2011年初出 松本次郎新潮社バンチコミックス 全7巻さて、松本次郎のことはウェンディ(1996~)の頃から知っていて、フリージア(2003~)も全巻読破してたりするんだけど、好きな漫画家ですか?と問われると「微妙・・・」と答えてしまうライ...
旧作から新作まで、映画、ロック、漫画について、これまで触れてきたものを片っ端からレビューしてます。ネタバレ無しでオススメの一作をご推薦。
2024 スペイン監督 トニ・アンドゥハー脚本 トニ・アンドゥハー、エリック・ストレイバージョギングしてる最中に偶然出会った男がサイコパス野郎だった、ってなアクションスリラー。近年見たデスパレート・ラン(2021)みたいな感じなのかな、と最...
2023 アメリカ/イギリス/スペイン監督 ジュリアス・エイバリー脚本 マイケル・ペトローニ、エバン・スピリオトポウロス予想外の傑作、エクソシストを描いた作品の中ではトップクラス実在したエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回想録「エク...
2016~2019初出 詩野うらエンターブレインビームコミックス<収録短編>有害無罪玩具虚数時間の遊び金魚の人魚は人魚の金魚盆に復水 盆に帰らず<収録短編>日曜は水の町に人魚川の点景人間のように立つ姉の顔の猫現代路上神話偽史山人伝存在集ウェ...
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2011年初出 松本次郎新潮社バンチコミックス 全7巻さて、松本次郎のことはウェンディ(1996~)の頃から知っていて、フリージア(2003~)も全巻読破してたりするんだけど、好きな漫画家ですか?と問われると「微妙・・・」と答えてしまうライ...
2023 アメリカ監督、脚本 クリストファー・ボルグリアイディアが独特だからといって、面白くなるとは限らないあら、こんなところにも、またニコラス。ってなわけで、ちょっとでも油断をすると「僕、親和性高いですよ」とばかりにどこにでもひょいひょい...
2018年初出 鶴淵けんじエンターブレインビームコミックス 1~7巻(以降続巻)飛鳥時代を舞台に、神と人の関わりを役行者とその弟子の旅を通じて描いた古代ファンタジー。なぜか2018年前後に、日本神話の神々を題材とした漫画作品が同時多発的に各...
2021年初出 江野朱美小学館裏サンデーコミックス 1~5巻(以降続巻)「神」と呼ばれる謎の生命体に各地を占拠され、かつての半分の領土で暮らすことを余儀なくされた日本にて、「神」を駆除すべく戦う対神科学研究所職員の活躍を描いたディストピアS...
2023年初出 武田登竜門双葉社アクションコミックス 1~3巻(以降続巻)国々を領主と呼ばれる貴族が支配する世界を背景に、体を失った王族の箱入り王子とドガと呼ばれる便利屋の女の「海」を目指す旅を描いたアクションファンタジー。しかしまあつくづ...
2018年初出 森泉岳土エンターブレインビームコミックス独自路線を行く孤高の漫画家、森泉岳土が初めて挑むSFとの触れ込みでしたが、うーん。これはねえ、どうなんでしょ。独特の作画が他にない漫画空間を産んでいることは間違いないと思うんですが、プ...
2018年初出 手塚治虫/カネコアツシマイクロマガジンTCコミックス 全3巻手塚治虫生誕90周年を記念して全18冊が刊行された漫画雑誌、テヅコミに創刊号から連載された作品。テヅコミに掲載されている作品はすべてが手塚治虫作品のカバーなわけです...
2012年初出 庄司創講談社アフタヌーンKC 全2巻全面核戦争を回避するために「ペインフリー」と呼ばれる新技術を全人類に施術しようとする世界で、「発現力」と呼ばれる物理を超えた計算式を武器に、世界へ挑もうとするたった3人の反政府組織を描いた...
2022年初版 武田登竜門エンターブレインビームコミックス<収録短編>その時がきたら10分後に警察は来た初夜はつつがなくよかったね楽園悪くはねえけど大好きな妻だった発表年が記載されてないんでいつ頃描かれたものなのかわからないんですが、絵柄か...
2018年初出 武田登竜門双葉社webアクションコミックス 全4巻人と人以外の人種が共に暮らす世界で、縁もゆかりも無い3人の逃避行を描いたクライムアクション。男は組織に臓器を入れ替えられた人造人間、女は謎の少数種族で200年以上生きる娼婦、...
2021年初出 みやまるんエンターブレイン青騎士コミックス 1巻(以降続巻)中世ヨーロッパっぽい世界を舞台に、どん底の人生から魔女の力を借りて一発逆転を狙う孤児だった女ロザリアを描いた悪徳のピカレスク。当たり前に王族が民を支配していて、貧富...
2014年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全7巻ギルドと呼ばれる謎の組織に所属する殺し屋連中の暗躍を描いたダーク・ファンタジー?主人公は「デスこ」と名乗る子どもの殺し屋なんですが、これが恐ろしいほどの腕利きで。大人顔負け...
1977年初出 小池一夫/田上憲治双葉社アクションコミックス 全3巻殺し屋を殺す殺し屋、として闇社会に暗躍する元特別警護警察官を描いたクライムアクション。うーん、殺し屋殺しなあ・・。なんか舌噛みそうというか、一周回って結局は同じ場所に立って...
1976年初出 上村一夫双葉社アクションコミックス 全4巻昭和の絵師と呼ばれた漫画家、上村一夫の半自叙伝的戦後史。当時の劇画界隈を語るうえで必ず名前のあがる1人だったりしますが、私は同棲時代(1972~)しか彼の作品を読んだことがなくて。え...
2024 イギリス/アメリカ監督 ルイーザ・ウォーレン脚本 ハリー・ボックスリーこの映画を庵野よろしく「シン」で括ってしまおうとする姑息な思いつきがもう腹立つプー あくまのくまさん(2023)やマッド・マウス(2024)等々、ここ最近のホラ...
2024 アメリカ監督、脚本 ケリー・マーセルさんざん笑わせられて、最後にはぐっと来る、エンタメの良質なサンプルのような作品ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの唯一なヒットシリーズであり、三部作の最終作。前作はあんまり評価してなかった私で...
アメリカ 2024監督 トッド・フィリップス脚本 トッド・フィリップス、スコット・シルバー狂えるピエロの、戦慄のフィルム・ノワール賞レースを席巻し、10億ドルを突破する大ヒットを記録したジョーカー(2019)の続編。アメリカ本国では賛否両論...
2011年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全3巻1960年代の日本を舞台に、殺人事件の犯人である女性を追う若き刑事を描いたクライム・サスペンス。んでまあ、これ、SOIL(2003~)のページでも同じようなこと書いてますけ...
1997年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全6巻この漫画のことを知らない人のために、わかりやすく内容を要約して書くこと自体がなんか野暮な気がする一作。ま、至極感覚的に伝えるなら、タランティーノのキル・ビル(2003)に登...
2003年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全11巻新興住宅地そいるニュータウンにて発生した一家失踪事件に端を発する、不可解な出来事の数々を描いたサイコサスペンス。えー、適切な形容が思い浮かばなかったので、便宜上サイコサス...
2011 アメリカ監督、脚本 テレンス・マリック 厳格で父権主義まるだしな父親と、3人の息子のしんどい関係を描いた家族ドラマ。 見事に評価が真っ二つに別れてる作品だと思うんですが、ぶっちゃけ私は初見でこりゃ天才!と思ったクチ。 なんか体力が
スウェーデン/アメリカ/フランス 1986監督、脚本 アンドレイ・タルコフスキー ソビエト連邦(旧ロシア)の巨匠、タルコフスキーの遺作。 ある日突然、核戦争が勃発したとの知らせを受けた大学教授の男と、その家族の一日を描いた作品。 えーあらか
アメリカ 2001監督、脚本 デヴィッド・リンチ ツイン・ピークス(1990~)を世界中で大ヒットさせたデヴィッド・リンチが、再びその手のミステリに挑んだ、と当時大きく話題になった一作。 難解、と評判な作品ですが、もう本当にその通りで。 と
アメリカ 2000監督 グレゴリー・ホブリット脚本 トビー・エメリッヒ オーロラの輝くある夜、古びた無線機を通じて死んだはずの父親と時空を超えて交信するという、信じられない経験をした主人公の、激動の運命の変転を描くファンタジックな家族ドラマ
1970 アメリカ/メキシコ監督、脚本 アレハンドロ・ホドロフスキー カルト的人気を誇った変な西部劇。 いわゆる有名どころや、西部劇ファンがイメージするどのウエスタンとも違っていることは確かです。 数十年前、初めてみたときは正直意味がわかり
1998 アメリカ監督 ヴィンセント・ギャロ脚本 ヴィンセント・ギャロ、アリソン・バグノール 無実の罪で収監された男の、出所後の迷走ぶりを描いた青春?恋愛?映画。 前科者の更生がテーマなのかな?とあらすじだけを読んでたら勘違いしそうですが、
アメリカ 1995監督 ブライアン・シンガー脚本 クリストファー・マッカリー 五人の前科者の犯罪計画の顛末を、驚きのオチで結んでみせたクライムサスペンス。 ああ、そういえばブライアン・シンガーの出世作として有名なこの一作、見てなかったわ、な
日本 2006監督 今敏脚本 水上清資、今敏 DCミニと呼ばれる夢を共有する機器を巡る騒動を描いたSFアニメ。 公開当時に一度見て、今回再視聴なんですけど、2024年を迎えたおよそ20年後の現在ですら、未だにこの作品の評価が高いことに驚きで
1967 日本監督 小林正樹脚本 橋本忍 主君の命により、藩主お手付きの女を息子の妻にあてがわれた侍の、命がけの抵抗を描いた時代劇。 切腹(1962)があまりに面白かったんで、続けて掘り起こしてきた小林監督の時代劇ですが、これがまためっぽう
1968 日本監督 熊井啓原作 木本正次 当時、世紀の難事業と言われた、長野県黒四ダムの建設工事に従事する人々を描いた群像劇。 石原裕次郎の意向で長年メディア化されず、見たくても見れない伝説の邦画タイトル、と記憶してるんですが、先日、たまた
日本 1962監督 小林正樹脚本 橋本忍 食い詰めた貧乏侍の死を巡って、主家家老の欺瞞を追求する一人の浪人の姿を描く時代劇。 なんといっても独特なのは物語のプロットでしょうね。 まず前提として、見ず知らずの武家屋敷の庭で切腹させてくれ、と申
2023 アメリカ監督 ロバート・ロドリゲス脚本 ロバート・ロドリゲス、マックス・ボレンスタイン ふと目を離した隙に子供を誘拐されてしまった刑事の、心の闇とそれでもなんとか立ち直ろうとする苦悶の日々を描いたドラマ・・・かと思いきや、驚きのど
2022 アメリカ監督 ダーレン・アロノフスキー脚本 サム・D・ハンター 過食がたたって、恐ろしく太ってしまったがゆえに、自室から出られなくなってしまった男の、別れた妻や娘との関わりを描く人間ドラマ。 特殊メイクだとはわかっていても、主演で
2021 アメリカ製作、監督、原案 フィル・ティペット 荒廃した未来の地下世界を描くストップモーションアニメ。 企画自体は90年代に始動していたらしいんですが、CG隆盛のあおりを受け頓挫、近年になって協力者が現れ30年越しにようやく完成にこ
2021 イラン/フランス監督、脚本 アスガー・ファルハディ 拾った金貨を着服せずに持ち主へ返したことがネットで評判になり、一夜にして「正直者の善人」として有名人になった主人公の、思わぬ運命の変転を描いた人間ドラマ。 主人公ラヒム、実は刑務
2023 アメリカ監督 アンドレ・ウーヴレダル原作 ブラム・ストーカー ブラム・ストーカーの小説「デメテル号船長の航海日誌」の初映画化らしいんですが、そのトピックにくすぐられる人って、ものすごく少ない気がするんですがどうなんでしょう? 熱心
アメリカ 2022監督 ジェシー・V・ジョンソン脚本 ジェシー・V・ジョンソン、エリック・マルティネス つい先日、オルガ・キュリレンコ主演のアクション映画、ハイ・ヒート その女諜報員(2022)を見たばかりだというのに、立て続けにまたオルガ
日本 2023監督、脚本 萩上直子 東日本大震災直後の関東を物語の起点とした、平凡な主婦の暮らしぶりを描くホームドラマ。 すごく簡単に言ってしまうなら、ああ、自分はもっと自由になっていいんだ・・と主人公依子が気づくまでのプロセスをじっくり描
2022 アメリカ監督 タイ・ウエスト脚本 タイ・ウエスト、ミア・ゴス 三部作になることがアナウンスされているXシリーズの第二弾。 時間軸からすると今作が一番最初の物語、ということになるか。 前作X(2022)はそれほど評価してなかった私で
フィンランド/エストニア/ドイツ/ロシア 2021監督 ユホ・クオスマネン原作 ロサ・リクソム 世界最北端の駅に向かう寝台列車のコンパートメントで、偶然乗り合わせた男女の噛み合わない道行きを描いたロードムービー。 私はあんまりこの手の映画を