久しぶりに……

最近心も身体も忙しくて、言葉も文章も湧いてこないのです。さびしい事です。折々の事など書くのが好きだったのに。やはり家族の病が気掛かりで、何処かゆとりなるものが不足しているのだろうか。いたし方ないでしょう、私も人間ですもの。こうも重なると。照る日曇る日そして雨の日もあるのが人生。神様はそう容易には、お見捨てにはならないでしょう。さあ！早寝して明日も仕事に家事に精を出す事にしますよ。久しぶりに……

夕焼けこやけで…♪♪

小学生の長女の卒業式を見たいとの願いも叶わず、娘は闘病の末この彼岸に旅立った。亡くなる2、3日前の夕方、病院のベッドに付き添っていた時の事。子供達へ、そろそろお家へ帰りましょうと呼び掛ける夕焼け放送が、街のスピーカーから流れて来た。夕焼けこやけで日が暮れて……♪と。既に不自由になっていた身体でしたが、耳だけは聞こえるとか。医療者から知らされていた。「夕焼けコールだね」と耳元で囁くと、微かにうなづく。私は小さな声で、夕焼けこやけで日が暮れて山のお寺の鐘がなるおててつないで皆帰ろうカラスと一緒に帰りましょうと歌ってみた。目は閉じたままだが、穏やかな優しい二児の母親の顔。最後のフレーズ、帰りましょう…を声にならない声でしたが、一緒に歌ってくれた。私は何度も何度も歌った。亡くなる日も歌ったし、亡くなっても歌った。今はお...夕焼けこやけで…♪♪

写真

最近気に入りの写真です。夫の誕生日に娘達からのプレゼント。彼は晩酌しながらケーキを食べる人。たまたま焼酎の瓶も、ケーキのプレートも面白いので窓辺に置いてシャッターをきる。外は静かな雨、もやいの具合が丁度良い背景となりました。ケーキが美味しかったのは言うまでもありません。写真

相田みつを美術館へ

近くに住む小六の孫娘がわが家へ遊びに来て、朝刊を読んでいた。すると突然、紹介されていた相田みつを美術館の記事を指さし「この美術館に行きたいな」と云う。聞くと、私の机の傍らにある数冊の本の中にあった相田みつをさんの詩を読んで知っていたとか。中でも「車」と云う詩が好きだと真面目顏。子供にはまだ少しシブいかなと思っていたので、いつの間にか読み込んでこの詩が好きだと、美術館へ行きたいと申し出る彼女に嬉しかった。二つ返事で、夏休みになったら行きましょうと約束。休みに入り二人は連れ立ち、楽しみにしていた美術館へと出掛けた。館内は静かで予想していた以上に素晴らしく、数々の作品を見て回った。彼女のお陰で、私もこの作家の魅力を再確認する事が出来た。相田みつを美術館へ

チュン太

昨夕ウォーキングから戻った夫の両手には、瀕死の雀。道端で足元に、何だろうと良くみると雀がうずくまっていたそうだ。死んでるのかと、良くみると微かに動いたという。手袋の両手にうずくまる雀が起き上り目をあけた。実に可愛いらしい。小屋から鳥籠を持ってきて、餌と水を置き様子を見た。暗い方が良いだろうと布をかける。カタコト音がする。若しかして元気になって⁉️と期待した。そっと覗くと止まり木に止まっていた。嬉しい‼️と、近くに住む孫に知らせる。彼女は暗い中、直ぐに自転車でやって来た。籠に被せた布を頭に覗いていた。かわいいねと嬉しそう。元気になったら野原に戻して上げようと夫が言う。その時は一緒にねと約束。帰り道送りながら、名前は⁇。チュン吉、それは昔みたい。...チュン太

いつの日にか

友人から宅配便が届いた。中には白地に少しだけ柄のはいった袋帯が。品良く優しげなその帯にとても惹かれた。添えられた文には、踊りの先輩が歳を重ねられて引退し施設に入られるとか。持ち物の整理をなさったのでしょうか。着物もその一つか。好きなのをお持ちなさいと、その方。友人は私に似合いそうとこの帯を選び頂いたとか。さてこの素敵な帯、どの着物にあわせよう。ワクワクする。この帯の持ち主さん、85歳になられたとか。長年踊りを続けて来られ、今引退を決意され、大切にお召しなされた着物を処分されるお気持ち。生涯現役でと願っている私にも、やがていつか訪れるであろうとふと寂しさがよぎる。そうだ、当たり前だと思って過す毎日だが何時も何時迄もとは限らない。老いは必ずやって来る。今日1日、今この時間のある事に感謝し、悔いなく生きて暮らしたいと...いつの日にか

窓いっぱいの黄葉

[user_image13/f6/a3d23cacb68b91cf905e32fb81829a28.jpg久しぶりに晴れてポカポカの小春日和。毎日雨降りで、昨日は冬かと雪でも降るのかと震えていた。着物に雨ゴート、雨草履に傘。両手に持った鞄にサブバッグ。重かった～～。所が今日はこの晴天。しかも今日は1日お休み日。ダイニングのレースのカーテン越しに、外が明るい。ガラス窓一面に見えるのは⁉️木蓮の木の葉が思いっきり黄葉している。何と鮮やかな色合いでしょう。春早く大きな花を楽しませ、夏には葉が茂り日差しを遮り、そして秋には見事な黄葉。寒い冬には葉も落とし柔らかな日差しを通してくれる。おもわず、ありがとうねと手を合わせていた。狭い庭先に樹齢40年位か。私達家族が見守られているみたいです。窓いっぱいの黄葉

高倉健さん

俳優さんが亡くなると寂しかったり、今暫くと惜しんだりは儘あった。が、涙まで流した事はなかった。高倉健さんの死が報道された時、ショックだった。翌朝の新聞の関連記事を読んでいて、紙面に涙が落ちた。特別ファンだった訳でもなかったが、映画の画面から伝わる役柄に、彼の人柄が感じられて惹かれていたのかもしれない。「お金でもない、物でもない、人を思いやる優しい心」が大切だと大スターで有りながら常に周囲の人達を気遣い、励ます人であったとか。出会う人により人生が変わる。いい風が吹く所に自分の身体を持っていく…。いい風が吹く所か…確かに心地よい。ご冥福を祈ると共に、私も自分の心を見つめなおしてみたいと思った。熱い涙の乾かないうちにね。合掌高倉健さん

立秋に。

暑い夏、今年の夏はことの他暑い夏です。比較的汗のかきにくい体質で、其れゆえか例年半死状態で暮らす私。所が今年は、訳があり家族が3人増えて主婦業と教室の稽古やらで大わらわ。暑いとか、忙しいなど言っている暇さえない。顔に汗のかかないのが幸いと思っていたが、この夏はさすがに顔からも汗が出て、いつもピカピカ（笑）。ブログも暫くかけませんでしたが、拙い私のページを開いて下さる方がありました。ありがたくて久しぶりに書いてみました。昨日は立秋、暦の上では秋の兆しが。これからも残暑は厳しいとは思いますが、鳴く蝉の音も蜩に。夜半の虫の音も益々大合唱にと少しづつ変わって行く事でしょう。秋には少しは時間も出来て、いくらか落ち着いて暮らせるかなと、楽しみにしている。「夏来りなば、秋遠からじ」とか口にしながら、大好きな秋の訪れを心待ちに...立秋に。

東大へ

小雨模様の中、東大へ出掛けて来ました。生徒の1人がこの大学出身ということもあり、時折話を聞く機会があった。私が出掛けたのは、友人からのお誘いで。東大の先生を中心としたプロジェクトチームが、アルツハイマーや脳の老化に、とり胸肉に改善や予防効果が期待出来ると研究されている。そのモニタリングへの説明会に参加させて頂いた。友人からの「転ばぬ先の杖」の一言に頷き参加を決めたが、担当の先生方のお話にとても納得した。モニターになるには定員があり抽選になるとか。とても関心が湧き、是非参加者になりたいと願う。そしてわが身もそうだが周囲の人たち、いや、世界中の人々の為にも1日も早く、脳の老化を遅らせアルツハイマー等の辛い病気を予防し改善出来る、具体的な研究成果を上げて頂きたいと手を合わせ祈った。東大の構内はさすがに静かで厳かな佇ま...東大へ