写真展「原爆棄民 韓国・朝鮮人被爆者の証言」を、7月に開催します。1987年から展示を開始した写真パネルは、韓国と日本国内で取材した韓国・朝鮮人被爆者で、すべてモノクロームでした。その後の韓国取材の一部を加え、昨年の広島での写真展では朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の被爆者たちのパネルを新たに制作しました。今回は、その枚数をさらに増やしています。朝鮮において被爆者たちと会った日本人は、極めて限られていま...
日本人ジャーナリストによる北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の最新情報。写真も多数掲載。
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。 海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1〜3回の訪朝をしています。
ロシアのプーチン大統領が6月19日、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)を公式訪問した。そして「包括的戦略パートナーシップ条約」を結んだ。この条約は、両国のさまざまな分野での協力について明記している。とりわけ注目されるのは、第4条だ。条約に署名した金正恩総書記とプーチン大統領(「朝鮮中央通信」2024年6月20日)「一方の当事者が個別または複数の国家による武力侵略の結果として戦争状態にある場合には、他方の当事者は...
写真展「平壌の人びと」を、これまで全国16カ所で開催し、約1万2000人の方にご覧いただきました。かねてから広島での展示を強く望んでいましたが、ようやく実現することになりました。開催が今になったのは、どうしても使いたいと希望していた展示会場が長期の改修工事をしていたからです。その施設は「旧日本銀行広島支店」です。この建物は原爆の爆心地からわずか380メートルしかなく、猛烈な爆風と熱線を受けたものの、堅牢な造...
ロシアのプーチン大統領が5月16日、中国・北京へ到着した。習近平国家主席や李強首相らと会談する予定。プーチン大統領は17日には、黒竜江省のハルビンを訪れ、中ロの地域間協力のためのフォーラムへ出席する。羅先から見た対岸のロシア(2015年6月21日撮影)その後にプーチン大統領は、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を訪問する可能性がある。プーチン訪朝について、今年になってから朝鮮とロシアとでやり取りがあったからだ。今...
朝鮮の韓国との道路への地雷埋設の記事を『現代ビジネス』に掲載
講談社のwebメディア『現代ビジネス』(2024年5月14日公開)に発表した記事を掲載する。 ◆北朝鮮が「地雷」を埋めた韓国へと続く道路…かつて私が、この道を撮影しながら軍事境界線まで行ってしまった“事件”とは■次々と実行された「韓国排除」北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、韓国との交流の痕跡を次々と抹消している。近いところでは、4年前の2020年6月16日、「南北共同連絡事務所」...
写真展「世界ヒバクシャ」広島展が開催されます。下記は主催者の呼びかけ文です。平壌の被爆者・朴文淑さん(1998年6月1日撮影)広島、長崎の被爆者を半世紀近くにわたって撮り続けた、写真家・森下一徹は「原爆が落とされた下にいたのは⼈間だぞ」ということを伝えたくて、被爆者の最⾼の姿を撮ろうとしてきました。そして、仲間のフォトジャーナリストに声をかけ、6人で写真を出し合いました。写真には、世界中のヒバクシャの思...
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の航空会社「高麗航空」の、平壌-北京の定期便の運行が再開された。「高麗航空」の国際線は、新型コロナウイルスの国内への感染防止のために2020年2月から北京便、3月からウラジオストク便の定期便が運航停止していた。ほぼ4年ぶりの再開だ。平壌空港の高麗航空機(2017年8月18日撮影)2月24日のサッカー女子のパリ五輪アジア最終予選の日本-朝鮮戦は、平壌(ピョンヤン)での開催予定だった。と...
講談社のwebメディア『現代ビジネス』(2024年2月29日公開)に発表した記事を掲載する。 ◆[前編]シベリア抑留と同時期にソ連統治下の北朝鮮から「カムチャツカ」へと渡った日本人と朝鮮人…なぜ彼らはその決断をしたのか■情報を求めてやって来た人たち北緯51度~60度に位置するロシアのカムチャツカ半島。総面積は日本の約1.3倍で、半島の長さは約1200キロメートルもある。東海岸はベーリン...
「FM八ヶ岳」で放送しているNPO法人「世界ヒバクシャ展」が運営する「いのちのハーモニー」という番組で、私へのインタビューが3週にわたって放送されます。在朝被爆者たち[第1回] 「朝鮮人被爆者とは」1月27日(土) 午後6時30分~45分再放送:翌日、同時刻[第2回] 「棄てられた在朝被爆者」2月3日(土) 午後6時30分~45分再放送:翌日、同時刻[第3回] 「日本と朝鮮との関係をどうするか」2月10日(土) 午後6時30分~45分...
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は2024年1月15日、「最高人民会議第14期第10回会議」で韓国との関係についてさらに踏み込んだ発言をした。「苦い北南関係史が与える最終結論は『政権崩壊』と『吸収統一』を夢見ながらわが共和国との全面対決を国策としており、日増しに道理に外れて凶悪になり、傲慢(ごうまん)無礼になる対決ヒステリーによって同族意識が骨抜きになった大韓民国の連中とは民...
朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、建国の父・金日成(キム・イルソン)主席が定めた“国是”を大きく転換させた。2023年12月26日から30日まで、「朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会拡大会議」が開催された。日本のメディア報道は「2024年に3つの偵察衛星を追加に打ち上げる」という箇所を取り上げたものが多いが、それは大した話ではない。1945年に朝鮮半島が米国とソ連によって南北に分断さ...
2021年から始まった写真展「平壌の人びと」は、これまでに15都市で開催し延べ1万1000人の方にご覧いただきました。その中には、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に批判的な人もいました。自民党の国会議員やブルーリボンを付けた人とも話をしましたが、朝鮮の現状を伝えるという写真展の趣旨には理解をしてもらえました。また予想外だったのは、分かっただけでも数人の統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)の信者が来場したこと...
朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「国家航空宇宙技術総局」は11月21日22時42分、平安北道(ピョンアンブクド)の「西海(ソヘ)衛星発射場」で、偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1号」を衛星運搬ロケット「千里馬(チョンリマ)1型」に搭載して打ち上げた。千里馬1型の打ち上げ(「朝鮮中央通信」2023年11月22日)政府は今回も、全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令し、沖縄県に対し建物の中か地下に避難するように呼び...
[前編] 力道山生誕99年…日本中が愛した「戦後最大のヒーロー」を北朝鮮が「民族の英雄」と最高評価している理由■アントニオ猪木と力道山「燃える闘魂」のアントニオ猪木が、2022年10月1日に亡くなってから1年が過ぎた。私は猪木と、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の首都・平壌(ピョンヤン)で何度か出会っている。それはイベント会場だったり、飲食店の時もある。猪木が平壌で宿泊するホテルは、最高の格式である「高麗(コ...
韓国の「真実・和解のための過去史整理委員会」が、1959年に始まった在日朝鮮人の帰国事業に対して調査を行なうことを決定したという。「中日新聞」が9月24日に報じた。韓国政府が設置した調査機関「真実・和解のための過去事整理委員会」は、2005年12月に発足。日本による植民地時代の究明されていない抗日独立運動、1945年の解放から朝鮮戦争前後までの民間人集団虐殺、1948年の大韓民国の建国以降の公権力による殺害や行方不明...
かねてから思っていたことがある。安倍晋三首相が異常なほど力を入れて推し進めた朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に対する極端なバッシング。それによって変わってしまった日本社会の状況と、関東大震災で朝鮮人らが虐殺された時の状況と同じではないかということだ。2002年9月17日、小泉純一郎首相が平壌(ピョンヤン)を訪れ、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と会談した。官房副長官として同行していた安倍は首相に対して...
朝鮮も批判する福島汚染水放出―IAEA「安全基準」はどのように決められたのかー日本政府は、東京電力福島第1原発の汚染水の海洋放出を近く開始しようとしている。朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「朝鮮中央通信」は7月9日、放出計画に関して談話を配信した。海洋放出を「徹底的に阻止・破綻させるべき」とし、朝鮮の核開発を非難してきた「国際原子力機関(IAEA)」のグロッシ事務局長に対し、「主権国家の合法的な権利行使に言い...
講談社WEBメディア『現代ビジネス』 (2023年8月1日)に執筆した記事を掲載する。 ◆[前編] 北朝鮮の知られざる「広島・長崎の被爆者」たちが“自国の核開発”を認めざるを得ない悲しいジレンマ■さらに進んだ核・ミサイル開発7月27日は、朝鮮戦争休戦協定の締結70年周年だった。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)では「戦勝記念日」としている。この記念行事への参加のため、中国全人代の李鴻...
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写真展「原爆棄民 韓国・朝鮮人被爆者の証言」を、7月に開催します。1987年から展示を開始した写真パネルは、韓国と日本国内で取材した韓国・朝鮮人被爆者で、すべてモノクロームでした。その後の韓国取材の一部を加え、昨年の広島での写真展では朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の被爆者たちのパネルを新たに制作しました。今回は、その枚数をさらに増やしています。朝鮮において被爆者たちと会った日本人は、極めて限られていま...
朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金剛山(クムガンサン)が、「国連教育科学文化機関(ユネスコ)」の「世界遺産」に登録される見通しとなった。朝鮮は2021年に、金剛山を世界遺産登録する申請を行った。それは、「複合遺産」としての申請だった。金剛山の岩山(2010年10月12日撮影)ユネスコの世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」と、その両方の価値を認めた「複合遺産」、そして登録したものの価値が損なわれた「危機に瀕する...
パリで開催中の「国連教育科学文化機関(ユネスコ)」の執行委員会は4月10日、朝鮮と中国との国境の白頭山(ペクトゥサン)地域を「世界ジオパーク」に認定した。朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)では、初の認定となった。白頭山の天池。対岸は中国(2017年8月14日撮影)「世界ジオパーク」は、「地質学的重要性を有するサイトや景観が、保護・教育・持続可能な開発が一体となった概念によって管理された、単一の、統合された地理的...
講談社WEBメディア『現代ビジネス』(2025年4月2日)に掲載した記事を紹介する。 ◆「プーチンと習近平が競って投資」する北朝鮮「羅先経済特区」で再開された団体観光が「突如中止」の謎■「観光再開」から一転「急に中断」の深層米国のトランプ大統領は3月31日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との間に「意思の疎通がある」と述べた。これは再度の首脳会談...
石破茂首相は3月29日、東京都小笠原村の硫黄島を訪問し、日米合同慰霊式に出席した。この島での日本軍の戦死者は約2万2000人で、そのうちの約1万1000人の遺骨が収容できていない。それが進んでいない理由の一つとして、遺骨がある地下壕の上に自衛隊の飛行場ができているからだという。厚生労働省によると、アジア太平洋戦争での「海外戦没者」は硫黄島と沖縄を含め約240万人。そのうちの約112万人もの遺骨が、今も戦場に残されて...
アジア諸国の被害者たちの証言■棄てられた被爆者7万人の朝鮮人が広島・長崎で被爆した。今は朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)で暮らす被爆者たちを、各地で取材。日本政府が唯一、「被爆者援護法」による援護措置を実施していない朝鮮の被爆者たちの知られざる声を紹介。[仕様] 額装 A2サイズ15枚■原爆棄民─韓国・朝鮮人被爆者の証言韓国・朝鮮人被爆者を、韓国・広島・長崎で取材。写真記録『原爆棄民─韓国・朝鮮人被爆者の証...
1月20日に就任した米国のトランプ新大統領は、ホワイトハウスで記者団に対して朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)との今後の関係について言及した。朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記について、「彼とはとても関係が良かった。核保有国だが、うまくやれた。彼は私の返り咲きを喜んでいるだろう」と述べたのである。14日の上院軍事委員会の公聴会では、米国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏が朝鮮を「核保有国」と述べてい...
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による戒厳令宣布には驚きました。安倍晋三と同じように「北の脅威」を異常なほど煽り、政権の安定と延命を図ろうとしたことの結末です。平壌の米兵人形叩きのための看板(2005年5月1日撮影)トランプ次期大統領の朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)政策での焦点は、朝鮮を核保有国として認めるかどうかです。決裂した2019年の米朝首脳会談の時と大きく変わったのは、朝鮮が小型核弾頭とそれを搭載し...
朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、日本への政策を変更したのではないかと思わせる事態が起きている。11月28日日の深夜、平壌(ピョンヤン)で暮らす「かりの会(よど号グループ)」からメールが届いた。下記は、その全文である。 ◆ 通信遮断に関するお知らせ皆さまにお知らせします。朝鮮側の事情により、12月1日から日本との通信(メール、電話)が遮断されます。なおい...
講談社のwebメディア『現代ビジネス』(2024年10月20日公開)に執筆した記事を紹介する。 ◆北朝鮮による「ハローキティ無断使用」に日本が抗議できない「意外な理由」●水害被災者の「ハローキティ」の靴北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「朝鮮中央通信」は10月18日、朝鮮労働党中央委員会の金与正(キム・ヨジョン)副部長の談話を発表した。北朝鮮は15日に、韓国とつながる道路と鉄道を爆破。それを伝え...
朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は10月15日、韓国とつながる道路と鉄道を、朝鮮半島の東西で爆破。そのうち、軍事境界線の北側に隣接する「開城(ケソン)工業団地」と韓国とを結ぶ「京義(キョンウィ)線」では、軍事境界線からわずか10メートル北側の地点が爆破された。私はかつて、その場所のすぐ近くまで間違って行ってしまったことがある。2006年3月1日、開城工業団地へ車で入った。韓国から軍事境界線を越えてトラックで運...
この数カ月以内に出版された朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)に関するドキュメンタリー3冊を続けて読んだ。2024年6月刊行の『奪還 日本人難民6万人を救った男』(城内安伸)、5月の『ぼんくら外交官の北朝鮮日記 2年間の「楽園」滞在見聞記』(杉山長)、そして8月の『北朝鮮に出勤します 開城工業団地で働いた1年間』(キム・ミンジュ)である。元中日新聞記者が書いた『奪還』は、1945年8月9日のソ連軍侵攻によって朝鮮半島の...
米国・民主党のハリス副大統領(59)は8月22日、党全国大会で、大統領候補指名受諾演説を行なった。その中で、共和党の大統領候補のトランプ氏を批判するために、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記について触れた。「私は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記のような、暴君や独裁者に寄り添うつもりはない。民主主義と専制政治の永続的な闘いにおいて、米国のあるべき立ち位置を知っている」朝鮮で...
歴史教育者協議会発行『歴史地理教育』7月増刊号に執筆した記事を紹介する。 ◆日本から朝鮮をどのように見るべきか―― 43回の朝鮮民主主義人民共和国での取材から●終わっていない被害者への補償本題に入る前に、朝鮮民主主義人民共和国の呼び方について。日本では、政府やメディアだけでなく社会でも「北朝鮮」と呼ぶようになった。朝鮮半島北側という意味で北朝鮮とするのであれば、大韓民国は南...
講談社WEBメディア『現代ビジネス』 (2024年6月30日)に、3回に分けて掲載した記事を紹介する。 ◆[前編] 皇室と共に歩んだ“博愛精神”の「日本赤十字社」その看護婦は「赤紙」で召集され太平洋戦争で1120人が“戦死”した■台湾人の元従軍看護婦のデモ1994年3月の台湾・台北市。日本の軍歌が宣伝カーから大音量で流れ、数十本もの「日の丸」が雨風になびく。それを先頭に、高齢者ばかり約3000人のデモ隊が...
ロシアのプーチン大統領が6月19日、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)を公式訪問した。そして「包括的戦略パートナーシップ条約」を結んだ。この条約は、両国のさまざまな分野での協力について明記している。とりわけ注目されるのは、第4条だ。条約に署名した金正恩総書記とプーチン大統領(「朝鮮中央通信」2024年6月20日)「一方の当事者が個別または複数の国家による武力侵略の結果として戦争状態にある場合には、他方の当事者は...
写真展「平壌の人びと」を、これまで全国16カ所で開催し、約1万2000人の方にご覧いただきました。かねてから広島での展示を強く望んでいましたが、ようやく実現することになりました。開催が今になったのは、どうしても使いたいと希望していた展示会場が長期の改修工事をしていたからです。その施設は「旧日本銀行広島支店」です。この建物は原爆の爆心地からわずか380メートルしかなく、猛烈な爆風と熱線を受けたものの、堅牢な造...
ロシアのプーチン大統領が5月16日、中国・北京へ到着した。習近平国家主席や李強首相らと会談する予定。プーチン大統領は17日には、黒竜江省のハルビンを訪れ、中ロの地域間協力のためのフォーラムへ出席する。羅先から見た対岸のロシア(2015年6月21日撮影)その後にプーチン大統領は、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を訪問する可能性がある。プーチン訪朝について、今年になってから朝鮮とロシアとでやり取りがあったからだ。今...
講談社のwebメディア『現代ビジネス』(2024年5月14日公開)に発表した記事を掲載する。 ◆北朝鮮が「地雷」を埋めた韓国へと続く道路…かつて私が、この道を撮影しながら軍事境界線まで行ってしまった“事件”とは■次々と実行された「韓国排除」北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、韓国との交流の痕跡を次々と抹消している。近いところでは、4年前の2020年6月16日、「南北共同連絡事務所」...
写真展「世界ヒバクシャ」広島展が開催されます。下記は主催者の呼びかけ文です。平壌の被爆者・朴文淑さん(1998年6月1日撮影)広島、長崎の被爆者を半世紀近くにわたって撮り続けた、写真家・森下一徹は「原爆が落とされた下にいたのは⼈間だぞ」ということを伝えたくて、被爆者の最⾼の姿を撮ろうとしてきました。そして、仲間のフォトジャーナリストに声をかけ、6人で写真を出し合いました。写真には、世界中のヒバクシャの思...
ロシアのプーチン大統領が6月19日、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)を公式訪問した。そして「包括的戦略パートナーシップ条約」を結んだ。この条約は、両国のさまざまな分野での協力について明記している。とりわけ注目されるのは、第4条だ。条約に署名した金正恩総書記とプーチン大統領(「朝鮮中央通信」2024年6月20日)「一方の当事者が個別または複数の国家による武力侵略の結果として戦争状態にある場合には、他方の当事者は...
写真展「平壌の人びと」を、これまで全国16カ所で開催し、約1万2000人の方にご覧いただきました。かねてから広島での展示を強く望んでいましたが、ようやく実現することになりました。開催が今になったのは、どうしても使いたいと希望していた展示会場が長期の改修工事をしていたからです。その施設は「旧日本銀行広島支店」です。この建物は原爆の爆心地からわずか380メートルしかなく、猛烈な爆風と熱線を受けたものの、堅牢な造...
ロシアのプーチン大統領が5月16日、中国・北京へ到着した。習近平国家主席や李強首相らと会談する予定。プーチン大統領は17日には、黒竜江省のハルビンを訪れ、中ロの地域間協力のためのフォーラムへ出席する。羅先から見た対岸のロシア(2015年6月21日撮影)その後にプーチン大統領は、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を訪問する可能性がある。プーチン訪朝について、今年になってから朝鮮とロシアとでやり取りがあったからだ。今...
講談社のwebメディア『現代ビジネス』(2024年5月14日公開)に発表した記事を掲載する。 ◆北朝鮮が「地雷」を埋めた韓国へと続く道路…かつて私が、この道を撮影しながら軍事境界線まで行ってしまった“事件”とは■次々と実行された「韓国排除」北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、韓国との交流の痕跡を次々と抹消している。近いところでは、4年前の2020年6月16日、「南北共同連絡事務所」...
写真展「世界ヒバクシャ」広島展が開催されます。下記は主催者の呼びかけ文です。平壌の被爆者・朴文淑さん(1998年6月1日撮影)広島、長崎の被爆者を半世紀近くにわたって撮り続けた、写真家・森下一徹は「原爆が落とされた下にいたのは⼈間だぞ」ということを伝えたくて、被爆者の最⾼の姿を撮ろうとしてきました。そして、仲間のフォトジャーナリストに声をかけ、6人で写真を出し合いました。写真には、世界中のヒバクシャの思...
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の航空会社「高麗航空」の、平壌-北京の定期便の運行が再開された。「高麗航空」の国際線は、新型コロナウイルスの国内への感染防止のために2020年2月から北京便、3月からウラジオストク便の定期便が運航停止していた。ほぼ4年ぶりの再開だ。平壌空港の高麗航空機(2017年8月18日撮影)2月24日のサッカー女子のパリ五輪アジア最終予選の日本-朝鮮戦は、平壌(ピョンヤン)での開催予定だった。と...
講談社のwebメディア『現代ビジネス』(2024年2月29日公開)に発表した記事を掲載する。 ◆[前編]シベリア抑留と同時期にソ連統治下の北朝鮮から「カムチャツカ」へと渡った日本人と朝鮮人…なぜ彼らはその決断をしたのか■情報を求めてやって来た人たち北緯51度~60度に位置するロシアのカムチャツカ半島。総面積は日本の約1.3倍で、半島の長さは約1200キロメートルもある。東海岸はベーリン...
「FM八ヶ岳」で放送しているNPO法人「世界ヒバクシャ展」が運営する「いのちのハーモニー」という番組で、私へのインタビューが3週にわたって放送されます。在朝被爆者たち[第1回] 「朝鮮人被爆者とは」1月27日(土) 午後6時30分~45分再放送:翌日、同時刻[第2回] 「棄てられた在朝被爆者」2月3日(土) 午後6時30分~45分再放送:翌日、同時刻[第3回] 「日本と朝鮮との関係をどうするか」2月10日(土) 午後6時30分~45分...
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は2024年1月15日、「最高人民会議第14期第10回会議」で韓国との関係についてさらに踏み込んだ発言をした。「苦い北南関係史が与える最終結論は『政権崩壊』と『吸収統一』を夢見ながらわが共和国との全面対決を国策としており、日増しに道理に外れて凶悪になり、傲慢(ごうまん)無礼になる対決ヒステリーによって同族意識が骨抜きになった大韓民国の連中とは民...
朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、建国の父・金日成(キム・イルソン)主席が定めた“国是”を大きく転換させた。2023年12月26日から30日まで、「朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会拡大会議」が開催された。日本のメディア報道は「2024年に3つの偵察衛星を追加に打ち上げる」という箇所を取り上げたものが多いが、それは大した話ではない。1945年に朝鮮半島が米国とソ連によって南北に分断さ...