chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ねじこもごも https://namakajirijungle.work/

旧作から新作まで、映画、ロック、漫画について、これまで触れてきたものを片っ端からレビューしてます。ネタバレ無しでオススメの一作をご推薦。

nejisix
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2014/10/03

arrow_drop_down
  • 21世紀の狐

    1977年初出 小池一夫/田上憲治双葉社アクションコミックス 全3巻殺し屋を殺す殺し屋、として闇社会に暗躍する元特別警護警察官を描いたクライムアクション。うーん、殺し屋殺しなあ・・。なんか舌噛みそうというか、一周回って結局は同じ場所に立って...

  • 関東平野

    1976年初出 上村一夫双葉社アクションコミックス 全4巻昭和の絵師と呼ばれた漫画家、上村一夫の半自叙伝的戦後史。当時の劇画界隈を語るうえで必ず名前のあがる1人だったりしますが、私は同棲時代(1972~)しか彼の作品を読んだことがなくて。え...

  • シン・デレラ

    2024 イギリス/アメリカ監督 ルイーザ・ウォーレン脚本 ハリー・ボックスリーこの映画を庵野よろしく「シン」で括ってしまおうとする姑息な思いつきがもう腹立つプー あくまのくまさん(2023)やマッド・マウス(2024)等々、ここ最近のホラ...

  • ヴェノム ザ・ラストダンス

    2024 アメリカ監督、脚本 ケリー・マーセルさんざん笑わせられて、最後にはぐっと来る、エンタメの良質なサンプルのような作品ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの唯一なヒットシリーズであり、三部作の最終作。前作はあんまり評価してなかった私で...

  • ジョーカー フォリ・ア・ドゥ

    アメリカ 2024監督 トッド・フィリップス脚本 トッド・フィリップス、スコット・シルバー狂えるピエロの、戦慄のフィルム・ノワール賞レースを席巻し、10億ドルを突破する大ヒットを記録したジョーカー(2019)の続編。アメリカ本国では賛否両論...

  • Wet Moon

    2011年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全3巻1960年代の日本を舞台に、殺人事件の犯人である女性を追う若き刑事を描いたクライム・サスペンス。んでまあ、これ、SOIL(2003~)のページでも同じようなこと書いてますけ...

  • BAMBI

    1997年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全6巻この漫画のことを知らない人のために、わかりやすく内容を要約して書くこと自体がなんか野暮な気がする一作。ま、至極感覚的に伝えるなら、タランティーノのキル・ビル(2003)に登...

  • SOIL ソイル

    2003年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全11巻新興住宅地そいるニュータウンにて発生した一家失踪事件に端を発する、不可解な出来事の数々を描いたサイコサスペンス。えー、適切な形容が思い浮かばなかったので、便宜上サイコサス...

  • 陪審員2番

    2024 アメリカ監督 クリント・イーストウッド脚本 ジョナサン・エイブラムズ本当の悪人は誰ひとりいない圧巻の法廷劇ある殺人事件で陪審員を務めることになった主人公が、偶然にも事件と自分に関わりがあることを知り、ジャッジする側としてどうあるべ...

  • Cloud クラウド

    2024 日本監督、脚本 黒沢清黒沢ほどのベテランがこんな映画撮るとか、ちょっと理解が追いつかない転売で一儲けを目論む、冴えない工員を襲った悪意を描いたサイコサスペンス。うーん、なんなんですかね、この映画?黒沢清は昔から好きでずっと追っかけ...

  • シャーク・ガール

    2024 アメリカ監督、脚本 ジャスティン・シルトン、ロブ・ザザリDVDジャケットのような場面は映画のどこにもない、つまりはそういうことだよ皆様方まあ、この手の映画に多くを期待してはいけない、ってことぐらいはわかってるつもりでしたけど、それ...

  • クレイヴン・ザ・ハンター

    2024 アメリカ監督 J・C・チャンダー脚本 リチャード・ウェンク、アート・マーカム、マット・ホロウェイ多くの人から惜しまれるシリーズ最後の大作、とはならなかったようで今のところソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの最終作ではないか、と言...

  • 神は銃弾

    2023 アメリカ監督、脚本 ニック・カサベテスじっくりと丁寧な作劇が長所でもあり、短所でもあるボストン・テランの同名ベストセラー小説を映画化した作品。監督は名匠と名高いニック・カサベテスですが、お恥ずかしい話ながらニックの監督作を私は一作...

  • 羊角のマジョロミ

    2017年初出 阿部洋一角川書店ドラゴンコミックスエイジ 全3巻「私以外、みんな居なくなってしまえばいい」と願った少女の「思いが何故か具現化した世界」で生きる、男子高校生と後輩女子の物語。いや、阿部洋一らしい、といえば阿部洋一らしくはあるん...

  • 地獄の教頭

    2014年初出 大沼良太スクエア・エニックスヤングガンガンコミックス 1~6巻(以降続巻?)自分の信じる教育のためにはあらゆる手段を尽くす教頭先生、近衛修文の、狂気な指導を描いた異色の学園ドラマ。独特なプロットであったことは確かだと思うんで...

  • マッド・ブル34

    1985年初出 小池一夫/井上紀良スタジオシップ劇画キングシリーズ 全27巻マンハッタンの犯罪多発地域34管区で警官を務める、スリーピーとダイザブローの活躍を描いたポリスアクション。日本人が主人公でない(一応、コンビの片割れであるダイザブロ...

  • 魔物語 愛しのベティ

    1980年初出 小池一夫/叶精作小学館ビッグコミックス 全17巻弱小ヤクザ組織のチンピラ肝川胆平と、魔界の頂点に君臨する大魔女ベティの夫婦愛を描く、一風変わったファンタジー。「ヤクザと魔女」という取り合わせが面白かったのは確か。構図としては...

  • 1990~0年代の小池一夫、7作品

    オークション・ハウス1990年初出 集英社全34巻美術界の闇と戦う天才的美術品鑑定家、柳宗厳の暗躍を描いたクライム・アクション。簡単にまとめてしまうなら、小池一夫お得意の手口、それこそ傷追い人ぐらいから(I・餓男から、と言ってもいいかも)連...

  • 葬流者

    1972年初出 小池一夫/ケン月影スタジオシップ劇画キングシリーズ 全11巻尾張藩鏡番、唯一の生き残りである刑波之進の、根来黒葵との戦いを描いた時代劇。デティールは違いますが「尾張藩という巨大な権力にたった1人で立ち向かう武士」という構図が...

  • おのれ人間ども

    2021年初出 八十八良エンターブレイン青騎士コミックス 全2巻人間の女と契り、子を成した遠野の大妖怪のムジナの、慣れぬ子育てを描いたホームコメディ。タイトルは思い出せないけど、どこかで読んだことのあるようなプロットだな、と最初は思ったんで...

  • 樫村一家の夜明け

    2022年初版 岡村星/沙村広明日本文芸社ニチブンコミックスなんで日本文芸社から沙村広明と岡村星の合作?と、突然すぎて目が点になったのがこの一作。Webや漫画ゴラク誌上で告知とかあったのかもしれないですけど、私の目にはとまらなかったものだか...

  • 星のポン子と豆腐屋れい子

    2013年初出 小原愼司/トニーたけざき講談社アフタヌーンKC流行らない豆腐屋一家にやってきた宇宙人ポン子と姉弟のドタバタを描いたSFコメディ。いやもうね、この単行本が発売された時はどういう奇跡か、とマジでぶったまげましたね。岸和田博士の科...

  • D.ダイバー

    2023年初出 森恒二白泉社ヤングアニマルコミックス 1~2巻(以降続巻)他者と「夢」を共有する能力を持つ主人公カグラの、自主的な悪人狩りを描いたダークヒーローもの。私は森恒二の作品ってホーリーランド(2000~)しか読んだことがないんで、...

  • クロシオカレント

    2021年初出 こむかもエンターブレイン青騎士コミックス 1巻(全3巻)この漫画を文章で説明するのは至難の業だと思うんだけど、それでもあえて知恵を絞り、語嚢の限りを尽くすなら、高橋留美子の「うる星やつら」みたいなもん、が一番的を得ているよう...

  • まみちゃん

    2022年初出 横山旬少年画報社ヤングキングコミックス 全3巻16歳で世界的評価を得たスーパーアイドルが、ある日突然姿をくらませて地方の定食屋に弟子入りしようとするお話。ま、率直に言ってプロットが昭和だと思いますね、私は。なんか色々ギャップ...

  • ラフナス

    2014年初出 白井弓子双葉社アクションコミックス 全2巻反重力物質ラフナが支配する星で、流域観測士を務めるリマと、先祖返りゆえラフナの影響を受けないラギ、二人の特別な出会いを描いた異世界SF。ま、この説明ではなんのことやらさっぱりわからん...

  • 灰仭巫覡

    2024年初出 大暮維人講談社マガジンKC 1~2巻(以降続巻)「夜」と呼ばれる災厄に襲われるようになった世界で、「夜」を祓う祓魔師の活躍を描いたオカルトアクション。えー便宜的に祓魔師と書きましたが、劇中では主人公がどういう役割なのか詳しく...

  • WOMBS CRADLE ウームズクレイドル

    2020年初出 白井弓子双葉社webアクションコミックス第37回日本SF大賞を受賞した大作WOMBS(2009~)の前日譚を描いたスピンオフ。WOMBS本編で強烈な存在感をしめしていたアルメア軍曹の若かりし頃が描かれてます。もともとはWOM...

  • それはただの先輩のチンコ

    2012年初出 阿部洋一太田出版いやいやチ◯コって・・・。ブログに広告つかなくなるのが怖くて思わず伏せ字にしてしまった私であるが、タイトルばかりはどうしようもないんで、祈るしかないんだけど、えー、あのねえ、もうわかりやすいぐらいに迷走じゃね...

  • ダムゼル 運命を拓きし者

    アメリカ 2024監督 ファン・カルロス・フレスナディージョ脚本 ダン・マゾー不撓不屈な王女を描いた異色のファンタジー中世的な世界観をベースとした、剣と怪物のハイ・ファンタジー。貧しい国の王女が、自国への援助と引き換えに、見知らぬ王国の王子...

  • 探偵はBARにいる

    日本 2011監督 橋本一脚本 古沢良太、須藤泰司刺さる人には、刺さりそう東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を映画化した作品。私は原作読んでないんですが、映像を見た限りでは「あの頃のテレビドラマ」を露骨に意識した仕上がりになってるなあ、ってち...

  • JUNK HEAD ジャンクヘッド

    日本 2017監督、脚本 堀貴秀1人で作り上げた執念は認めるが・・・遠い未来、環境破壊が進んで生殖能力を失った人類が、再生の道を模索して地下世界の探索に向かう冒険SF。原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人...

  • セーヌ川の水面の下に

    2024 フランス監督 ザビエ・ジャン脚本 ザビエ・ジャン、ヤニック・ダアン、モード・ハイバン、ヤエル・ラングマン、オリビア・トレスあまりに立ち上がりが遅いとイライラする気持ちは終盤の〇〇で雲散霧消淡水に生息できるはずがない巨大ザメが何故か...

  • 1970年代の山上たつひこ、9作品

    喜劇新思想大系1972年初出シリアスなSF/ホラー系の作品を多く発表していた作者が初めて挑んだギャグマンガ。いやもう凄いです。誌面から臭気が匂い立ってくるよう。貧乏でもてなくて時間だけはたっぷりある主人公坂向春助の、下半身中心のどうしようも...

  • 最後まで行く

    韓国 2014監督、脚本 キム・ソンフンエンディングの決闘がほとんどゾンビ映画車で男をはねて死亡させるも、通報せずに死体を隠し隠蔽を図った刑事のその後の綱渡りを描くクライムサスペンス。私は完全にノーチェックだったんですけど、本作、売れに売れ...

  • オニクジョ

    2011年初出 阿部洋一集英社ウルトラジャンプコミックス京都を舞台に、山から降りてくる鬼と、その鬼を駆除するオニクジョの活躍を描いたダークファンタジー。文章で説明するとなんだが禍々しいイメージがあったりもするんですが、なんせ鬼がコレ ↑ で...

  • 刑事ジョン・ルーサー フォールン・サン

    イギリス 2023監督 ジェイミー・ペイン脚本 ニール・クロステレビドラマを見てた人にとっては大満足なのかな?わからんさて私は刑事ジョン・ルーサーと言われても誰?と返すほどに全くこの作品のことについて知らないのだけれど、調べてみたら、201...

  • BAD LANDS バッドランズ

    日本 2023監督、脚本 原田眞人共感できる人間が誰1人として登場しない傑作和製(関西系)フィルム・ノワール特殊詐欺を生業とする姉弟を描いたクライムサスペンス。原作は黒川博行の「勁草」、私は未読。とかく、テンポよくお話が進んでいくのにまずは...

  • ギレルモ・デル・トロのピノッキオ

    アメリカ 2022監督 ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン脚本 ギレルモ・デル・トロ、パトリック・マクヘイル従来のピノッキオの印象がひっくり返る、無垢なる異形の物語イタリアで出版された世界的童話「ピノッキオの冒険」を15年かけて翻案...

  • 日本 2023監督、脚本 北野武異色だが王道、という圧巻の戦国時代劇かの有名な「本能寺の変」を、これまでにない視点で描き出した異色戦国絵巻。なんせ北野映画で時代劇なんで、座頭市(2003)みたいな感じなのかな?と思ってたんですが、蓋を開けて...

  • バスターのバラード

    アメリカ 2018監督、脚本 コーエン兄弟短編集と言っていいのに不思議な満足感 衰え知らずの兄弟に感心おそらくコーエン兄弟最後の共作。全6話からなる西部劇オムニバス、NETFLIXオリジナル。なんで西部劇で、なんでオムニバスなのかさっぱりわ...

  • きさらぎ駅

    日本 2022年監督 永江二朗脚本 宮本武史不思議と評価されてる理由はわかったが、だからといって良作ってわけでもないかつての2chで「怖い」と話題になったネット怪談(都市伝説?)を映画化した一作。私もコトリバコとか八尺様はスレ見たことがあっ...

  • 神が描くは曲線で

    スペイン 2022監督 オリオル・パウロ脚本 オリオル・パウロ、ギジェム・クルア、ララ・センディム驚愕のどんでん返しに目を見張るが、そこにたどり着くまでがあまりに長い(155分)1979年、スペインの精神病院にて謎の死を遂げた患者について調...

  • 新・血潜り林檎と金魚鉢男

    2015年初出 阿部洋一アーススターコミックス 全2巻掲載雑誌の廃刊という不運に見舞われ中断してましたが、コミックアース・スター誌において電撃復活。どうなるんだ?とファンをやきもきさせていた一作でしたが、なんとか完結にこぎつけてます。ただで...

  • 1980年代の手塚治虫、9作品

    七色いんこ1981年初出ドン・ドラキュラの人気が低迷したこともあり、再びブラックジャックのようなものを、ということでしょう。演劇の世界を舞台に、代役専門のアンチヒーローを描いた作品ですが、とりあえずキャラ設定に無理がある、と私は思いました。...

  • 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

    2023 日本監督 古賀豪脚本 吉野弘幸色々次世代すぎてもうついていけない鬼太郎が産まれる前の前日譚を描いた劇場長編アニメ。鬼太郎のTVシリーズ第6期がベースになってるらしいんですが、物語そのものは昔、朝日ソノラマから発売になっていたゲゲゲ...

  • JUNG_E ジョンイ

    韓国 2023監督、脚本 ヨン・サンホそれなりにお金のかかった本格SF大作だが、物語の細部にまで考えが及んでない印象気候変動により人類が住めなくなった近未来の地球を舞台に、内戦を終結させるべく、最強と呼ばれた女傭兵の複製を作る研究に没頭する...

  • 新幹線大爆破

    日本 1975監督 佐藤純彌脚本 佐藤純彌、小野竜之介想像してたよりもスリル控えめ、ドラマ濃いめ80キロ以下になると爆発する特殊な爆弾を仕掛けられた新幹線の、決死の危機回避を描いたサスペンス。「何があっても停まれない旅客輸送」というと、私の...

  • 1940年代の手塚治虫、4冊

    マアチャンの日記帳1946~72初出手塚治虫が各社新聞紙やPR誌、ミニコミ誌に連載した四コママンガ、小編を集めたもの。私が読んだ中で一番年代の古い作品です。「フクちゃん」が好きで影響を受けた、とおっしゃってますが、表題作も含め読後の感触は確...

  • ユピテルとイオ

    アメリカ 2019監督 ジョナサン・ヘルパート脚本 クレイ・ジーター、チャールズ・スパノ、ウィル・バサンタ地味で朴訥だが、要所はきちんと抑えてる汚染が進み、人類が居住不可能となった地球で、1人環境の再生を信じて地球に居座り研究を続ける女と、...

  • スパイの妻

    2020 日本監督 黒沢清脚本 黒沢清、濱口竜介、野原位不備というか落ち度がないわけではないが、それ以上にエンディングが凄烈戦禍の足音が近づきつつある1940年日本、満州にて偶然にも関東軍の非道な人体実験を知ってしまった貿易商の福原優作とそ...

  • Two

    スペイン 2021監督 マル・タルガローナ脚本 キュカ・カナルスすごいシチュエーションで物語はスタートするが、どこへも着地しなかった印象・・・ふと目覚めたら、見知らぬ男が隣で眠っており、しかも何故か男と腹部が外科的に縫合されていた、という驚...

  • search #サーチ2

    2023 アメリカ監督、脚本 ウィル・メリック、ニック・ジョンソンサスペンスとしての水準は高いが、前作を踏襲した手法をどう評価するかで見方が変わりそうパソコンの画面上にて、事件のすべてが展開することで話題になったサーチ(2018)の続編。原...

  • 全領域異常解決室

    2024 日本 全10話演出 石川淳一、根本和政、松山博昭、都筑純一脚本 黒岩勉これは無理、見れんわー・・・と思ったところからの怒涛の巻き返し、終わってみれば大傑作さて、このブログを普段から閲覧してくださっているヘヴィユーザーな皆様方(居る...

  • 十一人の賊軍

    2024 日本監督 白石和彌脚本 池上純哉盛り上がんなきゃおかしい内容だが、配役にしっくりこない部分もあり笠原和夫(日本侠客伝、仁義なき戦い)が残した幻の脚本を映画化した一作。江戸幕府崩壊後に勃発した戊辰戦争の真っ只中、旧幕府軍につくか、新...

  • 悪魔と夜ふかし

    オーストラリア 2023監督、脚本 コリン&キャメロン・ケアンズそそられる題材選びで舞台設定だったが、最後の最後でド派手にやりすぎ70年代のナイトショー(TV番組)の最中に起きた怪奇現象を、コマーシャル中も含め撮影していたビデオが発見された...

  • フォールガイ

    アメリカ 2024監督 デビッド・リーチ脚本 ドリュー・ピアース要点をきっちりおさえたエンタメ娯楽大作1980年代に放映されたテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」をリメイクした作品。伝説のスタントマンがお得意のスタントテクニック...

  • アビゲイル

    2024 アメリカ監督 マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット脚本 スティーブン・シールズ、ガイ・ビューシック全力でネタバレする惹句に呆れかえるさて、この作品のなにが駄目だったのか?ないしは、何をしくじってたのか?を遡って考える...

  • ラン・ベイビー・ラン

    2024 スペイン監督 トニ・アンドゥハー脚本 トニ・アンドゥハー、エリック・ストレイバージョギングしてる最中に偶然出会った男がサイコパス野郎だった、ってなアクションスリラー。近年見たデスパレート・ラン(2021)みたいな感じなのかな、と最...

  • ヴァチカンのエクソシスト

    2023 アメリカ/イギリス/スペイン監督 ジュリアス・エイバリー脚本 マイケル・ペトローニ、エバン・スピリオトポウロス予想外の傑作、エクソシストを描いた作品の中ではトップクラス実在したエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回想録「エク...

  • 有害無罪玩具 偽史山人伝

    2016~2019初出 詩野うらエンターブレインビームコミックス<収録短編>有害無罪玩具虚数時間の遊び金魚の人魚は人魚の金魚盆に復水 盆に帰らず<収録短編>日曜は水の町に人魚川の点景人間のように立つ姉の顔の猫現代路上神話偽史山人伝存在集ウェ...

  • ハイキック・ガール!

    2009 日本監督 西冬彦脚本 西冬彦、木村好克武田梨奈の頑張りとは裏腹に、作品の不出来さが際立つつい最近まで、映画ファンのみならずテレビの前にいる人達まで巻き込んで話題を独占していたベイビーわるきゅーれ(2021)ですが、ある日、ふと思っ...

  • 午後9時15分の演劇論

    2020年初出 横山旬エンターブレインビームコミックス 全3巻美術大学の夜学に通う主人公が、初めて手掛ける舞台演出の葛藤を描いた青春群像劇。通読して、あれっ?って感じでしたね。これ本当に横山旬?って。なんか毒が抜けたというか、狂騒的なキャラ...

  • あらいぐマンといっしょ

    2017年初出 横山旬エンターブレインビームコミックス 上えっ、もう8年も経っちゃったの!と、時の流れの容赦の無さに驚かんばかりである。変身!(2014~)を初めて読んだ時、すごい才能の漫画家が出てきた!と興奮したものですが、まさかまさかで...

  • メリーおばさんのひつじ

    2023 イギリス監督 ジェイソン・アーバー脚本 ハリー・ボックスリー「羊なんだし、焼いて食っちまえばいいんじゃね?」ぐらいの発想の転換が欲しかったあまりに有名なあの童謡「メリーさんのひつじ」をモチーフにしたホラー映画。はい、そこのあなた、...

  • 65 シックスティ・ファイブ

    2023 アメリカ監督、脚本 スコット・ベック、ブライアン・ウッズSFがわかってない人がSFやるとこうなる、の典型なんて想像力に欠けたSFなんだろう、と呆れ返った一作。ティザービジュアルに「6500万年前の地球」との文言が踊ってるから、ああ...

  • 容疑者Xの献身

    2008 日本監督 西谷弘脚本 福田靖このシリーズのファンなら、ラストは号泣必須フジテレビ月9ドラマの大ヒットシリーズ「探偵ガリレオ」の初映画化作品。さて、さも周知の事実であるかのように、しゃあしゃあと大ヒットシリーズなどと書いてる私ではあ...

  • 関心領域

    2023 アメリカ/イギリス/ポーランド監督、脚本 ジョナサン・グレイザー物語以前にそのシチュエーションがすべてを語るアウシュビッツ収容所と壁1枚を隔てた隣の敷地で暮らす、ルドルフ・ヘス収容所署長一家を描いたホロコースト・ムービー。まずはこ...

  • 光が死んだ夏

    2021年初出 モクモクれん角川書店コミックエース 1~2巻(以降続巻)死んだはずの同級生に瓜二つの「何か」と、奇妙な高校生活を送る主人公を描いたキャンパス?ホラー。えー、もう結論から書きますが、この漫画は頭一つ抜けてます。モクモクれんなど...

  • 千の夏と夢

    2018~2020初出 鯨庭リイド社トーチコミックス<収録短編>いとしくておいしいばかな鬼君はそれでも優しかった僕のジル千の夏と夢架空の生物や物の怪など、人外と人との関わりを描いたSFファンタジー調の短編集。どことなく、昔のますむらひろしが...

  • 生き残った6人によると

    2020年初出 山本和音エンターブレインハルタコミックス 1~2巻(全7巻)いわゆる「ゾンビもの」であり、プロットに何ら新鮮味はありません。「ゾンビもの」は一時期の大流行を経て、メディアを問わず玉石混淆大量生産されましたから、正直ね、まだや...

  • 1978年のまんが虫

    2021年初出 細野不二彦小学館ビッグコミックススペシャル細野不二彦が漫画家デビューするまでを、半自叙伝的に描いたエッセイコミック。若い人にはなかなか伝わりにくいものもあるかもしれませんが、80年代前夜当時のね、サブカルになにか新しいものが...

  • アラタの獣

    2021年初出 本兌有+杉ライカ/羽生生純エンターブレインビームコミックス 1~3巻(全4巻)東京湾に突如隆起した島を舞台に、人外の力をふるうヤクザと女(主人公)の抗争を描いたSFアクション。うーん、もう結論から書いてしまいますけど、これは...

  • 黒巫鏡談

    2023年初出 戸川四餡エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)「黒衣の巫女」と呼ばれるシャーマンと、売れない怪奇作家の折伏道中を描いたオカルト・ホラー。この作品が独特なのは、巫女が韓国人の少女で、怪奇作家が日本人、舞台は1930...

  • 殺し屋は今日もBAAを殺せない

    2020初出 芳明慧小学館裏少年サンデーコミックス 1~4巻(全5巻)なんだかよくわからんが常軌を逸したレベルで怪物じみて強い婆さんを主人公に据えたアクション・コメディ。外見も体型もフィジカルも普通そうな細身の婆さんが、なにゆえこうも無敵な...

  • 悪魔はゆりかごを唄う

    2022年初出 うめーちエンターブレイン青騎士コミックス 1~2巻(以降続巻)バチカンから出禁をくらっている異端の悪魔祓い、チッチ兄弟を描いたオカルト・アクション。しかし日本でここまで真正面からエクソシストの物語をやる、ってのはなかなか大胆...

  • 悪魔二世

    2023年初出 志波由紀エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)古い話で恐縮なんですが、この作品を読了して「エコエコアザラクって本当はこういうことがやりたかったんじゃないのか!?」と思った。長年もやもやしてたものがようやくスッキリ...

  • 魔女のエデン

    2022初出 ゆめじエンターブレインハルタコミックス 1~2巻非常に画力は高いと思います。描き込みの緻密さは半端じゃない。フランスの出版社からデビューされてるんで、どういうペースの連載なのかわかんないんですけど、こんなの月一でも大変だぞ、と...

  • 石神戦記

    2023年初出 古日向いろは双葉社 WEBアクションコミックス 1巻(以降続巻)架空の国家、日倭津国を舞台とした戦国アクション・ファンタジー。中世日本の戦国時代をお手本とした世界観で、刀や弓といった武器が幅を利かせており、一巻の段階ではテク...

  • 僕が死ぬだけの百物語

    2020年初出 的野アンジ小学館少年サンデーコミックスペシャル 1~3巻(以降続巻)一話完結、百物語形式で進んでいくホラー漫画。普通、百物語というとそれぞれのお話で語り部が違うものですが、本作の場合、主人公である小学生?ユウマの一人語りとい...

  • ヒットラーの息子

    1983年初版発行 小堀洋/叶精作スタジオシップ劇画キングシリーズ 全4巻叶精作の作画だから余計にそう思うのかもしれませんが、いかにも小池一夫が書きそうな原作で、小堀洋、弟子とはいえこりゃ影響受けすぎだろ、と思いましたね。ヒットラーのクロー...

  • 獣王と薬草

    2023年初出 艮田竜和/坂野旭/ももちち小学館裏サンデーコミックス 1~2巻(以降続巻)簡単に言ってしまうなら葬送のフリーレンと同根異種。多分この手の剣と魔法の世界(ビデオゲームのRPGが元ネタ)を舞台にした漫画、ってもはやジャンル化して...

  • またヴィンセントは襲われる

    2023 フランス監督 ステファン・カスタン脚本 マチュー・ナールト、ドミニク・ボーマール、ステファン・カスタンシチュエーションスリラーかと思いきや、意外な場所に着地するジャンル不問な秀作恨みを買ったわけでも、怒らせたわけでもないのに、単に...

  • シン・仮面ライダー

    2023 日本監督、脚本 庵野秀明前半が大変なことになってるが、後半でなんとか挽回 終わってみればまごうかたなき庵野ライダーおなじみ庵野秀明のシン・シリーズ第3弾にして、シリーズ最低の興行収入で大コケ、と話題になった一作。とはいえ、この映画...

  • マダム・ウェブ

    2024 アメリカ監督 S・J・クラークソン脚本 S・J・クラークソン、クレア・パーカー質が低いわけでは無いが、いろんな局面で至らなさが目立つあー、そりゃヒットせんわ、と至極納得したスパイダーマン・ユニバースの第4作目。突然予知能力に目覚め...

  • 碁盤斬り

    2024 日本監督 白石和彌脚本 加藤正人今時珍しいぐらいきちんと時代劇なのは好感が持てる古典落語が原案の時代劇。とある理由で主家を終われ、貧乏生活を送る浪人、柳田格之進の金銭トラブルと敵討ちを同時に描いた作品。今は亡き立川談志が「古すぎて...

  • 朽ちないサクラ

    2024 日本監督 原廣利脚本 我人祥太、山田能龍終盤に至ってようやくの盛り上がり。役者に救われた一作。孤狼の血で一気に知名度を高くした柚月裕子の、警察ミステリー小説の映画化作品。親友が殺された遠因が自分にある、と自責の念に責めさいなまれる...

  • 君たちはどう生きるか

    2023 日本監督、脚本 宮崎駿監督の年齢を考えるなら奇跡的大作といっていいのかもしれないうーん、タイトルが良くない、とまず最初に思いましたね。吉野源三郎の著書と同タイトルながらも、映画の内容と著作は全く関係ない、って、なんじゃそれ、と。作...

  • モンキーマン

    2024 アメリカ/カナダ/シンガポール/インド監督 デブ・パテル脚本 デブ・パテル、ポール・アングナウェラ、ジョン・コリー舞台設定に目新しさを感じなくもないが、やってることは普通の復讐劇はて?デブ・パテル?なんの映画に出てた人だったかしら...

  • ゴジラ-1.0

    2023 日本監督、脚本 山崎貴ゴジラにフォーカスするのではなく、戦後焼け跡のドラマを物語の核にしたのは優秀いったいいいつまでゴジラで飯を喰うつもりなんだろう・・・と制作発表当初はいささか呆れた30作目の国産ゴジラ映画。ちなみに本作の半年後...

  • SLEEP スリープ

    2023 韓国監督、脚本 ユ・ジェソン最後の最後まで安直な憶測を許さない秀作夢遊病にも似た睡眠中の異常行動を繰り返す夫と、夫の病気は本当に夢中病なのか?と疑う妻を描いたホラー/スリラー。中盤ぐらいまでは、ホラーどころか「病気も二人で克服する...

  • サンクスギビング

    2023 アメリカ監督 イーライ・ロス脚本 ジェフ・レンデル不覚にも犯人を見破れなかったんで、それなりに楽しめたが、格別やってることに目新しさはなしグラインドハウス(2007、タランティーノ&ロドリゲス)内でおふざけに発表されたフェイク予告...

  • 陰陽師0

    2024 日本監督、脚本 佐藤嗣麻子場面場面で仕上がり具合に差がありすぎ。さらなる高みへと辿り着けるはずが、自ら放棄。はて?なぜ今陰陽師?どこかで局地的に盛り上がってるのか?と色々調べてみたんですが、わからずじまい。しかもゼロですよ、前日譚...

  • ナイトスイム

    2024 アメリカ監督、脚本 ブライス・マクガイアプールに着目したのは悪くない、と思ったが、終わってみれば平均的なホラープール付きの一軒家に引っ越してきた一家に襲い来る惨劇を描いたホラー。奇怪な出来事の元凶が自宅の湧水プールにあった、とした...

  • 胸騒ぎ

    2022 デンマーク/オランダ監督 クリスチャン・タフドルップ脚本 クリスチャン・タフドルップ、マッズ・タフドルップホラーでもスリラーでもなく、10年に1本の胸糞映画。見たことを本気で後悔したのは久しぶり。原題がGaesterneで、デンマ...

  • クワイエット・プレイス:DAY 1

    2024 アメリカ監督、脚本 マイケル・サルノスキ 前日譚ということで意気消沈した人、安心していい、これ、シリーズ最高傑作かもしれない なぜか3作目にして前日譚に逆戻りという暴挙?をぶちかました意図不明の最終作。 いや、最終作じゃないのかな

  • イコライザー THE FINAL

    2023 アメリカ監督 アントワーン・フークア脚本 リチャード・ウェンク 異郷の美しい風景と旅情がイコライザーを違って見せる おなじみイコライザーシリーズの三作目、最終章。 なんせ1作目が2014年で、そこそこヒットしたもんだから、なんだか

  • キラー・ナマケモノ

    2023 アメリカ監督 マシュー・グッドヒュー脚本 ブラッドリー・フォウラー あのナマケモノが優秀なスラッシャーだった、というギャップを楽しむしかないが、それほど怖くも笑えもしなくて困る なんでDVDのジャケ写が家政婦は見た!みたいになって

  • 落下の解剖学

    2023 フランス監督 ジュスティーヌ・トリエ脚本 ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ ラスト数分の展開をどう見るかで全く色が変わってくる作品 視覚障害のある子供しか目撃者のいない、山荘での転落事件を描いたサスペンス。 侵入者や第

  • マッドマックス フュリオサ

    2024 アメリカ監督 ジョージ・ミラー脚本 ジョージ・ミラー、ニック・ラザウリス フュリオサのキャラクターが思ってた以上に立ってなかった、というのはある マッドマックス 怒りのデスロード(2015)で人気を博した女戦士フュリオサの、幼少期

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、nejisixさんをフォローしませんか?

ハンドル名
nejisixさん
ブログタイトル
ねじこもごも
フォロー
ねじこもごも

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用