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ねじこもごも https://namakajirijungle.work/

旧作から新作まで、映画、ロック、漫画について、これまで触れてきたものを片っ端からレビューしてます。ネタバレ無しでオススメの一作をご推薦。

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2014/10/03

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  • セーヌ川の水面の下に

    2024 フランス監督 ザビエ・ジャン脚本 ザビエ・ジャン、ヤニック・ダアン、モード・ハイバン、ヤエル・ラングマン、オリビア・トレスあまりに立ち上がりが遅いとイライラする気持ちは終盤の〇〇で雲散霧消淡水に生息できるはずがない巨大ザメが何故か...

  • 1970年代の山上たつひこ、9作品

    喜劇新思想大系1972年初出シリアスなSF/ホラー系の作品を多く発表していた作者が初めて挑んだギャグマンガ。いやもう凄いです。誌面から臭気が匂い立ってくるよう。貧乏でもてなくて時間だけはたっぷりある主人公坂向春助の、下半身中心のどうしようも...

  • 最後まで行く

    韓国 2014監督、脚本 キム・ソンフンエンディングの決闘がほとんどゾンビ映画車で男をはねて死亡させるも、通報せずに死体を隠し隠蔽を図った刑事のその後の綱渡りを描くクライムサスペンス。私は完全にノーチェックだったんですけど、本作、売れに売れ...

  • オニクジョ

    2011年初出 阿部洋一集英社ウルトラジャンプコミックス京都を舞台に、山から降りてくる鬼と、その鬼を駆除するオニクジョの活躍を描いたダークファンタジー。文章で説明するとなんだが禍々しいイメージがあったりもするんですが、なんせ鬼がコレ ↑ で...

  • 刑事ジョン・ルーサー フォールン・サン

    イギリス 2023監督 ジェイミー・ペイン脚本 ニール・クロステレビドラマを見てた人にとっては大満足なのかな?わからんさて私は刑事ジョン・ルーサーと言われても誰?と返すほどに全くこの作品のことについて知らないのだけれど、調べてみたら、201...

  • BAD LANDS バッドランズ

    日本 2023監督、脚本 原田眞人共感できる人間が誰1人として登場しない傑作和製(関西系)フィルム・ノワール特殊詐欺を生業とする姉弟を描いたクライムサスペンス。原作は黒川博行の「勁草」、私は未読。とかく、テンポよくお話が進んでいくのにまずは...

  • ギレルモ・デル・トロのピノッキオ

    アメリカ 2022監督 ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン脚本 ギレルモ・デル・トロ、パトリック・マクヘイル従来のピノッキオの印象がひっくり返る、無垢なる異形の物語イタリアで出版された世界的童話「ピノッキオの冒険」を15年かけて翻案...

  • 日本 2023監督、脚本 北野武異色だが王道、という圧巻の戦国時代劇かの有名な「本能寺の変」を、これまでにない視点で描き出した異色戦国絵巻。なんせ北野映画で時代劇なんで、座頭市(2003)みたいな感じなのかな?と思ってたんですが、蓋を開けて...

  • バスターのバラード

    アメリカ 2018監督、脚本 コーエン兄弟短編集と言っていいのに不思議な満足感 衰え知らずの兄弟に感心おそらくコーエン兄弟最後の共作。全6話からなる西部劇オムニバス、NETFLIXオリジナル。なんで西部劇で、なんでオムニバスなのかさっぱりわ...

  • きさらぎ駅

    日本 2022年監督 永江二朗脚本 宮本武史不思議と評価されてる理由はわかったが、だからといって良作ってわけでもないかつての2chで「怖い」と話題になったネット怪談(都市伝説?)を映画化した一作。私もコトリバコとか八尺様はスレ見たことがあっ...

  • 神が描くは曲線で

    スペイン 2022監督 オリオル・パウロ脚本 オリオル・パウロ、ギジェム・クルア、ララ・センディム驚愕のどんでん返しに目を見張るが、そこにたどり着くまでがあまりに長い(155分)1979年、スペインの精神病院にて謎の死を遂げた患者について調...

  • 新・血潜り林檎と金魚鉢男

    2015年初出 阿部洋一アーススターコミックス 全2巻掲載雑誌の廃刊という不運に見舞われ中断してましたが、コミックアース・スター誌において電撃復活。どうなるんだ?とファンをやきもきさせていた一作でしたが、なんとか完結にこぎつけてます。ただで...

  • 1980年代の手塚治虫、9作品

    七色いんこ1981年初出ドン・ドラキュラの人気が低迷したこともあり、再びブラックジャックのようなものを、ということでしょう。演劇の世界を舞台に、代役専門のアンチヒーローを描いた作品ですが、とりあえずキャラ設定に無理がある、と私は思いました。...

  • 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

    2023 日本監督 古賀豪脚本 吉野弘幸色々次世代すぎてもうついていけない鬼太郎が産まれる前の前日譚を描いた劇場長編アニメ。鬼太郎のTVシリーズ第6期がベースになってるらしいんですが、物語そのものは昔、朝日ソノラマから発売になっていたゲゲゲ...

  • JUNG_E ジョンイ

    韓国 2023監督、脚本 ヨン・サンホそれなりにお金のかかった本格SF大作だが、物語の細部にまで考えが及んでない印象気候変動により人類が住めなくなった近未来の地球を舞台に、内戦を終結させるべく、最強と呼ばれた女傭兵の複製を作る研究に没頭する...

  • 新幹線大爆破

    日本 1975監督 佐藤純彌脚本 佐藤純彌、小野竜之介想像してたよりもスリル控えめ、ドラマ濃いめ80キロ以下になると爆発する特殊な爆弾を仕掛けられた新幹線の、決死の危機回避を描いたサスペンス。「何があっても停まれない旅客輸送」というと、私の...

  • 1940年代の手塚治虫、4冊

    マアチャンの日記帳1946~72初出手塚治虫が各社新聞紙やPR誌、ミニコミ誌に連載した四コママンガ、小編を集めたもの。私が読んだ中で一番年代の古い作品です。「フクちゃん」が好きで影響を受けた、とおっしゃってますが、表題作も含め読後の感触は確...

  • ユピテルとイオ

    アメリカ 2019監督 ジョナサン・ヘルパート脚本 クレイ・ジーター、チャールズ・スパノ、ウィル・バサンタ地味で朴訥だが、要所はきちんと抑えてる汚染が進み、人類が居住不可能となった地球で、1人環境の再生を信じて地球に居座り研究を続ける女と、...

  • スパイの妻

    2020 日本監督 黒沢清脚本 黒沢清、濱口竜介、野原位不備というか落ち度がないわけではないが、それ以上にエンディングが凄烈戦禍の足音が近づきつつある1940年日本、満州にて偶然にも関東軍の非道な人体実験を知ってしまった貿易商の福原優作とそ...

  • Two

    スペイン 2021監督 マル・タルガローナ脚本 キュカ・カナルスすごいシチュエーションで物語はスタートするが、どこへも着地しなかった印象・・・ふと目覚めたら、見知らぬ男が隣で眠っており、しかも何故か男と腹部が外科的に縫合されていた、という驚...

  • search #サーチ2

    2023 アメリカ監督、脚本 ウィル・メリック、ニック・ジョンソンサスペンスとしての水準は高いが、前作を踏襲した手法をどう評価するかで見方が変わりそうパソコンの画面上にて、事件のすべてが展開することで話題になったサーチ(2018)の続編。原...

  • 全領域異常解決室

    2024 日本 全10話演出 石川淳一、根本和政、松山博昭、都筑純一脚本 黒岩勉これは無理、見れんわー・・・と思ったところからの怒涛の巻き返し、終わってみれば大傑作さて、このブログを普段から閲覧してくださっているヘヴィユーザーな皆様方(居る...

  • 十一人の賊軍

    2024 日本監督 白石和彌脚本 池上純哉盛り上がんなきゃおかしい内容だが、配役にしっくりこない部分もあり笠原和夫(日本侠客伝、仁義なき戦い)が残した幻の脚本を映画化した一作。江戸幕府崩壊後に勃発した戊辰戦争の真っ只中、旧幕府軍につくか、新...

  • 悪魔と夜ふかし

    オーストラリア 2023監督、脚本 コリン&キャメロン・ケアンズそそられる題材選びで舞台設定だったが、最後の最後でド派手にやりすぎ70年代のナイトショー(TV番組)の最中に起きた怪奇現象を、コマーシャル中も含め撮影していたビデオが発見された...

  • フォールガイ

    アメリカ 2024監督 デビッド・リーチ脚本 ドリュー・ピアース要点をきっちりおさえたエンタメ娯楽大作1980年代に放映されたテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」をリメイクした作品。伝説のスタントマンがお得意のスタントテクニック...

  • アビゲイル

    2024 アメリカ監督 マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット脚本 スティーブン・シールズ、ガイ・ビューシック全力でネタバレする惹句に呆れかえるさて、この作品のなにが駄目だったのか?ないしは、何をしくじってたのか?を遡って考える...

  • ラン・ベイビー・ラン

    2024 スペイン監督 トニ・アンドゥハー脚本 トニ・アンドゥハー、エリック・ストレイバージョギングしてる最中に偶然出会った男がサイコパス野郎だった、ってなアクションスリラー。近年見たデスパレート・ラン(2021)みたいな感じなのかな、と最...

  • ヴァチカンのエクソシスト

    2023 アメリカ/イギリス/スペイン監督 ジュリアス・エイバリー脚本 マイケル・ペトローニ、エバン・スピリオトポウロス予想外の傑作、エクソシストを描いた作品の中ではトップクラス実在したエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回想録「エク...

  • 有害無罪玩具 偽史山人伝

    2016~2019初出 詩野うらエンターブレインビームコミックス<収録短編>有害無罪玩具虚数時間の遊び金魚の人魚は人魚の金魚盆に復水 盆に帰らず<収録短編>日曜は水の町に人魚川の点景人間のように立つ姉の顔の猫現代路上神話偽史山人伝存在集ウェ...

  • ハイキック・ガール!

    2009 日本監督 西冬彦脚本 西冬彦、木村好克武田梨奈の頑張りとは裏腹に、作品の不出来さが際立つつい最近まで、映画ファンのみならずテレビの前にいる人達まで巻き込んで話題を独占していたベイビーわるきゅーれ(2021)ですが、ある日、ふと思っ...

  • 午後9時15分の演劇論

    2020年初出 横山旬エンターブレインビームコミックス 全3巻美術大学の夜学に通う主人公が、初めて手掛ける舞台演出の葛藤を描いた青春群像劇。通読して、あれっ?って感じでしたね。これ本当に横山旬?って。なんか毒が抜けたというか、狂騒的なキャラ...

  • あらいぐマンといっしょ

    2017年初出 横山旬エンターブレインビームコミックス 上えっ、もう8年も経っちゃったの!と、時の流れの容赦の無さに驚かんばかりである。変身!(2014~)を初めて読んだ時、すごい才能の漫画家が出てきた!と興奮したものですが、まさかまさかで...

  • メリーおばさんのひつじ

    2023 イギリス監督 ジェイソン・アーバー脚本 ハリー・ボックスリー「羊なんだし、焼いて食っちまえばいいんじゃね?」ぐらいの発想の転換が欲しかったあまりに有名なあの童謡「メリーさんのひつじ」をモチーフにしたホラー映画。はい、そこのあなた、...

  • 65 シックスティ・ファイブ

    2023 アメリカ監督、脚本 スコット・ベック、ブライアン・ウッズSFがわかってない人がSFやるとこうなる、の典型なんて想像力に欠けたSFなんだろう、と呆れ返った一作。ティザービジュアルに「6500万年前の地球」との文言が踊ってるから、ああ...

  • 容疑者Xの献身

    2008 日本監督 西谷弘脚本 福田靖このシリーズのファンなら、ラストは号泣必須フジテレビ月9ドラマの大ヒットシリーズ「探偵ガリレオ」の初映画化作品。さて、さも周知の事実であるかのように、しゃあしゃあと大ヒットシリーズなどと書いてる私ではあ...

  • 関心領域

    2023 アメリカ/イギリス/ポーランド監督、脚本 ジョナサン・グレイザー物語以前にそのシチュエーションがすべてを語るアウシュビッツ収容所と壁1枚を隔てた隣の敷地で暮らす、ルドルフ・ヘス収容所署長一家を描いたホロコースト・ムービー。まずはこ...

  • 光が死んだ夏

    2021年初出 モクモクれん角川書店コミックエース 1~2巻(以降続巻)死んだはずの同級生に瓜二つの「何か」と、奇妙な高校生活を送る主人公を描いたキャンパス?ホラー。えー、もう結論から書きますが、この漫画は頭一つ抜けてます。モクモクれんなど...

  • 千の夏と夢

    2018~2020初出 鯨庭リイド社トーチコミックス<収録短編>いとしくておいしいばかな鬼君はそれでも優しかった僕のジル千の夏と夢架空の生物や物の怪など、人外と人との関わりを描いたSFファンタジー調の短編集。どことなく、昔のますむらひろしが...

  • 生き残った6人によると

    2020年初出 山本和音エンターブレインハルタコミックス 1~2巻(全7巻)いわゆる「ゾンビもの」であり、プロットに何ら新鮮味はありません。「ゾンビもの」は一時期の大流行を経て、メディアを問わず玉石混淆大量生産されましたから、正直ね、まだや...

  • 1978年のまんが虫

    2021年初出 細野不二彦小学館ビッグコミックススペシャル細野不二彦が漫画家デビューするまでを、半自叙伝的に描いたエッセイコミック。若い人にはなかなか伝わりにくいものもあるかもしれませんが、80年代前夜当時のね、サブカルになにか新しいものが...

  • アラタの獣

    2021年初出 本兌有+杉ライカ/羽生生純エンターブレインビームコミックス 1~3巻(全4巻)東京湾に突如隆起した島を舞台に、人外の力をふるうヤクザと女(主人公)の抗争を描いたSFアクション。うーん、もう結論から書いてしまいますけど、これは...

  • 黒巫鏡談

    2023年初出 戸川四餡エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)「黒衣の巫女」と呼ばれるシャーマンと、売れない怪奇作家の折伏道中を描いたオカルト・ホラー。この作品が独特なのは、巫女が韓国人の少女で、怪奇作家が日本人、舞台は1930...

  • 殺し屋は今日もBAAを殺せない

    2020初出 芳明慧小学館裏少年サンデーコミックス 1~4巻(全5巻)なんだかよくわからんが常軌を逸したレベルで怪物じみて強い婆さんを主人公に据えたアクション・コメディ。外見も体型もフィジカルも普通そうな細身の婆さんが、なにゆえこうも無敵な...

  • 悪魔はゆりかごを唄う

    2022年初出 うめーちエンターブレイン青騎士コミックス 1~2巻(以降続巻)バチカンから出禁をくらっている異端の悪魔祓い、チッチ兄弟を描いたオカルト・アクション。しかし日本でここまで真正面からエクソシストの物語をやる、ってのはなかなか大胆...

  • 悪魔二世

    2023年初出 志波由紀エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)古い話で恐縮なんですが、この作品を読了して「エコエコアザラクって本当はこういうことがやりたかったんじゃないのか!?」と思った。長年もやもやしてたものがようやくスッキリ...

  • 魔女のエデン

    2022初出 ゆめじエンターブレインハルタコミックス 1~2巻非常に画力は高いと思います。描き込みの緻密さは半端じゃない。フランスの出版社からデビューされてるんで、どういうペースの連載なのかわかんないんですけど、こんなの月一でも大変だぞ、と...

  • 石神戦記

    2023年初出 古日向いろは双葉社 WEBアクションコミックス 1巻(以降続巻)架空の国家、日倭津国を舞台とした戦国アクション・ファンタジー。中世日本の戦国時代をお手本とした世界観で、刀や弓といった武器が幅を利かせており、一巻の段階ではテク...

  • 僕が死ぬだけの百物語

    2020年初出 的野アンジ小学館少年サンデーコミックスペシャル 1~3巻(以降続巻)一話完結、百物語形式で進んでいくホラー漫画。普通、百物語というとそれぞれのお話で語り部が違うものですが、本作の場合、主人公である小学生?ユウマの一人語りとい...

  • ヒットラーの息子

    1983年初版発行 小堀洋/叶精作スタジオシップ劇画キングシリーズ 全4巻叶精作の作画だから余計にそう思うのかもしれませんが、いかにも小池一夫が書きそうな原作で、小堀洋、弟子とはいえこりゃ影響受けすぎだろ、と思いましたね。ヒットラーのクロー...

  • 獣王と薬草

    2023年初出 艮田竜和/坂野旭/ももちち小学館裏サンデーコミックス 1~2巻(以降続巻)簡単に言ってしまうなら葬送のフリーレンと同根異種。多分この手の剣と魔法の世界(ビデオゲームのRPGが元ネタ)を舞台にした漫画、ってもはやジャンル化して...

  • またヴィンセントは襲われる

    2023 フランス監督 ステファン・カスタン脚本 マチュー・ナールト、ドミニク・ボーマール、ステファン・カスタンシチュエーションスリラーかと思いきや、意外な場所に着地するジャンル不問な秀作恨みを買ったわけでも、怒らせたわけでもないのに、単に...

  • シン・仮面ライダー

    2023 日本監督、脚本 庵野秀明前半が大変なことになってるが、後半でなんとか挽回 終わってみればまごうかたなき庵野ライダーおなじみ庵野秀明のシン・シリーズ第3弾にして、シリーズ最低の興行収入で大コケ、と話題になった一作。とはいえ、この映画...

  • マダム・ウェブ

    2024 アメリカ監督 S・J・クラークソン脚本 S・J・クラークソン、クレア・パーカー質が低いわけでは無いが、いろんな局面で至らなさが目立つあー、そりゃヒットせんわ、と至極納得したスパイダーマン・ユニバースの第4作目。突然予知能力に目覚め...

  • 碁盤斬り

    2024 日本監督 白石和彌脚本 加藤正人今時珍しいぐらいきちんと時代劇なのは好感が持てる古典落語が原案の時代劇。とある理由で主家を終われ、貧乏生活を送る浪人、柳田格之進の金銭トラブルと敵討ちを同時に描いた作品。今は亡き立川談志が「古すぎて...

  • 朽ちないサクラ

    2024 日本監督 原廣利脚本 我人祥太、山田能龍終盤に至ってようやくの盛り上がり。役者に救われた一作。孤狼の血で一気に知名度を高くした柚月裕子の、警察ミステリー小説の映画化作品。親友が殺された遠因が自分にある、と自責の念に責めさいなまれる...

  • 君たちはどう生きるか

    2023 日本監督、脚本 宮崎駿監督の年齢を考えるなら奇跡的大作といっていいのかもしれないうーん、タイトルが良くない、とまず最初に思いましたね。吉野源三郎の著書と同タイトルながらも、映画の内容と著作は全く関係ない、って、なんじゃそれ、と。作...

  • モンキーマン

    2024 アメリカ/カナダ/シンガポール/インド監督 デブ・パテル脚本 デブ・パテル、ポール・アングナウェラ、ジョン・コリー舞台設定に目新しさを感じなくもないが、やってることは普通の復讐劇はて?デブ・パテル?なんの映画に出てた人だったかしら...

  • ゴジラ-1.0

    2023 日本監督、脚本 山崎貴ゴジラにフォーカスするのではなく、戦後焼け跡のドラマを物語の核にしたのは優秀いったいいいつまでゴジラで飯を喰うつもりなんだろう・・・と制作発表当初はいささか呆れた30作目の国産ゴジラ映画。ちなみに本作の半年後...

  • SLEEP スリープ

    2023 韓国監督、脚本 ユ・ジェソン最後の最後まで安直な憶測を許さない秀作夢遊病にも似た睡眠中の異常行動を繰り返す夫と、夫の病気は本当に夢中病なのか?と疑う妻を描いたホラー/スリラー。中盤ぐらいまでは、ホラーどころか「病気も二人で克服する...

  • サンクスギビング

    2023 アメリカ監督 イーライ・ロス脚本 ジェフ・レンデル不覚にも犯人を見破れなかったんで、それなりに楽しめたが、格別やってることに目新しさはなしグラインドハウス(2007、タランティーノ&ロドリゲス)内でおふざけに発表されたフェイク予告...

  • 陰陽師0

    2024 日本監督、脚本 佐藤嗣麻子場面場面で仕上がり具合に差がありすぎ。さらなる高みへと辿り着けるはずが、自ら放棄。はて?なぜ今陰陽師?どこかで局地的に盛り上がってるのか?と色々調べてみたんですが、わからずじまい。しかもゼロですよ、前日譚...

  • ナイトスイム

    2024 アメリカ監督、脚本 ブライス・マクガイアプールに着目したのは悪くない、と思ったが、終わってみれば平均的なホラープール付きの一軒家に引っ越してきた一家に襲い来る惨劇を描いたホラー。奇怪な出来事の元凶が自宅の湧水プールにあった、とした...

  • 胸騒ぎ

    2022 デンマーク/オランダ監督 クリスチャン・タフドルップ脚本 クリスチャン・タフドルップ、マッズ・タフドルップホラーでもスリラーでもなく、10年に1本の胸糞映画。見たことを本気で後悔したのは久しぶり。原題がGaesterneで、デンマ...

  • クワイエット・プレイス:DAY 1

    2024 アメリカ監督、脚本 マイケル・サルノスキ 前日譚ということで意気消沈した人、安心していい、これ、シリーズ最高傑作かもしれない なぜか3作目にして前日譚に逆戻りという暴挙?をぶちかました意図不明の最終作。 いや、最終作じゃないのかな

  • イコライザー THE FINAL

    2023 アメリカ監督 アントワーン・フークア脚本 リチャード・ウェンク 異郷の美しい風景と旅情がイコライザーを違って見せる おなじみイコライザーシリーズの三作目、最終章。 なんせ1作目が2014年で、そこそこヒットしたもんだから、なんだか

  • キラー・ナマケモノ

    2023 アメリカ監督 マシュー・グッドヒュー脚本 ブラッドリー・フォウラー あのナマケモノが優秀なスラッシャーだった、というギャップを楽しむしかないが、それほど怖くも笑えもしなくて困る なんでDVDのジャケ写が家政婦は見た!みたいになって

  • 落下の解剖学

    2023 フランス監督 ジュスティーヌ・トリエ脚本 ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ ラスト数分の展開をどう見るかで全く色が変わってくる作品 視覚障害のある子供しか目撃者のいない、山荘での転落事件を描いたサスペンス。 侵入者や第

  • マッドマックス フュリオサ

    2024 アメリカ監督 ジョージ・ミラー脚本 ジョージ・ミラー、ニック・ラザウリス フュリオサのキャラクターが思ってた以上に立ってなかった、というのはある マッドマックス 怒りのデスロード(2015)で人気を博した女戦士フュリオサの、幼少期

  • 流転の地球ー太陽系脱出計画ー

    2023 中国監督 グオ・ファン原作 劉慈欣 圧倒的なスケールとド派手な映像、SFならではの想像性が噛み合った中華SFの傑作 アジア人で初めてヒューゴー賞を受賞した「三体」を執筆した中国人作家、劉慈欣の短編「さまよえる地球」を映像化したSF

  • フィスト・オブ・ザ・コンドル

    2023 チリ監督、脚本 エルネスト・ディアス=エスピノーサ これがチリ映画の現状、と思いたくはないが・・・ ジョン・ウィック コンセクエンス(2023)にも出演したチリのアクション俳優、マルコ・サロールが主演したアクション映画。 はて、こ

  • ドライブアウェイ・ドールズ

    2024 アメリカ監督 イーサン・コーエン脚本 イーサン・コーエン、トリシア・クック お得意の巻き込まれ型コメディだが、兄貴(ジョェル)不在の影響はいかに? 偶然のめぐり合わせで、ギャングが取引きに必要なスーツケースを、車ごと手に入れてしま

  • コヴェナント 約束の救出

    2023 イギリス/スペイン監督 ガイ・リッチー脚本 ガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、マーン・デイビス 実話とは思えぬ出来事を、実話以上に実話らしく描いた傑作 タリバンの武器弾薬庫を摘発する米軍部隊の曹長と、現地人通訳の奇妙な絆を描

  • 瞳をとじて

    2023 スペイン監督 ビクトル・エリセ脚本 ビクトル・エリセ、ミシェル・ガスタンビデ 巨匠の名に恥じぬ31年ぶりの大作に胸アツ 映画の撮影途中で突如失踪し、行方不明となった俳優を、その後22年経過してから探すことになる、老いた映画監督を描

  • ザ・タワー

    2022 フランス監督、脚本 ギョーム・ニクルー 面白そうなシチュエーション、と思ったが、それだけで最後まで乗り切ろうとするとは思わなかった。 突如立ち籠めた「闇」に飲まれ、外界から完全に孤立してしまった集合住宅のサバイバルを描くSFスリラ

  • ボーはおそれている

    2023 アメリカ監督、脚本 アリ・アスター ボーがおそれてようが、はしゃいでいようが、知らんがな 離れて暮らす母に会いに行くだけのことが、偶発的なあらゆる出来事に妨害され、さっぱり叶わない中年男の悲喜こもごもを描いたシュールなコメディ。

  • エイジ・オブ・パンデミック

    2023 アメリカ監督、脚本 カート・ウィマー チルドレン・オブ・ザ・コーンの何回目かわからんぐらいの再映像化、と知ってから観たほうが良い さて、リベリオン(2002)のかっこよさに心酔し、ガン=カタこそがジョン・ウィックのガン・フーの源流

  • DOGMAN ドッグマン

    2023 フランス監督、脚本 リュック・ベッソン アメコミを期待すると足を踏み外すが、踏み外した先に予想外のドラマが待ち受けている 数十頭の犬に囲まれて暮らすドラァグクイーンの凄絶な生きざまを描いたアクション/人間ドラマ。 冒頭からいきなり

  • ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

    2023日本監督、脚本 阪元裕吾 前作の面白さはそのまま、サブキャラも血が通いだした第二弾 前作で成立させた女子二人組のゆるい日常と殺しのお仕事というギャップが全てなワンアイディアを踏襲、物語に欠けていたピースを少しづつ埋め始めた第二弾。

  • ベイビーわるきゅーれ

    2021 日本監督、脚本 阪元裕吾 アクションがキッレキレなのにダメ人間な女子のギャップにやられる 女子高生二人組の殺し屋を描いたアクション・コメディ。 女子高生二人組って・・・・と、観る前から完全に脱力していた私。 いやいや漫画やん、って

  • DUNE デューン 砂の惑星Part2

    2024 アメリカ監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ脚本 ドゥニ・ヴィルヌーブ、ジョン・スパイツ 次への期待感を煽る役割は充分に果たした 2021年に公開されたDUNE砂の惑星の続編。 Part2公開まで、えらく時間がかかったな、と思いきや、ハリウ

  • シャクラ

    2023 香港/中国監督 ドニー・イェン原作 金庸 人間を超えた動きがまるでドラゴンボール 武侠小説、天龍八部を底本としたアクション時代劇。 11世紀末宋代の中国大陸が舞台らしいんですが、中国の歴史にまるで詳しくないんで宋と言われたところで

  • 市子

    2023 日本監督 戸田彬弘脚本 戸田彬弘、上村奈帆 サスペンスでしょ?と気楽に見てたら、想像以上に超重量級で見終わってへこんだ 戸田監督が主催する劇団の旗揚げ公演でお披露目となった「川辺市子のために」を、自らの手で映像化した作品。 簡単に

  • サウンド・オブ・サイレンス

    2023 イタリア監督、脚本 アレッサンドロ・アントナチ、ダニエル・ラスカー、ステファノ・マンダラ(T3) 某作品と、色んなところが被りすぎ 音をたてると現れる、得体のしれない何かとの対決を描いたホラー。 対決するのはニューヨークで歌手を目

  • メドゥーサ デラックス

    2022 イギリス監督、脚本 トーマス・ハーディマン おばちゃんとゲイがずっと噂話してる映画 ヘアコンテンスト当日に、楽屋で頭皮を剥かれた状態で死んでいたカリスマ美容師の遺体発見後の顛末を描いたミステリ。 事件がおこったすぐその後から物語が

  • 翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~

    2023 日本監督 武内英樹脚本 徳永友一 ここまで地元ネタに徹していじられると、さすがの関西人も爆笑 しかしまあ、よくぞ続編撮ろうと思ったな、と。 こういうのは一発のみの派手な打ち上げ花火だからいいんであって、いくら大ウケしたからって調子

  • NOCEBO ノセボ

    2022 アイルランド/イギリス/フィリピン/アメリカ監督 ロルカン・フィネガン脚本 ギャレット・シャンリー こんな風に恨まれてしまうなら、命がいくつあっても足りない、と思った 謎の体調不良に苦しめられる主人公クリスティーンのもとに、ある日

  • VESPER ヴェスパー

    2022 フランス/リトアニア/ベルギー監督 クリスティーナ・ブオジーテ、ブルーノ・サンペル脚本 クリスティーナ・ブオジーテ、ブルーノ・サンペル、ブライアン・クラーク ナウシカとの相似性云々はともかく、持たざる少女の生き抜く姿が感動的 生態

  • アクアマン 失われた王国

    2023 アメリカ監督 ジェームズ・ワン脚本 デビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック スーパーヒーロー映画の続編としては完璧。海洋冒険譚としても見どころ満載 2018年に発表されたアクアマンの続編。 位置づけとしてはDCエクステ

  • オペレーション・フォーチュン

    2023 イギリス/アメリカ監督 ガイ・リッチー脚本 ガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、マーン・デイビス いかにも監督らしいスパイ活劇で満腹 100億円で闇取引される正体不明のブツを回収するために送り込まれた、MI6直下の秘密工作員の

  • SISU シス 不死身の男

    2023 フィンランド監督、脚本 ヤルマリ・ヘランダー 修辞としての不死身ではなく、ほんとに不死身だった老兵に唖然 第二次世界大戦末期のフィンランドを舞台に、不死身の老兵とナチス軍の攻防を描くアクション映画。 まあ、やりたいことはわかるんで

  • ロスト・フライト

    アメリカ 2022監督 ジャン=フランソワ・リシェ脚本 チャールズ・カミング、J・P・デイビス ジェラルド、今回は機長で無双 ずさんな飛行計画が原因で、ゲリラの支配する島に不時着することを余儀なくされた旅客機乗客の決死の脱出行を描いたサバイ

  • 怪物

    日本 2023監督 是枝裕和脚本 坂元裕二 誰にも予測できなかった顛末が心を揺さぶる 子ども同士のケンカを端緒とする学校ぐるみの騒動を、登場人物それぞれの視点で描いた人間ドラマ。 同じ事件とはいえ、『当事者』『実際その場に居た人』『伝聞で事

  • トーク・トゥ・ミー

    オーストラリア 2022監督、脚本 ダニー&マイケル・フィリッポウ 観たあと、絶対に言ってみたくなる、TALK TO ME・・ 確実に霊を呼ぶ(見る)事のできる小道具を手に入れた高校生たちの、悪夢的状況な末路を描いたホラー。 それほど手が込

  • オクス駅お化け

    韓国 2022監督 チョン・ヨンギ脚本 高橋洋、イ・ヨソン 想像してたのよりもずっと普通でどうしたものかと タイトルは面白い、と思うんです。 説明文みたいなの(特に副題ね)やネタバレも多い昨今、なんのひねりもてらいもなしに「お化け」と言い切

  • PIGGY ピギー

    2022 スペイン監督、脚本 カルロタ・ペレダ 絵のインパクトはすごいんだけど、描きたかったことは、実は別にあり 偶然シリアルキラーの女子高生拉致現場に居合わせてしまった巨漢ないじめられっ子の選択を描いたサスペンス。 ルッキズムだ、なんだと

  • クライムズ・オブ・ザ・フューチャー

    カナダ/ギリシャ 2022監督、脚本 デヴィッド・クローネンバーグ 孤高のカルト映像作家が華々しく帰還 遠い未来だか別の世界線なんだかわからんが、人工的な環境にさらされ、それに適応した結果、痛覚を失った人類の新たな娯楽とその行く末を描いたS

  • GAMERA -Rebirth-

    2023 日本監督、原案 瀬下寛之脚本 猪原健太、瀬古浩司、山田哲弥、瀬下寛之 ガメラ大暴れでギロンがかっこよかったが、それ以外がどうかというとさてどうなんでしょうね。 NETFLIXオリジナルアニメ全6話、いわずとしれたガメラの久々な新作

  • ハート・オブ・ストーン

    アメリカ 2023監督 トム・ハーパー脚本 グレッグ・ルッカ、アリソン・シュローダー ガル・ガドットが王女ダイアナからスパイになった途端、なんだか普通のお姉さんに ガル・ガドットが二重スパイを演じるアクション映画、NETFLIXオリジナル。

  • 孤狼の血 LEVEL2

    2021 日本監督 白石和彌脚本 池上純哉 松坂桃李と鈴木亮平が凄すぎる 前作から3年後の呉市を舞台とした続編。 設定は前作を引き継いでいるが、原作に続編のストーリーは存在せず、今回は映画オリジナル脚本だとか。 いやー、もう相変わらず品がな

  • 怪物の木こり

    2023 日本監督 三池崇史原作 倉井眉介 亀梨君が鍵 連続殺人事件のターゲットにされた弁護士を描くサスペンス。 独特だったのは、一見、暴力には馴染みがないと思われる弁護士の正体が、殺人に禁忌を持たぬ真正のサイコパス野郎だった、という設定。

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