スウェーデン/アメリカ/フランス 1986監督、脚本 アンドレイ・タルコフスキー ソビエト連邦(旧ロシア)の巨匠、タルコフスキーの遺作。 ある日突然、核戦争が勃発したとの知らせを受けた大学教授の男と、その家族の一日を描いた作品。 えーあらか
旧作から新作まで、映画、ロック、漫画について、これまで触れてきたものを片っ端からレビューしてます。ネタバレ無しでオススメの一作をご推薦。
アメリカ 2022監督 デヴィッド・リーチ原作 伊坂幸太郎東京発の高速列車でブリーフケースを盗んで運ぶ役割を負った闇組織の男が、車中で思わぬ事件に巻き込まれてひどい目にあうクライム・サスペンス。走行する列車で事件が起こる、というとオリエント
1979初版 やまさき十三/内山まもる小学館少年サンデーコミックス 全18巻やさぐれた不良高校生9人が、ある日突然発奮して甲子園を目指し始める野球漫画。はっきり言って、プロットそのものはありがちというか、90年代ぐらいまでのスポーツ漫画鉄板
アメリカ 2022監督、脚本 ジョーダン・ピール南カルフォルニア郊外の田舎町に、突如現れた不気味な飛行物体を巡る騒動を描いたパニックスリラー。なんせジョーダン・ピールだから今回も一癖二癖あるややこしい映画に違いない、と幾分身構えてたんですが
台湾 2021監督、脚本 ロブ・ジャバス未知のウイルスが蔓延し、人々が凶暴化した台湾で、一人市中を逃げ惑うヒロインを描いたゾンビパニックホラー。ゾンビホラーと書いておきながら早々と前言を翻すようですが、本作、厳密に言うとゾンビものではなく、
カナダ/イギリス 2020監督、脚本 ブランドン・クローネンバーグ特殊な機器を介して他者の意識に潜入し操ることで、ビジネスとしての「殺し」を請け負う工作員の女を描いたSFクリミナルサスペンス。核となるアイディアそのものはさほど目新しくもない
メキシコ/フランス 2020監督、脚本 ミシェル・フランコ軍事政権樹立を目論む軍部のクーデターに巻き込まれて、予期せぬ状況に追い込まれる富豪の娘を描いた混乱と暴動のドラマ。メキシコを舞台に起こりうる未来を描いた風ですが、格差が広がる一方の世
アメリカ 2022監督 スコット・デリクソン脚本 スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル70年代アメリカ、コロラド州デンバー北部を舞台とした連続少年誘拐事件を描いたスリラー。いわゆるシリアルキラーを題材にした映画は実話ベースのものも含
2022年初出 福島聡エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)この世あらざるもの(心霊だけに限らず、動物や虫の声とか)を知覚できる不思議な少女メルと、論理派の男子小学生清晴が、幽霊たちの満たされぬ思いを遂げて成仏させていく物語。大
2004年初出 花沢健吾小学館ビッグコミックススピリッツ 全4巻久しぶりに読み返してみたらアイアムアヒーローやアンダーニンジャとは全然作風が違ってて驚いた、というのはありますね。ずっと変わってない、と勝手に思いこんでいたんですが、作者なりに
2018年初出 花沢健吾講談社ヤンマガKC 1~8巻(以降続巻)私にとっては前科持ちの漫画家なんで(アイアムアヒーローの件で)全く期待してなかった、というより、読むべきなのかなあ、と悩んだってのはあるんですけど、いざ手に取ってみたらそれほど
2009年初出 花沢健吾小学館ビッグコミックスピリッツ 全22巻いわゆる「ゾンビもの」の新たな可能性を模索した、といっていいと思います。ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作(映画)を嚆矢とし、90年代以降、長い間途切れていたゾンビを題材とする
2009年初出 白井弓子小学館IKKIコミックス 全5巻漂流の末、地球外の天体である碧王星にたどり着き、居住可能なまでにテラフォーミングを施した1次移民と、一方的に正当な移民であることを主張し、碧王星を統治しようとする2次移民の間で勃発した
スペイン 2018監督 オリオル・パウロ脚本 オリオル・パウロ、ララ・センディム25年前に事故で死んだ少年を救ってしまったがために、自分の娘を失った母親が、なんとか娘を取り戻そうと苦心するSFサスペンス。2022年現在NETFLIXでしか見
イタリア/フランス 1964監督 フェデリコ・フェリーニ原案 フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ夫の浮気を疑う女性の揺れ動く内面を、現実と妄想で彩った異色作。・・・っていうか、もう甘い生活(1959)以降、ずっと実験作というか異色作
フィンランド 2021監督 ハンナ・ベルイホルム脚本 イリヤ・ラウチ少女が見つけた謎の卵の孵化がもたらす恐怖を描いたホラー。誰かがすでにやってそうで、実はやってなかったネタかもしれんなあ、とは思いました。対外的に幸せ家族を演出しようとする母
韓国 2021監督、脚本 ユン・ジェグン12時間毎に違う男の肉体に憑依を繰り返す主人公が、自分の肉体?に起こっていることの真相を求めて駆けずり回るSFアクション。ちょっと説明が難しいんですが、簡単に言ってしまうなら東北のイタコみたいなもの、
フランス/ベルギー 2021監督、脚本 ジュリア・デュクルノー幼い頃に交通事故に合い、頭にチタンプレートを埋め込まれた女が辿る数奇な人生を描いた異色作。前作、RAW少女のめざめ(2016)の頃からその傾向はありましたが、今回もどこかデヴィッ
ギリシャ/ポーランド/スロベニア 2020監督 クリストス・ニク脚本 クリストス・ニク、スタブロス・ラプティス記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、病に罹患した男が少しづつ自分を取り戻していこうとする物語。SFっぽい設定ではありますが、
2021年初出 宮尾行巳講談社イブニングKC 1~2巻(以降続巻)中国王朝時代風の架空な世界を舞台に、羽人と呼ばれる不老不死な人外の怪物を描いた歴史?ファンタジー。秦の始皇帝をモデルにしたらしき人物(作者はあとがき漫画で秦か漢の時代ぐらいと
韓国 2020監督、脚本 ホン・ウィジョン副業で非合法な死体処理の仕事を引き受ける貧しい鶏卵業者の男が、反社組織のボスから誘拐した少女を押し付けられ、その扱いに窮する様子を描いた人間ドラマ。コメディっぽいプロットだなあ、と最初思ったんですけ
アメリカ 2021監督 トム・マッカーシー脚本 トム・マッカーシー、マーカス・ヒンチー、トーマス・ビデガン、ノエ・ドゥブレ殺人の罪で、フランス留学中に逮捕された娘の無実を証明すべく、言葉の通じない中、異国にて単身奮闘するアメリカ人の親父の姿
2022年初出 タイザン5集英社ジャンプコミックス+ 上、下一般家庭に異物を放り込んでドタバタやらかす藤子不二雄黄金のパターンを逆手にとり、異物自身に、藤子児童漫画からは欠落していた「醜い現実」を突きつけた異色作。同人漫画とかSNSですでに
2017年初出 宮尾行巳講談社イブニングKC 全4巻古い蔵で偶然見つけた木箱が500年前を覗き込むことのできるタイムスコープだった、というアイディアを核にした時間SF。この物語のミソは①木箱の中に手を触れて500年前の世界に干渉できる②木箱
デンマーク/スウェーデン 2016監督 アリ・アッバシ脚本 アリ・アッバシ、マレン・ルイーズ・ケーヌ人里離れた山奥で暮らす裕福な夫妻に代理母を頼まれたハウスキーパーの女性を襲う、不可解な事象を描いたホラー。監督は異色作、ボーダー 二つの世界
アメリカ 2021監督 ロバート・ローレンツ脚本 ロバート・ローレンツ、クリス・チャールズ、ダニー・クラビッツ元海兵隊狙撃兵の老人?が、偶然にも事件現場に出くわしてしまったことから見知らぬ少年をシカゴまで送り届けることになるガン・アクション
<大唐編>1983年初出 諸星大二郎潮出版社 全16巻かの有名な西遊記を作者流にアレンジ、換骨奪胎した冒険活劇。西遊記を元ネタにした漫画作品は大量にありますけど、リブート作としての独創性は間違いなく本作が史上最高峰でしょうね。たいていの西遊
1977年初出 小池一夫/正岡としや小学館文庫 全6巻刀ひとつ満足に振ることもできない非力な下男が、師を得て大きく変貌を遂げていく様子を描いた時代劇。いわゆる立身出世ものと捉えるのがわかりやすいかと思いますが、物語の序盤で、主人公がとある人
アメリカ 2022監督 ダニエル・エスピノーサ脚本 マット・サザマ、バーク・シャープレススパイダーマンに登場するヴィランであるモービウスを主役に据えた、スパイダーマン・ユニバース第3弾。しかしまあ大人の都合(ソニーの都合)とはいえ、シリーズ
アメリカ 2022監督 マット・リーブス脚本 マット・リーブス、ピーター・クレイグ若き日のブルース・ウェインを描く、何度目かの仕切り直しバットマン第一弾。概報によると、あと2作続編が企画されてるらしいです。実現するのかどうかはわかりませんが
2021 アメリカ監督 S・K・デール脚本 ジェイソン・カービーポスターに書かれた文言そのままなんですけど、目覚めたら死体となった夫と手錠で繋がれており、なんとかしようと思う間もなく、突如襲撃者がやってきて命を狙われる羽目になるスリラー。い
2020 アメリカ監督、脚本 ブライアン・ベルティノ父の最後を看取るために帰郷した姉弟を襲う、不可解な怪異を描いたホラー。同年に制作されたオーストラリアの作品でレリックってのがあるんですが、プロットも筋立ても非常によく似てます。で、もう結論
2020年初出 冨明仁エンターブレインハルタコミックス 1~2巻(以降続巻)いわゆるアンデルセンの人魚姫をそのまま換骨奪胎した、と言っていい気がします。もちろん細部に相違はありますが、人間と人魚の報われぬ恋をテーマにしてる時点で引き合いに出
2019年初出 ippatu講談社ヤンマガKC 1巻(以降続巻)フランスのマンガ誌Ki-oonで人気を博し、日本へ逆輸入された未来SF。日本の漫画市場は縮小していくばかりで、もはや斜陽産業とも言われてますから、今後こういう形で日本人漫画家が
2014 フランス監督、脚本 ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ学校をさぼって遊んでいた少年3人組が、偶然目撃した事件のせいでひどい目にあうお話。あらすじを斜め読みするだけで著しく期待感をそがれそうになったんですが、実際に見て
2009 日本監督、原作 細田守恥ずかしながら細田守の劇場用アニメは一本も見たことがなくて。話題になってるのは知ってたんですけど、なんとなくタイミングを逸したまま時間ばかりが過ぎてしまったような状態でして。ふとしたきっかけで、やっぱり見てお
2004年初出 小池一夫/叶精作小池書院劇画キングシリーズ 全12巻ようやく念願のプロゴルファーになれた太一の活躍を描く、新上がってなンボの続編ゴルフ漫画。前作終了年に新連載が開始されてるので、もともと続きを書く予定だったのかもしれませんせ
ベルギー/フランス/ルクセンブルグ 2006監督 ファブリス・ドゥ・ヴェルツ脚本 ファブリス・ドゥ・ヴェルツ、ロマン・プロタ人里離れた山奥で、車が故障してしまったキャバレーシンガーを襲う恐怖を描いたスリラー。しかし邦題「変態村」って・・・。
イタリア/フランス 1970監督 フェデリコ・フェリーニ脚本 フェデリコ・フェリーニ、ベルナルディーノ・ザッポーニペテロニウスの記した紀元前1世紀頃の文学「サテュリコン」をフェリーニが翻案、映画化した作品。紀元前1世紀って・・・と、その時代
香港/中国 2021監督、脚本 ベニー・チャン警察組織の官僚主義に絶望した元警官と、あくまでもルールの範囲内で正義を貫こうとする警官の激突を描いたアクション映画。ベニー・チャン監督の遺作らしいですが、私は香港映画に詳しくない上、彼の作品は一
2021 アメリカ監督 クリント・イーストウッド原作 N・リチャード・ナッシュ落ちぶれた元ロデオスターの老人マイクが、生活苦から抜け出すために金銭目当てでメキシコからアメリカまで少年を送り届ける仕事を引き受け、あれこれと苦労するお話。ま、9
フランス 2020監督、脚本 ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロモロッコでは誰でも知ってるというぐらい有名な妖女伝説を題材にしたホラー。監督はフレンチホラーの鬼才モーリー&バスティロコンビなんで、どうしたって期待感は高まります
1988年初出 小池一夫/伊賀和洋集英社プレイボーイコミックス 全21巻パリの並行警察出身の日本人、切葉弾の活躍を描いた刑事もの。本作に限っては、小池一夫らしからぬ感じで主人公のキャラがあんまり濃くない、というか立ってない感じです。というの
2019年初出 山田芳裕講談社モーニングKC 1~6巻(以降続巻)赴任先のイラクで大寒波に襲われ、崩壊していく文明社会を目の当たりにしたことから人工冬眠を決断、そして500年後、ふいに目覚めた男のユーラシア大陸縦断の旅を描いたSF巨編。1巻
2020 アメリカ監督、脚本 ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ博士号を持つ社会学者であり、人気作家でもある黒人女性ヴェロニカと、広大なプランテーションの綿花畑で過酷な重労働を強いられている黒人女性エデン、双方の暮らしぶりを対比す
2021 アメリカ監督 ジョン・ワッツ脚本 クリス・マッケンナ、エリック・ソマーズ2017年より仕切り直しされたジョン・ワッツ監督版スパイダーマンの三作目。はっきりいって、1ミリの期待もしておりませんでした。旧スパイダーマンは2シリーズ共に
2021 アメリカ監督 ラナ・ウォシャウスキー脚本 ラナ・ウォシャウスキー、デヴィッド・ミッチェル、アレクサンダル・ヘモン社会現象を巻き起こしたマトリックス3部作の20年ぶりの続編。御多分に漏れず、この私も過去3部作は劇場にまで見に行くほど
2020 ガーナ/ドイツ/日本監督 セバスチャン・スタイン、ニンジャマン脚本 セバスチャン・スタインまあ、見る前からある程度予想はしてましてましたが、どうしようもないクソ映画です。いや、クソ映画はクソ映画なりにね、笑わせてくれるかな、と思っ
フランス 2020監督、脚本 マチュー・テュリふと目覚めたら薄暗い暗所に居て、そこからの脱出を強いられる羽目になった・・・ってな調子の、なんの新鮮味もないシチュエーション・スリラー。多くの人がCUBE(1997)との相似性を指摘してますが、
1987年初出 小池一夫/叶精作スタジオシップキングシリーズ 全36巻キンゾーの上がってナンボ!(1984~)におけるサブキャラだった川端太一を主人公にした続編ゴルフ漫画。こりゃ実際にゴルフやってなきゃ絶対わかんないだろうな、と思われるうん
アメリカ 2021監督 園子温脚本 アーロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイ園子温のハリウッドデビュー作であり、なんでもありのアクションファンタジー。おそらくベースにあるのは西部劇だろうと思うんですけど、それをでたらめな世界観で装飾、趣
1971年初出 小池一夫/松森正スタジオシップ 全5巻凄腕女性工作員みたいな感じの主人公リカが、いろんな事件に首をつっこんで勝手に大活躍するヒロインアクション。あえて「凄腕女性工作員みたいな」と書いてるのは、単純にミカが何者なのかよくわから
カナダ 2021監督、脚本 ニール・ブロムカンプ全身麻痺で昏睡状態にある母と、仮想空間で意思疎通して欲しいと医師から頼まれた娘の身に巻き起こる恐怖を描いたスリラー/ホラー。仮想空間で意思疎通、ってことはちょっと未来の話なのかな?と思ったんで
1971年初出 荘司としお少年画報社ヒットコミックス 1~11巻(全37巻)自転車競技(ロードレースとか競輪とか)のプロを目指して奮闘する少年を描いたスポ根漫画なのかな、と思ったら全然違った。少年二人組が自転車で日本一周を目論む、ある種の旅
2019 アメリカ監督 マイケル・ベイ 脚本 ポール・ワーニック、レット・リース1億5千万ドルもの巨費を投じて制作されたNETFLIXオリジナル映画。いかにマイケル・ベイ監督とライアン・レイノルズのタッグとはいえ、こんなに金をかけてもいいの
2021 アメリカ/イギリス監督 ガイ・リッチー脚本 ガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、マーン・デイビスジェイソン・ステイサムとガイ・リッチーが16年ぶりにタッグを組んだ、というだけで話題性充分ですが、むしろ私が興味深かったのは、おや
2001年初出 福島聡エンターブレインビームコミックス 全4巻連作短編集。基本、各話に繋がりや関連性はありませんが、第一話「触発」や第六話「宇宙パンダに情はあるか」等、続編が書かれている短編もあります。特に「触発」は、作者自身が、描き漏らし
2004年初出 福島聡エンターブレインビームコミックス 全10巻うーん、この作品はほんと難しい、と思う。まず、作者のやり口というか、作劇法が個性豊かすぎて単純に分かり辛い、ってのがひとつ。福島聡は昔からそうなんですけど、余計な説明は一切しな
2016年初出 白井カイウ/出水ぽすか集英社ジャンプコミックス 全20巻12歳になると、必ず出ていかねばならない孤児院が、実は食用人間の飼育場だった、という設定はあえてパクリだ剽窃だと騒ぐほどのこともなく、昔から似たようなプロットがあったと
2016年初出 吾峠呼世晴集英社ジャンプコミックス 全23巻ずっと敬遠してたんですが、ジャンプもチェックしておかなくてはならない、と最近考え直した機会があり、その流れで手に取った作品。言わずとしれた国民的大ヒット漫画なわけですが、流石にここ
2021 アメリカ監督 アンディ・サーキス脚本 ケリー・マーセルスパイダーマンに登場する人気ヴィラン、ヴェノムを主役に据えたスピンオフ、第二弾。前作ヴェノムの興行収入が全世界で940億円を超えたらしいですから、もはやスピンオフどころか主柱の
2018年初出 芥見下々集英社ジャンプコミックス 0~9巻(以降続刊)藤本タツキの突出した才能に腰を抜かして「いかん、こりゃジャンプも無視できんぞ!」と悔い改め、集英社をガン無視してたここ数年の自分を反省して手に取った作品。なるほどなあ、売
2012年発出 冨明仁エンターブレインハルタコミックス 全7巻いわゆる異世界ファンタジーなわけですが、昨今大流行の「異世界もの」とは若干舌触りが違うように思います。いい意味で古典的というか、変にビデオゲーム(RPG)の影響を受けていないとい
アメリカ/ブラジル 2019監督 ロバート・エガース脚本 ロバート・エガース、マックス・エガース短期間で高収入を得るために灯台守の仕事に就いた新人青年と、職場の先輩であるじーさんの閉鎖的な環境における毎日を不穏に描いた異色作。なぜかこの作品
2021 アメリカ監督 ドゥニ・ヴィルヌーブ原作 フランク・ハーバートかつてデビッド・リンチの手によって映画化された、デューン/砂の惑星の仕切り直し再映画化版。正直、今、デューンを再映画化してうけるのか?と結構疑問だったりはしたんですが、当
2021 アメリカ監督 ジェームズ・ワン脚本 アケラ・クーパー夫殺害の疑いをかけられた妻の過去に潜む「とんでもない謎」をショッキングに描いたホラー/スリラー。もう結論から書いてしまいますけど、いやー、久々に唸らされましたね、この映画には。ど
2021 アメリカ監督 ダグ・リーマン原作 パトリック・ネスパトリック・ネスによるSF小説「混沌の叫び」第1部を映画化した作品。予備知識無しで見たんで、全く知らなかったんですが、そもそも混沌の叫びシリーズってヤングアダルト小説らしくて。ああ
2021 日本監督 濱口竜介原作 村上春樹演出家と脚本家夫婦の間に潜む愛情と亀裂を、地方の演劇祭を通じてあからさまにしていくシリアスな人間ドラマ。いやー上映時間179分ですよ、あなた。約3時間も取っ組み合わなきゃならんのか・・と思っただけで
1974年初出 楳図かずお小学館文庫 全4巻大女優の娘として産まれた少女さくらを襲う、驚愕の恐怖体験を描いたサイコスリラー。で、その恐怖体験とは一体なにか?という話なんですが、ネタバレに敏感な人はこの先読まない方がよいです。私はこの程度のネ
2021 デンマーク監督 マーチン・サントフリート原作 ユッシ・エーズラ・オールスン特捜部Qシリーズ第5弾。前作を見て、もう続きは撮らないのかな・・と思ってた矢先に「過去最大の制作費をつぎ込んで完成」との報を聞き、大喜びしたファンは何を隠そ
2015年に逝去したレミー・キルミスターがベーシストとして在籍していたことでも知られるバンド。レミーがいた、ってことでハードロックファンの間で取り沙汰されることも多いですが、どっちかというと、プログレのフィールドで語るよりもその手のファンの
カンタベリー系の最終兵器、これが駄目ならもう諦めろのレベルにあるジャズロック界屈指の名バンドがこのHATFIELD AND THE NORTHでしょうね。何度も書いてますが、私、カンタベリー系、基本駄目なんですよ。8割が眠くなるというか、ど
2016年初出 寺田亜太朗講談社アフタヌーンKC 1巻(全3巻)偶発的な事故が原因で、妖魔に取り憑かれる羽目になった4人組の少年の強制的な「人助け」を描いたコメディ調の青春活劇。オープニング、つかみの既視感は相当強いです。飛行船らしきものが
2019年初出 ハセガワMエンターブレインビームコミックス一軒家内で謎の失踪を遂げた少女、マリアを探す人々が巻き込まれる怪異を描いたホラー。新人なのかな?と思ってたら鮪オーケストラの変名でした。この先、ずっとハセガワM名義で活動するつもりな
2021年初出 龍幸伸集英社ジャンプコミックス+ 1~2巻(以降続刊)いわゆる妖怪退治ものであり、心霊バトル漫画のくくりで捉えていいんじゃないか、と思います。もちろんそこには、広く喧伝されているように学園もの的な要素や、ラブコメっぽいアプロ
1970年初出 楳図かずお小学館文庫 全5巻<収録短編>イアラ 1話~7話ねむり雪の夜の童話指ねじれた空間smile指輪ロウソクくさりきずな愛の奇蹟ほくろ目洞いろ衣夏の終わり耳一つの石こがらし傷宿雪の人南へドアのむこう蟲たちの家内なる仮面列
2015年初出 許先哲少年画報社YKコミックス 1~2巻(全3巻)中国で100万部以上の爆発的ヒットを記録した剣戟時代劇を、2018年に翻訳出版。隋末期から唐初期を舞台とした賞金稼ぎの活躍を描いた作品なんですけど、まず驚いたのは中国にも漫画
1968年初出 神保史郎/望月あきらアイランドコミックス 1~3巻(全4巻)1964年、東洋の魔女と呼ばれたニチボー貝塚バレーボールチームが東京オリンピックにて金メダルを獲得したのをうけ、一気に全国的なブームとなった女子バレーの世界を描いた
2020 オーストラリア/アメリカ監督 ナタリー・エリカ・ジェームス脚本 ナタリー・エリカ・ジェームス、クリスチャン・ホワイト認知症を発症したのでは?と疑われる高齢の母親の元を訪れた娘と孫の身に降りかかる、不可解な現象を描いたスリラー/ホラ
2021 アメリカ/カナダ監督 ロベルト・シュベンケ脚本 エバン・スピリオトポウロス、ジョー・シュラプネル、アナ・ウォーターハウスG.I.ジョーシリーズに登場するスネークアイズを主役に据えたスピンオフにして、シリーズ第3弾。そもそも私はG.
インド 2019監督 リジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ脚本 S・ハリーシュ村の小さな肉屋の屠殺から逃げ出した水牛を追い、捕縛しようとする人々を描いたパニック映画。この作品がとんでもないのは、本当に「それだけのこと」で最後まで物語が進んでい
2021 アメリカ監督 マイケル・チャベス脚本 デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック死霊館ユニバースの7作目であり、エド&ロレインのウォーレン夫妻が調査した実際の事件を映画化した第3弾。しかし、知らぬ間に7作も作ってたのか、
アメリカ 2021監督、脚本 M・ナイト・シャマラン急速に時間が経過する謎のビーチに閉じ込められた、旅行客の顛末を描くSFスリラー。なんせまあシャマランの映画ですんで。これまで幾度となく観客を裏切り続けてきたせいで(悪い意味で)本国アメリカ
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スウェーデン/アメリカ/フランス 1986監督、脚本 アンドレイ・タルコフスキー ソビエト連邦(旧ロシア)の巨匠、タルコフスキーの遺作。 ある日突然、核戦争が勃発したとの知らせを受けた大学教授の男と、その家族の一日を描いた作品。 えーあらか
アメリカ 2001監督、脚本 デヴィッド・リンチ ツイン・ピークス(1990~)を世界中で大ヒットさせたデヴィッド・リンチが、再びその手のミステリに挑んだ、と当時大きく話題になった一作。 難解、と評判な作品ですが、もう本当にその通りで。 と
アメリカ 2000監督 グレゴリー・ホブリット脚本 トビー・エメリッヒ オーロラの輝くある夜、古びた無線機を通じて死んだはずの父親と時空を超えて交信するという、信じられない経験をした主人公の、激動の運命の変転を描くファンタジックな家族ドラマ
1970 アメリカ/メキシコ監督、脚本 アレハンドロ・ホドロフスキー カルト的人気を誇った変な西部劇。 いわゆる有名どころや、西部劇ファンがイメージするどのウエスタンとも違っていることは確かです。 数十年前、初めてみたときは正直意味がわかり
1998 アメリカ監督 ヴィンセント・ギャロ脚本 ヴィンセント・ギャロ、アリソン・バグノール 無実の罪で収監された男の、出所後の迷走ぶりを描いた青春?恋愛?映画。 前科者の更生がテーマなのかな?とあらすじだけを読んでたら勘違いしそうですが、
アメリカ 1995監督 ブライアン・シンガー脚本 クリストファー・マッカリー 五人の前科者の犯罪計画の顛末を、驚きのオチで結んでみせたクライムサスペンス。 ああ、そういえばブライアン・シンガーの出世作として有名なこの一作、見てなかったわ、な
日本 2006監督 今敏脚本 水上清資、今敏 DCミニと呼ばれる夢を共有する機器を巡る騒動を描いたSFアニメ。 公開当時に一度見て、今回再視聴なんですけど、2024年を迎えたおよそ20年後の現在ですら、未だにこの作品の評価が高いことに驚きで
1967 日本監督 小林正樹脚本 橋本忍 主君の命により、藩主お手付きの女を息子の妻にあてがわれた侍の、命がけの抵抗を描いた時代劇。 切腹(1962)があまりに面白かったんで、続けて掘り起こしてきた小林監督の時代劇ですが、これがまためっぽう
1968 日本監督 熊井啓原作 木本正次 当時、世紀の難事業と言われた、長野県黒四ダムの建設工事に従事する人々を描いた群像劇。 石原裕次郎の意向で長年メディア化されず、見たくても見れない伝説の邦画タイトル、と記憶してるんですが、先日、たまた
日本 1962監督 小林正樹脚本 橋本忍 食い詰めた貧乏侍の死を巡って、主家家老の欺瞞を追求する一人の浪人の姿を描く時代劇。 なんといっても独特なのは物語のプロットでしょうね。 まず前提として、見ず知らずの武家屋敷の庭で切腹させてくれ、と申
2023 アメリカ監督 ロバート・ロドリゲス脚本 ロバート・ロドリゲス、マックス・ボレンスタイン ふと目を離した隙に子供を誘拐されてしまった刑事の、心の闇とそれでもなんとか立ち直ろうとする苦悶の日々を描いたドラマ・・・かと思いきや、驚きのど
2022 アメリカ監督 ダーレン・アロノフスキー脚本 サム・D・ハンター 過食がたたって、恐ろしく太ってしまったがゆえに、自室から出られなくなってしまった男の、別れた妻や娘との関わりを描く人間ドラマ。 特殊メイクだとはわかっていても、主演で
2021 アメリカ製作、監督、原案 フィル・ティペット 荒廃した未来の地下世界を描くストップモーションアニメ。 企画自体は90年代に始動していたらしいんですが、CG隆盛のあおりを受け頓挫、近年になって協力者が現れ30年越しにようやく完成にこ
2021 イラン/フランス監督、脚本 アスガー・ファルハディ 拾った金貨を着服せずに持ち主へ返したことがネットで評判になり、一夜にして「正直者の善人」として有名人になった主人公の、思わぬ運命の変転を描いた人間ドラマ。 主人公ラヒム、実は刑務
2023 アメリカ監督 アンドレ・ウーヴレダル原作 ブラム・ストーカー ブラム・ストーカーの小説「デメテル号船長の航海日誌」の初映画化らしいんですが、そのトピックにくすぐられる人って、ものすごく少ない気がするんですがどうなんでしょう? 熱心
アメリカ 2022監督 ジェシー・V・ジョンソン脚本 ジェシー・V・ジョンソン、エリック・マルティネス つい先日、オルガ・キュリレンコ主演のアクション映画、ハイ・ヒート その女諜報員(2022)を見たばかりだというのに、立て続けにまたオルガ
日本 2023監督、脚本 萩上直子 東日本大震災直後の関東を物語の起点とした、平凡な主婦の暮らしぶりを描くホームドラマ。 すごく簡単に言ってしまうなら、ああ、自分はもっと自由になっていいんだ・・と主人公依子が気づくまでのプロセスをじっくり描
2022 アメリカ監督 タイ・ウエスト脚本 タイ・ウエスト、ミア・ゴス 三部作になることがアナウンスされているXシリーズの第二弾。 時間軸からすると今作が一番最初の物語、ということになるか。 前作X(2022)はそれほど評価してなかった私で
フィンランド/エストニア/ドイツ/ロシア 2021監督 ユホ・クオスマネン原作 ロサ・リクソム 世界最北端の駅に向かう寝台列車のコンパートメントで、偶然乗り合わせた男女の噛み合わない道行きを描いたロードムービー。 私はあんまりこの手の映画を
2023 日本監督 行定勲原作 長浦京 大正末期の日本を舞台に「最も排除すべき日本人」と呼ばれた敏腕女諜報員、小曾根百合の暗闘を描いた歴史活劇。 消えた陸軍資金を取り戻すためのキーとなる少年を、なかんずく守る羽目になる主人公の孤独な戦いに焦
アメリカ 2022監督 デヴィッド・リーチ原作 伊坂幸太郎東京発の高速列車でブリーフケースを盗んで運ぶ役割を負った闇組織の男が、車中で思わぬ事件に巻き込まれてひどい目にあうクライム・サスペンス。走行する列車で事件が起こる、というとオリエント
1979初版 やまさき十三/内山まもる小学館少年サンデーコミックス 全18巻やさぐれた不良高校生9人が、ある日突然発奮して甲子園を目指し始める野球漫画。はっきり言って、プロットそのものはありがちというか、90年代ぐらいまでのスポーツ漫画鉄板
アメリカ 2022監督、脚本 ジョーダン・ピール南カルフォルニア郊外の田舎町に、突如現れた不気味な飛行物体を巡る騒動を描いたパニックスリラー。なんせジョーダン・ピールだから今回も一癖二癖あるややこしい映画に違いない、と幾分身構えてたんですが
台湾 2021監督、脚本 ロブ・ジャバス未知のウイルスが蔓延し、人々が凶暴化した台湾で、一人市中を逃げ惑うヒロインを描いたゾンビパニックホラー。ゾンビホラーと書いておきながら早々と前言を翻すようですが、本作、厳密に言うとゾンビものではなく、
カナダ/イギリス 2020監督、脚本 ブランドン・クローネンバーグ特殊な機器を介して他者の意識に潜入し操ることで、ビジネスとしての「殺し」を請け負う工作員の女を描いたSFクリミナルサスペンス。核となるアイディアそのものはさほど目新しくもない
メキシコ/フランス 2020監督、脚本 ミシェル・フランコ軍事政権樹立を目論む軍部のクーデターに巻き込まれて、予期せぬ状況に追い込まれる富豪の娘を描いた混乱と暴動のドラマ。メキシコを舞台に起こりうる未来を描いた風ですが、格差が広がる一方の世
アメリカ 2022監督 スコット・デリクソン脚本 スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル70年代アメリカ、コロラド州デンバー北部を舞台とした連続少年誘拐事件を描いたスリラー。いわゆるシリアルキラーを題材にした映画は実話ベースのものも含
2022年初出 福島聡エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)この世あらざるもの(心霊だけに限らず、動物や虫の声とか)を知覚できる不思議な少女メルと、論理派の男子小学生清晴が、幽霊たちの満たされぬ思いを遂げて成仏させていく物語。大
2004年初出 花沢健吾小学館ビッグコミックススピリッツ 全4巻久しぶりに読み返してみたらアイアムアヒーローやアンダーニンジャとは全然作風が違ってて驚いた、というのはありますね。ずっと変わってない、と勝手に思いこんでいたんですが、作者なりに
2018年初出 花沢健吾講談社ヤンマガKC 1~8巻(以降続巻)私にとっては前科持ちの漫画家なんで(アイアムアヒーローの件で)全く期待してなかった、というより、読むべきなのかなあ、と悩んだってのはあるんですけど、いざ手に取ってみたらそれほど
2009年初出 花沢健吾小学館ビッグコミックスピリッツ 全22巻いわゆる「ゾンビもの」の新たな可能性を模索した、といっていいと思います。ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作(映画)を嚆矢とし、90年代以降、長い間途切れていたゾンビを題材とする
2009年初出 白井弓子小学館IKKIコミックス 全5巻漂流の末、地球外の天体である碧王星にたどり着き、居住可能なまでにテラフォーミングを施した1次移民と、一方的に正当な移民であることを主張し、碧王星を統治しようとする2次移民の間で勃発した
スペイン 2018監督 オリオル・パウロ脚本 オリオル・パウロ、ララ・センディム25年前に事故で死んだ少年を救ってしまったがために、自分の娘を失った母親が、なんとか娘を取り戻そうと苦心するSFサスペンス。2022年現在NETFLIXでしか見
イタリア/フランス 1964監督 フェデリコ・フェリーニ原案 フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ夫の浮気を疑う女性の揺れ動く内面を、現実と妄想で彩った異色作。・・・っていうか、もう甘い生活(1959)以降、ずっと実験作というか異色作
フィンランド 2021監督 ハンナ・ベルイホルム脚本 イリヤ・ラウチ少女が見つけた謎の卵の孵化がもたらす恐怖を描いたホラー。誰かがすでにやってそうで、実はやってなかったネタかもしれんなあ、とは思いました。対外的に幸せ家族を演出しようとする母
韓国 2021監督、脚本 ユン・ジェグン12時間毎に違う男の肉体に憑依を繰り返す主人公が、自分の肉体?に起こっていることの真相を求めて駆けずり回るSFアクション。ちょっと説明が難しいんですが、簡単に言ってしまうなら東北のイタコみたいなもの、
フランス/ベルギー 2021監督、脚本 ジュリア・デュクルノー幼い頃に交通事故に合い、頭にチタンプレートを埋め込まれた女が辿る数奇な人生を描いた異色作。前作、RAW少女のめざめ(2016)の頃からその傾向はありましたが、今回もどこかデヴィッ
ギリシャ/ポーランド/スロベニア 2020監督 クリストス・ニク脚本 クリストス・ニク、スタブロス・ラプティス記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、病に罹患した男が少しづつ自分を取り戻していこうとする物語。SFっぽい設定ではありますが、
2021年初出 宮尾行巳講談社イブニングKC 1~2巻(以降続巻)中国王朝時代風の架空な世界を舞台に、羽人と呼ばれる不老不死な人外の怪物を描いた歴史?ファンタジー。秦の始皇帝をモデルにしたらしき人物(作者はあとがき漫画で秦か漢の時代ぐらいと
韓国 2020監督、脚本 ホン・ウィジョン副業で非合法な死体処理の仕事を引き受ける貧しい鶏卵業者の男が、反社組織のボスから誘拐した少女を押し付けられ、その扱いに窮する様子を描いた人間ドラマ。コメディっぽいプロットだなあ、と最初思ったんですけ