読書備忘録~竹ノ御所鞠子
鎌倉3代将軍源実朝が甥に当る公暁に暗殺され、源氏の直系男子は実質途絶えます。鎌倉は三代で終わりだった思っている方も多いのではないでしょうか。実朝の後一体源氏はどうなっていったのか、4代将軍は誰がなったのか?続きが知りたく、こちらの本を読みました。「竹ノ御所鞠子」(杉本苑子著)竹ノ御所鞠子(中公文庫す3-31)杉本苑子中央公論新社鞠子は2代将軍頼家の遺児で唯一女性(姫様)。女であるがゆえに血を血で洗う権力抗争から逃れることができ、母(頼家の妾)である刈藻と、人里離れた竹の御所で静かに穏やかに暮らします。相思相愛で女の幸せを得ることもできた鞠子。。源氏の嫡流となる鞠子ではありますが、、刈藻は母として鞠子の平凡な幸せを必死で護ろうとします。しかし、やはり鞠子も源氏の一族であるという立場を逃れることはできませんでした。...読書備忘録~竹ノ御所鞠子
2022/04/29 11:39