杉惠美子「カラス」ほか
杉惠美子「カラス」ほか(朝日カルチャーセンター、2023年03月20日)カラス杉惠美子誰もいないこの場所に不思議な視線がある遥かを見つめ足もとを見つめ狙いを定めて一気に襲う不思議な視線夕日に映えるその光線こそが生命をつなぐ刃となるそこに生まれた渦は大きくそして小さく息づいて次の瞬間を待つ人の隙間を狙う一瞬のベクトルいのちの煌めき人が抵抗できない黒い野心自然と生命「緊張感がある」と講評だった。「黒い野心」がわからないという声もあったが、単純にカラスの黒と思えばいいのだはないか。ただし、カラスに終わらせずに、その先へ発展させていくのも楽しい。この詩には「視線=光線」ということばの連絡があり、それがさらに「煌き」ということはにかわっていく。「刃」ということばを考えると、その「視線=光線」は「刃の煌き(光の反射)...杉惠美子「カラス」ほか
2023/03/31 17:31