴らしい。巧みな言葉のやり取りで笑わせてくれるシーンも多く、そこも本作の魅力になっているが感動...ラスト・チャンス!~愛と勝利のアッセンブリー~

  • 「THE K2 キミだけを守りたい」

    2016年に韓国で放映された全16話からなる連続ドラマ。韓流ドラマとしては希少なアクションシーンやカーチェイスもふんだんに盛り込まれた痛快なシリーズ。ボディーガードのエキスパートの主人公K2をチ・チャンウク、過酷な運命に悩ませられるヒロインを「少女時代」のユナ、そしてもうひとりのヒロインと言って良い、企業グループの悲運の女帝をソン・ユナが演じる。私はこのドラマを見始めたとき第一話で衝撃を受け、ストーリーの秀悦さに引かれた。それにユナの可愛さとチ・チャンウクのスタイリッシュさもあり、次回話を見るのが非常に楽しみになった。こんな気持ちは年に一本あるか無いかというようなハリウッドの超大作映画を待つ時に似た楽しみになった。そしてまたひとりの女優の大ファンになった。それは悲運の女帝と書いたソン・ユナ。K2やヒロインのユナ...「THEK2キミだけを守りたい」

  • 新感染半島 ファイナル・ステージ

    韓国のパニックホラー『新感染ファイナル・エクスプレス』の4年後を描いた続編。新たな主人公の元兵士がある依頼のために「半島」に戻りマッドマックスばりのサバイバルアクションを繰り広げる。監督は前作に同じくヨン・サンホ。主人公はカン・ドンウォンが演じ、イ・ジョンヒョンやクォン・ヘヒョらが共演。前作の新感染は新幹線の中が舞台の中心となりゾンビ映画としてはとびきり優れたストーリーで非常に面白かったので本作も期待してみた。何というか本作は前作と比較しないほうが良い。怒涛のように押し寄せるゾンビとこれをぶっ飛ばして走るカーアクションには驚かされるが、荒廃し破滅した世界に取り残された人間の醜さの描きかたには嫌悪感を抱く人が多いだろう。彼らはゾンビよりも人でなしだった。命の尊厳さを描き切った鬼滅の刃を観た日本人には向かない映画と...新感染半島ファイナル・ステージ

  • えんとつ町のプぺル

    キングコングの西野亮廣が映画化を目指し、絵本を最初の媒体に選んだという「えんとつ町のプペル」の劇場版アニメーション。煙に覆われた町を舞台に、えんとつ掃除人の少年と、ゴミから誕生したプペルとの冒険を描く。監督は廣田裕介。アニメーション制作をSTUDIO4°Cが担当。西野亮廣が製作総指揮。煙に覆われたえんとつ町が舞台、と言っても黒色や灰色にまみれた町ではなく原色フルカラーの美しい町。アンバランスな設定がふんだんに見られるがそこが狙いなのか?人物のタッチも主人公ルビッチとフーテンの寅さんチックな彼の父親とはミスマッチ。物語は単純で分かりやすく子供たちにはうけそうだが、鬼滅の刃を見た後ではどこまでこころに響くものがあるだろうかと思った。多くのシーンが美術的にはよいものだと感じる。『映画えんとつ町のプぺル』予告1【12月...えんとつ町のプぺル

  • ワンダーウーマン 1984

    2017年公開の「ワンダーウーマン」の続編。ワイルド・スピードのガル・ガドットとスタートレックのクリス・パインが前作に続き共演。監督はパティ・ジェンキンス。時代は遷り変わり1984年。スミソニアン博物館に勤める考古学者として生きるワンダーウーマンが過去に愛した人との奇跡の再会、そして未曾有の危機に陥る人々を救う。映画は女王国で育つ小さなころの主人公の競技シーンから始まる。最初にかなりの時間を占めた若きワンダーウーマンの運動能力と美麗な競技場が描かれたシーンには最初から圧倒された。3年ぶりに考古学者として登場するがるガル・ガドットは一流ファッションモデルさえも到底及ばないほどに美しく魅力的。アメコミらしくスーパーなヒーロー(ヒロイン)映像が多いが本作は若干、力のない女性らしさが出るシーンもあって良かった。全編にわ...ワンダーウーマン1984

  • 新解釈・三國志

    「今日から俺は!!」などの福田雄一が監督と脚本を務めたほとんどドタバタといえる長編コメディー映画。三国志の「赤壁の戦い」を福田組の面々とプラスアルファの大物俳優を交えて笑いに包みながら語る。劉備(大泉洋)と諸葛亮孔明(ムロツヨシ)と孫権(岡田健史)らが率いる蜀・呉の連合軍3万が曹操(小栗旬)率いる魏軍80万を迎え撃つ。事前に番宣が多く流れていたため、このいい加減ぶりは覚悟して観たが本当にいい加減なセリフの一方で映像は大作映画並み。映画キングダムで出てきたセットが使われていたり人気の俳優が顔を連ねていたりで盛沢山。最初から最後まで笑いを絶やすことなく観ることができたが特に渡部直美のシーンは夢にも出てきそう。嫌なことがあったときに思い出すようにしようと思った。映画『新解釈・三國志』予告【12月11日(金)公開】新解釈・三國志

  • 魔女がいっぱい

    『チャーリーとチョコレート工場』の原作者のロアルド・ダールの児童文学を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどのロバート・ゼメキスが監督したクリスマスに向ける楽しく、奇想天外なファンタジー。アン・ハサウェイの主演、オクタヴィア・スペンサーやスタンリー・トゥッチらが共演。舞台は1960年代。ある豪華なホテルで恐ろしい魔女たちが立てている邪悪な計画に少年たちが立ち向かう。チャーリーとチョコレート工場のような総原色のファンタジックワールドを期待して観たが、本作で驚かされたのは大魔女のメークが一番。よくアン・ハサウェイが演じきったと思う。名優と言っていい彼女の演技があってこその映画。鬼滅の刃で家族愛の感動の涙を流したあとは家族でクリスマスにぴったりのこの映画で爆笑の渦に巻き込まれて欲しい。映画『魔女がいっぱい』...魔女がいっぱい

  • ドクター・デスの遺産―BLACK FILEー

    中山七里の小説「ドクター・デスの遺産」を原作にした刑事ものクライムサスペンス。ドクターデスと名乗る連続殺人犯を追う刑事たちを綾野剛と北川景子らがW主演する。監督は深川栄洋。あの竹内結子のストロベリーナイトを思い出させる雰囲気がある作品だが、まだ北川景子では早いなと感じてしまった。綾野剛も頑張りすぎてしまったか主人公の人間性に惹かれるところが薄かった。最も演技に魅かれたのが犯人役。これには少しびっくりした。今人気を誇る二人の最新作ということで期待されたと思うが鬼滅の刃の陰で目立たない存在なのが残念。映画『ドクター・デスの遺産―BLACKFILE―』本予告2020年11月13日(金)公開ドクター・デスの遺産―BLACKFILEー

  • きみの瞳が問いかけている

    韓国映画『ただ君だけ』の日本版にリメークしたラブロマンス。W主演の視力を失った女性を吉高由里子、元キックボクサーの青年を横浜流星が演じる。監督は『フォルトゥナの瞳』などの三木孝浩。このストーリーは珠玉といってよいと思う。それをこの二人が演じるのだから若い人は見逃せないのでは。ふたりとも主人公たちになり切っていて私はどんどん引き込まれていった。。悲しい結末で泣かせられる映画も多い中、本作はとてもハッピーな気持ちで涙を流せる。こころよい映画の余韻の中でこの映画を忘れたころにまた観たい映画にリストアップした。【公式】『きみの瞳が問いかけている』吉高由里子×横浜流星恋愛映画史を涙で塗り替える、最高純度のラブストーリー/10/23(金)/本予告きみの瞳が問いかけている

  • 鬼滅の刃 無限列車編

    空前の観客動員数を打ちたてようとしている劇場版鬼滅の刃吾峠呼世晴の人気コミックを原作にアニメーション制作をufotableが手掛け、声優は花江夏樹をはじめ鬼頭明里、下野紘、平川大輔らが担当するなど、アニメ版のスタッフやキャストが集結した。主題歌はこれも大ヒット間違いなしのLiSAの「炎」。コロナ禍で落ち込んだ経済にひとつの吉報となるこのヒット。原動力は子供たち、そして巻き込まれたのか自らのめりこんだのかわからない親たちだろう。それにしても凄い人だった。シネコンのあるショッピングセンターの下の階のダイソーも時間待ちの人たちなのか人でどった返していた。作品は申し分ない。出だしの映像の綺麗さでも驚かされるし、戦闘の迫力、音楽もいい。何より主人公たちの姿は人の生き方の道しるべにもなりそうな、そのコンセプトが素晴らしい。...鬼滅の刃無限列車編

  • みをつくし料理帖

    民放スペシャルドラマやNHKの連続ドラマで放映された高田郁のベストセラー小説シリーズ「みをつくし料理帖」を、角川春樹が監督としてメガホンを取った力作。幼いころに両親を亡くした料理人が苦難を乗り越え人生を切り拓く。ヒロインみおを松本穂香、その幼なじみ野江を奈緒が演じるほか、若村麻由美、石坂浩二、浅野温子、中村獅童、反町隆史、鹿賀丈史、らが脇を固める。この作品はなんと言ってもみおを取り巻く心温かい人たちに癒される。特に母親代わりの若村麻由美、料理屋の主人石坂浩二とのやりとりでは心温まるものがあり、何度も目頭が熱くなる。松本穂香のみおはその中で観客が感情移入できるほどによく演じきっている。このみおのサクセスストーリーにゆっくりとほのかな涙を流せる。最後に流れる主題歌にも癒される。見てよかった。松本穂香はこれからも応援...みをつくし料理帖

  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    韓国でベストセラーとなり、日本でも販売された同名小説を映画化したヒューマンドラマ。1982年に生まれた平凡な韓国女性の半生を、夫や家族との間の愛情や心の行き違い、それと韓国の暮らしや社会問題を織り交ぜて描く。監督はキム・ドヨンがメガホンを取り、『新感染ファイナル・エクスプレス』での共演に引き続きチョン・ユミとコン・ユが夫婦役で再び共演した。チョン・ユミ演じるキム・ジヨンは人の心を思いやれる素晴らしい女性なのに、それが禍してかこころの病になってしまう。夫も家族も悪くは無いのだけれど聖人君子でもない。やはり皆自分の思いが先に立ってしまう。そんな中でキム・ジヨンは壊れることなく自分を取り戻してゆく。IT化では超一流の韓国だけれど一昔前の日本のような社会問題を抱え、まだまだ女性が思うように生きられないことや男社会でもま...82年生まれ、キム・ジヨン

  • TENET テネット

    『ダークナイト』『インセプション』などのクリストファー・ノーランが監督のSFのジャンルにも入りそうなサスペンス・アクション。主人公を演じるのはデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン。その相棒にロバート・パティンソンが共演し、世界を危機から救う。この作品は「難解」という評判の映画だが実際にその通り。私もSFは多く観てきたけれども、この映画はこのシーンはおかしい?何だ?と思うシーンの連続だった。特に時間を逆行している人間と普通に時間を過ごしている人間とがあちこちの場面で共存しているので最初はその奇妙な動きの意味がわからない。途中からそれらの場面の種明かしを見てゆくことになるが、一回見ただけでは全てのシーンのどれが逆行でどれが順行かがわからないところが多く残った。それにしても過去にこのような映画は観...TENETテネット

  • ミッドウェイ

    ローランド・エメリッヒ監督が描いた会心の戦争超大作。真珠湾攻撃からミッドウエイ海戦までを描く。エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ウディ・ハレルソン、日本から豊川悦司、浅野忠信、國村隼らが出演。ミッドウェイを描いた作品はチャールトン・ヘストン、三船敏郎らが共演した1976年版ミッドウェイなどがあるが、本作は映画の歴史に残ると思わせるほどの最高峰の戦争映画と思う。まず冒頭の真珠湾攻撃のシーンは本当のその時に居合わせてあらゆる角度から情景を見ているような真実味がある。さらに多くの空中戦のシーン、そしてミッドウェイでの海戦シーンは手に汗にぎる場面も多く、どれも圧巻。そしてこの映画が私たち日本人には日本が製作した映画と思えるし、もちろん米国人が見ればアメリカの映画と思える。そこが凄い。エメリッヒ監督は戦争には勝者...ミッドウェイ

  • 人数の町

    若手実力派として人気の中村倫也が主演を務める一風変わったミステリー。衣食住を与えられ性欲も満たされるが一度逃げ込んだら逃げ出すことができない不思議な町の住人となった青年が、その謎に迫っていく。CMやMVなどを手掛ける荒木伸二が本格映画として初めてメガホンを取る。共演は石橋静河、立花恵理、山中聡ほか。途中から主人公の心の動きが十分に伝わってこないところなど、突っ込みどころは多いが様々な社会風刺が効いていて作品自体はとても面白く、初監督作品としては上出来とも言えるはず。でも上映館や期間が少ないのには驚いた。描かれた町は奇妙で華々しさは無く、それぞれの場面も淡々としている印象だが、中村倫也が主演でもあり話題性は十分と思う。中村倫也が主演!映画『人数の町』予告編人数の町

  • 幸せへのまわり道

    アメリカでは誰もが知るという子供向け番組の人気司会者フレッド・ロジャースと彼を取材するうちに荒んだ心が洗われてゆく雑誌記者との交流を描いた実話をもとにしたこころ温まるドラマ。主演したトム・ハンクスはこの作品で昨年のアカデミー賞助演男優賞に輝いた。雑誌記者にはマシュー・リス、監督はマリエル・ヘラー。フレッド・ロジャースを知らなかったがアメリカで30年以上もの間、番組を通じて子供たちを育ててきたと言っていい人物だった。取材をするロイドは本当の彼を探そうとするが、彼もロイドの抱える心の闇に気づく。彼に会って変わって行くロイドとともに作品を見る私たちもこころのわだかまりが解けるような気持ちを味わう。フレッド・ロジャースになり切ったトム・ハンクスが素晴らしく、穏やかにゆっくりと回り道をさせてくれるひとときだった。トム・ハ...幸せへのまわり道

  • 共に平成元年生まれの漣(菅田将暉)と葵(小松菜奈)の中学生の時の恋と別れ、そしてそれから18年にわたるお互いの出来事や様々な愛を中島みゆきの名曲「糸」とともに描いたラブストーリー。『スマホを落としただけなのに』などの平野隆が原案と企画プロデュースし、瀬々敬久が監督を務める。北海道から沖縄そしてシンガポールまでそれぞれの美しい景色をスクリーンいっぱいに描きながら、「糸」の歌詞をそのまま物語と映像で織りなす。なぜめぐり逢うのかを私たちはなにも知らないいつめぐり逢うのかを私たちはいつも知らないどこにいたの生きてきたの遠い空の下ふたつの物語縦の糸はあなた横の糸は私織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれないなぜ生きてゆくのかを迷った日の跡のささくれ夢追いかけ走ってころんだ日の跡のささくれこんな糸がなんになるの心許なくて...糸

  • マイフレンド・フォーエバー 「The Cure」

    誰もが経験の無いコロナ禍のために新作映画の多くが上映延期となり、その中でもカンフル剤のように上映されはじめたコメディー作品に癒されたあとは「泣かせられる映画」を無性に観たくなった。1995年に公開された泣かせる名作「マイフレンド・フォーエバー」を観た。米作品名「TheCure」はブラッド・レンフロ演じる主人公エリックと隣りに引っ越してきたHIV患者のデクスター(ジョゼフ・マゼロ)との友情を描く。デクスターの病気を治したい一心のエリックは彼と治療法を探し始め、そのうち治療法が見つかったという新聞記事を見てそれを訪ねる旅に二人で出る。監督はピーター・ホルトン。病気を治す方法を見つけようと子供なりに一所懸命になる姿から気持ちの通じ合った二人の絆が描かれ、これまで病気のために友も無く、母親と寂しく過ごしてきたデクスター...マイフレンド・フォーエバー「TheCure」

  • コンフィデンスマンJP プリンセス編

    人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版シリーズの2作目。一作目で香港でのだまし合いを繰り広げた詐欺師たちが、今度はシンガポールを舞台に大富豪一族の莫大な遺産を狙う。監督はこのシリーズの演出・監督を務めてきた田中亮。ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)らおなじみのメンバーにドラマや劇場版第一作目の出演者や新たなメンバーが加わる。今作のヒロイン的な役を広瀬すずによく似ていると評判の若手女優関水渚が演じる。コンフィデンスマンJP特有の終始笑いにあふれた場面、場面とだまし合いの展開の痛快さはもちろんこの作品でもぎっしり詰まっていた。それと本作ではこのシリーズで初めて泣けた。コメディーで涙が流せるとは思ってみなかったし、シンガポールなどの風光明媚な景色や個性派ぞろいの俳優陣が...コンフィデンスマンJPプリンセス編

  • 今日から俺は!! 劇場版

    西森博之の漫画の主人公、三橋と伊藤が活躍する学園つっぱりコメディで人気となったテレビドラマの初の映画化。三橋役を賀来賢人、伊藤役を伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈らドラマ版のキャスト18名のほか、柳楽優弥、山本舞香、泉澤祐希、栄信が新たに出演。監督は同じく福田雄一。今にはこんな楽しく、2時間ずっと笑っていられる映画が必要だ。どの映画館もここぞとばかりにスクリーン数を増やしてゆったりと楽しめる様にしてくれている。ドラマで人気になった全てのキャストはみんな今回は仲間になっている。映画ではドラマのどのキャストもヒーローになった。頼もしく爽快でいろんな面白さが詰まった映画になった。新たに登場したワルたちがまた憎たらしく、特に柳楽優弥のワルの完成度は素晴らしかった。若い人から年配まで共通の話題となって当分の間、盛り上がって...今日から俺は!!劇場版

  • ソニック・ザ・ムービー

    1991年に発売され全世界で累計9.1億本という脅威的な数字で楽しまれたSEGAのゲームソニック・ザ・ヘッジホッグを実写映画化。ソニックの相棒となる保安官役を『X-MEN』シリーズのサイクロプス役を務めたジェームズ・マースデン、ソニックを追い詰める敵のマッドサイエンティストドクター・エッグマンをジム・キャリーが演じる。監督はジェフ・フォウラー。親の世代が慣れ親しんだ友とも言えるキャラクターの登場は、今の自粛で混沌とした生活の中で子供との共通の話題には持って来いだろう。最近登場した任天堂のスーパーキャラクターのピカチューに対抗した観もあるけれど日本人としては彼らを生み出したことが誇らしく思いながら観ることができる。そしてやはり実写化はハリウッドに限る。ソニックの出来栄えには好き嫌いはありそうだろうけれど私はとても...ソニック・ザ・ムービー

  • エジソンズ・ゲーム

    19世紀のアメリカでのトーマス・エジソンとジョージ・ウェスティングハウスの電力送電システムをめぐる争いを興味深いドラマとして描いた。製作総指揮をマーティン・スコセッシ、監督をアルフォンソ・ゴメス=レホンが務め、エジソンをベネディクト・カンバーバッチ、ウェスティングハウスをマイケル・シャノンが演じている。白熱電球を事業化した発明家エジソンは、大規模な送電には直流が安全と考え、彼は交流の方が安価で遠くまで電気を送れると信じる実業家のウェスティングハウスと世に言う電流戦争を繰り広げる。私はこのような激しい競争が繰り広げられていたことを知っただけでも観た甲斐があった。巨大企業ゼネラルエレクトリックの歴史にエジソンも関与していたり、テスラモーターズの社名の起源になり、テスラコイルで有名なニコラ・テスラとエジソンの確執など...エジソンズ・ゲーム

  • ドクター・ドリトル

    過去、エディー・マーフィらが演じた「ドリトル先生」を、ロバート・ダウニー・Jrと最新の映像技術で一新した最新作。先生以外の主役の動物たちの声ををエマ・トンプソン、ラミ・マレック、オクタヴィア・スペンサー、セレーナ・ゴメスらが演じている。監督はスティーヴン・ギャガン。絶対に子供うけするはずのファンタジー&冒険アドベンチャーに仕上がっている。やはり現代の映像技術で作り上げたかった動物たちとドクターとのリアルで滑稽さに満ちたやり取りが中心になっていて、ドクターの弟子のスタビンズ少年や可愛い女王陛下の付き人レディローズら子役二人の影が薄く感じられるほど。物語の展開が単純で動物たちの会話に慣れてきた大人には少し間延びしたイメージになってしまいそうだけれど子供たちには終始大うけするはず。動物たちの声を演じている俳優にも名優...ドクター・ドリトル

  • ブラッドショット

    ナノテクノロジーによって不死身の肉体を持つことになったアメリカンコミックのヒーローを描いたSF。主人公を『ワイルド・スピード』シリーズなどのヴィン・ディーゼル、共演は、エイサ・ゴンサレスやガイ・ピアース。監督はデビット・S・F・ウイルソン。ワイルド・スピードのシリーズかと思いきや、全く趣が違ったSFアクションだった。ヴィン・ディーゼルがその強さをさらに増して、もう負けるもの無し。ただ、見ているうちに主人公の記憶が虚構だったことがわかり、陰謀によって操られていることがわかる。ヒーローものの誕生秘話的だった。普通ならシリーズになりそうだがこのコロナの真っ只中で世界中の目に留まったのかが疑問。ヴィン・ディーゼル主演SFアクション『ブラッドショット』5月29日(金)ロードショーブラッドショット

  • ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

    DCコミックが出版するアメコミでバットマンの強敵ジョーカーの恋人として登場するハーレイ・クインが主人公のヒーロー(?)アクション映画。『スター・ウォーズ』シリーズなどのユアン・マクレガーがふんする裏世界を支配者ブラックマスクと戦う。ハーレイ・クインを『スーサイド・スクワッド』に続いてマーゴット・ロビー、監督はキャシー・ヤン、そしてマーゴット・ロビーがプロデュースもしている。今年の世界で最も美しい顔の100人にもノミネートもされ、同時期に公開の話題作「スキャンダル」にもニk-ル・キッドマン、シャーリーズ・セロンらの大女優と肩を並べて出演したマーゴット・ロビーが演じることで、日本ではあまりメジャーでないアメコミの主人公が一気に注目されたようだ。役柄では精神科医からジョーカーの恋人になったという吹っ飛んだハーレイを余...ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDSOFPREY

  • 一度死んでみた

    若手俳優で今一番輝いている女優、男優の二人、広瀬すずと吉沢亮が主役のファンタジーチックで笑えるコメディー。広瀬すずの父親で一度死ぬ役をこれまたどんな役でもこなすベテランの堤真一、そして死者を迎えに来る使者(?)にリリー・フランキー。そのほかにも豪華なメンバーが脇を勤め、もしくは一瞬登場したりする。auのテレビCM「三太郎」シリーズを送り出して来た浜崎慎治がメガホンを取った。いやはや本当に面白かった。バンクロッカーのボーカルの広瀬すずにびっくりし、また国民的美男子の吉沢亮の役どころにも笑った。この混沌とした世の中にたくさんの笑いを届けてくれるのはとてもありがたい。外出自粛のせいもあって、何百席もある広いシアターは数人での貸切状態なっており、もっと皆さんが楽しめばと思った。人の少ない映画館は対策もされていて返って安...一度死んでみた

  • EXIT

    主人公の無職の青年ヨンナムをチョ・ジョンソク、彼が大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュを「少女時代」のユナが演じる一風変わったサバイバルパニック映画。監督と脚本はイ・サングン。パニック映画と思って観始めるのだが、最初は場違いなファミリードラマのシーンやコメディーと思わせるシーンの連続にあっけに取られる。しかし、一旦、毒ガスが撒かれるというパニックの発生からは主人公二人の毒ガスからの逃走劇が始まる。段々と広がってゆくのに合わせて下から上へ充満してゆく毒ガスから逃げるために二人が山岳部で培ったテクニックで乗り切ってゆく。上へ上へと逃げるという今までに無い斬新さにあわせて、ユナがスタントを使わずに上ったり、綱渡りをしたりする驚きのシーンもふんだんにある。この映画、パラサイトにも負けない面白さだった。エンディングの...EXIT

  • 弥生、三月 君を愛した30年

    高校生の時から思い合う二人と彼らを見守る同級生の友との心のつながりを軸に、3人に訪れる出来事を年毎に3月を舞台にして描いたラブストーリー。ドラマ「家政婦のミタ」「同期のサクラ」などの脚本家・遊川和彦が監督。2人を波瑠と成田凌、そして同級生の友を杉咲花が演じる。自分が波瑠のファンなのでひいき目で見ているかも知れないけれど、高校生そしてその30年後まで子役も使わずにひとりで演じていることに余り違和感が無かった。見た目よりもむしろ時を経ることによって変わって行く心情の方が激しく変化していて、これに観るものは引き込まれる。ページをめくるように場面が移り変わってゆくが、どれも3月ということがわかるシーンが出てくるのが特徴。最後はまさしくこの映画はファンタジーなんだと思わせる展開になるが3人がとても上手い役者ばかりなのでは...弥生、三月君を愛した30年

  • Fukushima 50(フクシマフィフティ)

    2011年3月11日、東日本大震災と巨大津波に襲われた直後からの福島第一原子力発電所で未曾有の危機に立ち向かった所長と作業員たちの事実を描いた門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男吉田昌郎と福島第一原発」を実写映画化した話題作。佐藤浩市、渡辺謙が二大主演。ほかにも主役級の多くの共演者が顔を並べている。『沈まぬ太陽』の若松節朗がメガホンを取り、前川洋一が脚本を務めた。水素の圧力で次々と爆発を起こす発電所の中で、人体を犯そうと増大してゆく放射能を知りながら、東日本を被害から救おうとする所長、そして発電所のプロたちの尊厳を様々な葛藤を交えて描いている。本当の日本の危機だったあの事態をいまさらに深く知ることとなった。この作品を見て、これは日本の歴史上に残しておきたい映画だと正直思った。多くの日本人が観るべき映画だし...Fukushima50(フクシマフィフティ)

  • 黒い司法 0%からの奇跡

    いい映画だった。見ている間に大粒の涙が出るなんて久々なことだ。この映画は死刑宣告をされた被告人の冤罪を晴らそうとする弁護士がどうしても罪を着せたい検挙側との戦いを描いた実話に基づく人間ドラマ。主人公の弁護士をマイケル・B・ジョーダン、被告人をジェイミー・フォックス、主人公を助けるパートナーをブリー・ラーソンが演じる。監督はデスティン・ダニエル・クレットン。この作品が描くシーンは主人公の弁護士と支援グループの女性、そして死刑を待つ死刑囚を中心に、彼らが活動する場所と刑務所、そして法廷がほとんど。それぞれの人物の感情が場面を通じて強く伝わってくるので、ある時は冤罪の死刑囚、ある時は彼を助けようともがく弁護士、ある時は人権を尊びたい女性活動家に感情移入できる。最後の場面では感情が最大になり、思わず手が拍手していたが全...黒い司法0%からの奇跡

  • チャーリーズ・エンジェル

    1977年から1982年にかけて日本でもテレビドラマが5シリーズ放映され、2000年と2003年には映画化もされて世界的にヒットした『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのリブート作品。クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンズカらが出演。前シリーズでエンジェルを演じたドリュー・バリモアが製作総指揮を担当している。そして美人女優で本作にも新しいボスレー役で登場するエリザベス・バンクスが監督を務めるという女性陣の手によるとてもゴージャスな作品となっている。チャーリーズ・エンジェルはエンジェルの魅力が持ち味。クリステン・スチュワートは様々に髪型を変えるが長いブロンドも綺麗だ。エラ・バリンズは元MI6という役だがすばらしくスタイリッシュ。「アラジン」の王女役だったナオミ・スコットが皆を和ませる役柄でこれ...チャーリーズ・エンジェル

  • 1917 命をかけた伝令

    アカデミー賞10部門ノミネート「撮影賞」「録音賞」「視覚効果賞」の3賞を受賞したサム・メンデス監督の異色戦争映画。第一次大戦開始から間もない1914年。ドイツ軍と闘うフランス人兵士の過酷な任務を成し遂げる一日をまるでワンカットに見える映像で描く。主演はジョージ・マッケイら、最後の一場面にべネディクト・カンパーパッチも登場する。(以下少しネタばれ)激しい戦闘シーンや爆発シーンの連続ではなく、主人公の目を通じて見る戦場の光景から戦争の悲惨さを強く浮き上がらせていると感じる。進む道のあちこちに同胞の屍がそのまま残されている中、いつ銃弾や攻撃に出会うかも知れない恐怖を抱えたまま、ただ進むしかない。どのようにして主人公らとともに進みながら、途切れることなく彼らを映像におさめたのか?川の流れから滝つぼに落ちてゆく彼らを真上...1917命をかけた伝令

  • パラサイト 半地下の家族

    第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、アカデミー作品賞ノミネートのポン・ジュノ監督の異色ストーリーの作品。中心人物となる一家の長男にチェ・ウシク、その妹にパク・ソダム、そのほかソン・ガンホ、イ・ソンギュンらが好演。格差社会を風刺しているが明るくコメディータッチで進む導入部から、彼らの画策がなかなかうまくいくものだなと楽しみながら見ていると思いもよらぬ展開に導かれて行きあっと驚く。登場するふたつの家族の暮らしぶりの差が極端で、次々と映し出されるそれぞれの映像にすぐに引き込まれてゆく。パラサイトという題目がこの作品に欠かせないことがはっきりと判ってゆくがそれまでの展開の面白さと終盤の驚きとの落差も味わえてとても良かった。第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト半地下の家族』予告編パラサイト半地下の家族

  • AI 崩壊

    医療AIが発達し国の認可を受けた2030年の日本が舞台のSFサスペンスを『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの入江悠監督がオリジナル脚本で映画化。主人公に大沢たかお、そのわきを賀来賢人、岩田剛典、三浦友和、広瀬アリスらが演じる。医療AIがテーマとなればハリウッド作品に負けたくは無いが、少しだけ頑張ったという印象。データセンターに設置されたAIの中枢部のデザインだけはなかなか。三浦友和という絶好の配役を得ているのだから、老刑事が主人公を信じる姿や人間味あふれたやりとりをもっと描けていれば、まだまだ素晴らしい人間ドラマになっていただろうにと思うと残念。蛇足だが、エンドロールで主題歌がAIとわかったときには思わず笑った映画『AI崩壊』本予告2020年1月31日(金)公開AI崩壊

  • リチャード・ジュエル

    私としては見逃せない監督クリント・イーストウッドの最新作。それも冤罪をテーマにした人間味溢れる作品。アトランタオリンピックの最中に実際に起こった爆破テロの時限爆弾をいち早く見つけ被害の拡大を防いだ主人公がテロの容疑者とされてゆくさま、それと彼を助ける弁護士の友情と闘う姿を描いた秀作。主人公にポール・ウォルター・ハウザー、友人の弁護士に『スリー・ビルボード』などのサム・ロックウェル、母親役に『アバウト・シュミット』などのキャシー・ベイツ、そして『ライフ・イット・セルフ』のオリヴィア・ワイルドがにくまれ役を買って出ているが彼女もまた好演。これら全ての登場人物が彼らの素晴らしい演技でとてもリアルで見ごたえのある作品になっている。メディアの攻撃のために彼を見る見方が容赦なく変化してゆくさまが、たんたんと描かれてゆく。特...リチャード・ジュエル

  • 記憶屋

    原作は「第22回日本ホラー小説大賞」読者賞を受賞した織守きょうやの小説。<!--?xml:namespaceprefix="o"ns="urn:schemas-microsoft-com:office:office"/-->人の記憶を消せるという記憶屋がいるという都市伝説に触れた主人公たちを描く。山田涼介が主演し、芳根京子、蓮佛美沙子、佐々木蔵之介らが共演。平川雄一朗が監督。脚本には『パーフェクトワールド君といる奇跡』などの鹿目けい子も加わった。久しく観ていない「泣ける映画」を観たかった私はこの映画の予告に惹かれ期待して観たが。役者の上手さで心に響く泣ける映画になった映画だと思う。この作品の中では芳根京子の演技は光っていた。最後は彼女に感情移入してしまったほど。他の作品も見てみたい。『記憶屋あなたを忘れない』第...記憶屋

  • フォードvsフェラーリ

    フォード社からル・マン24での勝利を命じられた男たちが、連覇が続くフェラーリ社に勝利するための闘いに挑んだ1966年のル・マン24時間レースをめぐる実話を映画化。『LOGAN/ローガン』などのジェームズ・マンゴールドが監督。<!--?xml:namespaceprefix="o"ns="urn:schemas-microsoft-com:office:office"/-->エンジニア役のマット・デイモン、型破りなイギリス人レーサー役のクリスチャン・ベイルの2大スターが切っても切り離せない絆の主役を演じる。フォードという巨大組織の中で自分たちの思いを何度も裏切られ、葛藤しながらもフォードを勝利に導く。栄光のレースの陰に隠された真のヒーローの姿があったことに正直驚く。そのクリスチャン・ベイルの陰で自分の気持ちをはっ...フォードvsフェラーリ

  • スター・ウォーズ [ スカイウォーカーの夜明け]

    1977年公開の第1作以来、42年間にわたり私たちを宇宙の夢にいざなってくれてきたスターウォーズ本シリーズの9作目となる完結編。レイ、カイロ・レン、ポー・ダメロンをはじめとする7作目から登場のキャラクターたちに加え、レイア・オーガナやルーク・スカイウォーカーらの第一作目から登場の人物らを加え、さらにC-3POやR2―D2ももちろん登場して盛り上げてくれる。デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、ビリー・ディー・ウィリアムズらが好演、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのJ・J・エイブラムスが監督/脚本.。私も第一作からリアルタイムで観て育ったひとりだけれど、私たちスターウォーズファンの期待に答えてくれる作品だった。クライマックスに近くなるとどのシーンもかっこよく、スタイリッシュで合わせて感動の連続だった。エン...スター・ウォーズ[スカイウォーカーの夜明け]

  • ジュマンジ [ネクスト・レベル]

    2017年に公開されたアドベンチャーファンタジー『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編。1995年にロビン・ウイリアム主演でセンセーショナルに登場した元祖の「ジュマンジ」はボードゲームが冒険の舞台となったが、新しいジュマンジシリーズはビデオゲームの中に入り込んで繰り広げると言う点において今風で素晴らしい発想による映画となった。出演はドウェイン・ジョンソンやジャック・ブラックら前作のキャストのほか、ダニー・デヴィート、ダニー・グローヴァーが共演。監督は前作と同じくジェイク・カスダン。前作の4人の高校生に主人公の祖父とその友人が加わり、よりファミリー向け、クリスマスシーズンに打ってつけの映画となっている。ビデオゲームの世界に入り込むという楽しさに今回はあることをするとキャラが入れ変わるという面白さもプラ...ジュマンジ[ネクスト・レベル]

  • 決算!忠臣蔵

    大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討入り計画の実像に迫る山本博文の著作「忠臣蔵の決算書」を実写映画化したコメディータッチの時代劇。大石内蔵助を堤真一、大石を支え続ける勘定方をナインティナインの岡村隆史が好演。監督は『殿、利息でござる!』などの中村義洋。このところコメディータッチの時代劇を良く観る。「引越し大名」もとても面白かったのが記憶に新しい。忠臣蔵はエンターテイメント性が強くさまざまな描き方があって当然なのだが、そのなかでも特徴的。かかった費用が現代の貨幣価値に置き換えてスクリーンに映し出されるのも面白い。たんたんとした岡村隆史の語りくちもよかった。コメディータッチの時代劇にはまりそうだ。映画『決算!忠臣蔵』幕間予告90秒11月22日(金)全国ロードショー決算!忠臣蔵

  • ターミネーター:ニュー・フェイト

    『ターミネーター』シリーズの第6作目。本シリーズは衝撃の第一作ならびに最高傑作と言われる第二作までをジェームズ・キャメロンが監督、第3作は監督が変わりサラ・コナーの息子ジョンが青年で登場、第4作は審判の日以降のジョンの活躍を描き、第5作は別の主人公の展開だった。今回のニュー・ヘートは第3作以降で別の展開になっていたものを、ジェームズ・キャメロンなりに正規の展開の物語に戻したものと言っていい。やはりこのシリーズは未来から派遣されてくる殺害者ターミネーターとそれから主人公を守るアーノルド・シュワルツ・ネッガーの登場が王道。その王道はそのままだが本作は驚くほどに激烈な映像の連続となっている。激しいカーチェイスでも驚かされるが空を飛ぶ航空機と航空機、航空機の中での死闘など絶え間ない見所の連続だった。サラ・コナー役のリン...ターミネーター:ニュー・フェイト

  • ジェミニマン

    ウィル・スミス主演による彼と彼にそっくりな若きスナイパーとの間で繰り広げる壮絶な戦いが見どころのほぼ現代を舞台としたSFアクション。監督は『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』などのアン・リー。メアリー・エリザベス・ウィンステッドが共演。ジェミニとは本作で政府の極秘プロジェクトで作り上げられた武装暗殺集団の名称。そこで鍛え上げられた若いスナイパーが本作のもうひとりの主演人物になるがこれはパフォーマンスキャプチャーとCGによってつくられたキャラクターであることに驚かされる。アニメと実写の複合映画は沢山あるけれど、ここまで実写と全く同一と言っていいほどの複合映画ができる時代になったことに驚かされる。その若きスナイパーとウイル・スミスがバイクを駆使して戦うシーンは一番の見どころ。『ジェミニマン』本予告ジェミニマン

  • ジョーカー

    バットマンの物語の悪役ジョーカーをホアキン・フェニックスが演じた話題作。もとは心優しい大道芸人だった男が、彼を取り巻く様々な人々や彼の置かれた境遇によって、次第に巨悪に変貌する姿を描く。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。この映画は公開が危ぶまれるほど社会的にセンセーショナルな映画として位置づけられていたが、この映画の本質が買われてか、公開されて10月中旬に興行収入が全世界で5億ドルを超えアカデミー賞の候補としてもあがっている。これまでの映画バットマンではこのジョーカーの姿や馴れ初めが描かれていなかったがここに焦点をあてて凄い映画に仕上げたところは高く評価できる。悪を肯定することは無いが共感ができるという点がこの映画の人気をここまで高め...ジョーカー

  • ジョン・ウィック [パラベラム]

    キアヌ・リーヴスのあたり役、殺し屋ジョン・ウィックの復讐劇を描くアクションシリーズの第3弾。前作で裏社会の聖域コンチネンタルホテルでの不殺のおきてを破り,追われる身となったジョンが、凄腕の暗殺集団との戦いに挑む。前2作のメガホンを取ったチャド・スタエルスキが続投。イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンらおなじみのキャストと謎の女役をハル・ベリーが演じる。刺客たちとの闘いはまさしく「死闘」と表現するのが合っているが、ジョン・ウィックはいくらやられても死なない。ビルの屋上から突き落とされても立ち上がって死闘を続ける。この映画でどれだけスタントマンが怪我をしただろうか?そう心配させるほどこの闘いの連続は凄まじい。+R15だが、それでは済まないくらい。女性やお年よりは覚悟をしてみて欲しい。ジョン・ウィックの...ジョン・ウィック[パラベラム]

  • アド・アストラ

    ブラッド・ピットが珍しく宇宙ものの主人公を演じた話題作。日本での缶コーヒーのCMでおなじみの顔となっているトミー・リー・ジョーンズが共演。。『エヴァの告白』などのジェームズ・グレイが監督を務め、ルース・ネッガ、、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランドらが出演。物語は地球外知的生命体を探求する父親に憧れて宇宙飛行士になった息子が、任務の途中で行方不明となった父の謎を自らが宇宙飛行士となって探る。映像が素晴らしかった。観ていると若いときに観てそれから何度も見返した「2001年宇宙の旅」の印象に近いものを多く感じた。ただ、ととつもない孤独感、成果が全く得られないむなしさ、変化の無い宇宙でのこころが受ける影響などとても自分の感情に突き刺さるものがあった。この映画は決して、普段観ている爽快なスペース・アクションではなかっ...アド・アストラ

  • 記憶にございません!

    三谷幸喜監督、脚本の政界を題材にした抱腹絶倒のコメディー。稀にみる低支持率の総理大臣が記憶喪失になったことから起こるハプニングと彼の姿を面白おかしく描く。同監督作『ステキな金縛り』などに出演してきた中井貴一が主人公の総理大臣を演じ、その脇をディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由貴、吉田羊、田中圭、木村佳乃、寺島進などの豪華助演陣が脇を固める。三谷幸喜監督の最高傑作と言うふれこみは嘘ではなかった。同監督の作品を殆どを見てきたが面白さに関しては本当に最高傑作だと思う。特に豪華俳優人の使い方が素晴らしい。登場した助演陣を見てはっと驚き、そして笑いが起こる。時には観客に「ウソー」と言わせながら笑わせる。時には「オーぴったり」と思わせて微笑ませる。時には「エー誰?」と驚いて観させる。本当に有...記憶にございません!

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