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  • 2024札幌大通り・ミュンヘンクリスマス市

    水曜から札幌1泊→広島2泊という、無茶な出張に行ってきた。5年ぶりの札幌、ほとんど自由時間はなかったけれど、大通り公園のミュンヘンクリスマス市だけは覗いてきた。札幌在住だった2013年と2014年、それから2019年に来ているので、見慣れた商品を扱うお店を見つけるとなつかしい。店番の人は変わっているんじゃないかと思うけれど。ロシアのマトリョーシカを扱うお店が出ていたのは、感慨深かった。ロシアは、良くも悪くも北海道にはとても近い国なのだ。早く平和と友好が戻ってほしい。食べもの屋さんは、以前より増えたような気がした。私は大好きなローストアーモンドを見逃すことができず、カカオ味とシナモン味のSサイズを購入。出張中のホテルで夜食に半分くらい食べてしまった。華やかなイルミネーションも堪能。12月の札幌なのに雪が全く...2024札幌大通り・ミュンヘンクリスマス市

  • 王の墓の守護者/はにわ(東京国立博物館)

    〇東京国立博物館挂甲の武人国宝指定50周年記念・特別展『はにわ』(2024年10月16日~12月8日)埴輪(はにわ)の最高傑作とも言える『挂甲の武人』が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念し、東北から九州まで、全国約50箇所の所蔵・保管先から約120件の至宝が集結する特別展。なかなかの人気で、連休に出かけたら、入館まで小1時間待たされてしまった。私はあまり埴輪に興味を持っていないので、会場内の混雑ぶりに、見に来たことを後悔しかけたが、ゆるい気持ちで見ていくと、いろいろ発見があって面白かった。冒頭には2体並んだ『埴輪踊る人々』。東博の公式キャラクター「トーハクくん」のモデルにもなった有名作品である。意外と小さい。出土地が埼玉県熊谷市であることは初めて認識した。私の場合、埴輪と聞くと、この「踊る人々...王の墓の守護者/はにわ(東京国立博物館)

  • 増築リニューアルオープン/與衆愛玩(荏原畠山美術館)

    〇荏原畠山美術館開館記念展I『與衆愛玩-共に楽しむ-』(2024年10月5日~12月8日)荏原製作所の創業者・畠山一清(即翁、1881-1971)のコレクションを所蔵する「畠山記念館」は、2019年3月から施設工事のため休館していたが、このたび「荏原畠山美術館」(半角空けが正しいらしい)に名称を変更し、リニューアルオープンした。ウェブサイトのURLも変わったようだ。好きな美術館の1つではあったけれど、あまり熱心には通えていなかった。最後に訪問したのは2016年のようだ(つくばに住んでいた頃だ)。休館中に京博で開催された特別展『畠山記念館の名品』は見ていて、コレクションの質と量に驚いた記憶がある。これまでは高輪台駅を使うことが多かったのだが、今回は白金台駅から歩いた。高級住宅街の代名詞みたいな町だが、狭い道...増築リニューアルオープン/與衆愛玩(荏原畠山美術館)

  • 昭和天皇の肉声/象徴天皇の実像(原武史)

    〇原武史『象徴天皇の実像:「昭和天皇拝謁記」を読む』(岩波新書)岩波書店2024.10『昭和天皇拝謁記』は、戦後、宮内府長官および宮内庁長官を務めた田島道治(1885-1968)の日記・書簡等の記録をまとめたもので、2021年から23年にかけて岩波書店から刊行された。この中には「まるでテープレコーダーに録音していたのではないかと思われるほど詳細に」田島と天皇のやりとりが記録されているという。貴人に仕える者としての、記録への執念というか責任感が生んだものかと思う。本書は、近代の天皇制について多くの論考のある者が、この『拝謁記』から読み取った昭和天皇の人間像を「天皇観」「政治・軍事観」「戦前・戦中観」「国土観」「外国観」「人物観(皇太后節子、他の皇族や天皇、政治家・学者など)」「神道・宗教観」「空間認識」のテ...昭和天皇の肉声/象徴天皇の実像(原武史)

  • 美味しそうな色とかたち/福田平八郎×琳派(山種美術館)

    〇山種美術館特別展・没後50年記念『福田平八郎×琳派』(2024年9月29日~12月8日)斬新な色と形を追求した日本画家・福田平八郎(1892-1974)の没後50年を記念し、同館では12年ぶりに、平八郎の画業をたどる特別展を開催する。併せて、平八郎が敬愛した、琳派の祖・俵屋宗達の作品など、意匠性と装飾性にあふれる琳派の世界を紹介する。自分のブログを検索したら、初めてこの人の名前が出てくるのは、2010年の『江戸絵画への視線』展。2012年の『福田平八郎と日本画モダン』も見ている。特に誰かに習ったわけではなくて、主に山種美術館で作品に出会って、徐々に好きになった日本画家だと思う。会場の入口に掛けてあったのは『筍』。黒いまっすぐな筍が二本生えており、背景の白い地面には、一面に散り敷いた竹の葉がパターンだけで...美味しそうな色とかたち/福田平八郎×琳派(山種美術館)

  • 表具に仕覆に舞楽衣装/古裂賞玩(五島美術館)

    〇五島美術館特別展『古裂賞玩-舶来染織がつむぐ物語』(2024年10月22日~12月1日)古裂愛玩といえば、まず思い浮かぶのは茶道具を包む「仕覆」だが、私はあまり関心がないので、今回の展覧会は行かなくてもいいかな、くらいに思っていた。それが、行ってみたら、展示室の壁にさまざまな墨蹟や唐絵の軸が掛けてある。え?どういうこと?と思ったら、これら書画の名品の表具に着目し、よく似た名物裂を収めた裂帖や裂手鑑が下に置いてあった。これは嬉しい。私は表具を見るのが大好きなのだ。展覧会の図録に表具の写真が載らないのを、いつも残念に思っている。墨蹟の表具は全体に控えめだけど、一部にキラリと華やかな布を使っていたりする。織物に型紙を当てて糊を引き、金箔・金粉を置いたものは印金というのだな。紺など地色が暗いほうが金色の模様が際...表具に仕覆に舞楽衣装/古裂賞玩(五島美術館)

  • 明るい独裁者/全斗煥(木村幹)

    〇木村幹『全斗煥:数字はラッキーセブンだ』(ミネルヴァ日本評伝選)ミネルヴァ書房2024.9「あとがき」によれば、著者は2011年から5年間「全斗煥政権期のオーラルヒストリー調査」という研究プロジェクトに関わったが、2010年代後半には、まだ多くの政権関係者が生存しており、その証言や回想が揺らいでいた。しかし2021年秋に盧泰愚と全斗煥が相次いで病死したことで、著者は本書の執筆を思い立ったという。盧泰愚と全斗煥が2021年に病死したというのは、全く自分の記憶になくて、少し驚いた。両人とももっと古い時代の政治家だと思っていたので。全斗煥(1931-2021)は慶尚南道の貧しい農村に生まれ、陸軍士官学校に進む。学業は芳しくなかったが、スポーツを通じて同輩の人望を得、高級将校の人脈を掴み、アメリカにも留学。19...明るい独裁者/全斗煥(木村幹)

  • 2024深川・富岡八幡宮の酉の市

    今日は二の酉。「酉の市」という年中行事は、知識としては知っていたけれど、長年、身近にはなかった。それが門前仲町で暮らすようになって、富岡八幡宮に酉の市が立つことを知ってから、すっかり生活カレンダーに組み込まれたイベントになっている。暗くなり始めた頃に行ってみたが、ちょうど日曜に当たったこともあって、私の知っている去年や一昨年より人の姿が多かった。大型の熊手がどんどん売れて、手締めが繰り返されていた。寿家、菱沼など、熊手商のテントは例年どおり。参道の入口にベビーカステラの屋台が出ていたのも同じ。境内社の大鳥神社にもお参りしてきた。夏祭や正月と違って、人も少なく、うらぶれた雰囲気が、冬を迎えるこの季節に合っていて、私は好きだ。今年は三の酉まである年。俗諺だけど、火事に気を付けよう。2024深川・富岡八幡宮の酉の市

  • 展覧会芸術の三兄弟/オタケ・インパクト(泉屋博古館東京)

    〇泉屋博古館東京特別展『オタケ・インパクト越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム』(2024年10月19日~12月15日)尾竹越堂(おたけえつどう1868-1931)、竹坡(ちくは1878-1936)、国観(こっかん1880-1945)の三兄弟を東京で紹介する初めての展覧会。名前を聞いても全く作品の浮かばない三人だったので、怖いもの見たさみたいな関心で見に行った、三人は、明治から昭和にかけて文展(文部省美術展覧会)をはじめ、様々な展覧会で成功を収め、「展覧会の申し子」として活躍したという。展覧会制度の導入によって変質した日本絵画を、やや批判的に「展覧会芸術」と呼ぶことは、確か2023年の同館の展示『日本画の棲み家』で私は学んだ。しかし尾竹三兄弟は、積極的に「展覧会芸術」の枠組みに乗り込んでいったよ...展覧会芸術の三兄弟/オタケ・インパクト(泉屋博古館東京)

  • 民主主義の覇権国家/アメリカ革命(上村剛)

    〇上村剛『アメリカ革命:独立戦争から憲法制定、民主主義の拡大まで』(中公新書)中央公論新社2024.8このところ仕事が忙しくて読書レポートが書けていなかったが、11月5日の大統領選挙より前に読み終えていたものである。現実の選挙結果のインパクトが重くて、本の内容を忘れてしまいそうになったが、気を取り直して書いてみる。アメリカ革命とは、アメリカ合衆国の始まりを意味する。具体的には、植民地時代を前史とし、独立戦争、独立宣言(1776年)から連邦憲法制定会議を経て、帝国化と民主化が拡大する1840年代までの約70年間(その先に1860年代の南北戦争がある)を本書は記述する。むかし中高の授業では、イギリスからの植民者たちは、本国政府の圧政と重税に怒って立ち上がり、めでたく独立を勝ち得たというストーリーを学んだ。そん...民主主義の覇権国家/アメリカ革命(上村剛)

  • 2024フィギュアスケートNHK杯 in 東京

    〇2024NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(11月8-10日、国立代々木競技場第一体育館)今年のNHK杯は東京と聞いて、現地で観戦したい気持ちが湧いていたが、ぼんやりしているうちにチケット発売日を逃して、気がついたら2日目/土曜日は完売になっていた。しかしグランプリシリーズの第1戦スケアメでの日本選手の演技、特にりくりゅうのSPの動画を見て、どうしても現地に行きたくなってしまい、初日/金曜日のチケットを取った(無事に年休が取れることを射祈りながら)。そして初日、北側SS席の最後列(後ろは通路)だったが、現地に来られただけで満足。アイスダンス(リズムダンス)の冒頭から観戦した。日本選手のあずしん(田中梓沙&西山真瑚)、うたまさ(吉田唄菜&森田真沙也)、得点は伸びなかったけれど、堂々とした演技で楽しかっ...2024フィギュアスケートNHK杯in東京

  • 2024年11月関西旅行:東大寺、春日大社、東寺他

    ■東大寺・三月堂、二月堂、大仏殿裏三連休最終日、正倉院展は昨日の参観で満足したので、朝から東大寺境内を散歩する。大好きな三月堂をゆっくり拝観し、二月堂でご朱印をいただく。女性の方に書いていただくのは、昨年に続いて二度目。前回は男性の方と同じ太筆だったが、今回は細筆の繊細な「南無観」をいただいた。大仏殿の裏手では、この数年、ずっと整備工事(のようなもの)が行われている。「東大寺講堂・三面僧房跡整備事業」という案内版によると、ここには講堂と、東・北・西をコの字状に囲む三面僧房が建っていたとされており、講堂跡の礎石がよく残っている。しかし講堂跡の北側を流れる川による遺構の浸食が進んでいるため、護岸工事をしているのだそうだ。遺構の北側には正倉院があるのだが、まわりは高い塀で囲まれており、開門は10時だというので見...2024年11月関西旅行:東大寺、春日大社、東寺他

  • 2024年11月関西旅行:法然と極楽浄土(京博)、正倉院展(奈良博)他

    ■洛東遺芳館令和6年秋季展『めでたい絵展』+特別展示『応挙の日記と写生図』(2024年10月1日~11月3日)先週11月3日の続き。秘仏ご開帳の六波羅蜜寺に参拝したあと、五条大橋の東南にある同館に初訪問。9月のお伊勢参り旅行で立ち寄った石水博物館(津市)で、たまたま「洛東遺芳館所蔵名品展」をやっていて、京の豪商・柏屋(柏原家)の伝承品を所蔵・展示するこの施設の存在を知ったのである。1、2階の小さな展示館のほか、旧柏原家住宅も見学できる。今季の展示は、吉祥画題の絵画と調度品など。浮世絵も少し出ていた。1階には応挙の日記を貼り付けた屏風と応挙の写生帖を貼り付けた屏風が1隻ずつ。これは同館の所蔵品ではなく借りものだそうだ。私が応挙の日記にまじまじと見入っていたら、受付にいた女性の方が「お好きですか?」と声をかけ...2024年11月関西旅行:法然と極楽浄土(京博)、正倉院展(奈良博)他

  • 2024年11月関西旅行:六波羅蜜寺秘仏本尊ご開帳

    〇補陀落山六波羅蜜寺国宝秘仏十一面観世音菩薩御開帳(2024年11月3日~12月5日)今回の関西旅行の最大の目的はこれ。12年に一度の辰年には、ご本尊十一面観世音菩薩のご開帳が行われるのである。初日の11月3日は、午前9時から開扉法要、さらに午前10時から開白法要が行われ、先着500名は「淵龍」の護符がいただけるというので、8:20頃には現地に到着した。ところが、すでに門前には大行列。南門から北へ並んだ列は、松原通りで南へ折り返している。私はこの2列目に並んだが、あっという前に再び折り返した列が北へ伸びて行った。「いま何名くらいですか?」と気にするお客さんもいたが、列の整理に当たっていたお寺の方は「すみません、もう数えられなくて」と答えるばかり。8:30頃にアナウンスと太鼓の音がして、先頭の一団が境内へ入...2024年11月関西旅行:六波羅蜜寺秘仏本尊ご開帳

  • 2024年11月関西旅行:和歌山県博、近美、市博

    10月に続いて11月の三連休も関西に出かける計画を立てていたのだが、実際にどこへ行くかは直前まで悩んでしまった。結局、初日は和歌山まで足を伸ばすことに決めて新幹線に乗った。ところが土曜日は大雨の影響で朝からダイヤが大混乱。乗って来たのぞみが京都駅で止まってしまい「復旧の見込みは不明」とのアナウンス。これは計画を変更して京都で観光するか、と思って降車。しかし在来線は動いているというので、大阪へ向かい、当初予定の30分遅れくらいで南海・和歌山市駅に着いた(早めの新幹線に乗っていたのがラッキー)。■和歌山県立博物館世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念特別展『聖地巡礼-熊野と高野-.第III期:人・道・祈り-紀伊路・伊勢路・大辺路をゆく-』(2024年10月12日〜11月24日)世界遺産「紀伊山地の...2024年11月関西旅行:和歌山県博、近美、市博

  • 2024年9-10月展覧会拾遺

    書いていない展覧会がだいぶ溜まってしまったので、思い出せるだけ。■山種美術館特別展・没後25年記念『東山魁夷と日本の夏』(2024年7月20日~9月23日)名作『満ち来る潮』『京洛四季』をはじめ、同館が所蔵する魁夷作品を全点公開するとともに、夏をテーマにした名品を紹介する。海を描いた日本画の名作は数々あるけど、土牛『海』(1981年)はいい。セザンヌの山みたいに確固とした写生の海である。92歳にして「これ程思い出楽しく描いた絵はない」と言える境地がすばらしくいい。■松濤美術館『111年目の中原淳一』(2024年6月29日~9月1日)イラストレーション、雑誌編集、ファッションデザイン、インテリアデザインなどマルチクリエイターと呼ぶべき多彩な活動で知られる中原淳一(1913-1983)の全貌に迫る。私は、明治...2024年9-10月展覧会拾遺

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